第15回 災害後のこころの回復(1)

最終更新日:2012年3月1日

※内容は平成24年3月発行時のものであり、現在では変更されている場合があります。

 ショックな出来事を経験すると、私たちのこころには変化が起こります。今回は災害後のこころの変化や、どのように回復していくかについて、見ていきましょう。

こころも傷つき、けがをします

 災害や事故などのショックな出来事を体験した後、私たちのこころには様々な変化が起こります。これは日常とかけ離れた出来事を体験したために起きる正常なことです。
 体験後、約2から3週間は変化が起こりやすい時期と言われています。

こころが傷ついているイメージ

災害後のこころの変化

 こころの変化の多くは、時間の経過とともに自然に回復していきます。反応の仕方や回復の仕方は人それぞれです。

災害後のこころの変化

茫然自失期

(被災後、数時間から数日間)

ハネムーン期

(被災後、数日後から数週間または数か月間)

幻滅期

(被災後、数週間から年余)

※1急性ストレス反応(ASD)
一過性の過剰なストレス反応で、被災後の2日後から4週間後以内に見られることが特徴です。PTSD(※2)の3つの症状に加え、解離症状(記憶が途切れる・茫然として感情がわいてこない)があります。

※2外傷後ストレス障害(PTSD)
強い恐怖をもたらす体験をした後に以下の3つの症状が1カ月以上続くことが特徴です。

3つの症状
【再体験】災害時の体験が、自分の意思と関係なく繰り返し思い出されたり、夢に見たりする。
【回避】災害時の体験を思い出すような状況や場面を意識的に避ける。
【過覚醒】神経の興奮状態が続く。不眠、イライラ、怒りっぽくなるなど。

こころの回復に役立つこと

 災害後のこころには、「安全・安心・安眠」をできるだけ早く確保することが大切です。
 異常な状況の中で難しいことも多いかもしれませんが、けがをしたこころを理解し、こころとからだの健康を大切にしましょう。

こころのけががこじれてしまうこと

けがをしたこころのために

惨事ストレスへの対処の6か条

  1. "異常な事態に対する正常な反応"としてストレス反応を理解し、余裕をもって受け止める。
  2. 家庭や職場における日常のペースを取り戻す。
  3. 気分のリフレッシュをはかる。
  4. 見守ってくれる家族や同僚・友人との絆を大事にする。
  5. わかってくれそうな相手に体験したことを話す。
  6. ストレス症状が強かったり、長引く場合は専門家に相談する。

参考および引用:飛鳥井望(2001)PTSDおよび惨事ストレスによる心的外傷後ストレス反応の理解「救急救命」4巻第2号

次回は「災害後のこころの回復(2)」をお送りします。

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