12 13 特集 広報さかい 令和5(2023)年3月1日 ------------------------------------------------------------------------------------- 捨てずにリユースすれば笑顔の輪が広がる まだ十分に使える家具や家電、衣服などを捨てていませんか? 必要としている人に譲れば、喜んでもらえるかもしれません。 そんな「リユース(繰り返し使う)」の考え方が広がり、国内のリユース市場はこの10年で 約2倍に拡大しています。 リユースを習慣にして「ありがとう」の輪を広げませんか? やかみっこキッチン リユースで笑顔を増やしたい 美原区の子ども食堂「やかみっこキッチン」では、成長して着れなくなった服やおもちゃ、絵本などを持ち寄って欲しい人に譲る「お下がり会」を不定期に開催。毎回たくさんの物品が集まり、譲る方も持ち帰る方も笑顔になれる取組として大好評です。 「きれいに着ていた服だから」「お気に入りのおもちゃだけどもう遊ばないから」と新しい持ち主を求め、大切に保管されていた衣服やおもちゃが集まる 小・中学校の制服の譲り合いから始まったお下がり会。毎回倉庫いっぱいに服やおもちゃが集まります。 今では近隣の人やお店など、子ども食堂を利用される方以外も参加され、「誰かの役に立ててほしい」という善意の輪が広がっているのを感じます。近隣の子ども食堂も同じ取組を始めたと聞き、地域で助け合えるリユースの取組が広がっていることをうれしく思います。 やかみっこキッチンの皆さん リユースに取り組む店舗を市では応援しています 堺エコライフポイント事業 環境に良い行動にポイントを付与する「堺エコライフポイント事業」を実施しています。対象店舗で服を売る(または無料譲渡する)と650ポイントがもらえます。 対象店舗はこちら→ 循環型社会の実現に向けて「リユース」の選択肢をもっと広めたい、という思いで事業に参画しました。リユース品を持ち込む時はきれいにして、付属品があれば忘れず持ってきてくださいね。 セカンドストリート 新金岡店 石田萌衣さん エコショップ 日用品のリユースや使い捨てプラスチックの削減など、環境に優しい取組を行っている店舗を「エコショップ」として認定しています。 登録店舗はこちら→ 古くなって壊れてしまったものでも、修理や部品の交換によって新しい命を吹き込むことができます。お子さんやお孫さんが受け継ぐことで、物に込められた気持ちや思い出も引き継がれていくと思います。 たからや時計店 大山正二さん ジモティーを上手に使えばごみを減らして笑顔が広がる ジモティーは誰でも無料で使えるインターネットの掲示板で、物の譲り合いなどの申し出や要望を載せることができます。地元の情報に絞って閲覧できるため、堺でも多くの方が利用しています。 使い方はこちら→ 全国のクリーンセンターに持ち込まれる粗大ごみの中には使えるものも多く、「もったいない」と思ってもリユースの手段が分からずに捨てられるものも少なくありません。ジモティーでは0円で出品ができるうえ、地域の中で取り引きできます。 そのメリットをごみ減量につなげたいという思いで、堺市をはじめさまざまな自治体とリユース促進に向けた協定を結んできました。 家庭で不要になった家具や家電などを捨てる前にぜひジモティーを利用して、出品の検討をしてください。 ジモティー 広報担当 宮本亮さん 市もリユースに取り組んでいます まだ使える廃棄品をジモティーで譲ります 市ではクリーンセンターに持ち込まれる粗大ごみのうち、状態の良いものをジモティーに出品する実証事業を行っています。 市民の方がクリーンセンターに粗大ごみを直接搬入 市で状態を確認 状態の良いものはジモティーで無償提供 「ジモティー」を活用した粗大ごみリユース実証事業 14年間勤める中で、まだまだ使えるものが捨てられている状況を「もったいない」と感じてきました。捨てる前に立ち止まって考える習慣を、私たち 職員も含めて市民の皆さんと築いていきたいです。 クリーンセンター職員 こちらで出品しています→ ごみ減量には皆さんの協力が必要です 清掃工場に負担がかかっています 市では年間約25万トンのごみを焼却処理しています。老朽化する焼却処理施設もある中、高い稼働率で運転しており、この状態が続くといつ工場が停止してもおかしくない状況です。 今後、安定的な稼働を続けるためにも、さらなるごみ減量が必要です。 ごみから環境問題を解決したい 市では2024年3月まで、ごみ減量に集中的に取り組む「堺・ごみ減量4R大作戦」を実施しています。皆さんのおかげでごみは減量しているものの、目標達成まであと一歩の状況です。 1人1日あたり 18g(ミニトマト約1個分) の減量が目標です 堺・ごみ減量4R大作戦についてはこちら→ リユースを習慣に 使わなくなったものをすぐに捨てるのではなく、必要とする人に「譲る」ことや修理して「使う」ことを考えてほしいと思います。 リユースにはアプリやショップ、地域のフリーマーケットや交換会などさまざまな手段がありますので、自分に合った方法を見つけてください。 一緒にリユースを含めたごみ減量に取り組んで、環境に優しいことを実践しましょう 環境局職員 ※撮影時のみマスクを外しています 問 資源循環推進課(☎228-7479 ℻228-7063) 堺エコライフポイント事務局(環境政策課内 ☎340-1591 ℻228-7063) 堺・ごみ減量4R大作戦 環境事業管理課(☎228-7478 ℻229-4454)