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第14回堺市阪堺線活性化推進懇話会(議事録)

更新日:2018年6月11日

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平成30年3月29日(木曜) 午後3時から午後5時

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堺市役所本館地下1階大会議室

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懇話会委員
座長:川勝委員(京都府立大学公共政策学部公共政策学科准教授)
委員:弘本委員(大阪ガス株式会社エネルギー・文化研究所特任研究員)、久保(照)委員(湊西校区自治連合協議会会長)、濱野委員(浜寺昭和校区自治連合会会長)、川上委員(NPO法人堺観光ボランティア協会理事長)、河盛委員(大醤株式会社代表取締役社長)、福井委員(NPO法人RACDA大阪・堺理事長)、岸田委員(企業組合HUCA・C専務理事)、坂本委員(公募委員)、荒堀委員(公募委員)
欠席:久保(洋)委員(堺市女性団体協議会運営委員)、川端委員(一般社団法人堺市老人クラブ連合会理事)、高田委員(堺市商店連合会副会長)、下道委員(大阪ちん電バル実行委員会顧問)
事務局:阪堺電気軌道株式会社、堺市建築都市局

前回懇話会における主な意見と対応

弘本委員

「前回懇話会における主な意見と対応」について、積極的に対応されたものを並べておられ、それはそれでよいが、おそらく対応できてないものは、あげられていないのだと思う。対応できていない、満額対応はできないけれども、今何%かはできている・できる範囲でなんとかしたいということもあるのではないか。たとえば前回話題にした大阪周遊パスにはシステム上の問題があって阪堺線は入れないということだったが、そこまでやれなくても、どんどん技術も変わっていくので、どこかで連携していけるようなタイミングもあるかもしれない。また、ホームページで周遊パスのマップをみると、阪堺線以外のモノレールやJRなど周遊パスに参加していない路線も描いてある。阪堺線だけ描いていない。これはやはり残念な状況であると思う。「阪堺線はありますよ」と、存在くらいは示していただいた方が良いと思う。このパスが使えない路線の掲載について費用が発生しているかどうかまではわからないが、特別な費用がかからない可能な範囲であれば、路線の存在くらいは示しておいた方が、今後のインバウンドの方などへ向かって、このパスが使えなくてもこういう路線があるという判断ができる情報発信ができると思う。

事務局

大阪周遊パスのことだけではなく、交通網を表示するようなパンフレット等に、残念ながら阪堺線が表示されていないというケースは、稀なことではない状況である。路面電車というものが、そういった発行物の中でどれだけウエイトをしめているということは、分かりきっていないところもある。おそらく広島や福井であれば、必ずと言っていいほど、そういったものには掲載されているにも関わらず、なぜ大阪では掲載されないかということになるが、大阪は他の鉄道がそれなりの数があり、便利だということもあって、阪堺線の位置づけが相対的に弱いのではないかと思う。ただ、ご指摘のように、インバウンドに絡むようなものについては、これから様々な形で取り組みは進めていきたいと考えている。本日の資料の中で、いままで利用の面で課題の多かった恵美須町方面が、インバウンドで少し様子が変わりつつあるような兆しが見えてきたので、そのようなことを含めて、観光の上で阪堺線は決してマイナスではないということが訴求できるようなことを、今後展開していきたい。

福井委員

具体的にどのように記載されているのか。

弘本委員

大阪周遊パスは、現状では、おそらくかなりのインバウンドの観光客の方が使っている。それを使うと、地下鉄や施設などに、チケットを買った費用のみで入れるので、非常にお得である。また、そういう施設の利用促進も行なっている。周遊パスのホームページなどに路線図がでてくる。その路線図の中に、ほとんどの路線、パスを利用されない路線も含め網羅されているにも関わらず、阪堺線は全く載っていないのは、残念かなと思う。

阪堺電軌

事業者としては、使えない路線を描くと、誤って乗られる可能性が高いということで、実際には使える路線をできるだけ描くことを基本としている。しかし、使える、使えないということは別として、記載のない路線図に対し、載せていくということに我々も気づいて取り組んでいく必要があると思っている。また、大阪周遊パスのHPを確認したところ、大阪モノレールも色をグレーに変えて載っていたので、我々もそういったところに入れるように働きかけてまいりたい。

阪堺線の平成29年度交通調査(平日・休日)について

河盛委員

資料(4)の交通調査について、特定の日に1日だけやるということで、これはやむを得ないことだと思うが、平日あるいは休日の、その日の天候の特徴や、その日大阪市内や堺市内でイベントがあったなどのファクターが絡んでくると思うが、その辺りの情報はどうか。

事務局

調査日は、特異日を避けた形で設定しており、今回は、平日、休日共に天候は晴れとなっている。気温も平年並みとなっている。

河盛委員

ファクターということでは、懸念しなくていいと考えているのか。

事務局

なるべく影響がないように設定している。

川勝座長

今回の調査に限って言えば、外的な要因の影響は、あまり受けなかったという理解でよいと思う。

荒堀委員

資料(3)の26ページについて、新今宮駅前は、前回調査に比べて平日と休日共に減少しているということになるが、新今宮駅前はJRと南海両方に近いのに、それで尚且つ減少しているというのは、結構便利な駅なのに、PRが足りないのではないかと思う。私自身も、天王寺や恵美須町で降りることはあるが、新今宮で降りたことがない。新今宮駅から天王寺に歩いたことがあるが、その時に「ここにチン電の駅があるんだ」「南海と乗換ができるんだ」と最近初めて気づいた。他の路線を使う方にとって、チン電との絡みが分かりにくいと思う。もっと連結できますよというポイントをお客様に出して行かれることは大事ではないかと思う。

事務局

新今宮駅前は、平成26年に名称を変更している。以前は、南霞町となっていた。新今宮駅前という名前で、他の新今宮と乗換ができるということをPRしたいということもある。また新今宮界隈はインバウンドを目的としたホテルの進出、またリニューアルが進んでおり、加えて、大手のホテルもJRの駅の北側に来るということも言われている。恵美須町に若干そのような兆しがあり、休日の数字が今回少し良くなっている。次は新今宮が、そのようなトレンドになっていけるような形で、打ち出しどころになると思っている。また、南海電鉄のなんばから今宮戎にかけて周辺の雰囲気も変わり、高架下の利用も進んで、非常に注目度が上がっているエリアになってきている。恵美須町方面の利用者数の減少は底打ちをして、これからは逆にV字回復をするネタになっていけるようなポテンシャルがあるのではないかと考えている。

阪堺電軌

乗換については、車内に路線図を更に追加しており、その中で、新今宮駅については、JR並びに地下鉄と乗換ができるという表示をしている。もう一方で、社外はどうするのかという話になるが、他の媒体にも接続しているということについて、我々としても認知を広げていく必要があると考えている。

荒堀委員

電車の中の路線図にも、「この駅はJR・南海に繋がりますよ」という標記があればと思う。

阪堺電軌

車内の乗車口付近に路線図を設置しており、JR、地下鉄、近鉄、南海と乗換可能である旨を表示している。

福井委員

交通調査で具体的に教えていただき、全体的には乗客は伸びているということであるが、我々が気になっている恵美須町の方も同様か。

阪堺電軌

恵美須町から住吉までの阪堺線は、支援開始の平成22年と比べると、増えている停留場はないというところである。

福井委員

最近は増えつつあるような気がしてきていた。そちらの方も増やしていくようなことを考えていただきたい。また、堺から天王寺方面へよく利用しているが、大阪市内に入ると乗客がぎゅうぎゅう詰めになっている。我孫子道発の電車と込み具合が違うように思う。それ以上乗れないことが、お客さんが増えない要因になっているということはないか。

阪堺電軌

上町線については6分ヘッドで運行している。1本前と次の電車で結構混み方が違うことがある。皆様に満遍なく乗っていただければ、そういうご不便をおかけすることはないと思うが、どうしても1つの電車に集中することがある。阪堺線の大阪市内については、昼間の時間帯はお客様にご利用いただいていることは把握している。その一方で、通勤時間帯のお客様が減っていると考えている。西成区は生産労働人口が減っており、利用される方も高齢化していることから、定期的に乗っていただける方が減ってきていると考える。

更なる安全性の向上について

河盛委員

大道筋と御陵通が交差する御陵前交差点は、右折信号がない。夕方の時間帯、右折信号がないので、赤信号になってから車が右へ曲がろうとしている。そのことで阪堺電車とぶつかりそうになっている。その辺りの実態は、把握されているのか。阪堺電車も警笛を鳴らすことも多く、非常に危ない。御陵通に車が溢れている時があり、緊急性があると思う。

阪堺電軌

御陵前の併用軌道から専用軌道に入る交差点については、電車に対してのみ信号指示をする信号機がついており、電車がその地点に差しかかると、交通信号の一定周期の後の全部赤になった後に、電車だけが進んでよいとの信号が出るようになっている。ただ、赤になってからも曲がりたい方が、信号が変わってからも曲がられているのではないか。

河盛委員

交通量が少なければ問題ないのだが、ある時間帯になると交通量が増えて、御陵通側から大道筋に右折する車がものすごくたくさん並んで、結局道路上に溢れている。阪堺電車の車両が、信号が変わって交差点に進入しようとしても、線路上に車が止まっていてぶつかりそうになる。早く御陵通から大道筋への専用右折信号を設置する安全対策を行わないと、いつか事故になると思う。

福井委員

綾ノ町の交差点も同様で、西からの右折進入に対して、電車が警笛を鳴らしている。

事務局

阪堺が対応できる内容ではなく、市の道路部局と警察との問題である。綾ノ町について、西側から東側に抜ける信号に、例えば右矢印の信号を設置すれば、今の課題も解消されるかと思うが、警察の方からは、右折信号をつけなければならないほどの交通量ではないと聞いており、道路部局からは右折信号までは難しいと聞いている。御陵通の件については、今我々も初めて現状をお聞きしたので、今後警察と相談させていただく。

福井委員

綾ノ町は、かなり警笛を鳴らしておられるタイミングが多いと思う。

事務局

綾ノ町の場合は、右折の量という問題ではなく視距の問題で、車がどこを見て、どう走っていくかということで、直進ではなく電車が専用軌道から出てくるので、車の方が車両を認識しづらい問題があるようである。道路部局も、信号ではなく安全性の改良ということで、ゴム製のポールを建てるなど、改良を進めている。御陵前の件も含め、道路部局と連携していく。

久保(照)委員

安全面について、歩道や車道については、前々回の懇話会で意見させていただいたところも改善されており、良いと思っているが、広い道路については、未だに改善されていない。先ほど、河盛委員もおっしゃられたのは、御陵前の一方通行の事だと思う。阪堺線が出発する時は、黄色に変わるのは間違いない。それが、つかえてくると、早く発進するという恐れがある。車の多い時は、そういう事態があるということで、一応調査していただいて、ここで言った意見を基にまた警察や関係機関と話あっていただいたらと思う。特に広い道路についても、これから改善していただけるよう要望しておきたい。

阪堺電軌

広い道路の中では、宿院の国道のところが、かなり悪くなってきている。かなり費用もかかるが、国の道路管理者と今後、補修のあり方について協議していくべく、検討を開始したところである。引き続き、進めていきたいと考えている。

川上委員

「安全性の向上」となっているが、これは、単純に安全になるだけなのか、それをしたことによって、乗り心地もよくなっているのかどうかというのが一つの質問。また、補助ステップの話もあったが、基準が215mmで、実際が210mmであると。5mmの差である。その5mmが難しいと先程言われたが、その辺りがわかりにくい。

阪堺電軌

軌道改修測定結果で示している表については、設計値からどれだけずれているかという数値を表したもので、0に近づけば近づくほど乗り心地、安全性が良くなっているということである。改修前と比べると改修後はぶれが少なくなっており、乗り心地が改善されているという評価になる。次に補助ステップの件について、僅か5mmということであるが、これは監督官庁である近畿運輸局にも確認しており、やはり補助ステップといえども基準をクリアしないと認めることはできないということである。我々としては、215mmを確保できるような形でどのように改造するか検討しているところである。これについて試作を作り、計ったところ、210mmという寸法が出てきたのであるが、補助ステップを置いて、ドアをスライドする時の余裕も必要であり、やはり改造するとなれば、5mmだけ凹ませるのではなく、もう少し余裕を見た形で取り付けをしなければならないので、どういった形でできるのか検討しているところである。

自立再生に向けた利用促進について

河盛委員

阪堺線は、おでかけ応援カードの利用により65歳以上の方が100円で乗れ、また、堺市の支援で210円均一で乗れるのはいいのだが、堺市内から天王寺まで乗ると、乗る場所によって違うが、40分から50分くらい時間がかかる。この時間というのは結構長くて、トイレの近い方にとって非常に不安要因に感じる。乗りたくても、阪堺線に乗って途中でトイレに行きたくなったらどうしようかということが、深刻な問題である。路面電車の駅にトイレは設置できないものかと思うが、トイレ対策として、例えば我孫子道の駅のトイレを綺麗にし、トイレ途中下車を認めるなど、そういうことを対策すれば、いままでトイレが心配で阪堺電車に乗らなかった人も堺市内から乗ってみようかなという方も増えるのではないかと思うので、そういうことも考えてみてはどうか。

荒堀委員

トイレの件について、私も実際子供を連れていた時に困ったことがあり、「ガマンして」というしかなく、必死に最寄り駅で降りて、南海線のトイレに駆け込んだというようなパターンが何回もあった。トイレは、作るというのはなかなか難しいということであるが、我孫子道には、確かにトイレがあって、私自身も利用したことがある。そこで、例えば、船尾駅から乗り、我孫子道で降りて、恵美須町方面に乗るので乗換チケットをくださいと言ってもらうのが乗継のパターンですが、天王寺へそのまま行きたいけれども、実はトイレで降りたいというパターンの時にも、乗換チケットを出していただくという形で途中下車を認めるのはどうか。その時に、子供のことならいいのだが、人によってはトイレで降りたいとは言えないこともあると思うので、壁面の広告スペースの余白を使い、「阪堺線のこんな利用方法もありますよ」というような形で告知されて、「我孫子道での途中下車OK」ということで、そのOKの中に、「トイレで降りたい人も可能です」のような一言を添えて頂く形で書いていただいたら、車内で吊皮を持ちながらそれを読んでくれる人などから、自然に言えるようになるなと思うが。

阪堺電軌

貴重なご意見としてお伺いしたいと思う。

弘本委員

外国語に限らず、日本語でいう時もそうであるが、阪堺の場合、「阪堺電車」と呼ばれたり、「チン電」と呼ばれたり、「堺トラム」と呼ばれたり、色々な呼びがある。色々あっていいという考え方もあるが、外国の人や、あまり馴染みのない方に対して、どういう言葉で伝えていくのかというところは、もう少し考えられてもいいのではないかと思う。外国の人にとっては、バラバラとしていて、迷われるかなという感じもするので、そこはコンセプトを統一されるのがいいのかなと思う。

阪堺電軌

呼称について、弊社が出している宣伝物については、全て「阪堺電車」と「HANKAI TRAMWAY」ということで統一しており、新しくできた天王寺駅前もそういう表記をしている。しかし、我々が見ている中でも、表記がまちまちなところもあるので、そういったところは出来る限り働きかけていきたいと思う。

川勝座長

諸外国の皆さんは、路面電車に馴染みのある方が結構おられるし、TRAMWAY、いわゆるTRAMという、そのことだけでも、結構共通認識としてはあるのかなと思う。外国語表記の取組みを、急速に進められているとのことであるが、評判はどうか。かつては外国人からよく質問されたが、表記されてから、あまり質問を受けなくなったなど。

阪堺電軌

車内で移動している時に、外国人のお客様が車内表示をご覧になったりとか、今回作成したガイドについて、ホテルによっては追加で欲しいと言われたりすることもあるので、ご利用いただけているのかなと感じているところである。今のところそれによって、我々の案内が楽になったといった報告ができるようことはない。

川勝座長

この仕組みを取り入れられて間もないということなので、またそういった効果が見られるようなことがあれば、ご紹介いただければと思う。

効果の波及に係る取組みについて

川勝座長

岸田委員のマップも、毎回素晴らしい内容で、人材の発掘なども本当にすごいなと思うのだが、実際にこのマップを見られて、何か尋ねられたという反応はあるのか。

岸田委員

この前、堺の商店街の方々とお話する機会があり、その際、住吉さんにこんな喫茶店ができたんだとか、ゲストハウスがあるんだとか、他の街のことに興味を示してくださった。また、お二方は堺では有名な方ではあったようだが、私はエリックさんを存じあげていなかったが、すごく男前で、包丁のことが話題になるなど、好評をいただいている。今後、例えばイラストなどで若い人が参加していく、そういう人たちを応援するということが主旨なので、もっとやっていきたい。表記について、チン電マップとなっているが、阪堺電車マップの方がいいのかもしれない。

坂本委員

チン電マップについては、今のところ、一件ずつ手作業で組んで、手作業で一件ずつ回って配っており、すごくペースが遅いが、もし、いっぺんに送って配ってあげるよと、うれしいことを言ってくれる人がいたら、大変助かる。3号マップは、去年9月に出したが、もうほとんど在庫が尽きてしまうほど、すごく好評をいただいている。お店の方にももちろん喜んでいただいたし、これでチン電に乗ってみたいというお声もたくさんいただいた。実際乗ってみましたと言って、Facebookにアップして下さった方もたくさん増えている。Facebook、インスタグラムの方にも、取材のたびに両方アップしており、フォロワーがどんどん増えている状態である。今後も巻き込んでいける方向になっていければと思っている。英語版も作るので、動画などもアップして、なるべく外国の方でもチン電に乗りやすくなるように持っていけたらいいかなと夢が膨らんでいる。また、出来ればチン電沿線以外の所に配架を増やしていきたいというのも一つ目標である。配架に時間がかかっているが。前回はお店を中心に載せ、今回は人物を中心に載せ、毎回全然違うテーマであるが、これが意外と全然違っていて面白いとも、好評いただいている。なるべく、ガイドブックに載らないような、こういう小さなお店とか、若い人がやっている新しいゲストハウスとか、まだどこにも載っていない情報をホットな状態で載せているのがいいのかなと思っている。取材していても、浜寺でどんどん若い方が新しいお店を開くなど新しい動きが出てきており、情報に追い付かないなと思うぐらいであり、どんどん発信していけたらなと思っている。

荒堀委員

先ほどトイレの件で途中下車のお話をしたが、私の中では商店街もお話したかったところである。商店街はそんなに大きくはないが、結構楽しいなと思っており、もっとゆっくり見たかったなと。自分は、乗継の僅かな時間の中で、商店街に行ってみたが、乗継をもう少し長く、一時間くらいにしていただいて、商店街をちょっと見てみようみたいなのがあればうれしいなと思う。

岸田委員

恵美須町はだいぶ雰囲気も変わってきたようにも思うが、駅のトイレも含めて変わればいいなと思う。

坂本委員

取材をしていて実感として分かるが、お手洗いは行きにくいところが多い。堺の大道筋のところは、大きい道路を挟んでいるので、電車を降りて歩道に出るのが大変である。例えば、利晶の杜や伝統産業会館、山之口商店街にも公共のお手洗いがあるが、わざわざ信号を渡って、もう一回渡って行かなければならなく、駅を降りてすぐにトイレがあるのは、我孫子道、恵美須町、浜寺駅前、天王寺駅前であり、それらの間の駅では確かに厳しいものがある。駅の前にコンビニがあるというのも、我孫子道ぐらいかなと思う。堺はとにかく歩道に出るのが大変である。利晶の杜に行こうと思っても、宿院の駅から2回長い横断歩道を渡らないといけないのが辛いところである。そういうところを、マップでも「ここでお手洗いスポット」と書いた方がいいのかなと思う。しかし、不便なのがチン電の魅力だと、個人的には思っているので、不便を楽しみたいとも思う。

川勝座長

トイレ問題は、意外と深刻なのだと分かった。アメリカでは、日本のように、コンビニでトイレに行くということがほとんどできないし、スターバックスのようなところであっても、鍵が掛かっている。トイレ問題は、海外でもよく言われる問題で、大げさにいうと、これは人権問題とも言われるくらいなので、決して侮れない重要な問題かと思う。ただ、阪堺だけでできるような問題でも、行政だけでできるような問題でもないのかなと思うので、何か知恵を出しあうということが必要ではないかと思う。マップに描いていただくのも、一つのアイデアかなと思う。

川上委員

パンフレットを配るというお話があったが、平成29年度、観光ボランティア協会でご案内したお客様の数は30万人となっている。その1%でもご協力できたら、これぐらいかなといった数はあるが、それなりに誰にでも配ったらいいわけではないし、効果のある人に配ろうと思ったら、1%ぐらいの目標にしかできないかなと考えていた。ご依頼があるのであれば、それぐらいであれば、そういうお客様は結構おられるので、配ることは可能である。また、文豪ストレイドッグスの件なのであるが、これをやるとものすごくたくさんの人が来られる。利晶の杜は若い人でいっぱいになる。これは大阪の人だけではなくて、全国から来られる。この間、九州の人の対応を私がしたが、パンフレットの地図が分かりにくく、フォトスポットが見つけられなかったようである。利晶の杜に何とかできないかと頼んだが、結局だめで景品がもらえず、非常に残念がられたまま九州に帰られた。この地図について、阪堺沿線のイベントであるのに、阪堺線のところに天王寺駅前へ行くという表示がない。南海難波駅の方は書いているので、ここまで電車で来て堺駅から皆歩いて来ている。案内したお客さんの全員がそうだった。もう少しきちんと書いてもらえれば、もっと楽に来られるのではないかと思う。

事務局

パンフレット裏の地図でも、上町線は載っているが、本来であればどれに乗って来て下さいというのがもう少しあればよかった。織田作之助の文学碑については、我々も事情が分かっていないので、何故そうなったのかはまた利晶の杜に聞いてみる。我々もおもてなし手帖を作っているが、地図の部分は非常に苦労している。どうすれば分かりやすいかということと、全部の情報は載せられないので、割愛してすっきりさせないといけないことがある。ただ、文豪ストレイドッグスに来られるような方については、紙ベースでの情報提供というよりは、スマホを活用するような工夫もできればと思う。今日お配りはしていないが、環濠ウォークラリーをやっている。これはARといって、実際の風景にCGのようなものが浮き出てくるという技術であるが、このようなやり方を利晶の杜にもお伝えして、次回開催の際には研究していただいて活用していただくと、おそらく若い方には無理なく使えるので、そのようなこともやってみてもおもしろいかなと思う。その2つをつなぐ役目をチン電ができればおもしろいかなとも思う。

川上委員

フォトスポットをチン電の車内にすれば、絶対に乗らないといけない。利晶の杜は有料エリア内にスタンプラリーポイントを入れている。

事務局

パンフレット表面の江戸川乱歩と与謝野晶子のキャラクターがいるところは、宿院停留場になっている。私も実際に見たのだが、そこまで行って、チン電に乗らずにどこかに行かれていた。次号では電車の中でのイラストを描いていただけるように、利晶の杜とも話していきたい。ただ、今回の文豪ストレイドッグスもそうであるし、今日はご紹介しなかったが、オリエント急行殺人事件の映画とのタイアップなど、チン電に興味のない人にもすごく興味を持っていただいたので、これからの切り口としては、そういうことも勉強していきたいと思う。

川勝座長

この種のイベントというのはかなり集客力があるので、川上委員からいただいた貴重な意見を活かし、チン電とうまくタイアップできるような、乗っていただけるような工夫を今後していただければと思う。

平成30年度以降の取組みについて

川上委員

おでかけ応援の240日の上限を撤廃するとのことであったが、カウントされないとのことかと思うが、それによって、利益は上がるのか。また、大和川の橋梁のマクラギを外して、そのマクラギをどうするのかなと思った。何かいいことに使えそうな気がするが。

阪堺電軌

大和川橋梁のマクラギであるが、結構老朽化してきており、その利用については今のところ考えていない。マクラギ自体もできた当時は防腐剤を塗っており、その辺が問題ないかということと、工事は補助金を活用するので、廃材の処分についてもある一定のルールがある。処分については、検討して問題のないように進めていきたいと考えている。

事務局

おでかけ応援について、日数制限はなくなるが、ICカードのタッチは当然していただく。何のためかというと、回数がどれだけ乗られたかを把握するということと、乗車したところと降車したところを把握もし、あと、我孫子道の乗継もカードをタッチすることで判別するので、カード自体が数を数えるという機能が今回なくなるというわけではなく、単に日数上限というものがなくなるだけである。現在「残日数」という表示が機械に出るようになっているが、それが出なくなるが、他の機能は何ら変わらない。

川上委員

カードについて、よく使っている人のカードが真っ白で見えなくなってしまっている。その時は、またお金がいるのか。

事務局

カード会社にも何度か確認をしているところである。消えにくいようなコーティングができないのかなど、色々と技術的にはあったが、なかなか今以上の厚みをコーティングするということは技術的に難しいということであり、カードそのものをどうこうするというのは正直難しいところがある。1つの対策としては、資料(8)の3ページを見ていただくと、右下にカードケースの中に入れて下さいという表記を入れさせていただいている。ICカードなので、財布からカードを出してタッチする必要はなく、本来はカードをケースに入れて、ケースごとタッチしていただける。窓口に来られる高齢者の方を見ていると、大体カードをそのままポケットの中に入れて、それが原因でカードを紛失されるということが多発しているので、我々はケースに入れていただきたいということで、これからもPRし、そうすれば先ほどのカードが見えなくなるということもなくなると考えている。もう1度カードを作りたい場合は、負担金1,000円は必要となるので、その辺りはご判断いただければと思う。

閉会

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