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第16回堺市阪堺線活性化推進懇話会(議事録)

更新日:2019年5月30日

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平成31年3月18日(月曜) 午後2時から午後4時

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堺市役所本館地下1階大会議室

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懇話会委員
座長:川勝委員(京都府立大学公共政策学部公共政策学科准教授)
委員:弘本委員(大阪ガス株式会社エネルギー・文化研究所特任研究員)、濱野委員(浜寺昭和校区自治連合会会長)、川上委員(NPO法人堺観光ボランティア協会理事長)、川端委員(一般社団法人堺市老人クラブ連合会理事)、河盛委員(大醤株式会社代表取締役社長)、福井委員(NPO法人RACDA大阪・堺理事長)、岸田委員(企業組合HUCA・C専務理事)、荒堀委員(公募委員)
欠席:久保(照)委員(湊西校区自治連合協議会会長)、久保(洋)委員(堺市女性団体協議会運営委員)、高田委員(堺市商店連合会副会長)、下道委員(大阪ちん電バル実行委員会顧問)、坂本委員(公募委員)
事務局:阪堺電気軌道株式会社、堺市建築都市局

阪堺線の利用者数について

河盛委員

資料(3)の2ページについて、おでかけ応援カードで10月以降の利用者が増えたということだが何かキャンペーンがあったのか。

事務局

正直なところ、特別な要因があったということでは無いかと思うが、我々常日ごろ感じているのは、おでかけ応援カードをお持ちの方が阪堺線もご利用いただけるということをご存知ないケースも非常に多くあり、そういったことをどうやって周知するかということで、今回も前回意見の対応で記載しているように、おでかけ応援カードのパスケースを作成し、そのケースの中に「阪堺線もおでかけ応援カードで一乗車100円でご利用いただける」という紙を入れ宣伝しようかと思っている。10月以降の伸びについては特に何かこちらから仕掛けたというものではない。

阪堺線の平成30年度交通調査(平日・休日)について

荒堀委員

資料(4)の1ページについて、年代など色々調べておられるのはとてもいいことだと思う。しかし、困っていることなどの意見を聞く設問がない。例えば下の欄に何がお困りだったかという欄を設けていただいて、いくつか考えられる回答を提示し、その中から回答していただくという形にすれば、問題点が分かるのではないかと思う。

事務局

この調査はアンケート調査というのではなく交通調査、一般的にOD調査と言われるもので、どこからどこへどれだけの方が移動されているか調べるということで、乗った停留場でお渡しして降りた停留場で係員が回収するものである。確かに爪を折るようになっているので、そういったご質問を加えてお答えいただくということもできないということは無いが、乗る区間が短い場合はかなり忙しく爪を折っていただくことになり、間に合うか間に合わないかみたいなところがあるので、質問項目はあまり増やしていくと本当に欲しいところの答えが分からなくなるということもあって、このような形になっている。今のご質問のようなことについて調査する場合は、これとは別に、例えば停留場で待たれている方に直接ヒアリングをしてアンケート調査をするということも重ねてやっているようなケースもあるので、今後そういったヒアリングを加えるか検討していきたいと思う。

川上委員

資料(4)の9ページについて、おでかけ応援カードが増えたことで休日のおもてなしチケットが減ったのか。おもてなしチケットが減ったのでおでかけ応援カードが増えたという解釈でいいのか。

事務局

あまり関連性はないと思う。

川上委員

それなら休日のおもてなしチケットが減っている理由は分かるのか。

事務局

おもてなしチケットの休日が減っている理由は、特に我々の方で把握できているものは無いが、理由として考えられるのは、おもてなしチケットは日によって割と売り上げが変動する。平均的にずっと売れるものではなく、日によって変動するので、この交通調査は1日だけの調査であり、月ごとの販売枚数などと比較したものではないため、どうしても調査日によってぶれやすくなる。他のデータは日によって大きくぶれないが、こういうゾーンチケットは売れる日というのが一定しないので、そういったことが原因ではないかと思っている。年間の販売トレンドは今のところ減っている状態ではなく、ほぼ変わらない状況となっている。

福井委員

資料(4)の11ページについて、H1の恵美須町から東粉浜の乗客は持ち直してきているのか。

阪堺電軌

数字的には増えている。ただ一方でこの恵美須町~東粉浜間はかなり落ちるところまで落ちているという状況だと思っている。最近は、外国の方や、沿線外からお越しになる方の乗車移動を見ると、JRからの乗り換えの際に新今宮から来られるなど、実際には日常的なご利用というよりも単発的なご利用の方が増えていると考えている。

更なる安全性の向上について

河盛委員

資料(5)の4ページの補助ステップについて、堺トラムは時刻表に書いてあり時刻表に合わせて乗車できるが、せっかくステップをつけたのなら時刻表に補助ステップ車というのも記入することはできるのか。

阪堺電軌

補助ステップ車両については、運用が固定できないので案内はしていない。補助ステップ車両以外に走っている車両は2段ステップになっており、段差が低く、特に乗車に問題がない。補助ステップを設置できない車両5両の中で運用しているものは4両あるが、この4両は冷房を設置しておらず限定的な運用になっているため、あまり出くわす機会がないと考えている。

荒堀委員

資料(5)の2ページのマクラギの交換について、処分費用がかかるとあるが、マクラギを欲しいと思っている方もおられると思う。毎年行われている路面電車まつりでの販売も可能ではないか。そうすれば、収入にもなるので取り入れられることを考えていただきたい。

阪堺電軌

マクラギの件について、この工事をする際に活用できないかというご意見いただいており検討もしたが、最終的には産業廃棄物になるもので、国の方針で産廃処理の義務が発生するため、転売などはできない。また、マクラギ自体が腐食しており、綺麗な状態で外すことができない状況である。腐らないように防腐剤などの処理もしているため、燃やすことも問題になり阪堺としては活用することは難しいと考えている。

自立再生に向けた利用促進について

川端委員

パンダ電車が走っていると子どもたちが「パンダが走っている」と喜んでいるのを見たことがある。宣伝のラッピングカーが多く走っているので、新しい電車を作られるのなら、大人ばかりでなく子どもたちが喜ぶような電車を作ってほしい。

川勝座長

宣伝のラッピングカーは広告収入が入るので、この点に関しては色々なご意見があると思う。

濱野委員

浜寺公園駅舎のギャラリーの利用をアピールするポスターを先日南海電鉄を通じて阪堺電軌にもお願いし、停留場の掲示板に貼っていただいた。その関係で浜寺駅前から恵美須町まで電停の掲示板を全部見て回ったが、資料(6)の6ページにあるように、バスロケーションシステムなどの事業用PRが基本で、ほとんど企業広告が無いということと、無いのは仕方ないが掲示板に何も掲示されておらずスペースを全然活かされていないところをずいぶん見た。今後、事業収入や停留場の美観的な感覚も含めてもう少し活用いただいたらいいのではないかと思う。

阪堺電軌

私どもの事業の中で、広告収入が大きくウエイトを占めている。我々だけでは営業活動できないということで、広告代理店を通じて沿線や様々なところに営業をかけ、阪堺の魅力をご説明した上でポスターの掲出をしてもらうかどうかの判断していただいている。そのような中、主力であるポスターの広告は景気に左右されるところも多く、どうしても効果の高いところから順番に投資をされるというところであるので、我々としても努力はしていくがどうしても掲出される優先順位とすれば効果の高い方となる。逆に先ほどご意見にあった電車のラッピング広告は意外とご好評いただいており、我々にとって非常に大きな収入源になっている。我々も限られた資源の中で一つでも多く広告をとれるように努力していきたいと考えている。

弘本委員

今の掲示板を美観・景観も含めてうまく活用されたらということについて、仰ったようになかなかたくさんの人通りがないところに貼ってもらうというのは難しいということもあるかと思う。一方で、今別の動きとして、非常に寂れた商店街などのまちおこしで、地域の方々、特に若い高校生やこれから伸びていくような子どもたち、それから例えば広告業界のプロが一緒になってコピーライティングや写真、デザインなどを考えて、非常にクオリティの高いポスター等を、まちづくりの一環として作る活動が様々なところで取り組まれるようになってきている。それは子どもたちがこのまちのことをよく知るという意味でも、大人の世代の人たちがお互いにコミュニケーションをしながら将来に向けてまちのPRをしていくというような機運を作っていくという意味でも、なかなか効果的な活動になっている。こういったことも活動の中で視野に入れていかれてもいいのではないか。私も阪堺の停留場を見たときに、停留場をよく知っている地元の方はいいが、初めて訪れた方はどこに駅があってどう乗ったらいいのか、道を見渡しても道が広いので分からないことが多い。けばけばしいものではなくセンスがよく、かつ目にとまるようなデザインなどがあると効果的なのではないか。地域振興や、地域の資源を次世代に引き継ぐとかいう意味も含めて、まちの方々のまちづくり運動というのも絡めながら、可能性があれば探っていかれればいい領域ではないかと思う。

事務局

頻繁ではないが、沿線のまちづくりを含めて様々な取組みや市の取組みなどのポスターを阪堺の停留場に貼らせてもらえないかという依頼案件があり、可能なものは阪堺にお願いをして貼っていただいているものが結構継続的にある。そういうこともあり、堺市内は比較的、停留場の掲示するスペースが逆に足らなくなり、停留場の下のところの金属部分まで貼っていただくようなケースもあるほど、堺市内は色んなもので埋まっていると感じている。また、今日ご紹介した綾ノ町上り停留場は、今まで壁面がなかったため掲示しづらかったが、壁ができたことをきっかけに、ポスター枠を堺市で一枠使わせていただいて、地域の活動をご紹介するというような運用も始めている。弘本委員からご指摘いただいたような活用ではないが、今後、沿線の様々な取組みの掲示を阪堺にご協力いただいてできればと思っている。

荒堀委員

資料(6)の9ページの貸切電車ツアーについて、たくさんのツアーが行われているのをパンフレットなどで見る。婚活パーティーをされていたような記憶があり、往復2時間の天王寺発の婚活列車を開催したらどうか。その中でカップルができたら天王寺で遊んできてくださいとういうのもおもしろいのではないか。また、外国の方が来られているので外国人と大阪の人たちとコミュニケーションの場として、貸切電車ツアーを開催してはどうか。

事務局

イベント列車について、外国の方と日本人との交流会が2回ほど自主的に開催されたことがあった。婚活についても、阪堺主催ではなくやられている方がいるようである。また、演奏会やお芝居などを貸切電車内でやられている方もいる。配布している資料では阪堺主催の取組みだけを紹介しているので、これ以外の阪堺電車を貸切ったイベントについては紹介していないが、他の鉄道に比べて阪堺の貸切電車を使ったユニークな活用がある。例えば、カメラの学校に通っている生徒がモデルを連れてきて撮影会をされていたり、大阪市交通局OBが、大阪市電の色の電車を貸し切って同窓会をしたりなど、非常にユニークな使い方をされている。また、企業広告のパンダ柄の電車は貸切では非常に人気で、子どもがパンダ柄の電車を指定することが非常に多いようである。パンダ柄の電車は宣伝になりながら、かつ子どもたちにも受けるという二重の目的が達成できている。企業広告の中にも景観的にもいい広告があるので、そういった点は様々なやり方があるのではないかと感じている。

弘本委員

イベント列車で北海道の物産や新潟の利き酒ツアーは人気のツアーだと思う。私の知っている事例で、地方の様々な新しい物産を東京で展示販売されるときに、駅などでやってもなかなか主催者が手ごたえを得られないことがある。そういった場所で開催するよりも、まちのなかの古い建物を再生して活用しているような場所や、非常にセンスのよい人たちが集まるような場所で料理をして試食してもらう方が、相手にとって気持ちのいい販売促進になることが起きている。例えば山形の人が東京の“谷・根・千”などの情緒あるまちに来て、まちの人と交流しながら販売促進をするなど非常におもしろい形の動きもある。阪堺の利き酒や物産のイベントの列車に併せてまちの中でも展開できれば、まちへの波及効果と電車の利用促進の両方がよい形で盛り上がる可能性を秘めているような気がする。今後このようなことが起きると非常にうれしいなという思いで希求しているので、何か良いきっかけがあればぜひチャレンジしてみていただきたい。様々な可能性を追求していただけたらと思う。

川勝座長

二点質問を兼ねて言わせていただきたい。一つは、資料(6)の3ページの綾ノ町上り停留場の話について、先ほどから何人かの委員からご意見を頂戴したところだが、例えばヨーロッパなどでは車両や駅のデザインについて様々な意見を募集したり、アイデアを募ったりしている。今回新しい車両を1台導入されるという話があり、堺市でも車両の名前を市民から募集したことがあったが、駅のデザインなどについても様々な人たちから意見やアイデアを募ることがあってもいいと思う。実際、欧米の市電の駅ではそういった取組みもかなり盛んで、その沿線地域のアーティストがその駅にアートを施し、沿線地域の活性化に一役買ってくれるという取組みも非常に盛んにされている。この3ページの停留場改修について見たとき、個人的に思ったことは、向こう側が見えず目隠しのような状態になっている。先ほどの説明の中で、ポスター枠の確保のためや、それ以外にも横雨、横風を防ぐという効果もあり助かるが、そういう場合でも例えば透明の板にすることで開放感が空間に生まれることもあろうかと思うし、近年の景観政策でいえば、電線や電柱を埋めてできるだけ空間を開放的にする方向になっている。おそらく、まちとしてもその方が美しいと思うので、そういうことも含めた意見を募ることも駅を改修するタイミングを利用してやってみるのもいいのかなと個人的には思った。もう一点は質問だが、同じ資料(6)の6ページのQRコードについて、これからこういうことが非常に普及する。大変すばらしい取組みだと思うが、この利用状況を把握することは可能か。例えば、アクセス数をカウントするなどできるか。

事務局

このQRコードからのアクセス数をカウントするのはおそらく無理だと思う。どれくらい該当ページにアクセス数があったかはそれぞれで集計することはできるかもしれないが、様々なところからアクセスがあるので、日単位か月単位などの全体の集計になってしまうため、ここからのアクセスかはわからないと思う。

福井委員

PRの面でいくと、阪堺電軌が立派なパンフレットを作っていただいているが、私としたら堺市の取組みをもう少し全国にPRしていただいたらいかがかと思う。阪堺電軌に対してこれだけ支援をしてこれだけ乗客が増えたということを、もっと全国にアピールしてはどうかと思う。例えば、おでかけ応援カードのことについては、阪堺電軌の方ではなかなかポスターに入れ込むことは難しいかもしれないが、そういうことも含め、これだけ公共交通に対して堺市が応援し、実績としてこれだけ上がってきたということを全国へPRしていただいたら、我々としても堺市だけでなく全国の公共交通が行政の応援があって伸びるという、今はコンパクトシティなどといわれているが、全国に成功の事例を発信していただきたい。例えば、おでかけ応援制度の場合は、65歳以上の方に特典があり、大阪市に住んでおられる方が堺市に住みたいということで、堺の人口が増えて、堺がよくなるということもあるのではないか。そういうことも一つよろしくお願いしたい。

川勝座長

市の方にもそれなりに問い合わせがきているという話も聞いたことがあったがいかがか。

事務局

問い合わせをいただくことはある。そういったときの相手の反応としては支援額に驚かれる。10年50億円というのがあまりにもキャッチフレーズ的に分かりやすすぎたのかもしれない。公営企業体や第3セクターは別として、民間の地方鉄道の支援となると、堺市だからできたのではないかと感じる方もいるのは事実である。今いただいたことに対するお答えとして、支援期間が平成32年9月末で10年を迎えて満了する予定であり、それに向けてのまとめのようなことを今後していきたいと考えている。当然支援した効果、それらが数字に表れるもの表れないものが両方あるが、この懇話会で議論いただいたことも含めて、まとめる作業を始めたところである。このようなものをできるだけ様々なところを通じてPRしていきたい。また、世界遺産のような全国から注目が集まるような堺市の報道提供の機会にうまく阪堺電軌のことも取り上げていただけるよう、働きかけができればと思っている。

川上委員

資料(6)の7ページで多言語パンフレットの紹介があったが、この中に古墳が載っていないのが残念だと思う。シャトルバスで宿院から直通のバスもできるという話もあるので、是非載せてほしい。また、台風で被害があった大小路の停留場の復旧はいつになるのか。

阪堺電軌

堺市内の3停留場について、昨年の台風21号で上屋が倒壊したままになっている。設計や工事の段取りをしているが、大阪府下で台風の被害が大きかったため、なかなか部材の方が入ってこなかった。ここにきてようやく目途が立ってきており、6月に着工し、7月中に復旧できるように現在動いている。また、多言語パンフレットについて、パンフレットは鋭意見直していくものだと思っているので今後検討していきたい。

効果の波及に係る取組みについて

岸田委員

チン電マップについて、今日お配りいただいているものは10月に発行した。表紙は堺市にある大学の先生だが、ふらっとまちにでて歩いて楽しむという試みに賛同していただいて、以前より一緒に歩いたりしていた。この先生を中心に、一緒に歩いてあれこれ発見したことを掲載している。この号では見開きで路線図を掲載し、どれだけの停留場があるか分かるような試みをしてみた。また、少しマニアックな内容が掲載されているかもしれないが、クスッと笑っていただけたらありがたい。次の号では、大きな目標として堺市全体への波及とまではいかないが、こういうものを作っている間に、堺で子育て中の方やアーティストの方などと知り合い、チン電マップを応援していただけるという動きが出てきており驚いている。そういう方々がもっと募っていただけたら様々な形で広がるではないかと思い試行錯誤している。情報紙を通じて各地域のまちづくり・まちおこしをしている方々をつなぐ役目もあると思い、チン電マップを発行しているので、不定期にはなるが引き続き見ていただきたい。

濱野委員

南海本線浜寺公園駅舎の活用について、特定非営利活動法人NPO浜寺公園駅舎保存活用の会が駅舎の運用を行っている。私も役員をしており、うまくこの阪堺線活性化とコラボできる面を言っていただければと思い紹介させていただく。浜寺公園駅舎は東京駅や大阪公会堂で有名な辰野金吾氏が設計され、明治40年に完成し112年になる一番古い駅舎である。登録文化財であるが、南海本線連続立体化工事の際に、この駅舎をどうするかと随分議論になった。地元の強い要望と堺市及び南海電鉄の理解もあり、立ち上げたNPOに対し、堺市との協働事業による補助金などもいただいて、保存活用事業が始まった。駅舎の中のギャラリーはカフェと併設し、辰野金吾氏のコーナーや、山崎豊子氏が長年浜寺に住んでおられたこともあり、山崎豊子氏のコーナーがある。このライブラリーには阪堺線の写真やPRファイル、過去の新聞記事等を集めたものなども置いている。カフェライブラリーやギャラリーの収入でNPOの運営をしていくため、ギャラリーをご利用いただくことにも力を入れ、阪堺電車の浜寺駅前停留場にもポスターを掲示いただいた。今度の4月中旬でオープン1周年になる。1周年記念フェスティバルとして、イベントホールでライブを行い、カフェでは飲み物を通常より安く提供する。また、南海電鉄にお願いして南海電鉄歴史展を2週間にわたってやることになった。さらに、毎月開催しているカフェ駅舎講習会を行う。今回の南海電鉄の歴史展のように阪堺電軌についても機会があれば相談させていただき、当駅舎で活用させていただければありがたいと思っている。南海本線連続立体交差事業により、浜寺駅前が南海線の高架とは別で東側の線路沿いに単線になるということで、先日の地元の説明会では、一部反対の声もあったがおそらくこの方向で進めていただけると思っている。阪堺線を降りて浜寺公園へ行くと駅舎は反対側だったが、数年先には駅舎の前を通って公園に行くことになるので、ぜひ阪堺線と駅舎との関係がうまくウィンウィンの関係になることを祈っている。また、今日は坂本委員が欠席だが、チン電どんぶらGOで掲載しているお店からのPR代など、そういう関係はどうなっているのか。

岸田委員

どんぶらGOはちん電マップを一緒に作っている坂本委員が絵が得意なので自力で立ち上げられた。以前ちん電マップでもスイーツ特集をしたので、その時から取材をさせていただいており、広告を出していただけるところには協力いただくという関係でやっている。お金をいただいてやっているものではないと思う。

平成31年度以降の取組みについて

福井委員

南海本線連続立体交差事業に関して、当初の計画とは違った形で休止期間が無くなって非常にありがたいと思っている。希望としては、単線区間でも結構だが、いわゆる運転間隔とか運輸に伴うダイヤが少し圧縮されるということがどうしても起こってくると思う。それについて、できれば将来的に、工事区間は単線でも仕方がないと思うが、何らかの方法で複線に最終的に持っていっていただけたらありがたいと思っている。素人考えだが、例えば高架の下を使って一本線を引いていただくなど、まだ期間もがあると思うので何とか考えていただきたい。もう一つ、ときはま線の所に駅を作っていただければ、近くの方も利用しやすくなると思う。また、工事が完了した時点で、以前使っていた場所が空くと思うが、空いたスペースをお祭りやイベントなどで活用できればと思う。

川上委員

南海本線連続立体交差事業について、船尾で止まるとずっと思っていたので、浜寺まで行くと聞いて嬉しい。質問としては、浜寺の停留場の中でも単線なのかということと、堺市かわまちづくり計画について、大和川の停留場はどうなるかも教えていただきたい。

事務局

南海本線連続立体交差事業について、まず、高架下にもう一線入れることができないかということだが、残念ながら高架下に阪堺線を入れるとかなり高架の高さを上げないといけないという構造上の問題があり、そういった形での複線化は今の計画上は難しいという判断をしている。浜寺駅前の終端の停留場について、今は単線ホームになっているが二線ホームで2つの車両が停まれる形で計画している。ただ、この工事は南海本線の浜寺公園駅高架工事の駅舎部分、高架駅の部分の工事がある程度進まないとできないこともあり、しばらくの間は手前側で一旦仮駅を作らないといけない状況がある。その仮駅の際は、残念ながら二線ホームが取れないため、今と同じように少し手前で分岐部を設けて、道路上で仮運用するような検討をしている。この前の説明会で阪堺電軌より説明があったが、臨時便などたくさんの便が走る時や朝のピーク時には少し影響がでるかもしれない。昼間の12分については何とかできるような形でダイヤを組まれたいと仰られていたので、日常利用はいけると思う。本線の工事が早く進めばいいが、本線の工事もそれなりの期間がかかるため、仮駅の期間は、非常に多頻度で運行する時は影響が出る可能性はある。次に、途中駅ついて、今の案になる前は府道大阪高石線で止めて、仮駅を作りその先はバスで代替え輸送するという計画だったため、その時は駅ができるという計画であった。今回こういう形に案を見直したこともあり、この連立事業に併せて途中駅を作るということは無くなっているので、この事業とは別の問題になるということでご理解をお願いしたい。また、大和川停留場については、これから民間からの提案が提出され、そういったことが決まらないと駅舎の話は決まらない。ここが最寄りになるため、当然使いやすいようにということと、今ある2つの踏切、一つは一般用の踏切、もう一つは工事用の仮踏切になるが、仮踏切も残しながら自転車や車と歩行者がそれぞれ別れて通行できればいいという話はしている。駅舎についても少しは改修することになるのではという程度で、まだ細かいことは決まっていないというのが実状である。

阪堺電軌

阪堺電軌としても本設については停留場の方を二線で運用するということと、複線から単線になる部分をできるだけ停留場の方に近づけて単線になる部分を短くするという形でダイヤに影響がでない形で検討を進めている。また、仮線の時については、浜寺の停留場は一線になるが、手前に仮の離合場所を設けて何とかできないかと検討している。

荒堀委員

資料(8)の1ページの新しい車両の導入について、スーツケースやベビーカーなどの大型荷物を持たれている方の居場所を考える必要がある。寺地町からスーツケースを抱えた方がたくさん乗ってこられるが、車両が南海本線ほど広くなく、また両数がない。東京の羽田からの電車は狭いけれど大きな荷物も置けるように工夫されている。車両の真ん中あたりに棚があり、大型の荷物も見える場所に座席が配置されているような形だったと思うが、そういうことも工夫をしていただきたい。

閉会

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建築都市局 交通部 交通政策担当

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