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令和3年度第2回都市計画審議会

更新日:2022年7月22日

開催日時

令和3年7月19日(月曜)午後1時30分から

開催場所

堺市役所本館12階 第1・第2委員会室

出席委員

増田昇会長、内田敬委員、嘉名光市委員、久保はるか委員、弘本由香里委員、藤本英子委員、葛村和正委員、檀野隆一委員、札場泰司委員、木畑匡委員、石谷泰子委員、三宅達也委員、水ノ上成彰委員、池尻秀樹委員、野里文盛委員、裏山正利委員、吉川敏文委員、三原寧大委員

議題

案件

・副会長の選出について

<南海電気鉄道高野線連続立体交差事業関連>
・議第162号 南部大阪都市計画都市高速鉄道の変更について(市決定)
・議第163号 南部大阪都市計画道路の変更について(市決定)
・議第164号 南部大阪都市計画用途地域の変更について(市決定)
・議第165号 南部大阪都市計画高度地区の変更について(市決定)
・議第166号 南部大阪都市計画防火地域及び準防火地域の変更について(市決定)

・議第167号 堺市都市計画マスタープランの改定について(諮問(任意))

・議第168号 特定生産緑地の指定について(諮問)

資料

会議録

司会(久保)

 お待たせいたしました。定刻になりましたので、ただいまから、令和3年度第2回堺市都市計画審議会を開催いたします。

 私、司会をさせていただきます都市計画課の久保と申します。よろしくお願いいたします。開会に当たりまして、事務局よりお願いがございます。携帯電話をお持ちの方は、お手数ですが、電源をお切りいただくようにお願いいたします。

 まず、新たにご就任いただきました委員をご紹介させていただきます。
 市議会議員の委員といたしまして、札場委員でございます。

札場委員

 札場です。よろしくお願いします。

司会(久保)

 木畑委員でございます。

木畑委員

 木畑です。よろしくお願いいたします。

司会(久保)

 石谷委員でございます。

石谷委員

 石谷です。よろしくお願いします。

司会(久保)

 三宅委員でございます。

三宅委員

 三宅です。よろしくお願いします。

司会(久保)

 池尻委員でございます。

池尻委員

 池尻です。よろしくお願いいたします。

司会(久保)

 野里委員でございます。

野里委員

 野里です。よろしくお願いします。

司会(久保)

 本日、伊藤委員、荒武委員におかれましては、用務のため欠席する旨のご連絡をいただいております。

 また、内田委員、嘉名委員、久保委員、弘本委員、藤本委員におかれましては、オンラインで参加していただいております。

 この会議室にお集まりの委員及び本市の説明者におかれましては、オンラインで参加の委員に会議室の音声が十分に聞こえるように、ご発言の際は必ずお手元のマイクをご使用していただきますようお願いいたします。

 なお、本日ご出席いただいております委員数は定足数に達しておりますので、ご報告させていただきます。

 また、本審議会の会議は公開することになっております。会議の記録のため、事務局で必要に応じ、写真撮影、録画、録音等をいたしますのでよろしくお願いいたします。

 次に、本日の資料の確認をさせていただきます。

 まず、会議次第でございます。堺市都市計画審議会委員名簿でございます。次に、議案書、それから議案書の別冊といたしまして、堺市都市計画マスタープランの案、それから議案書資料でございます。資料といたしまして、資料1-1が都市計画素案に関する説明会の資料、資料1-2公述人の意見に対する考え方の資料、1-3が都市計画公聴会の記録、資料1-4が意見書について、資料1-5が意見書本体でございます。資料2-1といたしまして、都市計画マスタープランの概要、資料2-2といたしまして、都市計画審議会委員意見への対応について、資料2-3として堺市都市計画マスタープラン(案)についてのご意見の要旨と本市の考え方、という資料でございます。また、説明用のパワーポイントの印刷物を配付させていただいております。よろしいでしょうか。
 それでは増田会長、よろしくお願いいたします。

増田会長

 皆さん、こんにちは。本日もリモートと現場での両用という形で会議を進めさせていただきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。それでは、座って説明させていただきます。

 まず、本日の議事録の署名委員ですけれども、リモート参加の藤本委員と本会場の札場委員にお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

 本日は非常に長大な資料がございます。案件が8つございます。よろしくお願いしたいと思います。

 それでは、まず、次第の1にございますように副会長の選出についてお諮りしたいと思います。
 本件につきましては、堺市都市計画審議会条例第5条の規定により、委員の互選によることとなっておりますが、これまでの慣例では議会選出の委員にご就任いただいております。したがいまして、副会長につきましては、従来どおり議会選出の委員の中からご選出いただくということで、ご異議ございませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)

増田会長

 ありがとうございます。異議がないようですので、本審議会の副会長につきましては、議会選出の委員の中からご選出いただくということにいたします。それでは、議会選出の委員の皆様においてご選考をお願います。どなたかご意見ございますでしょうか。いかがでしょう。
 裏山委員、どうぞ。

裏山委員

 すみません。都市計画審議会の委員としましては、議会議員の期数の多い、また経験豊富な吉川委員に副会長をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

増田会長

 ありがとうございます。

 ほかいかがでしょう。よろしいでしょうか。

 ただいま裏山委員からご推薦がありましたとおり、吉川委員に、副会長にご就任をいただくということでいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)

増田会長

 ありがとうございます。

 異議がないようですので、吉川委員を本審議会副会長に決定したいと思います。それでは吉川委員、ご足労ですけれども副会長席にご着席をお願いしたいと思います。

 それでは、これから副会長としてよろしくお願いしたいと思います。まずは、ご挨拶をいただければと思います。よろしくお願いいたします。

吉川副会長

 ただいま皆様方のご推挙によりまして、当審議会の副会長を仰せつかりました吉川でございます。まずもって皆様方に心から感謝を申し上げたいと思います。

 当審議会はご存じのとおり、本市におきましても大変重要な審議会の一つでございます。皆様方のご協力を得てしっかりとその任を果たしてまいりたいと思いますので、今後ともご協力どうかよろしくお願いいたします。
 以上でございます。ありがとうございました。

増田会長

 どうもありがとうございました。

 それでは、審議に入ってまいりたいと思います。本日は先ほどございましたように8件と申しましたが、付議案件としましては7件ございます。順次進めてまいりたいと思います。
 まず、南海電気鉄道高野線連続立体交差事業関連として、議第162号南部大阪都市計画都市高速鉄道の変更について、議第163号南部大阪都市計画道路の変更について、議第164号南部大阪都市計画用途地域の変更について、議第165号南部大阪都市計画高度地区の変更について、議第166号南部大阪都市計画防火地域及び準防火地域の変更について、これらはいずれも関連した案件でございますので、一括して理事者から説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

都市計画課長(羽間)

 都市計画課長の羽間です。よろしくお願いいたします。

 南海電気鉄道高野線連続立体交差事業関連として、議第162号南部大阪都市計画都市高速鉄道の変更について、議第163号南部大阪都市計画道路の変更について、議第164号南部大阪都市計画用途地域の変更について、議第165号南部大阪都市計画高度地区の変更について、議第166号南部大阪都市計画防火地域及び準防火地域の変更について一括してご説明いたします。

 議案書の2ページから19ページ、議案書資料の2ページから15ページ、資料の1-1から1-5でございます。スクリーンをご覧ください。よろしくお願いいたします。

 これまでの経緯についてご報告いたします。

 平成30年7月17日の本審議会において1回目の報告をさせていただき、令和2年1月23日、令和2年8月11日と、これまで計3回にわたりご報告させていただきました。その後、令和2年10月31日から11月10日まで説明会を開催し、令和2年12月2日に公聴会を開催、令和3年3月26日から4月9日まで案の縦覧を実施いたしました。本日はそれらを経て本審議会に付議するものでございます。

 南海電気鉄道高野線連続立体交差事業の概要についてご説明いたします。

 本事業は大和川から大阪中央環状線に至る延長約3キロの区間の鉄道を立体化させることにより、ボトルネック踏切を含めて10か所の踏切を除去いたします。併せて駅前広場や都市計画道路を整備することにより、都市交通の円滑化を図るとともに、堺東駅周辺においては、市の顔となる中心市街地の活性化に寄与することを目的としております。

 それでは、今回の都市計画変更の内容についてご説明いたします。

 都市高速鉄道について、高野線を連続立体交差化する南海電気鉄道高野線、約3,530メートルを追加いたします。

 次に、道路について鉄道の側道として区画街路、高野線附属街路東1号線、約1,870メートル、高野線附属街路東2号線、約400メートル、高野線附属街路東3号線、約270メートル、高野線附属街路西1号線、約480メートル、高野線附属街路西2号線、約1,360メートル、高野線附属街路西3号線、約440メートルを追加いたします。また、大阪和泉泉南線から浅香山駅前へのアクセス道路として、浅香山駅前線、約140メートル、及び、浅香山駅前交通広場、約2,800平方メートルを追加いたします。高野線と交差する築港天美線については約850メートルの区間について、高野線の高架化に伴う幅員などの変更を行います。また、これらに関連して用途地域等の変更を行います。

 なお、緑色に示しております堺東駅前交通広場及び三国ヶ丘線については既に都市計画決定をなされていますが、今後上位計画などと整合を図るとともに、様々な意見交換を行いながら計画変更の必要性について検証する必要があるため、今回の都市計画変更の対象には含めておりません。

 南海電気鉄道高野線の計画についてご説明いたします。

 事業区間において15か所の道路と交差しており、そのうち10か所の踏切を除却いたします。下段の縦断図面で水色が現在の高野線の高さ、赤色が本計画による高野線の高さを示しております。浅香山駅周辺は高さ8メートル、築港天美線の南側は高さ約13メートルになります。都市計画道路北公園布忍線、府道名称堺大和高田線について、この道路は現状大阪和泉泉南線及び高野線を上越ししております。本計画においては高野線は、その北公園布忍線を上越しする計画としております。堺東駅周辺は大型商業施設や大型集合住宅があるため、直上方式にて施工することから、最大で約18メートルの高さとなります。榎小学校付近より先は大阪中央環状線を下越ししている現状の線路高さにすりつける計画としております。都市計画の構造形式としては、道路面よりおおむね5メートル以上高い区間が350メートル以上連続している区間を嵩上式とし、それ以外の区間は地表式となります。今回の計画では約2,540メートルの区間が嵩上式、約990メートルの区間が地表式となっております。

 次に、区間別に南海電気鉄道高野線及び高野線附属街路についてご説明いたします。

 位置図(1)の区間うち、高野線については大和川から浅香山駅より北側までの区間は周辺地盤と計画の鉄道との高低差が比較的小さいため盛土構造となり、それにより南側は高架構造となっております。附属街路については環境保全のために設置するもので、図のとおりの位置で幅員は6メートルとなっております。ただし、関西大学付近は現在の道路境界までとし、8メートルとしております。

 位置図(2)の区間について、高野線は全て高架構造となっております。附属街路については図のとおりの位置で幅員は6メートルとなっております。

 続いて、位置図(3)の区間について、高野線は堺東駅の南側までは高架構造となり、榎小学校の付近は盛土構造、その先は掘割構造となっております。附属街路につきましては図のとおりの位置で幅員は6メートルとなっております。

 次に、築港天美線の変更についてご説明いたします。

 上段が現在の計画となっており、築港天美線を高架化し、大阪和泉泉南線、高野線、今池三国ヶ丘線を上越しする計画としておりました。それを高野線の高架化に伴い、下段に示しておりますように、大阪和泉泉南線のみを上越しする計画に変更しようとするものでございます。

 次に、平面計画について、変更前は黄色で示しますラインでございまして、変更後が赤色で示すラインとなっております。幅員については、今池三国ヶ丘線より西側、約560メートルの区間はそれぞれ33.5メートル、37メートル、26.5メートルから29メートルに、今池三国ヶ丘線から東側約290メートルの区間は33.5メートルから22メートルに変更し、合わせて道路線形も一部見直ししようとするものでございます。これは大阪和泉泉南線を上越しする高架部の断面です。高架は車道2車線、両側に側道として車道1車線と歩道を設ける計画としております。これは今池三国ヶ丘線との交差点部の断面でございます。車道4車線と右折レーン、歩道を設ける計画としてございます。交差の構造は立体交差から平面交差に変更となります。続いて、今池三国ヶ丘線より東側の一般部の断面でございます。車道4車線と歩道を設ける計画としてございます。

 次に、浅香山駅前線、浅香山駅前交通広場についてご説明いたします。

 浅香山駅前線は大阪和泉泉南線からのアクセス道路として計画しております。これは浅香山駅前線の断面でございます。車道2車線と歩道の合計幅員20メートルの計画としております。また交通結節機能、駅周辺の土地利用の活性化に資するものとして、浅香山駅前交通広場約2,800平方メートルを計画しております。

 続いて関連する用途地域などの変更についてご説明いたします。

 鉄道高架下の土地利用の促進を図るため、浅香山駅以南のこちらの区域を第二種中高層住居専用地域から準工業地域に変更し、高度地区を廃止しようとするものでございます。築港天美線以南のこちらの区域についても同様で準工業地域に変更し、高度地区を廃止しようとするものでございます。堺東駅周辺については用途地域等の変更はございません。

 次に、幅員及び線形を変更しようとする築港天美線沿道について、都市計画道路沿道25メートルが近隣商業地域となるように、これらの区域を近隣商業地域から第一種住居地域の建蔽率60%、容積率200%、準工業地域の建蔽率60%、容積率200%、第二種中高層住居専用地域の建蔽率60%、容積率200%、合わせて高度地区第二種に変更しようとするものでございます。また、これらの区域を第二種中高層住居専用地域から近隣商業地域の建蔽率80%、容積率300%に変更し、高度地区を廃止しようとするものでございます。

 次に、浅香山駅周辺において駅前線及び駅前広場の追加に伴い都市機能の誘導を図るため、工業地域、準工業地域、及び第二種中高層住居専用地域であるこの区域について、近隣商業地域の建蔽率80%、容積率300%に変更し、高度地区を廃止し、準防火地域を指定しようとするものでございます。また附属街路の追加に伴い、用途地域の境界を現道中心から計画道路を中心とするため、こちらの部分を近隣商業地域から第二種中高層住居専用地域の建蔽率60%、容積率200%、高度地区第二種に変更しようとするものでございます。

 以上が変更内容の説明でございます。

 続きまして、説明会についてご説明いたします。資料は、資料1-1でございます。

 説明会は、令和2年10月31日から11月10日にフェニーチェ堺文化交流室で実施し、合計163人の方にご参加いただきました。また新型コロナウイルス感染防止対策の一環として、堺市ホームページにおいて説明の動画を公開しており、令和2年11月11日までで、300回再生されております。

 説明会における主なご意見、ご質問として、都市施設の変更に関して、「10か所の踏切は開かずの踏切ではなく、また大和川線の供用開始により渋滞が緩和されるため、鉄道の高架化は必要ない」といった意見や、施工方法、鉄道高架構造物の高さについて、鉄道高架構造物や列車運行上の安全性について、高架側道の位置や幅員の考え方について、浅香山駅前線、駅前交通広場の目的についてなどのご質問がございました。

 また、用途地域などの変更に関して、高架下の用途地域を準工業地域に変更する考え方についてのご質問があり、そのほかとして用地買収のスケジュールなどについての意見や全体事業費と市の費用負担についてのご質問をいただきました。

 次に、公聴会についてご説明いたします。資料は、資料1-2と1-3でございます。

 公聴会は令和2年12月2日に実施し、4人の方が公述されました。公聴会での主な意見として、まず連続立体交差事業に関して、「565億円もかけて高架化しないといけないのか。ボトルネック踏切の箇所のみアンダーパスにしたり、賢い踏切を採用するなどして経費削減ができないか。」との意見がございました。これに対する本市の考え方は、「本事業は鉄道を高架化してボトルネックを含む全10か所の踏切を除却し、併せて浅香山駅前交通広場の整備などの関連事業を実施することにより、安全で円滑な交通の確保と市街地の活性化のために必要な事業と考えています。」、「都市計画決定後、事業認可取得に向けて検討を進める中で、今後も事業費や経費の削減に努めます。なお、賢い踏切は既に導入されております。」としています。

 次に、鉄道の構造形式に関して、「地震に対して少しでも危険性があるのなら今のまま地上を走らせるべき。」、「直上工法は電車の運行に最も危険で最も費用がかかる工法だが採用した理由は何か。」とのご意見がございました。これに対する本市の考え方は、「専門的知識を有する学識経験者で構成された鉄道構造形式検討委員会から、上町断層帯の影響を考慮し、安全性、復旧性、経済性などの観点から高架構造形式について提言を受け、技術基準などに沿って鉄道構造物の設計を進めています。」、「堺東駅北側から浅香山5号踏切付近までの区間は鉄道の線形、用地買収の範囲や経済性などを総合的に勘案し直上方式を採用しています。」としています。

 次に、事業実施に伴う防災に関して、「連立の効果として津波の避難整備を挙げているのに、大和川氾濫時に浸水する地区を避難困難な盛土構造としている。」とのご意見がございました。これに対する本市の考え方は、「本事業により、踏切が除却されることから避難時に踏切が障害になることはなくなります。なお、現在避難するために通行できる場所は踏切部に限られており、それ以外の箇所を盛土構造としても、現況より避難が困難になることはないと考えております。」としています。

 次に、交通に関して、「浅香山駅前交通広場ができることや、高架化により車の交通量が増え、事故率も上がると思うが、費用をかけてロータリーを造る意味があるのか。」とのご意見がございました。これに対する本市の考え方は、「幹線道路から浅香山駅への安全でアクセス性の高い道路を整備することで、駅利用者の利便性を向上させ、駅周辺の活性化にも寄与するため、連続立体交差事業に併せて浅香山駅前線及び浅香山駅前交通広場を計画しています。」、「浅香山交通駅前広場は、砂道交差点から浅香山駅へ向かった車は駅前広場のロータリーを回って戻るように計画し、南側から直接側道に通り抜けができないように検討しているため、交通量が大幅に増えることは想定していません。」としています。

 続いて、案の縦覧と縦覧期間中に提出された意見書についてご説明いたします。資料は、資料1-4と1-5でございます。

 案の縦覧は、令和3年3月26日から4月9日まで行い、10人の方から意見書の提出がございました。

 まず、浅香山駅前線の必要性に関して、「浅香山駅前交通広場・ロータリー計画に関して反対する。駅の利用者の住んでいる場所が近く、通勤通学などで利用する際、わざわざ車を使って駅まで行く必要がない。」といったご意見がございました。これに対する本市の考え方は、「幹線道路から浅香山駅への安全でアクセス性の高い道路を整備することで、駅利用者の利便性を向上させ、駅周辺の活性化にも寄与するため、連続立体交差事業に合わせて浅香山駅前線及び浅香山交通広場を計画しております。また、消防活動や救急活動の円滑化にも寄与することから、防災上も有益であると考えています。」としています。

 次に、浅香山駅前線の位置に関して、「浅香山駅前線、浅香山駅前交通広場に行くための道路として、府道30号線砂道交差点を東へ道路をつけることに異議を申し立てる。」、「府道30号線高須交差より東へ浅香山1号踏切方向に上がる道路の拡張をお願いしてきた。その区間を広くすれば1号踏切を車両も通行でき、錦綾町交差点の渋滞緩和にも影響すると思う。」といったご意見がございました。これに対する本市の考え方は、「現在の案は、南海本線七道駅方面から都市計画道路が直線的に結ばれるためアクセス性に優れ、また生活道路への通過交通を抑制する観点からも合理的で適切な配置であると考えています。」としています。

 次に、補償に関して、「後期高齢者の方が住み慣れた場所からどこへ行けばいいのか、今から困惑されている。」といったご意見がございました。これに対する本市の考え方は、「移転の時期については移転先を探していただくための準備期間を十分に配慮し、今後も説明会や用地交渉の場で丁寧な説明と対応を行うことで、事業にご理解とご協力をいただけるよう努めてまいります。」、「現段階では未調査のため、個別の補償内容についてはお答えすることはできませんが、移転が必要と市が判断した場合、一般的に調査時点における土地評価額や建物などの補償金額のほか、引っ越しの移転費用などを国の補償基準などに基づいて算定いたします。」としています。

 次に、賛成意見として、「踏切がないほうがよいに決まっている。浅香山駅前交通広場をつくり、地域活性化を願う。」という意見もございました。これに対する本市の考え方は、「本事業は鉄道を高架化してボトルネックを含む全10か所の踏切を除却し、合わせて浅香山駅前交通広場の整備などの関連事業を実施することにより、安全で円滑な交通の確保と市街地の活性化のために必要な事業と考えています。」としています。

 意見の概要と市の考え方については以上です。

 なお、本事業は都市計画の手続と並行して、環境影響評価の手続を行っております。計画の早期段階から環境への配慮を検討した配慮計画書、評価項目や手法を定めた方法書を経て、環境影響評価の調査・予測・評価を行い、その結果を準備書として取りまとめて公表し、堺市環境影響評価審査会において審議いただき、準備書に対する意見として準備審査書をいただいております。現在、準備審査書を踏まえ、最終的に取りまとめる評価書を作成しており、都市計画の告示と合わせて評価書の公告を行う予定でございます。

 なお、本事業は世界遺産である百舌鳥・古市古墳群に近接していることから、古墳群への影響の程度を確認する必要があったため、百舌鳥・古市古墳群、世界文化遺産学術委員会のご助言をいただきながら、環境影響評価の枠組みの中で遺産影響評価を行っております。騒音・振動・大気質など17の環境影響評価項目のうち、景観・文化財・コミュニティーの変化の3項目で古墳群への影響を調査、予測、評価いたしました。そして令和3年3月の学術委員会にて、評価書を含めて影響の程度を確認していただき、軽微な眺望の変化はあるが、顕著な普遍的価値に影響はないということに理解を得ております。
 説明は以上でございます。

増田会長

 どうもありがとうございました。

 ただいま画面にございますように、議第162号から議第166号までについてご説明いただきました。ご意見、あるいはご質問等ございましたらお受けしたいと思います。いかがでしょうか。
 石谷委員、どうぞ。

石谷委員

 立体になって交通がスムーズになることについては、私はとても賛成というか、まちの活性化にも活かされるだろうと思います。

 この進めている中で市民の意見がありますが、浅香山駅前広場と、そこにつながる道のことなのですけども、それ一言だけ申し上げておきたいのですが、七道駅から直接浅香山駅につながるというコースでライン的には理想的だというふうになると思います。ただ、その道を新たに造って住んでいる人を立ち退きさせるということになりますが、この地域については浅香山の踏切を越える道、その南側にありますけど、これは昔からありまして、ここは非常に危険なので広げてほしいと、途中まで広くて踏切のところだけが車の幅いっぱいで、歩行者と自転車がすれ違うのが大変だという踏切なのですが、ここが早く解消されるのを願ってますけども、ここは手をつけないということで、地域の中と利用者の方からは新しいものを造るよりも、そっちのほうを先にやってほしかったという声も出ています。

 そして、新しい道と駅前広場ですけども、まちが活性化するとか、利便性だということで新しいコースを造ることもいいかもしれませんが、そのためにそこに住む人を追い出していなくなって、まちのコミュニティーを壊すということになっています。そのことは当局もよくご存じで、説明会も何度もやっているということでありますが、やはりこれについてはなかなか承認できないという声も届けられております。そういう意味では私は補償の説明も大分されていますけども、急いでここからやるということではなく、やっぱり皆さんが納得できる方法でやっていただくということを、ぜひお願いしたいと思います。
 以上です。

増田会長

 事務局、何かご答弁ございますでしょうか。

連続立体推進課長(宗田)

 連続立体推進課の宗田でございます。

 今、石谷委員からご意見ありました、現道を拡幅する案につきまして、これは地元の方、地域の方からもご意見としてはいただいております。

 こちら現道につきましては、現時点でも通過交通が多いというところで時間帯の交通の規制ということはなされておりますが、まだ規制が十分に周知されていないだとか、違反車両が現場で見られるということもありまして、交通安全の面で課題があるといった状態でございます。幹線道路である大堀堺線、築港天美線、こちらの交通渋滞が解消されないうちに現道を拡幅すると、やっぱりその生活道路への交通の流入といったところが懸念されますので、このあたりは渋滞解消と合わせて現道の対策に取り組んでいきたいと思っております。

 また地権者の方につきましては、移転だとか、補償だとか、そういったところにご不安を持たれておりますので、今後も継続して移転の時期だとか、補償の内容だとか、そのあたりについて適宜丁寧に説明させていただいて、進めていきたいと考えております。

増田会長

 よろしいでしょうか。
 ほかいかがでしょうか。何かご意見、ご質問等ございますでしょうか。

久保委員

 よろしいでしょうか。

増田会長

 久保委員ですかね。リモート参加の久保委員ですよね。

久保委員

 久保です。

 今、ご意見ありました浅香山について、私も似たような意見ではありますけども、住民の方のご意見をこうやって資料として見ますとですね、やはり新しく住み始めたばかりの方もいらっしゃるという中で、こちらについて慎重にといいますか、先ほど意見ありましたように住んでいる方に立ち退きをお願いすることになりますので、それ相応の必要性というものはなければならないだろうと思います。この事業が必要であるということを、もう少し積極的に言っていかないとこの事業というのもなかなか進みにくくなるのじゃないかなという印象を受けました。住民の方の意見は無視できないと思いますので。

 もう一つは南海高野線の立体交差事業について、環境影響評価の話、最後いただきました。高架化するとやはり騒音が一番問題になるかなと思いますけれども、今評価書をまとめる段階だとおっしゃっていましたけども、その準備書の段階でそういった環境影響についてどういった点が指摘されているのかを、簡単にご説明いただければありがたいと思います。
 以上です。

増田会長

 ありがとうございます。
 先ほどのご質問、ご意見とほぼ一緒ですけども、補足的ご発言、事務局ございますか。浅香山の駅前に関しまして。

連続立体推進課長(宗田)

 連続立体推進課、宗田でございます。

 事業の必要性につきましては、これまでも説明会を開かせていただいて説明をしているところではございますが、やっぱりそこは住んでいる皆様の財産に関わることですので、そこはしっかりと今後も引き続き説明はさせていただきたいと考えております。
 また、浅香山駅前広場につきましては、一部工事で施工上必要になってくるといったスペースもございますので、その辺も合わせてご説明をさせていただきたいと考えております。

増田会長

 ありがとうございます。

 もう一点アセスのところについて、世界遺産の影響以外の部分について少し補足的な説明をいただきたいということですけれども、いかがでしょうか。

 今日はアセスの方はいらっしゃいませんか。
 直接都市計画の審議には関わりませんけれども、少し委員から補足をいただきたいということですので、いかがでしょうか。

連続立体推進課長(宗田)

 連続立体推進課の宗田でございます。
 配慮書で公表しまして、そこでまた方法書の説明会でもいろんなご意見いただいて、やっぱり騒音については特に直上施工だとか、そういったところでも心配される声というのはございました。ただ、いろいろ専門家の先生だとかにご意見いただきながら、こういったところは注意して予測したほうがいいよとか、そういったご意見いただきながら、調査・予測・評価させていただいて、基準内に収まるという形で現在は進めさせていただいております。

増田会長

 ありがとうございます。
 久保委員、いかがでしょう、よろしいでしょうか。

久保委員

 ありがとうございます。

増田会長

 ほかいかがでしょうか。
 裏山委員、どうぞ。

裏山委員

 今の浅香山駅前の広場については、どうぞ丁寧なご説明を住民の方にお願いしたいと思います。
 それで、あそこの築港天美線の和泉泉南線と高野線の今の状況から、和泉泉南線は上を越えて、高野線については、今度は下を走るという、高野線のほうが上がるとなっていますが、この築港天美線の越える部分、これは今と大きく変わるということでよろしいのでしょうか。

増田会長

 事務局のほう、いかがでしょうか。この断面が分かるといいと思うのですけど。

連続立体推進課長(宗田)

 連続立体推進課の宗田でございます。
 今、委員からご質問のあったところにつきましては、もともと南海高野線と大阪和泉泉南線を越えるということでオーバーパスの計画でありましたが、こちらも南海高野線が高架になるといったところで、この部分の築港天美線については平面に修正しております。合わせて幅員等につきましても現在の構造の基準だとか、道路構造令に合わせた基準として幅員設定ということで見直しをしております。もともとの変更前に比べて基本的には幅員が縮小される方向での変更となってございます。

増田会長

 いかがでしょう。

裏山委員

 要は勾配がかなり急に下りるほうです。今度は、大阪和泉泉南線を越えてから高野線の高架までの区間で平面となる築港天美線にすりつけるときの勾配がかなりきつくなるのではないですか。今でも結構な勾配だと思うのですけど、その点は特に問題はなかったのですか。

増田会長

 いかがでしょうか。

連続立体推進課長(宗田)

 連続立体推進課の宗田でございます。
 勾配につきましても、道路構造令の基準値の中で現在のところすりつけるといったところではございますが、やっぱりここは今後の事業化に当たって交通管理者の方々とも協議は進めていくのですが、なるべくそこは緩和される方向でといいますか、なるべく安全上問題がないようなところで、また詳細な協議調整というのも進めていくことになろうかと思います。

増田会長

 いかがでしょう。

裏山委員

 それと側道は今、高野線があるため大阪和泉泉南線に、いわゆる東のほうから西のほうへは通り抜けできないようになっているのですけど、これが高野線が上に上がるために、高野線がなくなりますので東西が通ってしまうという、側道がです。この点もよく分かるような形で、危なくないというような形をまた説明いただければと思いますのでお願いします。

増田会長

 なるほど、最後の話はご提言でよろしいでしょうか。地元へきっちりと説明せいということでよろしいでしょうか。

裏山委員

 そうですね。

増田会長

 分かりました。ありがとうございます。
 ほかいかがでしょうか。

内田委員

 内田ですけれども、よろしいでしょうか。

増田会長

 内田委員、どうぞ。聞こえております。ご発言いただいて結構です。

内田委員

 スライドの32番のところにある縦覧の際のご意見について確認したいのですけども。

増田会長

 どうぞ。

内田委員

 ご意見の概要という形で2点ほどあって、先ほどらい、議論になっていた浅香山駅前広場に向けての新設という話と、2つ目の話として高須交差点から東へという話が出てます。一つ目の話については、今までもいろいろ議論になって、市のほうからも説明あったように、必要性についてきっちり説明していただくとか、あるいは利害関係者の方には丁寧な説明、見通しを説明するということで十分かと思うのですけども、2つ目のこの趣旨というのはどういったことなのでしょうか。こういった拡幅をしてほしいというご意見なのでしょうか。いかがでしょうか。

増田会長

 いかがでしょうか。事務局。

連続立体推進課長(宗田)

 連続立体推進課の宗田でございます。
 こちら2つ目のご意見につきましては、現道の交通量が比較的多くて、今、自転車だとか、歩行者だとか、そういった方に対して危ないのではないかというところで、こちらを拡幅して安全性を高めてほしいといったような趣旨で、こちら書かれているのですが、ここを今、直ちに拡幅するとなると、やっぱり通過交通、生活道路への交通の流入というのが増加するといった懸念があるので、今直ちに拡幅ということはなかなか難しいですというお話はさせていただいているところです。

内田委員

 分かりました。ですから、ここに書かれているような錦綾町交差点の渋滞緩和にも影響するという話は、築港天美線が踏切除却されることによって改善もされるでしょうし、逆に通過交通が線路の西側、東側を問わず、あまり入らないようにということが重要かと思いますので、そのあたり留意してお進めいただければと思います。どうもありがとうございました。

増田会長

 どうもありがとうございます。
 ほかいかがでしょうか。よろしくお願いします。

葛村委員

 先ほどらい、浅香山通りの、浅香山駅前も含めてですけど築港天美線、結構な立ち退きというよりも、そういう関係の家屋があると思うのです。私も綾之町ですので三宝線、私らは三宝線と呼ぶのですけど、その線というのは結構道が狭い部分多くございますし、これだけ拡幅をするとなると、どの程度の住民が場所を変えなければいけないとか、そういう規制でされる。浅香山のほうもそうだと思いますけど、私ら机上でやるよりも、実際どの程度の立ち退き、もしくは移転の対応をしなければいけないですし、個別でここで切るというような形にならないと思うのですけども、いびつになるようなところもあると思うのですけども、そういうのは具体的な話が進んでいるのでしょうか。

増田会長

 事務局、いかがでしょうか。

連続立体推進課長(宗田)

 連続立体推進課の宗田でございます。
 具体的な話というのは今後になってくるのですが、この築港天美線に関しては、今回、道路用地のご協力をいただく件数としては大体80件程度の皆様にご協力をいただくことになるので、そういったたくさんの方々と、また今後具体的なお話をさせていただくといったようなことになろうかと思います。

増田会長

 よろしいでしょうか。

 ほかいかがでしょうか。

 大体よろしいでしょうか。リモート参加の委員の皆様もよろしいでしょうか。

 特になさそうですね。

 それでは、大体質疑もできたかと思いますので、お諮りしたいと思います。いずれにしましても、引き続き地元への説明は丁寧にというご意見をたくさんいただいておりますので、実施に向けて丁寧なご説明をお願いすると、この審議会としてはなろうかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

 それでは、議第162号から議第166号まで原案どおり可決するということで、ご異議ございませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)

増田会長

 ありがとうございます。
 
 異議なしの声でございます。議第162号から議第166号までについては原案どおり可決されました。その旨市長に答申したいと思います。ありがとうございました。

 それでは続きまして、議第167号堺市都市計画マスタープランの改定について、事務局からご説明お願いします。

都市計画課長(羽間)

 続きまして、議第167号堺市都市計画マスタープランの改定についてご説明いたします。議案書の20ページから22ページ及び議案書別冊、資料は、資料2-1から2-3でございます。スクリーンもご参照ください。

 本案件につきましては、これまで令和元年11月より計4回にわたり本審議会に報告、議論していただいてまいりました。本日はパブリックコメントの結果と、それを踏まえた修正事項、また委員の皆様からいただいた今年1月及び前回の審議会における主なご意見と、それを踏まえた修正事項についてご説明し、都市計画法第77条の2第1項の規定により、都市計画マスタープラン(案)を本審議会にお諮りするものでございます。

 都市計画マスタープランの構成としましては、序章としてプラン改定の背景、位置づけと役割などを示す概要、第1章として市全体の都市づくりの方向性を示す全体構想、第2章として主要な拠点の方向性を示す拠点別構想としております。今回の改定にあたってはこれまでの取組を継承しながら、時代の変化を踏まえた新たな都市の将来像を示すため、都市間競争の中で「選ばれる都市」になる。集約型都市構造の形成を進める。脱炭素、安全・安心の観点の充実。協働による推進方策を示す。以上の4点を改定の視点として掲げております。

 続きまして、都市計画マスタープランの全体構想についてご説明いたします。

 第1節「堺市の現状と課題」では、課題と対応方針を「選ばれる都市」となるための都市魅力向上、人口減少を見据えた集約型都市構造の形成、持続可能な脱炭素都市の形成、災害に強い安全で安心な都市の形成、公民協働による取組の推進としております。

 次に、第2節、都市計画の基本理念について、都市計画の基本姿勢を「豊かな歴史・文化を活かし、新しい価値を生み出す持続可能な自治都市・堺」としております。この基本姿勢に基づく都市計画のコンセプトとして、「すべての人が暮らしやすい、コンパクトで持続可能な都市構造を形成する」「堺の個性を活かし、都市としての「存在感」を高める」「自由と自治の伝統を活かし、公民協働による取組を進める」の3つを掲げております。

 めざすべき都市像としては、「活力あふれる都市」「住みたい・訪れたい・働きたい魅力のある都市」「持続可能な脱炭素都市」「安全で安心して暮らせる都市」の4つとしております。

 次に、「めざすべき都市構造」について、「階層性を持った拠点の形成」「拠点を結ぶ交通ネットワークの形成」「特色を活かした市街地環境の誘導」としております。拠点をその役割に応じて都心・都市拠点・地域拠点・駅前拠点に分類し、都市拠点として臨海、泉ヶ丘、中百舌鳥、美原、地域拠点として深井、北野田、鳳、新金岡を位置づけております。

 次に、第3節、分野別の方針について、めざすべき都市像を実現するための都市計画の方向性について、「土地利用」「道路・交通」「環境」「安全・安心」「都市景観」「市街地・住環境整備」の分野ごとに基本的な考え方と取組についてお示ししております。

 まず、「土地利用の方針」については基本的な考え方を、拠点を中心に拠点の位置づけと特色に応じた計画的な土地利用により、「都市魅力や生活利便性の向上と、すべての人が快適に安心して生活・活動できる市街地の形成を進める」「投資の促進に向けて、事業を継続しやすい環境の整備や新たな産業空間の創出などを図り、企業に選ばれる魅力ある立地環境の強化を推進する」「無秩序な市街地拡大を抑制し、自然環境・優良な農地等の保全と調和や災害の危険性に配慮した土地利用を図る」としております。

 こちらは土地利用の状況を示す図面で、市域を商業・業務系サービス地、住宅地、工業系産業地、都市農業共生地、丘陵地に分類し、分類ごとの土地利用と配置の方針を示しています。

 「道路・交通の方針」については、基本的な考え方を「集約型都市構造を支える公共交通ネットワークの機能強化や、日常生活を支える公共交通の維持確保を図る」などとし、これに基づく都市づくりの取組としては、表記の7つとしております。

 「環境の方針」については、基本的な考え方を「拠点の都市機能集約促進と公共交通の充実、脱炭素型交通手段への転換・エネルギー利用効率化など環境負荷の少ない集約型かつ脱炭素型の都市構造形成を進める」「拠点となる緑をつなぐ空間として、体系的な水と緑のネットワーク形成を図る」などとし、これに基づく取組としては、脱炭素型の都市空間形成として表記の3つを掲げてございます。

 それと水と緑のネットワーク形成として表記の2つを掲げております。

 「安全・安心の方針」については、基本的な考え方を「地域防災力の向上、安全で安心して暮らせる生活圏の形成」や、「避難路・避難地・延焼遮断帯となる都市施設などの整備を進め、市街地の防災性向上を図る」などとし、これに基づく取組は表記の6つとしてございます。

 「都市景観の方針」については、基本的な考え方を、「長い歴史の中で培われた文化、伝統の息づく重層性のある多彩な景観を未来に引き継ぐ市街地形成の源泉とする」などとし、これ基づく取組としては表記の4つとしております。

 「市街地・住環境整備の方針」については、基本的な考え方を「各拠点への都市機能誘導と良好な市街地整備による、集約型都市構造の形成を継続し、拠点ごとの役割に応じた都市機能集積、拠点周辺市街地の更新誘導など、都市魅力や市民生活の質的向上、防災性向上などに寄与し、都市の持続的発展に資する市街地形成を図る」などとし、これに基づく取組としては表記の5つとしております。

 次に、第4節、「計画の実現に向けた推進方策」について、都市において多様化・複雑化する課題に応えるため、公民連携の必要性が高まっており、市民・事業者などによるエリアマネジメントが重要となってございます。そうした中で、市民が行政とともに都市をつくる担い手となり、取組の単位に応じて適切な役割分担をし、連携していくものとしています。

 続いて、都市計画マスタープランの拠点別構想についてご説明いたします。

 拠点別構造の役割について、まず一つ目、「拠点のめざすべき姿を踏まえた中長期的な指針を示す」二つ目、「様々な主体による取組を誘発する」です。構想を作成する拠点といたしましては、堺東駅周辺・堺駅周辺・環濠エリアを含む都心、それから都市拠点である臨海、泉ヶ丘、中百舌鳥、美原の合計5地区としてございます。

 それでは、各拠点別構想についてご説明いたします。

 まず、都心から。整備の目標を、「堺の発展を牽引する都心の形成」とし、「本市の中心的拠点として、堺東駅周辺や堺駅周辺を核として、商業・業務など都市機能の集積を図る。また、環濠エリアや都心周辺に位置する百舌鳥古墳群などの豊かな歴史・文化資源や、水辺のある都市空間などを活かし、都市魅力と活力にあふれた都心の形成をめざす」としております。

 整備の方針については表記の8つとしてございます。

 次に、臨海都市拠点。整備の目標を、「世界をリードする産業拠点と、海辺を活かした集客・レクリエーション拠点の形成」とし、「高度な生産機能や物流機能などの集積など世界をリードする産業拠点の形成と、海辺の特性を活かした親水空間の整備や、スポーツ・健康増進の場の創出による集客・レクリエーション機能の拠点を図る」としてございます。

 整備の方針については表記の5つとしてございます。

 次に、泉ヶ丘都市拠点・泉北ニュータウン。整備の目標を、「豊かな緑空間と多様な都市機能が調和した新しい時代の「ニュータウン」の実現」とし、「泉ヶ丘を中心とした多様な都市機能の集積、計画的に整備された住宅ストックと豊かな緑といった市街地の特徴やICTなどの最先端技術を活用することで、多様な世代が「住み」「集い」「働き」安心して暮らし続けることができる持続可能な市街地をめざす」としています。

 整備の方針については表記の8つとしてございます。

 次に、中百舌鳥都市拠点。整備の目標を、「産学官が連携して、新産業やビジネスを創出し、都市の賑わいと多様な交流を育むイノベーション創出拠点の形成」とし、「高い交通利便性と、大学や産業支援施設などの機能を活かし、スタートアップ・ICT関連企業などの集積、新産業やビジネスの創出と、交通結節点の駅前にふさわしい賑わいの創出を進め、地域の活力と多様な交流を育むイノベーション創出拠点の形成を図る」としてございます。

 整備の方針については表記の4つとしてございます。

 続いて、美原都市拠点でございます。整備の目標を「人やモノが集まり、地域の活力を育む、環境と調和した拠点の形成」とし、「幹線道路による広域アクセス性を活かし、南河内地域や奈良方面との交通結節拠点として、また、美原区域の日常生活を支える地域の拠点として、環境との調和を図りながら、商業・物流機能や産業機能などを集積し、多くの人が集まり、地域の活力を育む市街地の形成を進める」としてございます。

 整備の方針については表記の4つとしてございます。

 ここまでが都市計画マスタープランの概要となります。

 次に、本審議会のご意見を踏まえた対応をご説明いたします。資料は2-2でございます。

 発展の経過について、特徴的な産業形成・集積や百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録を加えてはどうか、とのご意見がございました。これを踏まえまして6ページ、本市の現状と課題の「現在」に、「石油化学、エネルギー、金属、機械など多種多様な企業が数多く立地し、全国でも屈指の産業集積を有しています。また、優れた先端技術や環境技術を有する企業が新たに立地し、高付加価値型産業の集積が進んでいます。」というふうに、それから「令和元年には「百舌鳥・古市古墳群」が大阪府下で初めての世界遺産に登録されました。」というふうに追加いたしました。

 在留外国人の増加がSDGsを語る上でも、社会状況として大きな変化と捉える必要がある。とのご意見がございました。これを踏まえて38ページ、社会潮流と今後想定される社会状況を、「訪日外国人観光客、外国人住民などの増加」に修正し、「深刻化する人材不足の対応として、平成31年4月に改正された出入国管理法において、一定の専門性・技能を有した外国人材を受け入れる在留資格「特定技能」が創設され、外国人就労者が増えています。」というふうに追加いたしました。

 続いて、課題と対応において、製造業集積の維持・継承、さらなる誘致を目的とした工場適地不足とその対応について、この節にも必要ではないか、とのご意見がございました。これを踏まえまして39ページ、課題と対応方針に、「事業所が減少傾向にある中、本市の基幹産業である製造業の集積の維持・継承、産業の持続的発展を図るため、本市の立地魅力を高めていくことが必要です。」というふうに修正をいたしました。

 それから、堺市の都市構造は臨海、都心、内陸部という構造がある中で都市の持続性を担保していくのかという観点から追加すべき点ではないか、とのご意見がございました。これを踏まえまして40ページ、課題と対応方針に、「新型コロナウイルス感染症の影響による生活様式や行動の変容、災害時における自律的な生活圏の構築などの観点から、都心だけでなく各拠点に都市機能が分散して集積する都市構造の形成をめざします。」というふうに追加いたしました。

 続いて、コロナで明らかになっている防疫・公衆衛生の観点も、インフラや保健・医療・福祉や学校などの施設などの関係を含めて目配りしておく必要がある、とのご意見がございました。これを踏まえまして41ページ、課題と対応方針に、「東日本大震災以降、近年は大規模な災害が頻発しており、将来的には南海トラフ巨大地震や上町断層帯による地震、津波といった災害の発生が危惧されています。また、強い台風や集中豪雨の増加など、気候変動への対応、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた公衆衛生・感染症対策についても対応の必要性が高まっています。」というふうに修正いたしました。また合わせて対応方針に、「都市におけるリスクマネジメントの観点から、自然災害だけではなく、公衆衛生・感染症対策にも配慮した都市空間の形成を推進します。」というふうに追加いたしました。

 続いて、「(5)公民協働による取組の推進」において、多分野にわたる政策をコミュニティ・ベースドに、ニーズに合わせて総合的・横断的にアレンジして導入していく必要が高まっている、という観点を加えたほうがよいのではないか。とのご意見がございました。これを踏まえまして41ページ、課題と対応方針を、「時代の流れの中で、市民の価値観やニーズは変化、多様化しており、個々の課題やニーズに応じて、全市一律的な取組だけでなく、分野間の横断的な連携など、より戦略的な取組の必要性が高まっています。」というふうに修正いたしました。

 市街地のめざすべき姿「臨海部」に、拠点別構想に記載のある、「スポーツ、レクリエーションエリア」としての表記も必要ではないか。というご意見がございました。これを踏まえまして49ページ、めざすべき都市構造を、「また、臨海都市拠点においては、集客、スポーツ、レクリエーション機能などによる、海辺の特性を活かした、憩い、賑わいのある魅力的な海辺区間の形成をめざします。」というふうに修正いたしました。

 続いて、美原都市拠点、「2-(1)交通ネットワークの機能強化」において、泉ヶ丘都市拠点・泉北ニュータウンだけでなく、デマンド型のような記載ができないものか。とのご意見がございました。これを踏まえまして57ページ、道路・交通の方針を、「基幹的交通としての鉄軌道や路線バスの利便性向上と、ICTを活かした新たなモビリティ、MaaSやデマンド交通をはじめとするモビリティ・サービスの活用により、人に優しい移動環境の形成を図ります。」というふうに修正いたしました。

 続いて、「(2)(2)避難・防災活動がしやすい市街地の形成」において、BCP(業務継続計画)の視点を加えておくべきはないか。とのご意見がございました。これを踏まえまして68ページ、安全・安心の方針に、「大規模な災害が発生した際に予想される通常業務及び災害対策業務の機能停止・低下を最小限に抑えるため、近年の災害の教訓に基づき業務継続計画(BCP)の策定を推進します。」というふうに追加いたしました。

 都市景観の方針に、屋外広告物についての基準見直しや、地域協議会でのチェック機能などにつながるような表現を入れてほしい。とのご意見がございました。これを踏まえまして71ページ、都市景観の方針に、「屋外広告物については、広告媒体の多様化なども踏まえながら、市民・事業者・行政の協力と連携のもと、本来の広告物の役割の発揮と魅力ある都市景観の形成に取り組みます。」を追加いたしました。

 都市景観の方針(2)に、軸だけでなく、「駅前空間」を入れたほうがよい。とのご意見がございました。これを踏まえまして71ページ、都市景観の方針に、「地域の拠点となる駅前空間においては、それぞれの地域特性を踏まえた賑わいの創出や周辺との調和をめざします。」を追加いたしました。

 主要幹線や歴史的エリアでは、電線地中化による景観向上をめざす必要があるので、何らかの表現を入れてほしい、とのご意見がございました。これを踏まえまして72ページ、都市景観の方針に、「歴史的なまちなみが残る地域などにおいては、道路の美装化・無電柱化などにより、良好な景観形成と地域の魅力向上を図ります。」を追加いたしました。

 「(3)堺らしさの保全と育成」に、図中にある「田園景観」や「農村集落の景観」についても触れるほうがよいのではないか。とのご意見がございました。これを踏まえまして72ページ、都市景観の方針に、「農村集落のまちなみや周辺の農地などの田園景観、南部丘陵地の自然景観の保全など、周辺環境との調和のとれた景観形成をめざします。」を追加いたしました。

 泉ヶ丘都市拠点・泉北ニュータウンのスマートシティ構想について、もう少し堺市がアピールできることを盛り込むべき。とのご意見がございました。これを踏まえまして99ページ、泉ヶ丘都市拠点・泉北ニュータウンに、「多様な交通手段とサービスが連携した便利で愉しい生活型のMaaSの実現、高齢者などの見守りや介護予防、認知症の早期発見などの仕組みの構築、職住一体・近接型のライフスタイルのためのリモートワーク拠点の整備など、様々な政策分野でICTを活用した取組を推進し、都市魅力の向上、利便性の高い市民生活の実現を図ります。」というふうに修正いたしました。

 美原、「1-(1)広域アクセス性を活かした都市機能の立地誘導」において、非常時にはBCPを支える有効なポジションにある点からの記述を加えてはどうか、とのご意見がございました。これを踏まえまして104ページ、美原都市拠点に、「幹線道路による広域アクセス性を活かし、臨海部より災害リスクの少ない内陸型産業地として」に修正いたしました。

 次に、パブリックコメントについてご説明いたします。資料は2-3でございます。

 パブリックコメントは、本年3月30日から4月30日まで実施し、計8人の方から21件のご意見をいただきました。パブリックコメントの主な意見としましては、大道筋の一部を芝生化してイベントなどを開催してほしい、老朽化した分譲団地の建て替えについて行政が介入をして進めてほしい、などのご意見がございました。

 中でも、パブリックコメントの意見を踏まえた変更をご説明いたします。

 南大阪都市圏の中心、「堺」の格を上げていくために内容の充実した文化施設の整備はいずれ必要となってくるため、これらの整備計画を落とし込んではどうか。とのご意見がございました。これを踏まえまして77ページ、全体構想、市街地・住環境整備の方針を、「特に、本市のシンボルパークである大仙公園周辺は、世界遺産である百舌鳥古墳群を保全・継承し、その位置や魅力を発信するエリアとして位置づけ、古墳群と調和した景観形成や来訪者が魅力を感じられる周辺市街地環境の整備を進めることとし、(仮称)堺ミュージアムの整備を検討いたします。」というふうに修正いたしました。

 最後に今後の予定についてご説明いたします。

 本日、最終の都市計画マスタープラン(案)を諮問させていただき、ご承認いただけましたらならば、市議会へご報告した上で公表する予定でございます。
 以上でございます。

増田会長

 どうもありがとうございました。

 ただいま議第167号堺市都市計画マスタープランの改定について、ご説明いただきましたけれども、何かご質問、あるいはご意見等ございますでしょうか。いかがでしょうか。
 葛村委員、どうぞ。

葛村委員

 商工会議所としての、私の意見も結構追記でやっていただきましたこと、ありがとうございます。

 特に調整区域も含めての産業立地という観点からだと思うのですけど。ただ、これは当然堺のマスタープランであるので、堺が中心であるのは当然分かるのですけど、横との関係。特に、臨海部は、先ほどは築港天美線を三宝とか言うたみたいですけど、すみません。浅香山通りの、その関係で三宝のほうとか、言わば臨海から大阪のつながり、そして高石のつながりというのは、やはりある程度堺のマスタープランの中でも、その横の都市間も、言わば交通も含めてですけども、関係を少しは入れたほうがいいんじゃないかと思います。実際、堺にある三宝線しか、臨海から2キロほど戻らなければ大阪市に行けない、高石市でも臨海線まで戻らなければいけないような、臨海部分の横のつながりというのは全然ないわけです。堺にとって、臨海部が工場集積のある程度の拠点であるということであれば、特に大阪、そして湾岸のエリアの交通、そして利便性をもう少し広めて、堺全部それでプラスになるというような感覚にあると思うのですけど、できればそういう感覚を入れてもらえればと思います。
 それと、この2年間百舌鳥・古市古墳群のPRがなかなかできなかったというのは事実ですし、これはもっと積極的に動くということを大分入れていただいてますので、いいと思いますので、会議所としても全面的に協力したいと思いますので。以上です。

増田会長

 事務局、今の点に関して何かご答弁ございますか。

都市計画課長(羽間)

 臨海部につきましては、港湾管理者の大阪府さん、大阪市さんと一体になってございますので、高石市さんというよりも港湾管理者とか、そういう関係で堺市も今後お付き合いは当然ありますので、そんな中で反映できるところは都市計画マスタープランにも今後反映したと思います。
 以上です。

増田会長

 ありがとうございます。

 よろしいでしょうか。

 ほかいかがでしょうか。

 大分これに関しては丁寧にこの審議会で意見交換をし、事務局のほうでもかなり反映していただいたということですけども、よろしいでしょうか。

 ありがとうございました。

 それでは、議第167号堺市都市計画マスタープランについて、原案どおり承認するということで、ご異議ございませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)

増田会長

 ありがとうございます。
 異議なしの声でございます。議第167号につきましては、原案どおり承認されました。ありがとうございました。その旨市長に答申いたします。
 次に、最後の案件ですけれども、議第168号特定生産緑地の指定について、理事者から説明をよろしくお願いします。

都市計画課長(羽間)

 それでは、議第168号特定生産緑地の指定について、ご説明いたします。議案書の23ページから29ページ、議案書資料の16から64ページでございます。スクリーンをご参照ください。

 特定生産緑地とは、都市計画決定から30年が経過する日である申出基準日が近く到来することとなる生産緑地について、申出基準日より前に特定生産緑地に指定することで、指定から10年間は営農の義務と税制特例措置が継続するものでございます。

 指定の流れについて、生産緑地の指定から30年が経過する申出基準日よりも前に、所有者等の同意を得るとともに都市計画審議会でご意見をお聴きした上で、特定生産緑地の指定を行います。指定することで、営農の継続義務と税制特例措置が10年間延長されるものでございます。また、10年経過後は改めて所有者の同意などを得て、繰り返し10年の延長が可能となる制度でございます。本日は昨年度に指定の申出を受け、所有者などの同意を得た生産緑地を特定生産緑地に指定するに当たり、本審議会でご意見をお聴きするものでございます。

 今回の指定内容について、申出基準日が令和4年11月30日の生産緑地のうち、201地区、約29.87ヘクタールを特定生産緑地に指定しようとするものでございます。昨年に指定を行ったものと合わせますと49.50ヘクタールとなっております。なお、これは平成4年に指定した生産緑地のうちの約65%に当たってございます。

 今後の流れでございますが、本市では指定の期限が令和4年11月30日である平成4年指定の生産緑地について、受付期間を令和元年度から令和3年度までの3年間としており、申出の期限は令和4年の3月末としてございます。令和元年度に受付したものは、昨年既に特定生産緑地に指定してございます。昨年度に受付したものは、本日の意見聴取を経て特定生産緑地に指定いたします。今年度に受付しているものについては、来年度の都市計画審議会に報告した上で指定いたします。また、今年度より平成6年に指定しました生産緑地についても受付を開始しており、同様に手続を行っていく予定でございます。
 説明は以上です。

増田会長

 ありがとうございました。

 ただいま議第168号特定生産緑地の指定について、ご説明をいただきましたけれども、何かご意見、ご質問等ございますでしょうか。いかがでしょうか。
 よろしいでしょうか。65%のものが特定生産緑地へ移行されるということですけれども、まだもうちょっと進むのでしょうね。

都市計画課長(羽間)

 そうですね。今年度も指定を受付ておりますので、100%にはならないですけども、もう少し65から80ぐらいにはなるかなと想定しています。
 以上です。

増田会長

 そうですね。いかがでしょう、よろしいでしょうか。
 吉川副会長、よろしくお願いします。

吉川副会長

 この点については異議がないのですけども、この生産緑地の今後の考え方なのですけども、当然法律で定められた運用をしていくというのは確かなことなのですけども、堺市における生産緑地の活用という部分では、本審議会とは直接関係がないかと思うのですけれども、いわゆる都市部にある緑地として農産物の生産という部分で、例えば近代的な野菜工場のような形で運用されている都市部もあります。ここは手続だけをやる、粛々とやるだけではなくて、生産緑地そのものの活用というのを農業政策と合わせて、今後議論するべきではないかなと考えているのです。やはり非常に付加価値の高い土地、ポテンシャルの高い地域にある農地でありますから、その生産性を上げるということについてもできるだけ農業政策と合わせて、一度どこかでご議論をいただければと、これは意見としてお聞きいただいたらと思いますので、よろしくお願いします。

増田会長

 ありがとうございます。

 多分、基本法ができて、都市にあってしかるべき農地という位置づいておりますので、ぜひともどこかで議論いただければと。ほかいかがでしょうか。よろしいでしょうか。

 それでは、議第168号について、これは意見を求められておりますので、審議会としては意見なしという方向でよろしいでしょうか。
(「意見なし」の声あり)

増田会長

 ありがとうございます。

 それでは、第168号については意見なしという原案どおり承認されました。その旨市長に答申いたしたいと思います。どうもありがとうございました。

 これをもちまして、本日予定しておりました8案件、全て終了しましたので、ありがとうございました。

 事務局にお返しします。

司会(久保)

 本日は長時間にわたりご議論いただきまして誠にありがとうございました。

 さて、委員の皆様におかれましては、任期が本年8月14日までとなっておりまして、本日の審議会が任期中に開催される最後の審議会となる予定でございます。

 今回の任期をもちまして退任していただくことになります、増田会長、内田委員、藤本委員、本日ご欠席ですけども、伊藤委員には長年にわたりまして委員として貴重なご意見をいただき誠にありがとうございました。

 今回の任期をもって退任される委員を代表いたしまして、長年会長として本審議会にご尽力いただきました増田会長よりご挨拶を賜りたいと思います。
 増田会長よろしくお願いいたします。

増田会長

 それでは、今日は長引いておりますので、なるべく簡潔に一言お礼を言わせていただきたいと思います。

 審議会委員に仰せつかったのが平成11年でございます。20数年に及ぼうかと思います。そのような中で前市立大学の名誉教授の三輪雅久先生から会長を引継ぎましたのが、平成23年ということで12年ほどになります。この間いろんな意味で、大学で教鞭を執っている中で、実務としての都市計画をここで経験させていただくことによって、多くの学習ができましたし、その内容を学生の教育の中でも反映させることができたと思っております。ありがとうございました。

 また、堺市様におかれましては、令和元年にこの件で堺市功労賞も頂きまして御礼申し上げたいと思います。

 今後ですけれども、今日も新しい都市計画マスタープランが策定されましたけれども、我々初めて人口減少ということを経験する中で、どうまちづくりを考えていったらいいのか、これが今まで経験してないのです。人口が増えるということを前提にまちづくりをやってきましたけれども、減るという中で一体どういう政策を展開していったらいいのか、それに加えて今回のパンデミックであったりとか、あるいは自然災害が未曾有だとか、想定以上のものという形になってきております。そういう中で今日もマスタープランで掲げられてますように、持続可能な自治都市堺と、こういうふうなことを実現していくためにも、この都市計画審議会というのは非常に大きな議論の場でありますし、審議の場であるということで、今後とも持続可能な自治都市堺の実現に向けてこの審議会が大いに活躍され、いろんな議論の場になることを期待して御礼の言葉に代えたいと思います。
 今後、一市民として堺のまちづくりについて見守っていきたいと思います。どうも長年ありがとうございました。

司会(久保)

 増田会長、ありがとうございました。

 今回をもって退任される委員の皆様には改めまして厚く御礼を申し上げます。今後とも本市都市計画行政を見守っていただければ幸いでございます。本当に長い間ありがとうございました。
 これをもちまして、第2回堺市都市計画審議会を終了いたします。ありがとうございました。

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