4 巻頭特集 広報さかい 令和6(2024)年3月1日 5 巻頭特集 広報さかい 令和6(2024)年3月1日 江戸時代の 本物のものづくり空間を探検して 鉄砲製造の歴史を体感しよう! 3/3 13時 OPEN! 鉄炮鍛冶屋敷 TEPPOUKAJIYASHIKI 日本に唯一残る、江戸時代の鉄砲鍛冶の作業場兼住居「井上関右衛門(いのうえせきえもん)家住宅」(市指定有形文化財)が「鉄炮鍛冶屋敷」としてオープン。井上関右衛門は大洲藩(現在の愛媛県)の加藤家に仕え、江戸時代後期には堺でトップシェアを誇る鉄砲鍛冶となりました。井上家に伝わる2万点以上の資料の展示や体験コンテンツを通じて、現代の包丁や自転車の製造につながる堺の金属加工技術の歴史を伝える施設です。 ※火縄銃レプリカを持っての撮影はイベント時のみ可能です 鉄炮鍛冶屋敷 住所 堺区北旅籠町西1丁3-22  ※来館には公共交通機関をご利用ください 開館時間 10~17時(最終入館16時30分) 休館日 火曜日(祝休日の場合は翌日)、12月29日~1月3日 入館料 500円 ※団体(20人以上)は割引あり 小・中学生、市内在住の65歳以上の方は無料 歴史探検へGO! ①動画で学ぶ 鉄砲鍛冶が銃身・銃床・カラクリなどの部品を組み立て、鉄砲を完成させた作業空間「仕上場」では、6分ほどの動画で堺の鉄砲鍛冶の歴史が学べます。 ②本物を見る 「仕上場」には分解された火縄銃も展示。銃身を造る鉄砲鍛冶をはじめ、部品を担当する台師・金具師や、装飾をほどこす象眼師など、専門の職人たちの分業によって鉄砲が製造されていた歴史を、分かりやすく紹介しています。 ※展示内容は制作途中のため変わる可能性があります \オリジナルグッズもチェック!/ 「短筒図」紙製クリアファイル 「堺鉄炮仲間」シール オリジナル缶バッジ 「鉄炮請取帳」一筆箋 井上家の家紋と、かつて仕えた大洲藩加藤家の家紋がついた「火事羽織」 分業の実態を示す鉄砲鍛冶の帳簿「通(かよい)」が残るのは日本でここだけ ③鉄砲を売る 鉄砲の取引が行われていた空間を再現した「みせの間」はフォトスポットとしてもおすすめ。イベントの際は井上関右衛門が着用した「火事羽織」のレプリカを着て、関右衛門になりきり記念撮影も。 ④鉄砲を製造する 鉄砲鍛冶が鉄を鍛え、銃身を製造していた「鍛冶場」で、銃身製造に挑戦。リズムゲームの要領で楽しめる体験コンテンツで、鍛冶場の雰囲気や鉄砲鍛冶の仕事ぶりを学びながら、一流の鉄砲鍛冶をめざそう。 ⑤茶室でゆっくり 茶室や座敷など伝統的な日本家屋の雰囲気をゆっくりと座って堪能できるのも鉄炮鍛冶屋敷の醍醐味です。 ⑥庭も楽しむ 座敷の縁側から眺める庭園は四季折々の味わい。まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえる和装体験(有料・事前予約制)も実施予定です。 \関連施設も同時リニューアル/ 環濠エリアを巡ってみよう 鉄炮鍛冶屋敷、山口家住宅、清学院の町家歴史館3館は、濠(ほり)に囲まれた環濠エリアにあります。 山口家住宅(重要文化財) 江戸時代前期の町家での暮らしぶりを見学できます。 清学院(登録有形文化財) 修験道の道場や寺子屋の歴史を持ち、河口慧海関係資料を展示。 堺七まち ひな飾りめぐり 3月3日~4月3日に町家歴史館3館や周辺のお店・施設でひな道具や、桃の節句にまつわる掛け軸などを展示。この機会に堺の町家を巡ってみませんか。 問 鉄炮鍛冶屋敷(☎FAX228-1501)