10 特集 広報さかい 令和4(2022)年9月1日 ------------------------------------------------------------------------------------------- 令和3年度決算見込み 堺市の家計簿 堺市の財政状況を解説します! 令和3年度の決算見込みをお知らせします。 詳しい決算状況は10月ごろ市ホームページに掲載します。 問 財政課(☎228-7471 ℻228-7856) ※グラフの数値は、端数を調整しています。 一般会計の収支は? 歳入総額4696.7億円 71.7億円の黒字 翌年度へ繰り越すべき財源 9.7億円 歳出総額4615.3億円 ● 実質収支は71.7億円の黒字 「実質収支」は、累積の黒字(または赤字)のことで、年間収入から年間支出を差し引いて、次の年に繰り越して使うお金を除いた額です。 ● 単年度収支は58.4億円の黒字 「単年度収支」は、令和3年度の実質収支(71.7億円)から令和2年度の実質収支(13.3億円)を差し引いた額です。 令和2年度に比べて黒字の額が58.4億円増えています。 歳入歳出は引き続き高い水準 ● 特別定額給付金の支給が終了し、前年度に比べて歳入と歳出の両方が減少 ● 子育て世帯などへの臨時特別給付金の支給やワクチン接種をはじめとした新型コロナ関連の経費が増加したため、新型コロナの流行前に比べると、歳入歳出ともに高い状況 基金と市債の状況は? 基金残高は地方交付税などの積み立てで増加 将来の借金返済のためのお金や、令和3年度に国から概算で交付されたお金の不用額を返すために基金に積み立てたことで増加 「基金」は、家計でいう貯金のことです。18年連続で増え続けていますが、その主な要因は将来の借金返済に充てるための減債基金の残高が増えたためです。 臨時財政対策債の増加により市債残高も増加 大浜体育館の建て替え完了などで、その他の残高は減少。一方で、臨時財政対策債が増えたことで市債残高全体は増加 「市債」は、家計でいう借金のことです。14年連続で増え続けています。 そのうち「臨時財政対策債」は、国のお金が足りない代わりに自治体が借りるお金で、その返済に必要なお金は、後に国が負担します。 経常収支比率は? 地方交付税や臨時財政対策債の増加により改善 「経常収支比率」は、毎年常に支払わなくてはならないお金が、市税などの毎年常に入ってくるお金に占める割合です。この指標が100に近づくほど、お金に余裕がなくなります。 堺の財政状況はどうなったの? 令和3年度の黒字が増えた主な要因は… ●国が市町村の税収入が減ると見込んだため、地方交付税や臨時財政対策債が令和2年度に比べて大幅に増えました。一方で、実際の市税収入は令和2年度並みだったため、黒字が増えました。 ●令和3年度は入ってくるお金が一時的に増えたため、黒字が大幅に増えましたが、毎年常に支払う必要があるお金が減った訳ではありません。目標とする令和12年度の収支均衡に向けて、引き続き取り組む必要があります。