4-5 巻頭特集 令和8(2026)年7月1日 ------------------------------------------------------------------------------------------- いざ、町家歴史館へ! 江戸と令和でどう違う? 知恵や暮らしを町家で発見! 環濠エリア北部地区には、江戸時代の人たちの暮らしや文化を伝える「町家歴史館」があります。鉄炮鍛冶屋敷・清学院・山口家住宅からなるこの施設に家族で訪れて、今と昔の暮らしを比べながら楽しく学んでみませんか。 教えてくれたのは… 文化財課 学芸員 町家歴史館について 詳しくはこちら 鉄砲鍛冶の作業場と住まい ① 鉄炮鍛冶屋敷 (井上関右衛門家住宅) 堺市指定有形文化財 Q なぜ堺で鉄砲が作られていたの? A 刀や包丁を作る職人さんがいて鉄が集まりやすい都市だったからだよ 鉄炮鍛冶屋敷は、江戸時代に鉄砲を作り全国の大名などに売っていた職人の作業場と住まいとして、国内に唯一残る貴重な建物です。 古墳時代からの鉄加工の歴史をもつ堺周辺には、昔から包丁などの金属製品を作る職人が多く暮らしていました。そのため、鉄の加工技術が発達しており、日本に鉄砲が伝わるとその製造も行われるようになりました。また、堺は港がある都市で鉄などの材料を手に入れやすかったことも、鉄砲作りが盛んになった理由の一つです。 場所 堺区北旅籠町西1丁3-22 問 ☎FAX228-1501 時間 10~17時(入館は16時30分まで) 休み 火曜日(8月11日を除く)、8月12日 有料 入館料 1 鍛冶場(かじば)では、鉄砲鍛冶体験ができます。親方の声(音声)に合わせてフイゴ(送風装置)を動かして炉の温度を上げたり、リズムに合わせて鉄をたたいたり、楽しみながら学べます 2 鉄砲が取引されていた「みせの間」には、火縄銃が展示されています 3 生活用水として使われていた井戸からは、現在も水が湧き出ています 江戸時代の学びの場 ② 清学院 登録有形文化財 Q ここで何を勉強していたの? A こどもたちが商売や生活に必要な読み・書き・そろばんを学んでいたよ 修験道(しゅげんどう)の道場だった清学院では、江戸時代後期から明治初期にかけて寺子屋が開かれていました。寺子屋は、こどもたちが商売や生活に必要な読み・書き・そろばんを教わっていた現在の学校のような場所です。仏教の探求に生涯をささげた僧侶・河口慧海もここで学びました。年齢の異なるこどもたちが一緒に勉強していたのも特徴です。すずりと筆を使い、正座で学んでいた当時の学校の様子を家族で体感してください。 場所 堺区北旅籠町西1丁3-13 問 ☎FAX228-1501 時間 10~17時(入館は16時30分まで) 休み 火曜日(8月11日を除く)、8月12日 有料 入館料 河口慧海 日本人で初めてヒマラヤ山脈を越えてチベットに入国した僧侶。堺区北旅籠町で生まれ、6歳ごろに清学院に通っていました。 *写真は「西蔵旅行記」より転載、明治35年チベット脱出後インドにて撮影 1 寺子屋の様子を再現した奥座敷は、実際に上がって見学することができます 2 実際に使われていた教科書。市内の町名で読み書きを学んでいました 3 机の上に置かれた水差しやすずりも当時使われていたものです 江戸時代の庄屋の家 ③ 山口家住宅 重要文化財 Q どうやってご飯を炊いていたの? A 土間の大きなかまどでご飯を炊いていたよ 江戸時代初期に建てられた庄屋(しょうや)の家、山口家住宅には広い土間があり、かまどに釜を置き、まきを燃やしてご飯を炊いていました。煙は屋根の上の煙出(けむりだ)しという窓から外へ逃がしていました。夏はすだれや格子で風を通し、冬は火鉢で暖をとっていました。見上げると梁(はり)と呼ばれる大きな部材があり、昔の家の造りや暮らしの工夫を知ることができます。 場所 堺区錦之町東1丁2-31 問 ☎FAX224-1155 時間 10~17時(入館は16時30分まで) 休み 火曜日(8月11日を除く)、8月12日 有料 入館料 1 鍋や釜を置いて、まきなどの火でご飯を炊いていたかまども再現されています 2 屋敷の奥には茶室も。クスノキの一枚板でしつらえた縁側の床も注目です 3 大きな梁が印象的な土間があります 使い終わった炭火を消火して 保存する火消し壺(つぼ)など 江戸時代の暮らしの道具も 展示されています さかいミュージアム・パス& スタンプラリー 市内12施設の観覧料が無料になるミュージアム・パスを配布します。また、同パスを利用して施設を巡るとスタンプ数に応じた記念品などがもらえるスタンプラリーも実施。夏休みはミュージアムなどを巡って市の歴史や文化にふれてみよう。 日程 7月18日~8月30日 施設 町家歴史館など12施設 対象 市内在住・在学の中学生までのこどもとその保護者 問 学芸課(☎245-6201 FAX245-6263) ©YABUUCHI Satoshi 町家ならではの 季節のしつらえも楽しみ 七夕飾り 夏の手ぬぐい注染展 町家歴史館では、堺の伝統技法で作られた手ぬぐいを展示するイベントと七夕飾りを実施します。町家を彩る夏限定のイベントをお楽しみください。 ■七夕飾り   7月1~6日 ■夏の手ぬぐい注染(ちゅうせん)展   7月1日~8月24日 イオンモール鉄砲町 河口慧海像 放鳥銃定限定碑 南海線 七道 START 300m ① 鉄炮鍛冶屋敷 ② 清学院 620m ③ 山口家住宅 紀州街道 千日井 高須神社 阪神線 高須神社 綾ノ町 榎並屋勘左衛門 芝辻󠄀理右衛門屋敷跡 阪神高速 15号線 周辺の立ち寄りスポットを 堺市公式インスタグラム (QRコード)で 紹介しています