12 13 特集 広報さかい 令和5(2023)年1月1日 ------------------------------------------------------------------------------------- ※撮影時のみマスクを外しています 都市活動を支え、健康と暮らしを守る—歴史が安心の証し— 1910年4月に給水が始まった堺では、以来、水道は112年、下水道は70年にわたって 人口の増加や自然災害などに対応しながら、皆さんの暮らしを守り続けてきました。 生活に欠かせない「水の安全・安心」を守るための、上下水道局の歴史と将来に向けた取組をご紹介します。 1910年 市の水道が給水を開始 大道筋での水道敷設工事の様子 水不足に備えて築造された天王貯水池 1952年 下水道事業の開始 市で最初の下水処理施設、 三宝下水処理場(現・三宝水再生センター) 1960~70年 高度成長に伴う拡張 泉ヶ丘第3配水場(現・桃山台配水場)の築造工事 現在 「拡張」から「持続・進化」の時代へ 人口減少社会を迎え、これまで「つくり」続けてきた上下水道を、これからは「まもり」続ける必要があります。市内各地に整備した水道管が老朽化する前に順次更新し、地震による破損を防ぐため、継ぎ目に伸縮性を持つ耐震管を採用しています。学校や病院につながる水道管など、インフラとして重要な部分を優先して進めています。 耐震管(ダクタイル鋳〈ちゅう〉鉄管) ※日本ダクタイル鉄管協会より 水道管を通すためのトンネルを掘るシールドマシン 豪雨災害から堺を守るために 激甚化・頻発化する豪雨災害への備えとして、計画的なハード整備とソフト対策の両面から進めています。中でも、2025年に完成予定の古川下水ポンプ場(堺区神南辺町)は、毎分約2,100㎥の揚水能力(25mプール1杯分を15秒で空にできる)を持ち、周辺地域の浸水被害を大きく減らすことができます。ポンプ場が新しくなることで、耐震性能や津波・高潮に対する安全性も大幅に向上します。 建設中の古川下水ポンプ場 安全・安心な水を届け続けるために 「蛇口をひねればおいしい水が出る」「使った後の水をきれいにして川や海に戻す」という当たり前と思われがちのことを「当たり前」に続けるため、水質や配水状況などを24時間・365日モニタリング。異常が発生した時には迅速に対応しています。また、大規模災害や事故などに備えて、定期的に訓練を実施しています。 水道水に必要な51項目の水質検査を定期的に実施 配水管理センターで市内すべての水道の配水状況を監視 未来に向けた挑戦 AI(人工知能)を活用し、漏水リスクの高い場所の予測や、赤外線カメラ搭載ドローンによる点検など、民間企業との実証実験にも取り組んでいます。最新技術の導入で、施設のより効率的な維持管理をめざします。 ご存じですか? 避難所の上下水道設備 災害時に応急給水ができる組み立て式の給水栓(右写真)のほか、汚物を直接下水に流せる「マンホールトイレ」などを市内の小学校などに設置しています。 給水栓「すいちゃんのビックリじゃぐち」 普段はベンチに 断水に備えて 水の備えをお忘れなく 断水に備えて、1人1日あたり3リットルの水を最低3日分は備蓄しましょう。 備蓄した分を使いながら買い足していくローリングストック法がおすすめです。 3日分の目安1人あたり9L 2Lのペットボトル4.5本分 上下水道の利用がもっと便利に! スマホアプリ「すいりん」 使用水量などの確認、料金の支払いやクレジットカード決済の申込ができるアプリです。影響が大きい断水などの緊急情報もお届けします。ぜひダウンロードしてください。 詳しくはこちら↓ 堺の上下水道を未来へ引き継ぐために 私たちは、安全・安心なライフラインを確保し、将来も快適に暮らせるよう「続けることで、続く!」を理念に、変化を恐れず創造・挑戦し続け、信頼される上下水道をめざし続けます。 2030年度までの取組と目標を経営戦略にまとめています。ぜひ皆さんからのご意見をお寄せください。 詳しくはこちら↓ 上下水道局経営企画室竹田由実さん 問  上下水道局お客様センター(☎0570-02-1132か251-1132 ℻252-4132)