P.12 議会 広報さかい 令和5(2023)年11月1日 ------------------------------------------------------------------------------------------- 議会のうごき第4回市議会(定例会) 令和5年第4回市議会(定例会)は、8月22日から9月28日の38日間開かれ、令和4年度決算などについて論議がありました。 市長から提出された議案34件と議員提出議案4件を、それぞれ可決等しました。 問 調査法制課(☎ 228-7813 ℻ 228-7881) 堺市議会の情報はこちら↓ 令和4年度決算  令和4年度各会計決算は、新型コロナウイルス感染症対策や物価高騰対策の引き続きの実施により、一般会計の歳入・歳出総額はともに前年度から減少しているものの、新型コロナウイルス感染症拡大以前と比較すると高い水準となっています。そのような中、実質収支・単年度収支とも黒字となり、また、特別会計・企業会計についても、実質収支は収支均衡が図られ、資金剰余額についても黒字を確保しました。  健全化判断比率の指標については、国が示す早期健全化基準を下回る一方、財政の弾力性を示す経常収支比率は、物件費などの増加、臨時財政対策債の大幅な減少などにより、前年度から8.7ポイント上昇して、102.4%となり、財政構造の硬直化が大きな課題となっています。  市長からは「新型コロナウイルス感染症は、5月に感染症法上の分類が5類へと移行し、社会経済活動が本格的に動き出している。一方で、少子化による人口減少の加速や、高齢化に伴う社会保障費の増加に加え、エネルギーや食品価格などの物価高騰にも直面している。本市を取り巻く環境は引き続き厳しい状況にあるが、持続可能な財政運営を保ち、市民の皆様がこれからも堺で安心して暮らし続けることができ、本市が将来にも夢と希望が持てる都市であるよう力を尽くす」との説明がありました。  議員からは「今回の決算において財政構造の弾力性を示す経常収支比率は102.4%と大幅増加となった。これは本市の財政構造が著しく硬直化し、新たな政策投資が自由に行えない状況を示している。このことから、今後も新たな行政需要に対応するための更なる事業見直しなど不断の改革を全庁的に進める、また府市連携の強化による本市の成長促進とともに、これまで進めてきた泉州や南河内など近隣自治体との連携を踏まえて、堺がリーダーシップをとって南大阪全体の活性化にもつなげる、面での連携をより一層進めることを求める」「安定的な税制基盤を確保するためにも、引き続き財政構造の改善に取り組むことはもちろんのこと、財政危機脱却プランでも示されている住民サービスの維持・拡充への取組に最善を尽くし、今後、真に市民にとって必要な事業が後退し、また中止されることのないよう要望すると同時に、市民と真摯に向き合い大きな変化に対しても常に丁寧な説明で、その責任を果たすよう求める」「一般会計の実質収支は76.6億円の黒字となったものの、経常収支比率は高い水準にある。前年度から大きく上昇した要因として、臨時財政対策債の発行を抑制したことなどによると示されたが、これを除いてもなお高い水準にあり財政の硬直化が懸念される。この状況を改善するため税源涵養(かんよう)に資する取組を積極的に進め、持続可能な財政運営を行うよう求める」「行政の役割はお金を蓄えることではなく、市民から預かった税金を行政サービスとしてお返しをすることであり、その本分は市民福祉の向上である。市民生活に根差した行政運営、財政運営がなされることを期待する」「物価高騰で市民の暮らしが深刻になっている中、住民福祉の向上を第一とする地方自治体の役割を堺市がしっかりと果たす必要がある。財政の健全化は、それに応える方向でこそ意味を持つものである」などの意見があり、令和4年度各会計決算を賛成多数で認定しました。 議会の日程 最新の会議日程や生中継・録画中継・傍聴できる会議について詳しくは、市議会ホームページ(右上QRコード)参照。また、本会議の生中継は、区役所のロビーなどのテレビでもご覧になれます。なお、11月定例会(11月28日~12月20日)での請願・陳情と意見陳述の申し出の締め切りは、11月13日です。 問 議事課(☎ 228-7812 ℻ 228-7881) 定例会 議会運営委員会 11月29日(水)10:00から 本会議(提案理由説明) 11月28日(火)13:00から 議会運営委員会 11月24日(金)10:00から その他の議会 議会力向上会議 11月2日(木)10:00から 議員定数・議員報酬削減議案  大阪維新の会堺市議会議員団より、議員定数及び議員報酬に関する条例案の提案がありました。  審議の結果、総務財政委員会と本会議において各条例案を否決しました。 ▶堺市議会議員定数及び各選挙区選出議員数に関する条例の一部を改正する条例  本市議会の議員定数を48人から41人とし、堺区の選出議員数を2人、中・東・西・南・北区の選出議員数をそれぞれ1人削減するもの。 ▶堺市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例  現在本市議会では、議員報酬の特例に関する条例を定め、令和5年6月1日から令和9年4月30日までの間、委員会正副委員長の議員報酬を引き下げ、正副議長以外の議員の報酬月額を78万円としているが、本条例により、議会運営委員会正副委員長、常任委員会正副委員長及び特別委員会正副委員長の報酬の規定を廃止し、令和9年5月1日からは、正副議長以外の議員の報酬月額を恒久的に一律78万円とするもの。 ▶堺市議会議員の議員報酬の特例に関する条例  令和5年10月1日から令和9年4月30日までの間、全議員の報酬月額を20%減額するもの。 意見書 今議会では、次の意見書を可決しました。可決した意見書は、議会の意思として国会又は関係行政庁に提出します。 ▶全会一致  ▷消費者被害の防止・救済のため、施行5年後見直し規定に基づ   く特定商取引法の抜本的改正を求める意見書  ▷下水サーベイランス事業の実施を求める意見書  ▷脱炭素と自然再興に貢献するサーキュラー・エコノミー(循環型   経済)の推進を求める意見書  ▷ブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入療法)に対する適正な   診療上の評価等を求める意見書   主な議案に対する会派等の賛否一覧 〇:賛成、×:賛成でない、△:会派内で賛否不一致令和5年第4回定例会 会派名等所属議員数(人) 議決結果 - 大阪維新の会 堺市着会議員団◆ 18 公明党堺市議団 11 自由民主党・市民クラブ 7 堺創志会 5 日本共産党堺市議会議員団5  会派に属さない議員① 1 会派に属さない議員② 1 議案名等 令和5年8月22日議決分 市長提出案件 第103号 堺市副市長の選任について 〇〇〇〇〇〇〇同意   令和5年9月28日議決分 市長提出案件 第73号 令和4年度堺市一般会計歳入歳出決算の認定について 可決及び認定 〇〇(※1)〇〇×(※2)〇欠席 第74号 令和4年度堺市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について 可決及び認定 〇〇(※1)〇〇×(※2)〇欠席 第75号 令和4年度堺市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算の認定について 可決及び認定 〇〇(※1)〇〇×(※2)〇欠席 第76号 令和4年度堺市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定について 可決及び認定 第77号 令和4年度堺市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について 可決及び認定 〇〇(※1)〇〇×(※2)〇欠席 第78号 令和4年度堺市公債管理特別会計歳入歳出決算の認定について 可決及び認定 〇〇(※1)〇〇×(※2)〇欠席 第79号 可決及び認定 令和4年度堺市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について 可決及び認定 〇〇(※1)〇〇×(※2)〇欠席 第80号 令和4年度堺市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について 可決及び認定 〇〇(※1)〇〇×(※2)〇欠席 第81号 令和4年度堺市下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について 可決及び認定 〇〇(※1)〇〇×(※2)〇欠席 議員提出案件 第15号 堺市議会議員定数及び各選挙区選出議員数に関する条例の一部を改正する条例 否決 〇×(※1)×××(※2)〇欠席 第16号 堺市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例 否決 〇×(※1)×××(※2)〇欠席 第17号 堺市議会議員の議員報酬の特例に関する条例 否決 〇×(※1)×××(※2)〇欠席 会派に属さない議員 ①…水ノ上成彰 議員 ②…長谷川俊英 議員 ◆議長は、地方自治法第116条第2項の規定により議決に加わらない。 (※1) 田代優子 議員は欠席 (※2) 乾友美 議員は欠席