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令和3年度第1回都市計画審議会

更新日:2022年7月22日

開催日時

令和3年5月12日(水曜)午前10時30分から

開催場所

堺市役所本館12階 第1・第2委員会室

出席委員

増田昇会長、西村昭三副会長、内田敬委員、嘉名光市委員、弘本由香里委員、藤本英子委員、葛村和正委員、檀野隆一委員、森田晃一委員、井関貴史委員、池田克史委員、水ノ上成彰委員、裏山正利委員、宮本恵子委員、吉川敏文委員、吉川守委員、三原寧大委員

議題

報告事項

・堺市都市計画マスタープランの改定について

資料

会議録

司会(久保)

 お待たせいたしました。定刻になりましたので、ただいまから、令和3年度第1回堺市都市計画審議会を開催いたします。
 私、司会をさせていただきます都市計画課の久保と申します。よろしくお願いいたします。開会に当たりまして、事務局よりお願いがございます。携帯電話をお持ちの方は、お手数ですが、電源をお切りいただくようにお願いいたします。
 まず、新たにご就任いただきました委員をご紹介させていただきます。
堺市自治連合協議会会長の三原委員でございます。

三原委員

 三原でございます。よろしくお願いします。

司会(久保)

 また関係行政機関の委員といたしまして、大阪府警察堺市警察部長の荒武委員にご就任いただきましたが、本日は用務のためご欠席されております。
 新たにご就任いただきました委員は、以上でございます。
 本日、伊藤委員、久保委員におかれましては、用務のため欠席する旨のご連絡をいただいております。
 また、内田委員、嘉名委員、弘本委員、藤本委員におかれましては、オンラインで参加していただいております。
 なお、本日ご出席いただいております委員数は定足数に達しておりますので、ご報告させていただきます。
また、本審議会の会議は公開することになっております。会議の記録のため事務局で必要に応じ、写真撮影、録画、録音等をいたしますのでよろしくお願いいたします。
 次に、本市の人事異動によりまして、新たに建築都市局長に就任しました澤中よりご挨拶申し上げます。

建築都市局長(澤中)

 建築都市局長に4月からなりました澤中でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 委員の皆様におかれましては、お忙しい中またコロナ中という、このような中ご出席いただきまして、誠にありがとうございます。
 本日は、新型コロナウイルス感染予防の観点から初めての試みとして、先ほど司会のほうからもありましたように、4人の委員の方がWebでの参加ということでお願いしております。これまでと違った形での会議開催となりますけども、委員の皆様にはいつもと変わらずご審議のほど、よろしくお願いいたします。

司会(久保)

 次に、本日の資料の確認をさせていただきます。
 まず、会議次第でございます。次に、堺市都市計画審議会委員名簿でございます。次に、資料1-1といたしまして、堺市都市計画マスタープランの案本編、それから、資料1-2といたしまして、同じく都市計画マスタープラン案の概要版A3です。それから、資料1-3といたしまして、意見への対応についてという、こちらもA3の資料でございます。また、説明用のパワーポイントの印刷物を配付させていただいております。不足等ございませんでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは増田会長、よろしくお願いいたします。

増田会長

 皆さん、おはようございます。座って議事進行させていただきたいと思います。
 先ほど言われましたように、このようなリモートとリアルの併用ということで、私なんか今いろんなところで会議させてもらってますけど、3分の2ぐらいがもうリモートに代わってるような状態です。コロナがおさまってもリモートとの併用みたいなことが場合によっては適宜選択されて使われていくんだろうと思います。初めての試みということですけれども、よろしくお願いしたいと思います。
 それでは、本日の議事録の署名委員ですけれども、Web参加をいただいてます弘本委員と裏山委員にお願いしたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。
 本日の案件ですけれども、次第にございますように報告案件が1つでございます。
 それでは、報告事項、堺市都市計画マスタープランの改定について、理事者から説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

都市計画課長(羽間)

 私、都市計画課長の羽間でございます。今日は、よろしくお願いいたします。
 それでは、報告事項、堺市都市計画マスタープランの改定について、ご説明いたします。
 資料は、資料1-1都市計画マスタープラン素案の本体、それと1-2都市計画マスタープランの概要版及び1-3意見への対応について、でございます。資料が多岐にわたりますが、パワーポイント用のA4横の資料がございますので、そちらのほうを参考にしていただきたいと思います。
 まず、昨年11月にご報告した後の経緯についてご説明いたします。
いただいたご意見を踏まえた案の修正を行い、本年2月の審議会で再度ご報告する予定としておりましたが、緊急事態宣言が発出されましたことを受けて2月の審議会は中止といたしました。その後、審議会でのご報告に代えて、審議会委員の皆様には書面で案に対するご意見を伺いました。本日は、本年2月にご報告を予定していました主な内容及び今後の予定などについて、ご報告させていただきます。
 それでは、11月の審議会でいただいたご意見を踏まえた主な修正箇所について、ご説明いたします。
なお、パワーポイントの中で資料1-1の該当箇所のページ数、都市計画マスタープランの素案のほう、本体のほう、そちらのほうのページ数も示しておりますので、よろしくお願いします。
 まず、都市計画として、例えば土地利用、市街地開発事業、地区計画など、どのような実現手法があるかという観点から頭出しができないか。また、市の基本計画と都市計画マスタープランの役割分担を考え、実現化のための都市計画の規制や事業手法を意識すること、とのご意見がございました。これらを踏まえまして、54ページで全体構想、土地利用の方針に「拠点周辺や幹線道路沿道においては、必要に応じて都市機能の立地が可能となるような用途地域への変更などを検討します。」を、また75ページ、市街地・住環境整備の方針(2)の第4項目目に「必要に応じて土地利用に係る規制緩和等を検討します。」を追加いたしました。
 次に、都市計画のコンセプトについて、今までとは違う新しい価値とは何かが見えにくい、とのご意見がございました。これを踏まえまして、43ページ、第2節、都市計画の基本理念のコンセプト1に「拠点への都市機能集約にあわせて、人が主役となったウォーカブルな都市空間の形成やスマートシティの推進を図ることにより、市街地における便利で豊かな生活を実現することをめざします。」を追加し、またコンセプト1の一番下の項目を「本市では、令和2年2月に「堺グランドデザイン2040」を公表し、20年後の堺がめざすべき将来像を示しました。この将来像を目標として、時代の変化を的確に捉え、柔軟に対応しながら、すべての人が暮らしやすい持続可能な都市の実現をめざします。」というふうに修正をいたしました。
 次に、全体構想、交通ネットワークのめざすべき姿のうち地域内公共交通については、交通結節性を高めるだけでなく、デマンド型など新たな公共交通の取り組みとなる記述を追加してほしい、とのご意見がございました。また、拠点別構想、美原都市拠点の交通ネットワークの機能強化について、広域の話だけではなく従来型の交通との連携に加え、例示でもよいのでデマンド型の新たな交通などが書けないか、とのご意見がございました。これらを踏まえまして、57ページ、全体構想、第3節、分野別の方針の道路・交通の方針(1)すべての人が利用しやすい交通ネットワークの5項目目を「基幹的交通としての鉄軌道や路線バスの利便性向上と、ICTをいかした新たなモビリティやモビリティ・サービスの活用などにより、人に優しい移動環境の形成を図ります。特に、泉北ニュータウン地域においては、スマートシティの取組として次世代モビリティの導入等の検討を進め、また将来的には、市内他地域への展開についても検討します。」というふうに修正いたしました。
 それに加えまして、97ページ、泉ヶ丘・泉北ニュータウンの拠点別構想に方針の3-(2)移動環境の向上として、「高齢化の進展や近隣センターにおける商業機能の低下、起伏の激しい地形などを起因とする移動困難者や買い物困難者の移動利便性を向上させるため、オンデマンドを含む次世代モビリティの導入や公共交通との連携について検討を進めます。」というふうに追加いたしました。
 次に、全体構想、環境の方針で気候変動についてもう少し取り上げるべき、との意見がございました。これを踏まえまして、61ページ、「市域全体での温室効果ガス総排出量の削減に向けて、脱炭素型社会システムへの転換や都市構造の構築、環境配慮型のライフスタイルへの変容を促進します。」を新たに追加いたしました。
同じく環境の方針に、積極的に緑を増やすような記述を追加してほしい、とのご意見がございました。これを踏まえまして、61ページ、「緑豊かで潤いのある都市空間の形成を実現するため、市民、事業者、行政等がともに育み、将来にわたり緑地等の確保を図ります。」というふうに追加いたしました。
 次に、台風21号では高潮の被害が大きかった。高潮対策についても言及してほしい、とのご意見がございました。これを踏まえまして、68ページ、安全・安心の方針において津波対策として記載していた項目を高潮対策を含めた内容に修正するとともに、「高潮対策として、想定される最大規模の高潮における影響範囲への災害リスクの周知につとめ、大阪府や近隣市と連携し、避難の考え方の共有や周知方法の徹底など更なる避難対策の検討を進めます。」というふうに追加いたしました。
 また、90ページ、都心の拠点別構想においても方針の7-(2)津波や高潮からの避難を意識した対策の推進として、同様の趣旨を追加いたしました。
 次に、都市景観の方針に臨海部の工場・夜間景観、農業の景観など産業景観の視点を追加してほしい。また、都市景観に関するSDGsの目標として、産業の基盤としての都市景観の視点もある、とのご意見がございました。これらを踏まえまして、71ページ、都市景観の方針の(2)活力ある都市の顔の創出に臨海部の工場景観などを踏まえ「海に開かれた臨海部においては、雄大な海辺景観と、工場の集積を活かした魅力的な産業景観の創出をめざします。」を新たに追加するとともに、関連するSDGsの目標に「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」を新たに追加いたしました。
 次に、都心においては環濠・世界遺産と絡めて交流人口について記載するべき、とのご意見がございました。これを踏まえまして、87ページ、拠点整備の目標を「環濠エリアや都心周辺に位置する百舌鳥古墳群などの豊かな歴史・文化資源や、水辺のある都市空間等を活かし、都市魅力と活力にあふれた都心の形成をめざします」というふうに修正するとともに、88ページ、方針3-(3)観光周遊ルートの整備を「堺東駅、堺駅や、環濠エリアに位置する『さかい利晶の杜』や『堺伝統産業会館』などの拠点と、大仙公園周辺など、市内各拠点エリアを周遊するルートの構築などにより回遊性の向上を図り、来街者の増加をめざします。」というふうに修正いたしました。
 次に、自転車環境については、堺市が積極的に取り組むべきもの。臨海都市拠点だけでなく、都心にも書けないか、とのご意見がございました。これを踏まえまして、89ページ、方針の5-(5)自転車通行環境の整備として、「都心については、水辺や歴史的なまちなみを活かしながら歴史・文化・観光施設を巡るルートにおいて、安全で快適な自転車通行環境の整備を行い自転車による回遊性の向上を図ります。」を新たに追加いたしました。
 次に、拠点別構想の臨海都市拠点について、新産業・物流や集客拠点についてもう少し具体的に書けないか、とのご意見がございました。これを踏まえまして、93ページ、方針1-(1)産業機能の高度化の促進について、「本市の産業機能の持続的な発展に向け、環境エネルギーや健康医療等の成長産業分野への進出、ICTを活用した先端技術の研究開発など、企業の競争力を高める投資を促進し、産業のイノベーションによる脱炭素型の社会への貢献や、産業機能の高度化を図ります。」というふうに修正し、方針の1-(2)産業集積の促進について、「優れた技術を持つ製造業やエネルギー関連企業など、本市が有する多種多様な付加価値の高い産業集積の更なる促進や、産業活動の基盤となる高度な物流機能等の整備促進を図ります。」を追加。それから、方針2を「海辺を活かした集客・レクリエーション拠点の形成」に修正するなど、方針1及び2に産業、物流や集客拠点に関する記述を充実いたしました。
 次に、臨海都市拠点の拠点別構想について、海上アクセスルートの構築は何のためにやるのか不明確である、とのご意見がございました。これを踏まえまして、93、94ページ、方針3-(1)広域・拠点ネットワークの形成の後段を「海辺の活性化と連携してベイエリアの回遊性を高めるため、大阪ベイエリア・関西国際空港方面などへの海上アクセスルートの構築を図ります。」というふうに修正いたしました。
 次に、臨海都市拠点の拠点別構想に、全体構想にある防災の施策への言及がない、とのご意見がございました。これを踏まえまして、94ページ、臨海都市拠点に方針の5災害に強い都市の形成として、「5-(1)基幹的広域防災拠点の整備促進による防災性の向上」及び「5-(2)津波に対する重点的な対策の推進」を追加いたしました。
 次に、泉ヶ丘・泉北ニュータウンの拠点別構想について、泉ヶ丘は泉北ニュータウンだけでなく南河内をリードする拠点として強調すべき、とのご意見がございました。これらを踏まえまして、96ページから99ページの拠点別構想の方針のうち泉ヶ丘に関連するものと泉北ニュータウン全体に関連するものに分類・整理し、並び替えなどを行いました。
 次に、泉ヶ丘・泉北ニュータウンの拠点別構想のうち近隣センターの機能維持・向上について、近隣センターを元の状態に戻すのではなく、機能の再編・改編といった表現にすべきではないか、とのご意見がございました。これを踏まえまして、97ページ、方針2-(2)を「近隣センターの機能維持・向上」から「近隣センターの機能再編」に修正し、「近隣センターについては、オープンスペースの適切な維持管理と有効活用を通じて、商業機能やサービス機能、地域のコミュニティ機能の維持・向上につとめます。また、各センターの状況や周辺環境に合わせ、地権者や商業者などの民間事業者と連携して時代の変化に対応した機能再編を促進します。」というふうに修正いたしました。
 同じく、泉ヶ丘・泉北ニュータウンの拠点別構想のうち職住一致・近接型の就業の場の形成について、在宅ワークのモデル地区となるようなICT技術を活用できる環境整備として記述をしてほしい、とのご意見がございました。これを踏まえまして、97ページ、方針2-(4)に「仕事を含めたライフスタイルの変化に対応したリモートワークやコワーキングスペース、サテライトオフィスなど、ICT等を活用した職住一致・近接型の就業の場の形成を進めます。」を新たに追加いたしました。
 次に、中百舌鳥、美原の拠点別構想にも環境の方針が必要ではないか、とのご意見がございました。これを踏まえまして、101、104ページ、中百舌鳥、美原の拠点別構想にそれぞれ方針、面的な更新の機会を捉えた脱炭素化の推進として、「新たな大規模施設の立地や公的賃貸住宅の建て替えなど、市街地の面的な更新の機会を捉えて、先進技術の導入による建築物のエネルギー利用の効率化、面的利用による地域全体のエネルギー効率向上などに取り組みます。」を追加いたしました。
 前回の審議会、11月の時点でのご意見を踏まえまた主な修正箇所は以上でございます。

 次に、前回、2月の都市計画審議会の中止に伴い、審議会委員の皆様にお願いいたしました意見聴取について、いただいた主なご意見の内容をご報告いたします。
 主な意見としまして、都市景観の方針に軸だけでなく、点として駅前空間、屋外広告物や電線地中化による景観向上についての表現を入れるほうがよい。避難・防災活動がしやすい市街地の形成において、BCP(業務継続計画)の視点を加えておくべきではないか。それから、課題と対応方針において、製造業集積の維持・継承、さらなる誘致を目的とした工場適地不足とその対応について記述が必要ではないか。大型開発による活気あふれる美原区が生まれる一方で、予想される国道309号の交通渋滞によりアクセス性が優れている美原区の魅力が大きく失われることを懸念する、などがございました。
 最後に、今後の予定をご説明いたします。
 令和3年3月30日から4月30日までパブリックコメントを実施し、8人の方からご意見をいただき、内容としては、東西交通に関することや泉北ニュータウンと都心部の活性化などについてご意見をいただいております。次回の本審議会において、3月30日から4月30日までにもらったパブリックコメントのご意見及び、1月に行いました都市計画審議会委員の皆様への意見聴取の中でいただいたご意見に対する本市の考えをご説明した上で内容をブラッシュアップしまして、都市計画マスタープランの案について最終の次の審議会で諮問を行いたいと考えております。
 説明は以上でございます。

増田会長

 どうもありがとうございました。
 前回の都市計画審議会では、皆さん方全員から闊達な意見をいただいて、今日それに基づいた反映という形でご報告をいただきました。ありがとうございました。
 何か今日の説明におきまして、ご意見もしくはご質問等ございますでしょうか。いかがでしょうか。
 吉川敏文委員、どうぞよろしくお願いします。

吉川敏文委員

 様々な意見に対して修正ありがとうございました。おおむねこれでいいかと思うんですけれども、1点だけ質問なんですけれども、パワーポイントの15番のところなんですけれども、臨海の拠点の話ですが、方針5-(1)のところに基幹的広域防災拠点の整備促進による防災性の向上と書いてあるんですけれども、今気がついて申しわけないんですけれども、基幹的広域防災拠点の整備促進って新たに今後まだ整備促進されるような計画って何かあるのか、それともこの整備促進って別のことを何か意味されているのか、ちょっと教えていただきたいんですが。

増田会長

 いかがでしょうか。ご質問でございます。

都市再生部ベイエリア推進担当課長(福知)

 都市再生部、福知でございます。
 今のご質問ですけれども、基幹的広域防災拠点の機能強化ということで、現在、基幹的広域防災拠点のエリアを一部広げる計画がございます。それと、耐震強化岸壁につきましても、計画されているものが整備されているわけではありませんので、国にも要望を上げておりますけれども、そういったことも引き続き要望を上げながら機能強化を図りたいというところでございます。

増田会長

 いかがでしょうか。

吉川敏文委員

 ありがとうございます。基幹的広域防災拠点というふうにしてしまうと、耐震強化岸壁はどうなんですかね。それは防災拠点の場所ではないですよね。ですから、その範囲を基幹的広域防災拠点って、細かい話になって申しわけないんですけれども、限定するよりも、もう少し基幹的広域防災拠点を中心としたあのエリアの防災性の向上というふうに表現していただいたほうがいいのかなと思いました。
 ありがとうございました。以上です。

増田会長

 最後は少しご検討いただくということでよろしいでしょうか。極力正確な表現になるようにということで、再度よろしくお願いしたいと思います。
 ほかいかがでしょうか。
 葛村委員、よろしくお願いします。

葛村委員

 臨海に関しまして、防災拠点というのはいろんな施策で動いてるのは事実なんですけども、実際、今回も商工会議所のほうで堺市さん、そして堺の警察といろいろ協議している中で、ものすごく渋滞情報が流れてます。当然7-3区も1本の道しかないというのは皆さん御存じのとおりですし、これは麻痺的にどうしようもないという結論までいただいてるので、動きようがないかわかりません。ただ、それを放っておくわけにはいかないと思いますし、逆に堺浜のほうは今の現状でも渋滞が続いてる中でクボタさん(株式会社クボタ)が来られてサンスイさん(株式会社三翠社)も来られて、流通センターもまた増えると。今まで以上に交通量が増える。そして、そこが防災拠点になってるということであれば、いわば何かあったときでも麻痺するのは事実だと思いますし、逆に昔からの構想であるように湾岸部分の連絡をするということは、これから将来的には絶対必要なことだと思うんですけども。
 それと、関西広域連合でも言うてるんですけど、実際、大阪湾の湾岸をつなぐルートは本当に湾岸線しかありません。そうなると、堺から大阪に移る臨海部分の連絡もない状態であれば、いわば広域的なことを考える上でも堺市だけでも話が出るように、いろんなところで湾岸部分のジョイントをどうするかというのは大きな問題だと思うので、できましたら、そういうことも観点も含めて将来的にそれは簡単にはできないでしょうけども、今の渋滞状況も現実的にはありますし、それを緩和する上でも何か次の大きな施策を提起できないのかなと思っております。
 以上です。

増田会長

 いかがですか。事務局、ご答弁ございますか。いかがでしょう。

都市計画課長(羽間)

 都市計画マスタープラン本体の93ページのパワーポイントを映してもらっていいですか。
 葛村委員からそういうご意見をいつもいただいておりますので、パワーポイントで今、前の画面に映してますように臨海都市拠点へのアクセス性の向上ということで、臨海部と都心部とつなぐ交通ネットワークの機能を強化いたしますということで、都市計画マスタープランにはこういうような記述しか今のところはしておりませんけども、先ほどのご意見もいただきましたので関係課と協議した上で、もう少しどういうような細かい詳細なお話が記載できるのかについて、また事務局のほうで検討したいと思います。よろしくお願いします。

増田会長

 よろしいでしょうか。
ほかいかがでしょうか。
 よろしいでしょうか。今日、多分いただいた意見2点、それとプラス。
 誰かいらっしゃいますか。どうぞ。

内田委員

 内田です。よろしいですか。

増田会長

 結構です。ご発言ください。

内田委員

 パワーポイントのスライドでいうと5枚目のところなんですけども、新たな公共交通とかというような話のところです。特出しとして、拠点別構想としては泉ヶ丘とか泉北ニュータウンで取り組んでいく、この方針には大賛成なんですけども、そもそも私が発言させていただいたことは、資料1-3のほうをご覧いただきますと、資料1-3の2ページ、(5)です。(5)のところです。美原の都市拠点のことに絡んで交通ネットワークの機能強化ということだけでいくと、もちろん必要なハード整備、道路網の整備というのは着実に進めていく必要があるんですけど、公共交通という観点でいうと、やはり乗客密度の点からして従来型のものはなかなか困難であろうというようなことを踏まえて、デマンド型なのか何か入れられないものかということで申し上げました。それを踏まえて対応の考え方のところでは、全体構想のところでは入れていただいている。ですからオーケーなんですが、拠点別という話になってくると、泉ヶ丘・泉北、これについては先ほども申し上げたように既にいろんな問題があるし、それから先端性を持ってる拠点であるべきことから、これはオーケーなんですけども、直接、私の意見として出させていただきました美原のことについては、その下のところの(6)とか(7)の横のところに既に書いてる記載済みであるというようなことでさっと流れてるわけです。実際に中身を書いていただきたいとかそうじゃなくて、この美原の書き方というのはいろんな解釈が可能であるし、審議の結果として私が言ったことを踏まえて市の内部で検討されて一定の判断を下されてるわけですから、資料の1-3については変更していただけるとありがたいなと思います。
 ですから、(4)から(7)ぐらいをぶち抜きにしていただいて、対応の考え方のところを。泉ヶ丘・泉北については、はっきりと整備のことを書いた。臨海については記載済み。美原についても記載済みだけれども、記載済みというのはこういったような趣旨でもともと書いてるから、新規に加える必要はないというような注記のようなものでもつけておいていただけますと本次のマスタープランだけではなくて、つまり次のときなんかに参考になると思いますので、ご検討いただけるとありがたいです。
 以上です。

増田会長

 ありがとうございます。事務局、いかがでしょう、ここは。よろしいでしょうか。多分、今日出された意見に対して、どう対応するかというのは次回の最終諮問のときにご報告いただけるんだろうと思うんですけれども、よろしいでしょうか。

都市計画課長(羽間)

 ちょっとご検討の上、また次の審議会のときに対応させていただければと思います。

増田会長

 ありがとうございます。
 ほかいかがでしょうか。
 檀野委員、よろしくお願いします。

檀野委員

 美原の交通網ですけれども、現在のところは一応菅生からあそこまで出るのにやっぱり30分ほどかかるんです。あれでは、ああいうように大きな事業所が来た場合、とてもやないけども捌けないというような感覚をもちます。これは平成17年に狭山線に35メートルの道路がつくという計画でやってたんです。そのときの市長は名前を忘れましたけど、政令指定都市になったから10年以内にやる、というような返答がいただいてたんですけど、現時点においてもまだ1キロも進んでないんです。あの辺は、あれはどうなってるんかな。都市計画で入ってるんですかね。

増田会長

 いかがでしょうか。

都市計画課長(羽間)

 今お話いただいてるのは、都市計画道路大阪河内長野線のことかなと思いますので、そちらは今、鋭意事業を進めているところですけど、やっぱり如何せん施工にはお時間がかかってるのは事実でございますので、それと審議会の三原委員の前任の山本委員からも309号線の交通渋滞の話はいろいろいただいてますので、それは事業のほうの対応ということで事業課のほうにまたお伝えさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

檀野委員

 狭山線は、あれは35メートルの拡張した場合、かなりあそこから中央環状へ出る人も多いので309号もかなり停滞が少なくなる可能性があると思います。

増田会長

 よろしいでしょうか。
 ほかはいかがでしょう。
 リモートで参加いただいてる4人の先生方、いかがでしょうか。先ほど内田先生からご発言いただきましたけど、よろしいでしょうか。
 藤本委員、どうぞ。

藤本委員

 表現だけの問題なんですけれども、30ページの資料で住民基本台帳に基づく他都市との人口移動の話で、この表の中に他都市の都道府県から周辺の市は入ってるんですけども、下を見て計算すればいい話なんでしょうけど、同じ表に堺市が入ってるほうが見る側としては親切だというふうに思いましたので、ご配慮いただけたらと思いました。
 以上です。

増田会長

 ありがとうございます。
 これは少し表現をご検討いただくということで、よろしいでしょうか。

都市計画課長(羽間)

 はい。検討させていただきます。

増田会長

 ほかいかがでしょう。
 弘本委員、どうぞ。

弘本委員

 私は前回の審議会に出席できなかったものですから申しわけなかったんですけれども、それでその後の意見照会のほうにかなり些末な細かいことから大きな話まで、今、記録ないかもしれませんけれども気がついた点を上げさせていただいておりまして、これについては次回パブリックコメントへの回答と併せてご回答いただけるということですので、そちらのほうに委ねればよいかとは思っているんですが、先ほど来の委員の先生方からのご発言にもありましたように、今回の回答の中にどこまで盛り込めるかは別としても、やはりコロナの状況も検討が始まった頃からすれば大分進んできていて、より根本的な問題が指摘されるようになってきているというような状況もあり、また災害に関しても複合的な災害が起きるリアリティというのも物すごく高まってきているというようなことを考えると、やっぱり堺市の都市構造の特徴的な臨海、都心そしてバックヤードというのは失礼かもしれませんけど内陸部というニュータウンとかというような構造がある中で、どういうふうに都市の持続性を担保していくのかというような観点から、もう一回少し追加すべき点がないかというようなことを最終的に洗い出していったほうがいいのではないかなという感じが印象をもってます。特に先ほどの交通ネットワークの話などもそうですし、災害に関するご意見もそうですし、非常にそのあたりが気になってるところですので、時間も限られてるとは思いますけれども、先生方のご意見あるいはパブリックコメントや私からの意見照会で出した意見を参考にしながらご検討いただければと思います。
 以上です。

増田会長

 ありがとうございます。事務局、何かご答弁は。次回に向けて検討するということでよろしいですか。

都市計画課長(羽間)

 弘本先生から前回、11月にご出席いただけなかったので、いろいろご意見いただいてますので、またご説明したいと思います。よろしくお願いします。

増田会長

 ありがとうございます。
 よろしいでしょうか。
 葛村委員、どうぞ。

葛村委員

 泉北ニュータウンのほうでスマートシティ構想というのは前からいろいろ言われているんですけど、温度差があるような感じがしまして、私はほかのところでいろんな、というのは大阪府の中では唯一、泉ヶ丘がスマートシティに本当に合致した、緑もあり、開発もこれから物すごく大きくなる要素というのをいろいろ聞かれて、私も堺商工会議所の会頭として行ってる場合、それだけの評価をしてありがとうございますという話はするんですけど、何か一応書いてますけども、もっと堺市としてここのスマートシティ構想で他の人が言われるんじゃなくて、堺市自身がもっとアピールできるような、こういうことをしたいとか、そういうのを盛り込んだほうが。この1年間で結構いろんなところで聞きますので、と思いました。
 以上です。

増田会長

事務局、いかがでしょうか。

都市計画課長(羽間)

 葛村委員もおっしゃるとおり、特に泉ヶ丘は近畿大学の医学部附属病院も含めて大学が来ていただけますので、その辺を含めて都市計画マスタープランのほうでは99ページのほうでスマートシティによる市民生活の向上ということで、それに合わせてICTを活用してモビリティだけでなく近畿大学医学部が来ることでのヘルスケアだとか、そういうところも堺市独自の記述かなとは思いますので、そういうところを考えていきたいと思います。

葛村委員

 レベル的にこのレベルしか入ってないというのが、ちょっと認識がほかの感覚とちょっと違うような感覚がするんですけども。

都市計画課長(羽間)

 わかりました。そうしましたら、ちょっと担当部局とお話をしながら記述を検討させていただきます。

増田会長

 よろしいでしょうか。
 ほかどうでしょうか。
 それでは、大体意見も出尽くしたかと思います。今日もご説明ございましたように、前回の中止になった審議会に代わる意見聴取への対応、それとパブリックコメントで8点ほど指摘が出てるという、それへの対応、それと今日いただきましたこの場での意見、少し整理しますと、1つは防災拠点に関しての記載内容、それと防災全体についてはコロナのこういう災害レベルでの感染症の行方が大分見えてきてますので、それ、あるいは複合的な災害への対応、そのあたりについて一度ご検討いただく。それともう一つは交通ネットワークに関しましては、特に堺浜と美原の交通ネットワーク、このあたりについて少しご指摘をいただいておりますので、それをどう展開していったらいいか。それとあと、泉北ニュータウンの最後にご発言いただきましたスマートシティ、かなり具現化してきてますので、もう少し具体的な記述が書けないかどうか、というふうなご指摘。それとあとは、人口の転出入のところの表の修正。このあたりご指摘をいただいておりますので、関係各所で調整いただきながらご検討いただいて次回、検討内容に対してご報告をいただくというふうなことでよろしいでしょうか。
 ありがとうございます。あと一息で諮問、答申という前段階まで来ました。ありがとうございます。いろんなご指摘をいただいて、より充実したマスタープランになっていくのではないかと思っております。よろしくお願いしたいと思います。
 それでは、今日予定しておりました案件に関しましては、この1件の報告事項でございます。全て案件としては終了したかと思います。どうもありがとうございました。
 事務局のほうにお返ししたいと思います。

司会(久保)

 それでは、これをもちまして、第1回堺市都市計画審議会を終了いたします。本日は、誠にありがとうございました。

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