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受賞者挨拶 大賞 台湾赤十字組織 会長 王清峰

更新日:2012年12月19日

 竹山修身堺市長、選考委員会上田委員長、川島委員、吉川敏文議長、米谷文克副議長、朝日新聞阿部圭介編集局長、日本赤十字社 粉川様、台湾から来られました廖(りょう)会長、東京から来られました羅(ら)副代表、大阪から来られました黄(こう)処長、及びご来賓の皆様、友人の皆様、こんにちは。

 本日、台湾赤十字組織は、偉大なアウンサンスーチー氏と同時に「自由都市・堺 平和貢献賞」という最高の賞を受賞することができ、大変光栄に思います。アウンサンスーチー氏はミャンマーの民主化運動に奮闘し、平和のためにすべてをささげ、大変敬服いたします。台湾は日本の東日本大震災の際、総統から市民まで、一丸となって義援金を贈り、被害にあった国民の皆様の心を癒すため、日本の再建に協力いたしました。アウンサンスーチー氏また台湾の募金をした方々ともに、人間の最も尊い感情である「愛」を示しました。これは文明が更に一段上の世界平和に向かっていくのに重要な力となります。

 この賞をいただいたことは、私たちにとって意外なことではありますが、大変大きな力と励みになり、この栄誉は台湾全国民に寄与します。ここに、私たちも過去に受賞された個人、団体、更に今日、奨励賞を受賞した松居 友ご夫妻にも敬意を表したいと思います。

 地理上、台湾は小さい島で、山は高く、平野は少なく、天然資源に乏しいですが、そこに住んでいる人々は、善良で、心が暖かく、親切で、人のために尽くすことが好きな人たちです。

 台湾赤十字組織はこのような強力な支持の下、「愛」の礎を築き、よどみない愛を送り続けてきました。

 1999年の台湾中部大地震で、かつて台湾は大打撃を受けましたが、世界中の、特に日本からの協力で、再度立ち上がることができました。これと同時に、台湾も真心を受ける国から、与える国へ変わりました。イラン地震をはじめ、スマトラ島沖地震、ミャンマーのサイクロン、四川大地震、ハイチ地震、パキスタン洪水、そして、昨年の東日本大地震に至るまで、私たちは全力で復興活動に協力し、再建に携わりました。遠隔地や後進地域、4000メートル級の高山にも私たちの勇敢な同胞の軌跡が残っています。

 東日本大震災発生後、台湾赤十字組織は、日本赤十字社の大きな協力の下、被災の最も深刻な地域を10度訪問し、被災者に必要なものを把握し、綿密な計画をたて、私たちは利息をあわせた25億7千500万台湾元を、緊急救援及び被災後の高齢者向け住宅、公営住宅、保育園、児童クラブ、病院、保健福祉センター及び、市民福祉会館等の再建に投入いたしました。今年、東日本大震災の1周年の前日、台湾の古謡伝唱団の児童が、歌声で仮設住宅に住んでいる方々を慰問しました。

 堺市は歴史が長く、自治と自由都市を尊重していますが、今日の世界は依然として至る所で武力衝突、テロリスト攻撃、戦争、天災、飢饉、貧困、環境悪化等の問題が存在し、人類の尊厳と生命が脅かされています。人類社会の平和に対する期待と努力が表に現れるように、堺市はこのような人々の心を鼓舞する賞を設け、大変素晴らしく思います。この賞が続き、多くの人の勇気を奮い立たせ、世界の自由と平和の真の実現に向かっていくことを願っております。

 再度日本の皆様における台湾赤十字組織へのご支持に感謝し、日本の早期再建、復興を願い、また皆様のご健康とご多幸、及び堺市の繁栄を願っております。ありがとうございます。

このページの作成担当

市民人権局 ダイバーシティ推進部 人権推進課

電話番号:072-228-7420

ファクス:072-228-8070

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館6階

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