12 13 特集 広報さかい 令和4(2022)年6月1日 ------------------------------------------------------------------------------------------- 突然ですが、クイズです! 次の3つの質問を〇か×でお答えください Q1堺の平均気温は40年前より2~3度上昇した? Q2日本で大雨が降る日は40年前より増えている? Q3このままでは、21世紀末には海水面が約20~50㎝上昇する? 答えはすべて「○」! 地球温暖化が進むと、世界は水不足になり農産物も採れなくなる可能性があります。また、暑いアジアの国のような亜熱帯地域が増えると、デング熱などのウイルスを持った蚊が増えるなど新たな病気が流行する心配も。 過去の気象データ(気象庁)を基に堺市で作成 温暖化による気候変動で長引く大雨やゲリラ豪雨が増え、洪水や土砂崩れの危険性が高くなっています。 2018年の台風21号など、堺でも大型台風による被害が発生しています。 DATA 日本全国の1時間降水量50㎜以上の年間発生回数 (1300地点あたりの発生回数) 氷 河や流氷が地球温暖化によって溶け、 海水面が上がっています。世界では砂 地が減った海岸や、水浸しになる町も出てき ました。高潮や洪水などの危険が、年々高まっ ています。 総合診断表第2版 第1章地球温暖化に関わる海洋の長期変化(気象庁)を加工して作成 どうしてこんなことに・・・ それは二酸化炭素を含む温室効果ガスの増加が原因! 未来の堺を守るため、今必要なこと 「カーボンニュートラル」 私たちの生活は便利になる一方で、大量に排出される温室効果ガスが大気中に熱を閉じ込め、地球温暖化が進んでいます。カーボンニュートラル(炭素中立)とは、二酸化炭素の排出量と吸収量を実質ゼロにすること。 節電やごみを出さないなど二酸化炭素を減らす努力と、緑を増やすなど二酸化炭素を吸収する努力の二つを行うことが必要です。 カーボンニュートラル 排出する量-吸収・除去する量=0ゼロ 現在排出する量 2050年までに 削減された排出量 H² 排出する量 吸収・除去する量 植林や森林管理、地中に埋めることなどを通じて METI Journal ONLINE 60秒早わかり解説カーボンニュートラルって何?(経済産業省)を加工して作成 市では2050年に向けてカーボンニュートラルをめざしています 市では太陽光発電システムやEV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)の導入支援に取り組んでいます。 カーボンニュートラルの実現は、市民の皆さんや企業など、すべての人が一丸となって取り組むことが大切です。地球の危機に立ち向かう行動を共に進め、多くの人から愛される堺の未来をつくりましょう! 環境政策課 塩田莉奈 今すぐ始めよう! 二酸化炭素の削減に挑戦! 温室効果ガスの6割は家庭から排出 私たちにできることがたくさん! 二酸化炭素を含む温室効果ガス排出量を消費ベースで見ると、食事や住居など私たちの日々の暮らしの中から多く排出されていることが分かります。つまり、私たちの生活習慣を見直すことが、地球温暖化を防ぐカギとなります。 消費ベース(カーボンフットプリント)から見た 日本の温室効果ガス排出量 家計消費 6割以上 食12% 住居17% 移動12% 消費財10% レジャー 5% サービス 5% 政府消費10% 固定資本形成(公的)6% 固定資本形成(民間)19% その他 4% 令和2年度版環境白書(環境省)を加工して作成 (調査期間は2015年1月から12月) 衣食住から二酸化炭素を削減! 衣食住のちょっとした心掛けが地球温暖化を防ぐ第一歩となります。 みんなで今から始めましょう! 衣 今持っている服を長く大切に着る 素材など環境に配慮した服を選ぶ 通気の良い服を着て夏の暑さ対策 食 食事を食べ残さない 旬食材や地元食材を取り入れる ばら売りや量り売りを積極的に利用する 住 こまめに電源を切る 家電購入時は省エネ商品を選ぶ 「緑のカーテン」を作り日差しを和らげる あなたのおうちはどうですか? 地球にも家計にも優しい! 「うちエコ診断」でロス削減 電気代やガス代などの情報をインターネット上で入力すると、家庭の二酸化炭素の排出量を教えてくれます。さらに、平均的な家庭との光熱費を比較することで、それぞれの家庭にあったエコ対策を提案します。 先に1カ月分の電気・ガス・灯油・ガソリン代を調べておいてね!  詳しくはこちらから 制服のリユースで二酸化炭素を削減! 役目を終えた学生服をひとり親家庭に安価でバトンタッチする「Re制服」を5月からスタートしました。家で眠っている学生服があれば、ぜひ寄付にご協力ください。 地球環境を守りながら、ひとり親家庭を応援! 詳しくはこちらから 回収した制服を補修・クリーニングして応援! 回収を始めてすぐに多くの方から寄付が集まり、「捨てるのはもったいない」「次の方に使ってもらいたい」という思いで皆さんが待ってくれていたことを知り感激しました。 皆さんの気持ちが衣服ロス削減やひとり親家庭の応援につながるのをとてもうれしく思います! 学生服リユースShop さくらや松原店 オーナー 新田剛志さん 後輩にバトンタッチ 制服と一緒に、この学校を大切に思う気持ちも後輩に受け継いでいきたいです! 堺西高校の皆さん 回収箱を設置して応援! お店に来る方に「Re制服」を知っていただき、素敵な取組を広めていきたいです! F-key 店主 宇田明日香さん  もったいない! 服の68%がごみに 服は全国で1年間に約51万トンが廃棄されています。そのほとんどが焼却・埋立処分されており、1日に換算すると大型トラック約130台分!「Re制服」プロジェクトは、こうした衣服ロスを削減することにつながります。 服を手放す手段の分布 古着として販売11% 譲渡・寄付3% 地域・店頭での回収11% 資源回収7% 可燃ごみ・不燃ごみとして廃棄68% 「サステナブルファッション」(環境省)を加工して作成 問 環境政策課(☎228-3982 ℻228-7063) 「Re制服」については政策企画部計画推進担当(☎228-7517 ℻222-9694) ※撮影時のみマスクを外しています