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令和3年度第1回堺市緑の政策審議会会議録

更新日:2023年12月22日

日時

令和3年12月20日(月曜)、午前10時00分

場所

堺市役所本館3階大会議室第1会議室

出席委員(11人)

会長

今西純一

副会長

武田重昭

委員

花田眞理子※、弘原海剛、田中一成、中川澄、藤井載子、上田勝人、大町啓之、奥村仁美、岩藤邦生
※花田委員はオンラインでの参加

案件

1.令和2年度における堺市緑の基本計画における各取組事業の進捗状況について
2.堺市緑の基本計画の改定

開会(午前10時00分)

事務局

ただいまより令和3年度第1回堺市緑の政策審議会を開会いたします。本日は、お忙しい中ご出席いただき、誠にありがとうございます。私は、当審議会の事務局を務めさせていただきます公園緑地整備課の松本です。よろしくお願いします。まず、今回の審議会は、昨年度から3人の委員が改選となりましたので、新たにご就任いただきました委員の皆様方をご紹介させていただきます。堺市市議会議員、上田勝人委員でございます。

上田委員

上田です。よろしくお願いいたします。

事務局

堺市市議会議員、藤井載子委員でございます。

藤井委員

よろしくお願いいたします。

事務局

堺市民生委員児童委員連合会副会長、佐々木和郎委員でございます。佐々木和郎委員につきましては欠席となっております。また、本日、岡崎委員、岸本委員、佐々木委員におかれましては、所用のため欠席との連絡をいただいております。なお、本会議は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、オンラインによる参加も併用した審議会となっております。本日、花田委員におかれましてはウェブでの参加となります。よろしくお願いします。委員の紹介は以上でございます。
なお、本日は、委員総数14人に対し、半数以上の出席となりますので、堺市緑の保全と創出に関する規則第4条第2項に基づき、本日の会議は成立することをご報告いたします。
また、同規則第6条の規定に基づき、本会議は公開しております。現在、傍聴者はおられないことをご報告いたします。会議内容については、速記及び録音の上、議事録を作成させていただきますので、ご了承いただきますようよろしくお願いします。次に、本日の資料についてご確認させていただきます。
まず、議事次第が1枚、委員名簿が1枚となっております。
続きまして、A3横の資料で右肩上に資料1-1「令和2年度における堺市緑の基本計画に係る各取組事業の進捗状況」が8枚となっております。
続きまして、A4縦の資料で、資料1-2「緑地等の確保目標に対する進捗状況」が1枚となっております。
続きまして、A4縦の資料で資料2-1「堺市緑の基本計画の改定について(諮問)」が1枚となっております。
続きまして、A3横の資料で資料2-2「同改定に関する骨子」が3枚となっております。
最後に、A4縦の資料で資料2-3「堺市緑の基本計画の振り返りについて」が5枚となっております。
また、当日資料としましては、緑の基本計画の冊子をご用意しております。緑の基本計画冊子については会議用となっておりますので、会議終了後に返却をお願いします。手元の資料で不足等がありましたら挙手をお願いします。よろしいでしょうか。それでは、次第に沿って会議を進めさせていただきます。まず、建設局長の西川より開会の挨拶を申し上げます。

事務局

おはようございます。ただいま紹介にあずかりました建設局長の西川でございます。本日は年末の慌ただしい時期にもかかわらず、公私にわたり何かとお忙しい中、令和3年度第1回堺市緑の政策審議会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。また、平素は市政全般にわたりましてご理解、ご協力を賜り、この場を借りて厚くお礼申し上げます。
現在、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、新たな生活様式の実践など、いまだかつて経験したことのない時代に突入しております。そのような状況の中、都市公園を含む緑のオープンスペースにつきましては、換気の悪い密閉空間を避け、心身の健康維持を図る場所として、その重要性が改めて認識されたものというふうに考えてございます。
さて、本日の案件は2件ということで、1件目は「令和2年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況」でございます。そして、2件目は「堺市緑の基本計画の改定」についてでございます。本日ご参加の委員の皆様方におかれましては、それぞれのご専門のお立場と幅広い見地から、忌憚のないご意見をいただきますようよろしくお願い申し上げます。簡単ではございますが、開会の挨拶とさせていただきます。本日はよろしくお願いいたします。

事務局 

ありがとうございました。それでは、ここからの進行は、堺市緑の保全と創出に関する規則第4条第1項に、会長が議長となるとありますので、今西会長にお願いしたいと思います。今西会長、よろしくお願いします。

今西会長

大阪府立大学の今西です。どうぞよろしくお願いいたします。それでは、これより私が会議を進めさせていただきます。この緑の政策審議会は緑についての基本計画等を策定するということで、非常に身近な話題でもあり、かつ、環境を守るという意味では地球レベルに関わったような話でもあります。いろんな分野の先生方、市民の方にご参画をいただいて、様々な観点でご意見を頂戴して、よりよい計画について考えていければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。市民委員の方は特にこういった場でご発言しにくいということもあるかもしれないですけれども、生活をしている中で気づいたことというのも非常に大切ですので、遠慮なくご発言をいただければと思います。それでは、まず、堺市緑の保全と創出に関する規則第6条に基づきまして、会議を公開し、傍聴を認めたいと思います。

案件1. 令和2年度における堺市緑の基本計画における各取組事業の進捗状況について

今西会長

それでは、議事のほうにまいります。案件1は「令和2年度における堺市緑の基本計画の各取組事業の進捗状況」となっておりますので、事務局から説明をよろしくお願いします。

事務局

ここからは公園緑地整備課長の杉山が説明をさせていただきます。それでは、A3横長の資料1-1をご確認ください。資料の左半面は、緑の基本計画に掲載されている内容となります。右半面につきましては、令和2年度の取組実績、決算見込額、達成状況の5段階評価、令和3年度の取組内容を記載してございます。時間の都合上、代表的な取組実績のみご説明さしあげます。
まず、施策1-1(1)「世界文化遺産の拠点に相応しい大仙公園の整備」についてでございます。令和2年度は、上野芝地区の第4期整備予定地のうち、寺山南山古墳区域を除いた範囲の実施設計を行いました。このほか、昨年本審議会でもご報告させていただきましたとおり、大仙公園基本計画が令和3年5月に策定が完了し、世界遺産の拠点にふさわしい大仙公園の整備の在り方について示しております。
続いて、施策1-2(1)「堺旧港と周辺緑地・公園の整備と大浜体育館建替え」についてでございます。施設の老朽化により建て替えを進めておりまして、新大浜体育館について、建設工事が完了いたしました。今年の4月から供用を開始しておりまして、地域ににぎわいをもたらし、スポーツ環境を提供してございます。
続きまして、2ページ目になります。施策1-3(3)「公園墓地事業の推進」についてでございます。堺公園墓地の在り方検討支援業務におきまして、既存の平面墓地や納骨壇、新たな施設として合葬式墓地の導入も含めた公園墓地全体の在り方についての基本構想を策定いたしました。
続きまして、3ページ目になります。施策1-5(1)「泉ヶ丘駅周辺における都市公園の整備」についてでございます。三原公園再整備に向けた測量調査や実施設計に着手しましたほか、健康づくりに向けた健康遊具の設置、田園公園再整備に向けた基本設計を実施いたしました。また、周辺の三原しろくま公園等のプレイロットの再整備に向けた実施設計を実施いたしました。
続きまして、4ページ目になります。施策2-1(2)「大規模な都市公園のパークマネジメント」についてでございます。堺市パークマネジメント計画につきまして、パブリックコメントを実施いたしました。なお、本計画は令和3年8月に策定が完了しております。このほか、P-PFIの活用により、大蓮公園に民間活力を導入し、管理運営を開始いたしました。また、原池公園全体を一括管理するために、P-PFIと指定管理制度を併用した管理運営事業者を公募、選定したところでございます。
続きまして、5ページ目になります。施策3-1(1)「身近な樹木・樹林の保全」についてでございます。指定樹木などの所有者の意向や相談に対しまして、保存樹木の現地調査と提案を行いました。また、令和3年2月には、約5,800平方メートルの市民緑地の協定を1件締結したところでございます。
6ページ目になります。施策3-2(4)「長期未着手都市計画公園の見直し・整備プログラムの策定」についてでございます。長期にわたり事業に未着手となっている公園につきまして、都市計画審議会に付議し、関係機関等との協議を経て、21の公園の区域変更を行ってございます。
続きまして、施策4-1(1)「人材づくりの充実」についてでございます。緑地保全活動の一環であります里山保全ボランティア養成講座を通じまして、堺自然ふれあいの森で全6回の講座を開催いたしました。4人の方が修了いたしまして、緑地保全活動に取り組む人材の発掘を行ったところでございます。
施策4-2(1)「公園における市民活動への支援」についてでございます。公園愛護会活動におきまして、愛護会が自主的に管理できるよう支援を行い、持続可能な愛護会制度を構築するための啓発イベントを行いました。また、今まで行っていた愛護委員個人への委嘱を改め、活動いただいております方々を1つのグループとして団体登録する制度へと変更を行いました。永年表彰を受けるための期間が短縮され、活動者のモチベーションアップにつながり、持続可能な制度に変更することができたと考えております。以上、主な取組実績を抜粋してご説明させていただいております。
そして、全体の達成状況についてでございますが、ほぼ計画どおりである、いわゆる3評価が95%となっております。3評価以外の施策としまして、施策3-2(1)「身近な都市公園の整備」が達成目標を上回っておりまして、公園整備が完了しているため、4評価としております。
施策3-2(3)「小規模な都市公園のパークマネジメント」についてでございますが、モデル事業として民間活力を導入する公園に対しまして、管理運営事業者の公募を行う予定に遅れが若干生じておりますことから、2評価としております。今後はモデル事業として、民間活力導入なども検討する公園につきまして、住民との意見交換会を実施することにより、計画を推進していく予定となっております。
続いて、資料1-2をご覧ください。A4の縦の資料でございます。本資料は「緑地等の確保目標に対する進捗状況」を示してございます。緑地の確保目標に対する現況につきましては、都市公園の開設による施設緑地が増加した一方で、生産緑地の指定解除による地域制緑地が減少いたしましたが、全体的には1ha増加してございます。都市公園の整備状況につきましては、中区の都市基幹公園である原池公園の開設を主な理由としまして、合計面積として2ha増えております。案件1の説明は以上となります。

今西会長

ありがとうございました。ただいま事務局から説明がありました案件1、令和2年度における堺市緑の基本計画の各取組状況の進捗状況について、ご意見、ご質問がありましたらよろしくお願いします。

田中委員

田中です。地域制緑地の増減でマイナス2haがあるのは、これは特別な事例が、もしご説明できるようであればお教えいただきたいと思います。

事務局

地域制緑地の減少につきましては、生産緑地の指定解除によるものが主な要因となっております。近年でしたら、大体毎年1~2haずつぐらい減っておりますので、そういったことも、市としても課題と考えてございます。

田中委員

どうもありがとうございます。

今西会長

そのほかにございますでしょうか。

中川委員

市政全体で新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けていると思うのですが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が大きく出ているところがございましたら、お教えいただければと思います。

事務局

新型コロナウイルスの影響といたしましては、一部遊具の閉鎖でしたり、都市基幹公園でバーベキューができる広場の閉鎖とか、そういったところで市民の利用に対しまして少し影響があるというところは市としても認識しているところでございます。

事務局

もう一点でございます。建設行政の中で、特に新型コロナウイルスの関連ということで、例えば都市公園の開設など、今現在やっている事業もございます。例えば用地買収という行為が必要になってくるわけでございますけれども、なかなかこのコロナの関係で、用地交渉でお宅へ伺ってお話をするという機会が大分、薄くなってしまったということで、若干スピードが落ちているというふうな状況はございます。

今西会長

ありがとうございます。先ほどの説明のコロナで遊具を使えないようにしているというのは、今も続いているのですか。もうほとんど解除されているのでしょうか。

事務局

公園監理課です。遊具につきましては、もう解除しております。バーベキューにつきましては、1テーブル4人というような制限もございましたので、本市のバーベキュー場は無料バーベキュー場ということもございまして、それについては今現在、利用禁止という状態でございます。

今西会長

ありがとうございました。そのほかに何かございますか。

奥村委員

SAKAI子育てトライアングルの奥村です。よろしくお願いします。事業3-2の(3)「小規模な都市公園のパークマネジメント」が2ということで、先ほどご報告いただきました。私のなじみのある公園とか子供たちがよく行っている公園の名前があるので、それなりに進んではいるのでしょうけれども、2というのもちょっと気になってはいます。先ほどの公園に健康器具の設置とかというところで、高齢者と子供たちがいかに安心して安全に過ごせるかというのは、私の地域の公園なんかもせめぎ合いになってきているような感じがして、健康のための遊具というのも設置されているけれども「子供があれを使おうとすると危ないんですよね」という声があったり、高齢者の方からも「もう子供なんか全然遊んでないからこんな遊具はいらないのじゃないか」という声があったり。そういうみんなが集って、世代間でも交流できる場になっていけばいいのだけれども、その辺の工夫ができたり、双方の声、高齢者の声であるとか子供の声であるとか、生の声を集めて、私たちになじみのある公園が、高齢者の方も子供も集えるような方向で今後一層進んでいけたらいいなと思います。例えば浅香山公園だと、半分子供の遊具、半分健康遊具みたいな感じになっているんですが、何かほかの公園の状況もちょっと教えていただけたらと思いますが、いかがでしょうか。

事務局

公園監理課です。今、委員おっしゃるように、公園の使い方というのは我々も非常に課題意識を持って取り組みたいと考えてございます。その中で、特に小規模公園というのをどう利用していただくかというのは非常に大きな課題の一つと思っております。特に小規模公園につきましては自治連合会さんを通じて、愛護会さん、そして愛護活動団体の皆様に、本当に非常に協力いただいて、維持管理、見守りも含めてご協力いただいているところで、健全に使っていただける大きな要因かなと思ってございます。その中で今委員お示しのとおり、年配の方そして小さいお子様、どう公園を利用するかというのは、公園協会とも協力しながらどういった使い方ができるかというのを今一度、検討していきたいなと考えてございます。

奥村委員

ありがとうございます。

今西会長

では、大町様、お願いいたします。

大町委員

大町です。世界文化遺産の拠点にふさわしい大仙公園の整備ということで、公園のほうは大分整備されているかと思うのですけれども、そこへ行くまでの交通機関を利用して、例えば三国、上野芝、百舌鳥駅、そこから大仙公園へ行くようなところの整備というのですか、その辺がもし取り組んでいるようなことがあったらちょっと教えていただきたいのですけれども。

事務局

公園緑地整備課の岡本でございます。先ほどございました上野芝駅、一番最寄りの百舌鳥駅、三国ヶ丘駅という3つが交通の結節点になっておりまして、重要なポイントであるということは考えております。もちろん世界遺産の登録を受けたこともございますので、公園の中を周遊できるような自転車のサイクル道路のコースであったり、そういったものも今後、地球温暖化の話もございますので、自動車が主ではなくて、人、そして自転車という環境に負荷がかからない交通手段というのも大事になってきますので、関係する部署と連携しながら今後検討してまいりたいと考えております。

今西会長

ありがとうございます。そのほか、何かございますでしょうか。

武田副会長

2つほど質問をさせていただきたいと思います。1つは、3-1の(1)「身近な樹木・樹林の保全」についてですけれども、令和2年度に市民緑地の協定1件の締結があったというふうにご報告いただきましたけれども、昨今の市民緑地に対する問合せですとか見込みといったような動向がどういうふうになっているかというのを教えていただければと思います。
もう一点が、4-2の(1)公園における市民活動への支援というところで、これまでの制度を少し見直していただいたというようなご報告でしたけれども、これはどの自治体さんも今、高齢化が進んでいることもあって、公園の実際的な管理の担い手に対する対応というのが危惧されるところも多いのですけれども、堺市では今、公園愛護会のような状況が、ご活動いただいている方々の人数を含めて、どのような動向にあるかといったあたりをちょっとお伺いできればと思います。以上2点です。よろしくお願いします。

事務局

公園緑地整備課の澤野です。よろしくお願いします。質問のありました市民緑地ですけれども、令和3年2月に1件締結ということで、地権者の協力をいただいて締結したところでございますけれども、今、南部丘陵のほうの緑地保全というところがうちの課題になっておりますけれども、南部丘陵に隣接した場所での今回市民緑地というところにご協力いただいているということです。南部丘陵のほうの緑地保全というところで、法の緑地制度ということで、特別緑地保全地区であったりとか、市で制定しています条例の保全緑地制度であったりとか、市民緑地の制度というところを市のほうも積極的に確保して、緑地も確保するというようなことで進めているところでございます。市民緑地については、地権者の協力なしでは指定できないというところでありますので、地権者にも協力いただけるように、今後啓発等をやっていきたいと思っております。

事務局

公園監理課です。愛護会につきまして、1,186公園がございまして、約1,100の公園の中で活動いただいているということでございます。先ほど委員のお示しのとおり、高齢化が進む中で、少し活動団体、活動の皆様の数も減りつつございます。その中で今回、制度を少し見直しさせていただいて、ほかの協力の方も活動に参加いただけるような枠組みというものを、自治連合会さんとのご相談の上でございますけれども、新たに見直したというところもございます。

武田副会長

ありがとうございました。市民緑地につきましては、少子高齢化が進んでいく中で、広い目で見ると、多分国土管理といった観点からも、民間で保有できないような貴重な緑の資源を公的な財産として守っていくということは非常に重要なことかなと思います。
愛護会につきましても、制度の見直しも図っていただいているようですけれども、若い方々も含めて、何か身近な公園に積極的に関わってみたいと思えるような、ますますの魅力のつくり方みたいなこともすごく重要になってくるのかなと思いますので、また、後の議論かもしれませんが、今後の計画につなげていくことが重要というふうに思います。

今西会長

ありがとうございました。そのほかに何かございますでしょうか。よろしいでしょうか。

上田委員

今年度から委員にさせていただきました市会議員の上田といいます。この3-2の(1)(2)(3)全てに該当すると思うのですけれども、若いお母さん方が公園に小さいお子さんを連れて遊びに行かれるときに、その公園の周りに、田んぼとかそういう水路がある。そういう関係で深い溝が公園の周りを囲んでいるところがたくさん、我々が住んでいる地域の公園はそういうところが多くて、それでもお母さんが小さいお子さんを公園に遊びに連れていかれるときに、やはりどうしても目を離してしまう間に、公園の周りの溝が、深いところがあるのです。基準でそこにグレーチングを置いたりとかがなかなかできないと整備事務所のほうからも言われておりまして、目を離した間にそこに落ちるという可能性もあったりするということで、そういう深い溝の場合は対策も、安全・安心という部分でご検討いただければと思っております。

事務局

今、上田委員からのご要望でございますけれども、建設局といたしまして、今まさに公園で遊んでいる子供さん、もしくは色々な方々が遊んでいる中で水路があるということを非常に危ないと感じてございます。ただ水路というのはなかなか埋められるわけではなくて、用水路があったり、農耕に使うような水路があるということでオープン空間ということもありますし、蓋をしたら掃除できないというご意見もございます。ただ、従来からこういったお話は続いておりますので、改善できるところについては改善を既に進めておる状況でございます。もし、今ご意見いただいている内容につきまして、具体にこの部分についてというお話をいただくのでしたら、私でも結構ですし、最寄りの地域整備事務所もしくは公園部局にお話しいただければ、しっかりお答えできるかと思います。よろしくお願いいたします。

今西会長

ありがとうございます。そのほかに何かございますでしょうか。

藤井委員

市議会議員、藤井載子でございます。よろしくお願いいたします。公園の愛護活動なのですけれども、補助金が下りていて、例えばマンションの隣には必ず公園を造らなくてはいけないというときなどに、皆さん協力してお茶を出したりとか、いろんな使い方があるのですけれども、その使い方というところで、一律に補助金を出して、そこで何に使われたか分からないところが問題となっていると思います。また、自治会に入る方も少なくなっていますので、公園の管理ということはこれからもっと大変になってくるのではないかなというところ、身近な公園を管理ということはとても危惧しております。そして、あとちょっと関係ないかもしれないのですけれども、公園に関してはボール遊びができないということが、ずっと課題になっておりまして、子供がどこでどうやって遊ぶのか。ここでは駄目というところも多いですので、そういった意味では、大きな公園がこれから要るのではないか。東区は特にないんですけれども、そういった意味での全体的に見た感じでの進め方をお願いしたいと思います。

事務局

公園監理課です。まず、愛護会の先ほどの補助金というお話がございましたけれども、実は協力金という形になります。愛護会の活動としましては、毎月定期的に掃除であったり、タイプがいろいろ違うのですけれども、活動が可能なところは草刈りとか除草とかもしていただいていたり、あとはごみ清掃、見回りということもしていただいているところもございます。その中で1年間通して上限でも6万円ということで、業務を委託しているわけではなくて、あくまで市民ボランティアの活動の中でお礼という性質の協力金ということでございます。その中の協力金の使い方というのは、その活動に関して有意義に使っていただくということが前提になってございまして、その中で、必要な消耗品とかというのもございますけれども、先ほど委員お示しのとおり、そのときにお疲れさまというお気持ちの中でお茶を出していただいても結構ですし、使い道を今、現時点で逐一確認していくということよりも、しっかり活動していただいているところの確認をどうするべきかということは、我々も課題を持って、公園協会と連携しながら、少しでも改善できるように考えていきたいと思ってございます。
あと、ボール遊びにつきましては、いろんなところからお声を聞きます。公園の中での禁止事項といいますのは、やはり危険な行為ということが禁止ということでございまして、ボール遊び一つ取っても危険な場合とそうでない場合というのが正直あるのかなと。やはり硬い公式の野球ボールとか、小さいお子さんが近くにいるのにこれで遊ぶということは避けなければならない状態でしょうし、ただ、周りに誰もいなくて、それをキャッチボールするのが危険な行為かというと、そうでもありません。この使い分けというのは非常に難しい部分がございます。その中で、皆さんが譲り合って使っていただくというところを啓発していくというのも我々の必要な仕事かなというふうに思ってございます。

今西会長

ありがとうございました。そのほかに何かご意見、ご質問ございますでしょうか。よろしいでしょうか。では、ありがとうございました。

案件2. 堺市緑の基本計画の改定

今西会長

次に、案件2、堺市緑の基本計画の改定についてとなっておりますので、事務局から説明をよろしくお願いします。

事務局

それでは、説明に先立ちまして、堺市緑の保全と創出に関する条例第8条第2項に基づき、堺市緑の基本計画の改定について、市長に代わり西川局長から本審議会へ諮問させていただきます。本来でありましたら、本審議会で諮問書を会長へ手渡す予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、諮問書は事前に今西会長のほうにお渡しさせていただいております。諮問内容については、事務局にて読み上げさせていただきます。それでは、西川局長、よろしくお願いします。

事務局

それでは、諮問内容を読み上げさせていただきます。
本市では、緑豊かで潤いのある堺らしいまちづくりを実現していくため「堺市緑の基本計画」を策定し、時代の流れに合わせ改定を重ね「緑が育む堺の未来」という基本理念のもと、市民の皆様とともに力を合わせて緑の保全と都市緑化の推進に取り組み、地域と一体となった堺らしい緑を育んできました。このような中、国の動向として、緑とオープンスペースのポテンシャルを引き出すことや、グリーンインフラとしての機能を活用した防災・減災対策の強化、ポストコロナ時代を見据えたオープンスペースへの再認識が求められています。
現「堺市緑の基本計画」は、令和3年度をもって計画期間が終了するため、事業の進捗状況を把握・評価した上で、上述の内容を踏まえ、計画全体を見直す必要があります。つきましては「堺市緑の基本計画」の改定について、貴審議会の専門的かつ広い見地に立った意見を求めます。令和3年12月20日、堺市長、永藤英機。 以上です。

今西会長

こちらに、確かに受理をしましたもので、頂いております。

事務局

今西会長、西川局長、ありがとうございました。ただいまの諮問内容につきましては、諮問書の写しを委員の皆様にお配りさせていただいております。引き続きまして、案件の説明をさせていただきます。

事務局  

それでは、公園緑地整備課から説明させていただきます。ただいま諮問させていただきました堺市緑の基本計画の改定につきまして、説明させていただきます。A3横長の資料2-2をご確認ください。緑の基本計画につきましては、平成13年に策定され、平成24年度に全面改定し、上位計画である堺市マスタープランを踏まえ、平成24年度から28年度を前期実施計画、平成29年度から令和3年度を後期実施計画と位置づけております。今年度末で後期計画が満了することを踏まえ、緑地保全と緑化推進に関する施策や取組を総合的に示すため、令和4年度に緑の基本計画を改定するものでございます。本資料は、緑の基本計画改定に関する骨子となり、現計画の概要に加えまして、これまでの達成状況、成果、課題を整理し、改定の背景をまとめた上で、次期計画に求められる視点につきまして記しております。それでは、本骨子に基づき、現堺市緑の基本計画の概要からご説明いたします。現計画は「緑が育む堺の未来」を基本理念に置き、4つの基本方針を設定しております。これらの基本方針に基づく施策及びこれを実行する事業が位置づけられております。
次に、これまでの達成状況と取組成果・課題に移ります。ここでは、計画内におきまして設定している目標・指標の達成状況と主な事業の達成状況について記しております。なお、個別施策の振り返りにつきましては、資料2-3、堺市緑の基本計画の振り返りについてにて考察を行っておりまして、基本方針ごとに成果や課題、今後の方向性を抽出しております。資料2-3の説明につきましては割愛させていただきます。資料下段には、先ほどの目標値や取組、事業の達成状況を踏まえ、基本方針ごとに課題の抽出と方向性をまとめたものを示しております。緑に対する満足度が低いことや地域活動等の担い手不足、財政面での課題も見込まれることから、既存事業のさらなる強化や資金面を含めた民間活力の活用など、新たな取組が必要であると考えられます。
続きまして、2枚目にまいります。今回基本計画を策定するに当たりまして、関係法令、市の上位計画の改定、緑を取り巻く情勢の変化がございました。関係法令といたしましては、都市緑地法や都市公園法、生産緑地法の改正がありました。また、自然環境が有する多様な機能を活用し、持続可能な都市づくりを進める取組に関しまして、令和元年にグリーンインフラ推進戦略が国から打ち出されております。改定に関する背景の2点目といたしまして、緑の基本計画の上位計画に当たる堺市基本計画2025、堺市SDGs未来都市計画が策定されました。3点目としまして、緑を取り巻く情勢の変化を挙げております。地球温暖化抑制や生物多様性に向けた環境に対する意識が高まりを見せているほか、新型コロナウイルス感染症拡大を契機に、貴重な屋外空間として公園、緑地等のオープンスペースの価値が再認識されております。このほかに、防災・減災に対する要求の高まり、人口減少・高齢化の進行、新たな時代の都市マネジメントに対応した都市公園等の必要性など、様々な情勢の変化もありました。以上のような取組の成果、課題、背景を踏まえまして、次期計画に求められる視点として、3つの視点を設定いたしました。本計画では大枠のみ捉えておりますので、次のページで、より改定の視点がイメージできるよう、具体的な内容を記載しております。
3ページ目をご覧ください。先ほどの1点目に掲げていた上位計画等との整合につきまして、堺市基本計画に示す4つの基本方針が緑の基本計画とどのような関係性があるかを示しております。持続可能性につきましては、災害リスク等への対応について、グリーンインフラを通じて魅力ある地域づくりを推進しております。多様性につきましては「どこでも、誰でも、自由に、使いやすく」というユニバーサルデザインの考えに基づき、全ての人々の利用に配慮して、施設整備、管理運営を検討しております。ともに創造につきましては、多様な主体との連携・協働により、質の高い公園サービスを提供し、公園の活性化を推進しております。Society5.0につきましては、市民ニーズに迅速かつ的確に対応するために、AI技術を活用した公園維持管理の効率化や、IoTを活用した新たな都市公園を展開します。堺市基本計画とは、このような関係性を持ちながら、改定を進めます。次に、2点目に、現行計画検証結果の反映といたしまして、緑の質の向上では、小規模公園の機能分担を含めた再編方針の検討を挙げております。公園施設の老朽化や財政状況の厳しさも増す中で、これからの時代に即した公園配置計画や再編を検討し、コンパクトでにぎわいのある公園整備の一層の推進を図ります。また、ウォーカブル空間等との連携など、ストック効果を最大限発揮することで、緑の質の向上を図ります。次に、協働と緑による都市の活性化という視点につきましては、緑のまちづくり活動における会員の高齢化等が見られるため、新たな会員を確保するための工夫や講習会、実地研修等によるスキルアップを行うことで、協働の強化を図ります。また、事業者などに対しまして、みどり活動に気軽に取り組めるような仕組みを検討するなど、企業協働につきましても強化します。このほか、市民団体等と連携した拠点施設の利活用を通じ、地域の交流の輪を広げ、協働の裾野を広げる取組を推進します。3点目に、公園緑地分野をめぐる最新動向への対応といたしまして、グリーンインフラの視点を持った記載をしております。近年においては、短時間強雨や気温上昇等の気候変動が顕在化しておりまして、グリーンインフラの取組は、これらの緩和に寄与するとされております。土壌や浸透性舗装を活用した雨水貯留浸透施設等の整備や、植栽による暑熱緩和対策を推進します。また、緑豊かな景観形成、生物多様性の保全・向上などの観点から、拠点となる緑をつなぐ空間としての体系的な水と緑のネットワークの形成を図ります。特に市域南部に位置し、豊かな自然環境を有する南部丘陵におきましては、残された緑地を保全していくために緑地保全制度を活用し、緑地の確保を図ってまいります。また、緑地保全の普及啓発や法に基づく特別緑地保全地区や条例に基づく保全緑地等の緑地保全制度を活用し、特に保全を優先すべき地区全体の緑地保全を進めてまいります。
最後に、魅力ある公園の確保、充実といたしまして、質の高い公共サービスが求められている中で、民間投資を誘導し、公共の財政負担を軽減しつつ、効率的かつ効果的に公園利用者の利便性向上に資する取組を推進します。さらに、公園緑地分野へ民間資金導入と民間主体によるグリーンインフラ促進のため、ファイナンス支援等により、よりよい都市環境の形成を図ります。また、現在まで取り組んでまいりました公園に対する量から質へのニーズの変化が求められる中、現計画の量的な目標から、質を表す指標の設定を検討いたします。以上が改定事項案を踏まえた改定の視点となります。
なお、本日ご欠席の岸本委員からは、本計画改定に関し、事前にご意見を頂戴しております。5点あります。まず1点目、計画改定に当たっては、実現可能性のある計画にしてほしい。2点目、実施内容につきましては、知恵や労力は惜しまずしっかり検証し、持続可能性のある計画にしてほしい。3点目、事業の優先度をつけるなど、工夫が必要。また、佐々木委員からは、公園などの広場空間を有事の際に、さらなる有効に活用してほしい。緑や自然が人と共存する多様性のある公園づくりを推進してほしい。お二人の委員から、合計5点のご意見を頂戴しております。委員の皆様におかれましては、これらのご意見も踏まえましてご議論いただければと思います。
最後になりますが、改定までのスケジュールは、本審議会への諮問を経て、改定までに複数回の本審議会からご意見を頂戴し、来年秋にはパブリックコメントを実施して、令和5年1月頃に策定することを目途としております。以上で説明を終わります。

今西会長

ありがとうございました。ただいま事務局から説明がありました案件2「堺市緑の基本計画の改定」について、ご意見、ご質問がありましたらよろしくお願いします。

大町委員

具体的な内容について、数値化ができるようなものはできるだけ数値化をして見える化していただきたいなというところが1点と、それに対する評価ですけれども、評価のやり方というんですか、それを示してもうて、こういうことに対して評価はこういう方法で評価して、だからどうだという、そういうようなことをしっかりと示していただきたいなと思います。

事務局

公園整備課です。ご意見ありがとうございます。現在の目標設定につきましては、大町委員おっしゃるとおり、公園を整備したとか緑が増えたという量的な指標が多くございますので、資料2-2の3ページ目にも書いております質を捉まえた指標というのを今後設定していけたらと思っております。現計画の評価という点では、PDCAは回しつつも、アウトプットとして分かりにくい部分がございますので、次期計画におきましては、このような取組をして、このような成果がありましたということが見える化できるような形で検討していければなと思います。

今西会長

ありがとうございます。では、ウェブから何かご意見ございますね。

花田委員

よろしいでしょうか。花田でございます。ただいまのご説明ですけれども、資料2-2の3ページ目、公園緑地分野をめぐる最新動向への対応というところで、少し加えて考えていただくといいかなと思うことがございます。それは、自然に根差した解決法というNature-based solutionsということを今言われておりまして、これは、都市とか地域の課題を自然によって、自然の力を借りて解決していこうという考え方なんですけれども、今度自然のほうから見ますと、最新の動向で、30by30ということが言われております。これは例の生物多様性条約の愛知目標というのが2020年までの目標だったんですが、コロナでそのときにやろうと思ったことをこの前の10月とそれから来年の4月にやることになっているんですが、ここで愛知ターゲットに続く目標ということで、2030年までに、世界的に世界の陸域とか海域の30%を生物のことを考える地域にしようと、保全を考える地域にしようという目標だそうです。それでこの中に、自然保護区域だけで30%ってとても無理なので、そのときに考えられているのが、保護地域以外の地域なんだけれども、結果的に生物多様性などに貢献するような地域というのをOECMというふうに呼ぶんですが、ガイドラインの中にはっきりと例として、都市公園、それから信仰により保護されている自然の聖地などというのがあります。まさに今回議論している都市公園と、それから堺市さんは古墳をお持ちですので、まさに自然の聖地があると思います。こういうものを使って、今、防災という、グリーンインフラということを最新動向や対応で書いていただいているんですけれども、生態系ネットワークの視点ですとか、それから防災の視点、グリーンインフラの視点という、こういう公園を緑があってみんなで楽しく利用するというだけではなくて、公園の価値というのが多面的に、世界的に考えられるようになってきていますので、堺市さんはSDGs未来都市でもありますし、公園の多面的な価値、今までの公園の価値だけではなくて、そういうのを市民の方にもどんどん発信していく必要があるんじゃないかなというふうに少し思いました。
というわけで、この公園緑地分野をめぐる最新動向への対応というところで、都市のレジリエンスというところに占める公園緑地の役割でありますとか、それから基本理念の「緑が育む堺の未来」というところにもつながってくると思いますし、誰一人取り残さないというSDGsのコンセプトにもつながっていくと思いますので、ぜひそういう視点を対応というところで加えていただくといいのかなと思いました。今まで以上にいろいろな面での価値を求められるようになっている都市の緑ということですので、そういう観点を加えていただくと堺市さんの計画らしくなるかなというふうに思いました。

事務局

花田先生、ありがとうございました。我々も資料2-2のほうに書かせていただいていますグリーンインフラというのが、いわゆるアメリカ型のようなハード的な雨水貯留施設などという観点が多くございましたので、堺が有する自然というのをさらに発展させる、市民の方にも発信していくという視点は新たな視点かなと思いましたので、改定に際しましては、今のご意見を踏まえて改定作業を進めさせていただければなというふうに思います。

花田委員 

どうもありがとうございました。

今西会長

ありがとうございました。そのほかにご意見等ございますでしょうか。

上田委員

上田です。今、花田先生がおっしゃっていただいたその内容につきまして、我々もこの第4回定例市議会の大綱質疑でグリーンインフラの課題を取り上げまして、質疑を本市にさせていただきました。先生おっしゃるとおりで、なかなかこのグリーンインフラという、まだまだ知名度というか、当局にも早くそういうものを示していただければということで、自然を生かしたまちづくりと、環境と経済の好循環を促す、また防災、地域活性化、多様な効果が様々あると思うのですけれども、やはり部局横断化というか、公民連携が、今後必要になってくると思いますので、これは今後の課題としまして、当局のほうもしっかりとやっていただけると思いますので、我々議員としても応援をしていきたいと思っております。

今西会長

ありがとうございます。大変心強いご発言をいただいたと思います。そのほかに何か。どうぞ。

弘原海委員

関西大学の弘原海です。私の専門はちょっと環境とは違うのですけれども、その観点からちょっと意見といいますか、考えを述べさせていただきたいのですが、ここにおられる方はほとんど専門的な傾向が環境ということで、その中で多機能というものを考えた場合、全然違う分野のものが入ってくると思うんです。先ほど奥村様もおっしゃっていましたように、考え方はいいんですけれども、ただぽんぽんと置くだけでは、多機能という看板は掲げたけれども多機能になっていないんじゃないかというふうに思いました。デザインを引くときには、ここにおられる皆さんの専門家の意見というものが反映されるのですけれども、設置の段階になってしまうと、そこまで届いていないのじゃないかということを思いました。近々にあったのは健康づくりということで、少し私も関与させていただいたのですけれども、例えば遊歩道を引くとか、そういった遊具を置くとかというところまでは意見を述べさせていただいたのですが、実際に置く時点になったときには、どういう並べ方をしたらいいのかということです。遊具の件も、並べ方とか置き方とかによって、随分そういった事故とかも起こらないような、けがとかも起こらないようなこともあるかと思われます。遊歩道一つにしても、デザインは簡単にできますけれども、幅ですとか、地形の関係での傾斜、あとコースです。役に立たんということもありますので、やっぱりたくさんの方が公園で楽しんで、安全に安心にしようと思うと、本当の設置の段階まで専門家の意見が反映されるような、そういうふうになれば、予算が大きくかかるとかそういうことなく、置き方を変えるだとか並べ方を変えるとか、ちょっと道幅を広くするだけで全然違う使い方ができるようになるというのがまさしく多機能じゃないのかなと、そういうふうに思いますので、ぜひよろしくお願いします。

今西会長

そのほかに何かございますでしょうか。どうぞ。

武田副会長

武田です。大きくは2点ほどございます。まず一つは、計画のつくり方の話です。PDCAとよく言われますけれども、例えば今日前半にお話しいただいた令和2年度の取組に対するPDCAと考えると、多分各事業に対するチェックを行って、その事業をどうやって改善していくかと、そういうサイクルだと思います。一方、今回のこの大幅な大改定の場合は、計画そのものが今までどうやって進んできていて、新しくどうやって計画をつくり変えるかという、そういうタイミングの重要な改定の時期なのかなというふうに思っています。そういうふうに考えると、今日の資料2-3の1枚目でまとめていただいているのが、今までの計画を事業ごとに積み重ねていただいたものをチェックしていただいたPDCAのCの段階のものだと思うのですけれども、ここは多分具体的な個別の事業のチェックがそれぞれ重なって、大事なところをこうやってまとめていただいているのだと思いますけれども、前半にお示しいただいた各方針の中の事業の取組において、一つ一つまず丁寧に見ていって、どういうところがどういうプロセスで進んで、もしくは進まずにどういう課題が残ったのかというのを積み上げていって、計画全体のチェックができているかというのを確認していくのが一つの重要な作業なのかなというふうに思います。それを踏まえて、改定に対してはどのような成果や課題を改善していくのかということを考えていくというのが基本かなというふうに思います。なので、次につくる計画もそうだと思いますけれども、小さなPDCAと大きなPDCAがどのように連関しているのかというのをしっかり目に見えるようにしておくというのは、次期以降の改定のときにも重要な元データ、参考資料になるかなと思いますので、そのようなことを少しこの段階で整理しておくのは重要かなというふうに思いました。
それから、PDCAと言われる一方で、最近OODAとかというふうにも言われていて、観察してオリエンテーション、方針を決めて、意思決定してアクトする。実践が大事だという感じですかね。計画づくりよりもむしろ事業がどう動くかということに重きを置きながらサイクルを回していくと、そういうことも重要視されているかなと思います。都市計画の立て方もマスタープランという形だけではなくて、今、タクティカル・アーバニズムと呼ばれるように、大きな戦略に向けて実際どういうふうな事業を、アクションを重ねていくか、その積み重ねで大きなビジョンをどうやって実現していくかというふうな、トップダウン型とボトムアップ型といいますか、両方からの方針づくりが大事かなと思っております。そういう意味で、この緑の基本計画は大きくトップダウンの計画ということで、これはこれで非常に重要かと思いますけれども、一方でボトムアップがどういうふうに積み重なっていってこれが実現されるのかという側からのスタートの目線で見た計画の視点というのも、一方では求められているのが現状かなと思いますので、何かそのあたりのつくり方をぜひ今期の改定のときには、少しでもそういうことが反映できるといいかなと思っております。
それから、あと公務部間の関係です。方針そのものは確認しながら大きく変えることがなければそれでいいかなと思っておるんですけれども、今日前半にご説明いただいた各事業の施策のチェックの中でも、先ほど話題になった愛護会の話でもそうですけれども、これは愛護会だけの取組の評価というよりは、むしろ身近な公園に対する市民の関わりの評価であったり、方針をまたぎながらいろいろな項目に関わってくるようなことはたくさんあるんじゃないかなと思います。むしろ1つの事業がたくさん、いろんな効果を多様に生み出すことというふうな、そういうふうなことを意識しながら事業を実施していくということのほうがむしろ重要かなと思いますが、そのことをどうやって評価していくのかと。ただ単にツリー構造で縦割りで分けて、その事業をそのためだけにやっているというふうにならないような事業のつくり方や計画のつくり方ということが大事なのかなというふうに思いました。というのが計画のつくり方という1つ目のお話です。それから2つ目は、体験の質をどうはかるかということかなと思うんですけれども、今回の資料の中では空間の質、緑の質というふうな言葉が出てくるんですけれども、多分もう一歩踏み込むと、そこでの私たちの体験の質がどういうふうなものになっていくかというような目標づくりということが重要かなと思います。
冒頭局長からも、コロナ禍を踏まえた新しい生活様式というお話がありましたけれども、まさにこの時期に改定することのある種の意味としては、やっぱり大きく私たちの生活、暮らしぶりそのものが見直されている時期において、公園を公園の質として考えるのではなくて、公園での私たちの生活の質をどういうふうな目標にしていくか、別に公園だけでの暮らしがよくなってもしようがないと思いますが、私たちのトータルな暮らしの中で公園がいかに役立つのかというような順番で考えるのはすごく重要かなと思いますので、そのような何か体験の質をはかるようなはかり方を検討していくのが重要かなと思います。
国土交通省でも、昨年度だったと思いますが「まちなかの居心地の良さを測る指標」といったようなものが出されていまして、これは道路もありますけれども、広場や公園編というものもつくられていますので、少しまだ試行の段階で(案)がついておるんですが、今後は多分そういった指標で各事業をはかっていくといったことも重要になってくるのかなと思いますので、そのあたりをどういうふうに取り込めるかというのも大事かなと思います。
それから、公園での体験の質ということを考えると、これは欧米でのグリーンインフラの考え方とも一緒になるんですけれども、別に公園や緑地などの公的な空間だけをグリーンインフラとして捉える必要もなくて、農地や民地の庭木、緑までも含めて、まちの中のトータルの緑をどのように私たちが暮らしの中で享受しているのかというふうなことを少し分析的に、需要と供給のバランスで見て、そこへのアクセス性だとか、どんな緑の質を受容できているのかということを地域ごとの特性を踏まえて考えていって、先ほどのボール遊びなんかの話もそうだと思いますけれども、子供が多い地域においてはそういうものを供給していくということを分析的にやることも大事だと思いますし、一方で子供があまりいない地域や、人口が少ない地域で、はたしてどういう質の緑を提供して、どういう空間体験をしていただくのかということは、それぞれの場所に応じてかなり需要と供給が異なってくると思いますので、何かそのような体験の質をベースにしたような緑の機能分担や配置といったような考え方を持つということも今後は重要と思います。

今西会長

ありがとうございます。今のご発言や、先ほどの発言に、何か事務局からコメントがあればお願いします。

事務局

武田委員、貴重なご意見ありがとうございました。我々も案件1でご報告させていただきました各事業の評価というところで、何をしました、これから何をしていきますという評価だけで、方針間をまたいだ評価とか、何かこれにひもづいているのだというのがなかなか分かりにくい部分もございましたので、個別のPDCA、引いた目でのPDCAというのを検討しながら次期計画には盛り込んでいけたらと思っています。武田委員と、上田委員からもありましたとおり、公園だけでなく部局横断したような形で計画を策定していくというふうなところに重要な部分があるのかなと思ったりもしています。どうしても公園部局とか、あとは農水部局というところぐらいしか、限定的な計画になってございますので、庁内、部局横断したような形で、広い視点を持った計画にできたらというふうに思っております。

今西会長

ありがとうございます。では、お願いいたします。

大町委員

大町ですけれども、魅力ある公園の確保、充実で言われているのですけれども、この辺は「公園管理から転換し、多様な主体との連携」、要するに地域との協働というのですか、そういうところが言われるかと思うのですけれども、大きな大仙公園とかそういうところは堺市としての政策、そういうところが必要かと思うのですけれども、堺市には1,000を超える公園があって、小さな地域の公園については、やはり公園ができた生い立ちとか、それから地域としての活用というのですか、使っているもともとの意味というのですか、そういうのもそれぞれが違うので、その辺のところはしっかりと地域と対話というのですか、その辺を話し合って、意見を聞いていただいて、どういうような方向がいいかというところをちょっと入れていただきたいかなと思います。

事務局

大町委員、貴重なご意見ありがとうございます。魅力ある公園というふうなところで今、お話しいただきましたけれども、資料2-2の3ページ目、左側の現行計画検証結果の反映というところで、小規模公園の機能分担を含めた再編方針の検討、いわゆる公園施設の老朽化とか、あとスポンジ化も増していく中で、なかなか実際、利用頻度が低い公園とかというのもある中で再編を検討していくというふうなことを考えたときに、やはり自治会さんなりと対話を進めていきながら、真に必要な公園というのをしっかり見極めて、それぞれの公園のできた生い立ちを調べて、我々も愛着を持ちながら、今後の在り方についても検討できていけたらなというふうに思っております。

今西会長

ありがとうございます。先ほどの奥村委員の意見にも、子供がいない地域があるとかいろいろ各地域で違うみたいですので、ご検討いただけるということで非常にいいかなと思います。ほか、何かございますか。

奥村委員

子供たちが安心して遊べて、多世代で集える公園に近づけばいいなと聞かせていただいていました。何度か自治会とかそういう名前が出てきて、私も地域の公園のときに自治会の人が管理していたりしての安心もあるのですが、反面、使いにくいというか、ここ入っていいのかしらとか、私たちが遊んでいいのかなとか、ちょっと公園を使ってこんなイベントをしてみましょうかというときに、とても使いづらいような状況があります。それはもうずっと以前から続いていて、一度大泉緑地で私たちプレーパークしたときに、すごい人数の親子を集めてしまって、もう二度とこんなことできないなとか思ったこともあったりして、何か公園を主体的に使うというには何かハードルがあるのですね、私たちの市民の立場から見ると。せっかく使ってみんなで遊びたいとか関わっていきたいという思いは、若い世代の方とかもきっと持っていると思うのですけれども、そこが何か、自治会の方もとても頑張ってくださっているし、私も自治会の役員とかもしたこともあるのでそれも分かりますし、そこがうまくつながっていけたらいいなといつも感じています。その辺の何かあるのでしょうかね、仕組みとか何か、よく分からないのですが、ちょっと感じています。

事務局

今、貴重なご意見だと思います。特に我々も、行政側も、時代の流れも変わってきて、例えばパークマネジメントを取り入れるというふうなことで、例えば官民が協働になる、もしくは民のほうがメインになる、官のほうはどうやって今度はそれを支援する、また、維持管理費の低減というふうな話の中で、議論は進められております。
そういった中で、先ほど自治会のお話をいただいております。我々も自治会と共に歩んできた部分もございますし、ただ、自治会の加入率は、例えば南区の泉北ニュータウンでは、部分的には3割に満たない加入率ということで、7割の方々の意見というのは聞けていないということもございます。従来は、昭和から自治会がかなりのウエートを占めて、行政側と地元自治会という中の構築を進めてきましたけれども、民の側、地元のある一定活動されている方々という意見を踏まえるのも今、非常に大事なやり方ということで、先ほどの愛護会の取組についてもそういった視点を入れて、徐々に時代に合わせて変化させてきているという状況でございます。
私どもとしましても、この中で、先ほどの資料2-2の3/3の左下の小規模公園の機能分担を含めた再編方針の検討と、これも再編するということだけではございません。小規模公園をいかに地域の方々に有意義に使っていただくかというふうなことも踏まえて、その議論を進めていきたいと思っています。
一番冒頭のほうに藤井委員のほうから、例えばボール遊びができないというもの、こういったものは全体の意見の最大公約数を取ったら、何もできない公園になっているのは現実でございます。こういった中で特色のあるものとか、弘原海先生がおっしゃったような、機能的に、単純に物をつくると、向きをどうというふうな議論も大事ですし、例えばどの公園とどの公園とを連携させたときに健康の、例えばサイクルがどのようになるのかというふうなことも、全体的にいろいろ考えてまいりたいと思っております。
今おっしゃられたように、地元、市民団体、行政、それと新しい時代に合わせたものを小規模公園でも生かしていくというふうな考え方でおりますので、今後もご意見いただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

奥村委員

ありがとうございます。

今西会長

ありがとうございます。市民の声を伝えやすいようなツールみたいなものも、何かIT化のところで考えていただくのもいいのかなと思いました。ほかに何かご意見ございますか。

岩藤委員

岩藤です。南区ニュータウンに住んでいます。今、拝見させていただいたのですけれども、住んでいる市民としては、緑をもうちょっとアップデート、増やすことというのはすごく大事なのですけれども、緑を植えると、泉北ニュータウンだと50年たって木が大きくなって、今度は逆にちょっと危なかったりとかというところが出てくるのですけれども、やっぱり植えてから後で手を加えていないというところが問題かなと思っていて、植えた以上は緑もデザインしていく価値があるのじゃないかなと。住んでいる者からすると、やっぱり景観というのはすごく大事なものだと思っていますので、質の向上ということを言ったときに、ただ緑が多いのではなくて、きれいな場所に住んでいるのだなというのも一つの価値だと思っていますので、やっぱり剪定、危ない木を切るということではなくて、その中に、こういうふうに切ったらきれいになるだろうなとか、ここの角度から見たらこのまちってきれいだよねとか、そういう意味のことを緑の基本計画の中に、ちょっと見ていると、美しさであるとかちょっと評価しづらいところだとは思うのですけれども、そういうところも加えて増やしていくというか、まち全体で見てどうかというところの価値観もちょっと加えていただきたいなというところを思っています。木は毎年大きくなっていくのですけれども、これ以上高くならないほうがいいとなれば、例えば主茎を切らなければいけないという専門家もいらっしゃると思うので、そういうところも加えていただくと、まちの全体のレベルアップにつながるのではないかなと思っています。

事務局

公園緑地部です。貴重なご意見ありがとうございます。こういった公園の使い方とか、今の緑地の在り方というものを議論し出したら、結局はいろんな意見が出てくるというのは事実なのですけれども、ニュータウンでも木を植えた、この先どうなっていくのだろうということを考えずに、そういう緑を増やそうという時代があって、現在に至っていると。今、我々も、先ほども多様性、いろんな使い方というものを考えた上で進めていかないといけないということで、今の緑地もただ入っているだけじゃなくて、景観であるとか使い方をどんどん考えていかなければと思います。この計画の中にそういうことをどういうふうに指標でうたっていくかということになると、非常に難しいところはあるのですけれども、先ほどの縦の軸だけじゃなくて横とのつながりというようなことも含めて、総合的に指標を形にできるようなものを考えていかなければなと。その中で、満足度というような表現になるのかもしれないですけれども、皆さんが、誰が使ってみても満足していただけるようなものというものを目標に、計画の中身についても、その辺の具体指標みたいなものも参考に考えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

事務局

本音を言えば、自然樹形できれいなものがずっとあるのが一番望ましいというふうには思っているのですけれどもね。そんな理想どおりにはいかないのですけれども。

今西会長

ありがとうございます。美しさという観点は、確かにこういう報告書とか計画の中に抜けがちかなと思うので、非常にいいご意見だなと思いました。それから、私の専門に近いところで言いますと、植えてからどう剪定するかというのも重要なんですけれども、実は植える前の地ごしらえ、植栽基盤をしっかり整備しておくというのが重要で、駄目な土に植えたら、もうどんなふうに剪定しようが不健康な木になってしまって見栄えが悪くなるので。特に公園とか、街路だと難しいかもしれないんですけれども、公園で植える前とかはきちんと植栽基盤を確認してから、よい土にしてから植えるというようなことをすると随分違うのかなというふうに思いました。では、そのほか、何かございますか。どうぞ。よろしくお願いします。

藤井委員

確認ですけれども、令和2年度ですけれども、私、産業環境委員会に属しておりまして、質疑に当たりどんな課題があるかなということを調べていたときに、大阪府の補助金で都市緑化を活用した猛暑対策事業というのがありまして、ここは各市町村とか民間企業が申し込めるもので、第2期の募集も過ぎているのですけれども、バス停ですとか特にミストとか、屋外でも待たざるを得ない環境でのミストとか、駅、またバス停とか、あと企業に対してのビルの壁面緑化とか、そういうことに補助金が出るというところで、これは堺市でも使えないかということで当局の方とお話ししたら、企画に合わないということで、そういうこともみんな当局の方は調べていてくださって、そういうところにも募集をかけてくださっているのですけれども、今コロナ禍で、どこの市町村、全国的に見ても財政はとても厳しいものと思うのです。こういう計画を立てるに当たって、今先ほど説明もありましたけれども、「企業との連携」とか「積極的な行動・運動」とか、また「民間資金の活用を推進し」とか、いろいろ書かれていて、やはり堺市も政令指定都市ですけれども、自分たちでお金を集められるわけでもなく、大阪府とか国のそういう補助金を積極的に取りに行くとか、また、企業さんの本当にお力を借りる、民間の資金とノウハウを導入する、そういうところを積極的に利用していかないと、なかなか計画も組みづらいかなと思いますので、そういうところもまた力を入れていただきたいと思います。

事務局

ご意見ありがとうございます。今の計画を実現していこうとしたら、結局はお金がかかっていくというのは現実の問題です。我々は従来からも、国の施策にのっとった補助金等については積極的に取りに行っているというのが現状です。ただおっしゃった、今回の補助金なんかでも使い方云々という話で、その辺の財源は取っていきたいというふうに思っております。さらに、委員のおっしゃっている民間の財力を使うということは、まさしく今我々でやっているパークマネジメント計画の中でも、そういう大きい公園に民間投資を誘導するというようなことも頭に入れてございます。ただ、どこからでもお金が出てくるわけではございませんので、その辺は先ほどの小さな公園のマネジメントであるとか、そういうものの中で地域の力も借りるというようなことにつながってくると思いますので、必要であれば、また私のほうからもお願いに伺いたいと思いますので、そのときはご協力よろしくお願いします。

藤井委員

よろしくお願いいたします。

事務局

今、藤井委員のほうでご提案のあった大阪府の補助金ということで、こういうのも市の施策として、道路管理部局のほうに、駅前のロータリーのミスト化というふうな話がございまして、何とか大阪府と詰めた経過がありますが、全体のバランスとか、それぞれの補助金を出す側と我々頂く側というのは意見が、なかなか合わなかったという経緯がございますので、今後そういった形の補助金というのは、公園だけに限らず道路、公園、その他もろもろありますが、いろんな補助金というものは非常に大事なものでございますので、より一層研究していきたいというふうに考えてございます。

藤井委員

ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

今西会長

ありがとうございます。なかなか上手に補助金を活用するというのは難しいかもしれないけれども、緑というのは非常に多機能だということで、ある目的の補助金で、主目的はその補助金に対する目的で頂いているんですけれども、副次的にいろんな効果が生まれますので、そういった意味ではいろんな効果を狙って特定の補助金をもらって活用するみたいなことができていくのかなと思います。先ほどの例でいえば、グリーンインフラといったものは、特定のグリーンインフラの補助金であっても、例えば健康づくりを考えてグリーンインフラの整備というのも同時に行えるだろうし、子供の遊びというのにも活用できるように整備できたりもするだろうしということで、少し行政のほうの、例えば今もいろんな部署があると思うのですけれども、うまく連携していただいて活用していただければいいのかなというふうに思いました。ほかに何かございますでしょうか。

田中委員

最初に、今までの緑の基本計画を見せていただいたときに、すごくいいところがあって、軸となる緑を育みますというところがとてもいいところだと思ってみていたのですけれども、今日のお話を見ると、今まで面とか点とか、エリアだったりとかポイントだったりするところを、すごく整備されているんですけれども、堺市さんはいろいろな地形があっていろんな緑があって、そういうところをつなげるところというのがすごく大事なんじゃないかなと。計画の中で、今までこの骨格であるとか、今度の計画ではネットワークという言葉が出ていますし、道路だとか交通だとかと同じようにそういったものをつなげていくということを考えていただいたら、先ほどの経過の話もそうですし、そういったものにつながっていくのじゃないかなというふうに思いますので、そのあたりをぜひというふうに思います。よろしくお願いいたします。

事務局

田中委員、貴重なご意見をありがとうございました。現計画では、5つのシンボルエリアということで、臨海エリア、環濠都心エリア、百舌鳥野エリア、泉北ニュータウンエリア、南部丘陵エリアというような形で設定されていますので、豊かな緑を次代に継承していくという意味では、現計画についても検証しつつ、あと、堺市基本計画2025にも将来像を示す空間像というのが、交流ゾーンとか成長ゾーンとか、あとは居住環境ゾーンという形でいろいろ設定されていますので、そういった上位計画とも調和しながら、水と緑のネットワークというのを育んでいけたらと思っております。

事務局

今日は委員の皆様方、貴重なご意見どうもありがとうございました。今いただいたようなご意見を踏まえ、また、時代の潮流に沿った形で次期緑の基本計画のほうを策定していければというふうに考えております。今日はどうもありがとうございます。

今西会長

ありがとうございます。そのほか、何かご意見ございますでしょうか。ありがとうございました。以上で、本日の案件を終わらせていただきたいと思います。それでは、進行を事務局にお返しします。

閉会

事務局

本日は、多岐にわたりご議論いただき、誠にありがとうございました。本日いただきました貴重なご意見は、事務局で整理し、今後の堺市緑の基本計画の改定などに生かしてまいりたいと思います。なお、次回は今年度末に開催する予定としております。それでは、これをもちまして令和3年度第1回堺市緑の政策審議会を終了いたします。本日はありがとうございました。

閉会 (午前11時37分)

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