堺市長定例記者会見 平成30年4月4日
更新日:2018年4月12日
市長
泉州サイクルルートの設定及び泉州サイクルステーションの設置について
まず最初に、先日設立した一般社団法人KIX泉州ツーリズムビューローの事業の第一弾といたしまして4月1日から自転車に乗って泉州の魅力を満喫していただけるように、サイクルルートを設定して、スマホ用アプリのルート情報の配信を始めたところでございます。
百舌鳥古墳群や岸和田城をはじめ、泉州の歴史・文化、そして新鮮な海と山の味覚、白い砂浜や和泉山脈の紅葉といった四季折々の風景など、多彩な泉州の魅力を詰め込んだ3つのルートを設定しました。初心者から上級者まで楽しめるルートになっておりますので、たくさんのサイクリストに楽しんでいただきたいと思います。さらにサイクルステーションをルート沿いのコンビニや道の駅など17カ所に設けたところでございます。目印といたしましてこのような「のぼり」、これサイクルステーションののぼりでございます。このようなのぼりを付けましたので、どうかこれ、サイクルステーションを一度見にいっていただきたいと思っております。
地元木材のいずもくでつくられたサイクルラックというのもございまして、空気入れや工具をこのサイクルステーションに設置しております。自転車周遊の間の休憩やトラブル発生時の補修にご利用いただきたいと思います。今後はKIX泉州ツーリズムビューローが、サイクルルートの情報発信やサイクリストが訪れやすい環境の整備を進めてまいります。和歌山県をはじめ、琵琶湖一周のビワイチ、淡路島一周のアワイチなど広域的な自転車観光のルートづくりを図ってまいりたいと考えております。世界中のサイクリストに泉州の魅力を体感してもらう、そういうことを進めていきたいと思っております。
春季堺文化財特別公開の開催について
次に、年2回の春と秋に普段は見ることのできない寺社や文化財の期間限定で公開する文化財特別公開のお知らせでございます。明日4月5日(木曜)から8日(日)までの4日間、「明治150年!サクラ咲く堺を満喫」というテーマで観光ボランティアさんのわかりやすい解説つきで市内9カ所を公開いたします。今回は舞い散る桜の中、葉桜になっているところもあると思いますけれど、明治時代に思いをはせながら、堺の文化財をぜひご覧いただきたいと思います。
これは方違神社でございます。
明治元年に明治天皇が京都を離れる際に、祈祷の命(めい)を受けた方違神社では、昨年に建て替えられました社殿を初公開するところでございます。そして客殿では5日と6日の2日間限定で呈茶体験をお楽しみいただけることになっております。また明治時代に廃藩置県の後、10年間堺県庁として使用された本願寺堺別院では普段ご覧いただけない明治天皇から送られた「明治天皇勅語」が初公開されるところでございます。さらに、私の母校である熊野小学校にございます明治天皇玉座記念館っていうのがございまして、その玉座記念館や堺事件の土佐十一烈士のお墓がある宝珠院など、明治150年にちなんだ文化財をご覧いただけるところでございます。そのほかにも7年ぶりの公開となります本源院さんや妙國寺さんの夜間ライトアップなど、見どころが盛りだくさんでございます。そして今回好評のミニガイドツアーでは桜と和菓子を堪能できるコースをはじめ、今回新たに堺泉酒造さんの酒蔵を見学するコースもございます。お得な共通拝観券もご用意しておりますので、ぜひこの機会にまち歩きやレンタサイクル、阪堺電車などをご利用いただきまして、堺が誇る文化財をはじめ、桜の名所や和菓子屋さんなど、堺めぐりを満喫していただきたいと思います。
アサヒスーパードライ百舌鳥・古市古墳群ラベル発売について
最後に、民間による百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録に向けた応援の動きが広まっているところでございます。このたび、アサヒビール株式会社が、百舌鳥・古市古墳群ラベルの「アサヒスーパードライ」を発売していただくことになりましたのでお知らせいたします。
ここに百舌鳥古墳群の、こういうロゴが入っているところでございます。
アサヒビールのルーツとなる大阪麦酒会社の初代社長が堺出身の鳥井駒吉さんでございます。そういうご縁から、世界遺産登録に向けた堺の取り組みを盛り上げたいということで、今回の販売につなげたわけでございます。商品の売り上げ1本につき1円を百舌鳥古墳群の市民の会にご寄附いただきます。さまざまなPR、機運の盛り上げなどに役立てていただきたいと思います。17日(火曜)から大阪府内を中心に、今のところ数量限定で発売が始まるところでございます。来週11日(水曜)には発売を記念いたしまして、高層館21階展望ロビーで、アサヒビール株式会社大阪統括支社の山本支社長や世界遺産登録を応援する市民の会の前田会長、それからハニワ課長などが出席するイベントを開催いたします。私も当然出席いたします。来年夏の世界文化遺産登録に向けて、今回の取り組みをはじめ、たくさんの皆さんや企業の皆さん、団体と一緒になって、さらに機運を盛り上げたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
私からは以上でございます。
質疑応答
(共同通信)
昨日、大仙公園内に予定されていた自転車博物館の新築移転中止が発表されましたけれども、市長としてどのようにお考えか受けとめをお願いします。
(市長)
最近、やはり世界遺産に向けてのそれぞれの目が厳しくなっているというのか、そういう傾向がございます。そういう意味で私どももシマノ(公益財団法人シマノ・サイクル開発センター)さんと十分協議いたしまして、できたらそこを避けてたほうがいいのではないかという結論になりまして、シマノ(公益財団法人シマノ・サイクル開発センター)さんもこれをご了承いただいたところでございます。そういうことで、今後また自転車博物館の建てかえについては、別途議論させていただこうと思っております。
(共同通信社)
今回の自転車博物館、古墳群を周遊する拠点の一つとして観光ルート上、比較的重要な拠点の一つだと思うのですが、それは改めて移転を考えられるということでどういったところにどういったコンセプトでつくってほしいかとか、そういったお考えがあればお聞かせください。
(市長)
私どもといたしましては、やはり百舌鳥古墳群全体を周遊していただくということで大事なものだと思っております。そういう意味で、その周辺でぜひもう一度シマノ(公益財団法人シマノ・サイクル開発センター)さんとよく考えていきたいと思っております。
(共同通信)
ありがとうございます。
(時事通信)
さっきのサイクルルートの関係で、滋賀県の琵琶湖のビワイチとか淡路島のアワイチとか、広域的な自転車観光のルートづくりを図りたいというご発言がありましたけれども、例えばですけれども滋賀県の三日月知事ですとか、こういうほかの自転車観光をやっているところの自治体の首長さん等の協議などお考えでしょうか。
(市長)
既に関西広域連合でこの話をさせていただいています。特に、和歌山県さんとはこの間も和歌山県のサイクリングツアー(正しくは サイクリングフェスタ)がございました。そのときに私も参りまして、泉州9市4町の代表として行かせていただきました。和歌山県と連携とか、奈良と京奈和で自転車道つくるという取り組みもしております。それが琵琶湖につながるということも十分考えられますので、三日月知事にもこういうふうな構想を関西広域連合の観光の議論の中で常に申しておるところでございます。
(時事通信)
わかりました。ちょっと話が変わってくるのですけれども、大阪市がめざす大阪都構想に関する話なのですけれども、ここ最近になって大阪維新の会代表の松井知事が、来年春の統一地方選の時期に先送りにする可能性も示唆しているというところで、一応当然今年の9月から10月の実施をめざすという前提は変わりはないということですけれども、こういう時期を変化させる可能性が出てきたことについてどのようにお考えですか。
(市長)
大阪府と大阪市の都構想の協議がなかなか煮詰まっていない、そして盛り上がりが欠けているというのが一つの原因であるというふうに思います。そして、堺市長選挙の中でも堺では都構想はノーと申し上げました。そういったことも含めまして、やはり苦戦されているのではないかと思っております。特別区に分割して大阪市を廃止することについては、私も万博を誘致しているところが特別区になってどうするんだと思っておるところでございます。そういう意味でいろいろと盛り上げ方に欠けているところがあるというのは、松井知事さんもよく理解されているのではないかと思います。
(時事通信)
昨日、橋下前大阪市長がテレビ番組の中で「5月がいいんじゃないか」ということをおっしゃっていまして、一方で統一地方選との同日選という選択もあるやに報道されていますけれども、春にこういう住民投票が先送りされることというのは、住民投票をする前提の質問になってしまうかもしれませんけれどもどのようにお考えでしょうか。
(市長)
統一地方選挙と一緒にすることは、事実上不可能だと思います。公職選挙法の規定が違いますので、そうなりますと一歩間違えば選挙違反がどんどん出ていくということも考えられます。そういう意味で統一地方選挙とは一緒にできないというふうに思います。先延ばしすると、5月にするということも一つ考えられると思いますけれど、果たしてそれが大阪市民の理解を得られるのか、統一選の結果もありますし、総合区を推している政党がございます。それが3月中にそのような都構想の住民投票がまとまるのかということもございますので、かなり厳しくなっているのではないかということを私自身はそのように思っております。
(時事通信)
ありがとうございます。
(朝日新聞)
先ほどのサイクルルートなのですけれども、私も自転車に乗るので大変いい取り組みだと思うのですけれども、ちなみにインバウンドの方、外国人向けの対応、例えば英語での発信とか中国語その他英語等の発信というのはされているのでしょうか。
(市長)
外国語の対応もするというふうに聞いております。
(担当)
一応、(のぼり)表現は英語をこういう形で表記、同時にやっているのですが、中国語等も今後も検討していきたいと思っています。
(朝日新聞)
アプリは英語を対応しているということですかね。
(担当)
英語はまだ、アプリはそこまで対応は仕切れていないのですが。
(朝日新聞)
多分、関西空港に行ったときには、関空にわざわざ自転車持ってくる人がいたり、結構外国の人はやはり自転車に乗りたいと、物すごくあるようなので、とりわけ欧米の方々は。そういう意味では、いかんせんいま一つ泉州に来てないという話もあるので、そういう意味では、ぜひその辺の対応されたほうがいいんじゃないかなと思うんですけど、どうでしょうかね。
(市長)
関西エアポートさんに今お願いしているのは、レンタカーをしっかりと運用してくれないかというのが一つ。
それと自転車の対応もぜひお願いしたいということ一つ。
それともう一つ、空から仁徳天皇陵や百舌鳥古墳群を見られるように、そして岸和田城を見れるようにヘリコプターやセスナを飛ばしてくれないかということも申し上げているところでございます。
そのようにやはりインバウンドの方々が泉州をしっかり見て回れるようにしていくということをKIX(関西エアポート)さんと十分連携していきたいなと思っています。
(朝日新聞)
ありがとうございます。
次スーパードライの件なんですけど、これもちょっとユニークなあれだというふうに思ったんですが、さっき初代の社長が堺のご出身という縁もあったということなんですけど、このアイデアそのものは堺市さんなり、百舌鳥古墳群の推進側の皆さん方から提唱したのか、それともアサヒビールさんから「やりませんか」という話があったのか、その辺はどんな経緯だったんでしょうか。
(市長)
実は観光コンベンション協会の前田会長が、この協会の傘下のアサヒビールの堺支社長さん(正しくは堺支店)とお話をしていただきまして、こういう盛り上げ方をしてくれないかと、前田会長は市民の会の会長でもございますので、前田会長からの提案ですね。そういう意味で私もそれはぜひ乗りたいというふうなことで、堺市もかんで21階で今度お披露目をさせていただくということでございます。まず市民からの提案であるということがうれしく思います。
(朝日新聞)
前田さんのご提案で、しかも経済人同士でお話しされて、話がこういうふうになったということですね。なるほど。
推進に盛り上げている市長のお立場として、変な話、どれぐらい売れてほしいかというかですね、その辺の数は出ていますけど、意気込みとしてどのように思ってらっしゃるかと。
(市長)
全ての商品が完売されたら13万400円が市民の会にご寄附いただけるということで、1本1円でございますので、その13万400を売るということでございます。
私はこれから一つ進めまして、このブランドでぜひふるさと納税ができないかと、ふるさと納税で百舌鳥古墳群にやってもらって、これをお返しすることができないかと、これ一歩進めていきたいなというふうに思っているんですけど、それまだ、私が考えていただけですので、ちょっと前田会長とアサヒビールさんともお話したいなというふうに思っています。
(朝日新聞)
大阪都構想の住民投票の件なんですけども、非常に厳しい状況になっているんじゃないかという場合にですけれども、都構想ノーという立場からあれされた市長として、このままできないとするとどうすべきかというか、要するに向こうは振り上げた拳として、住民投票をやらなきゃいけないという、ちょっとジレンマみたいなものがあると思うんですけども、実際にやるのはもう時期的にもかなり厳しくなってきた場合、例えば、次期のダブル選挙かその後にするとか、あるいは統一地方選の結果を見て、それを踏まえてもう一回再起動するべきなのか、その辺についてはどんなふうにお考えでしょうか。
(市長)
私は、一度3年前に否決されていますよね。これはやっぱり重たいと思います。一事不再理というふうに思っています。あえて同じような提案を出してくることは、やはりおかしいじゃないかと思っております。
それとやはり私は、大阪市はこれだけ今インバウンドでたくさんの方々が来ていただいて、外国の方々の購買意欲も高まっている中で、世界都市大阪市をめざすべきだと思っています。もっともっと力をつけて世界に発信していく大阪市一つで世界に発信していくべきだと思います。
ただ、その中で270万の大阪市は大きいから、都市内分権をどうするかというのはきちっと考えなければならないと思いますけど、そういう方向で進むべきだと思っていますので、私は大阪市が4つに分割されて廃止されるということは、大阪府民にとっても非常に損失ではないかというふうに思っております。
特に、そうなると政令市堺だけになっちゃいますので、私たちはやっぱり隣の大阪市を見て都市を発展させていきたいと思っていましたので、そういう意味でやはり大阪市と堺市は十分政令市間連携していきたいな思っています。
(日経新聞)
スーパードライの話で前田会長からのお話があったというのはこれはいつごろのお話になるんですか。
(市長)
これいつごろの話。
(担当)
昨年の末ぐらいに。
(市長)
12月ぐらいの。そうですね、私が聞いたの最近ですからこの話。ぜひそれはやりたいねというふうに私は言いました。
(毎日新聞)
IRの入場料が幾らというような話が出てまいりまして、堺市としては大阪でIRカジノをやるという場合に、何らか今、連携等で進んだ話、もしくは考えている話というのはあるんでしょうか。
(市長)
IRがもし夢洲にできるならば、堺市はIRに来られた海外の方々をいかにして堺や泉州に来てもらうのかということをしっかり考えていきたいなと。要するにエクスカーションとしてのやはり泉州地域の魅力、堺の魅力をしっかりとお知らせする、通知する、誘導するということをやっていきたいなと思ってますし、私どもの堺は高速(道路)を使えば非常に夢洲に近うございますので、そういう意味でもホテル等の需要もあると思います。
(毎日新聞)
何か具体的にもう大阪市さん等とお話されていることってあったりしませんか。
(市長)
IRの研究会には入っておりました。そしていろいろ勉強の中で、例えば依存症対策というような問題についても一緒に議論をさせていただいた経過がございます。そういう意味で、今新たにIRの問題について、私どもも大阪市さんとの研究会の成果をしっかりと生かしていきたいなと思っております。
(日経新聞)
さっきのスーパードライの話で、ふるさと納税の返礼品にできないかということですかね。それは今回売り出す分とはまた別。
(市長)
別、全く別。
(日経新聞)
これは完売は完売した上で。
(市長)
完売した上で、もずふる応援隊みたいな形でふるさと納税でこれ使えないかと。せっかくこれ入れてくれましたので。
(日経新聞)
それはもうアサヒと話はしているんですか。
(市長)
全然やっていない。
(日経新聞)
市長の希望ということですね。
(市長)
今、私の発想です。
(日経新聞)
そうですか。わかりました。
(市長)
ありがとうございました。
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