プロローグ

これは、地球から遠い遠いところにある、ユニバー王国のお話です。

ユニバー王国では15年以上前から、障(しょう)害のある人やお年よりのために段(だん)差などのバリアを除(のぞ)く取り組みに力を入れていました。

最初のころは良かったのですが、しばらくすると、それでもまだ困っていることが起こっていました。

「どうしたらよいのだろう」。

国王は頭をかかえてしまいました。

その様子を見守っていた国王の娘ココロは、そっと国王のそばにいき、まっすぐ目を見つめて言いました。

「お父さん、私みんなが暮(く)らしやすい町にするために、何かお手伝いをしたい！他の国がどんな取り組みをしているか調べてみる。」

「そうか！たのんだぞ、ココロ！そうだ、この地図を持っていきなさい。

この地図には、『ユニバーサルデザイン』という何か重要な手がかりがかくされているそうだ。」

ココロは、地図に描かれた町を見つけるため、たくさんの星を調べ、たくさんの町を探しました。

そしてついに、地図の場所と、そこに住む一人の少年を見つけることができました。

ココロはその少年に一通の手紙を書きました。

ユニバー王国を救う「ユニバーサルデザイン」の秘密を調べるために・・・