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平成23年度堺市博物館協議会 会議録

更新日:2012年12月19日

日時

平成23年10月27日(木曜)午後2時から

場所

堺市博物館地下1階視聴覚室

会議録

館長あいさつ

司会

 それでは定刻になりましたので、ただ今より博物館協議会を開催いたします。
 なお、この博物館協議会は、堺市情報公開条例に基づく会議の公開に関する基準により公開となっております。それではまず初めに、堺市博物館長中西よりご挨拶を申し上げます。

館長

 皆さん今日はようこそおいで下さいましてありがとうございます。ご多用の最中だと思いますが、心より御礼申し上げます。今日は、改選の後でございまして新たな委員も3人お迎えしました。加賀谷委員・菅原委員・中村委員の3人の委員の方でございます。
 さて私どもの館でございますけども、昨年度はミュシャの展覧会を開催しまして、これが大変好評を得まして、入館者を8万人の大台に乗せることが出来ました。8万人で満足をしているわけではございませんけども、一昨年度よりも1万8千人増加したことについて、満足をしている次第でございます。こんなことも皆さんが日頃からお支え下さっている賜物だと思いまして、心から御礼を申し上げたいと思います。
 それから2番目には、前回の協議会でもご案内しておりますけども、ユネスコの無形文化遺産のセンターがアジアに3つ出来る。で、そのうち1つが日本でございまして、堺市博物館内に設置されました。これは、市長をはじめ、溝口参与その他の方々の努力がございまして、堺がユネスコとともに世界的に活躍ができる端緒をつかんだものといたしまして、私も大変よろこんでいる次第でございます。しかも、それがこの堺市博物館の中におかれましたことは、大変名誉な事でございます。少し気が引けるのは、多少施設が古いことでございますが、これも新しくしてくださいとお願いしている最中でございます。センター設置を、大きな、館の歴史上の発展の節目にいたしたい、とそう思っている次第でございます。
 次に、堺市が文化施設の中心として、文化観光拠点という新しい建物を計画しております。これに対して、堺市議会をはじめといたしまして市民の皆さんのあいだでも、この拠点は当館がこれまで担ってきた堺市の文化的な役割に対して、どのような接点を持つのかという点について話題になっていることが、私どもの耳にも達しております。
 この施設は3つの大きな点があると心得ておりますが、その1つは千利休を中心としたお茶を顕彰するということ、もう1つが与謝野晶子を中心とした文学的な顕彰、そして3番目は堺市の中の観光拠点です。要約すれば3つになります。この文化観光拠点は、千利休にしましても与謝野晶子にしましても、私どもが文化の発信並びに保存を心がけております重要な事柄でして、私どもの注視の外におくわけにはいかないものでございます。そこで色々な情報の収集あるいはこちらからの希望といったものも伝えておるわけでございます。
 なかんずく与謝野晶子の原資料の所蔵には、本館は大変豊富なものがございまして、新しく建物が建ちましても、この資料と関連を持たなければ新しい施設の機能は果たせない次第でございまして、どのような形で協力をしていったらいいのかというところが今後の中心になるのではないかと存じます。
 そのようなことを含めまして、今日は色々ご報告その他が多かろうかと思いますけれども、加えまして、未来を展望したうえでの大所高所からのご高説を賜れば嬉しく存じます。このお願いをいたしまして、ご挨拶と致します。

委員紹介、職員紹介

司会

 それでは、平成23年度第1回堺市博物館協議会を開催いたします。

【委員の紹介、事務局の紹介】

会長・副会長の選出

司会

 それでは、議事のほうに進ませていただきます。本日の出席者は委員10人のうち現在6人の方のご出席をいただいております。過半数の出席をいただいておりますので、堺市博物館協議会規則第4条第3項により、協議会が成立していますことをご報告いたします。
 続きまして、堺市博物館協議会会長及び副会長の選出をお願いしたいと思います。堺市博物館協議会規則第2条により、本日ご出席の委員の皆様の互選でよろしくお願いしたいと思いますが、選出についていかがさせていただきましょうか。ご意見ございませんでしょうか。

加賀谷委員

 前期に引き続いて、会長に相蘇委員、副会長に浅井委員にお願いできたらなと思っていますが、いかがでしょうか。

司会

 ただいま、加賀谷委員から提案がありましたが、ご異議などございませんでしょうか。

【「異議なし」の声があがる】

司会

 異議なしと認めます。それでは、相蘇委員が会長に、浅井委員が副会長に選出されました。相蘇会長、浅井副会長、お席のほうの移動をお願いいたします。それでは、新しく選出されました役員を代表しまして相蘇会長よりご挨拶をいただきます。よろしくお願いいたします。

会長

 今、紹介いただきました相蘇でございます。大変僭越でございますが、会長ということで推薦いただきましたので、副会長ともどもお受けいたしますので、よろしくご協力のほどお願いしたいと思います。
 先ほど中西館長も申されましたけれど、今、堺市が大変注目されています。ユネスコのアジア太平洋無形文化遺産研究センターでありますとか、百舌鳥古墳群の世界遺産の登録でございますとか、文化観光拠点でこれからいろんなことを売り出していこうとされておられるところです。いずれにしてもそのすべてが、堺の歴史ということの重要性を表すことだろうと思います。
 博物館はそういうことが話題になること長い間には出てくるんですけど、地道な活動が主でございます。昨年度は来館者も増えたという話もございますけれども、来館者数だけが博物館の評価ではございませんけれど、大変喜ばしいことで、やはり来ていただかないことには始まらないということがございますから、ありがたいことです。
 それとか地道な活動とかどういうことかというようなことを、後ほど「これからの歴史・文化施設と博物館」ということで議題いたしますので、微力ながら皆さんのご意見を拝借しながら話を進めさせていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。

司会

どうもありがとうございました。それでは相蘇会長、進行の方をよろしくお願いします。

議事

会長 

 それでは、ただいまから議事に入りたいと思います。平成23年度第1回博物館協議会の案件に入ります。まず、「平成23年度博物館の組織体制」について事務局より報告をいただきます。

副館長 

 それでは、説明させていただきます。恐れ入りますが、資料の右肩にNo.1と書いた資料をご参考に見ていただきたいと思います。
 まず、組織でございますが、堺市博物館は、文化観光局に属する部相応の組織となっております。その下に、この博物館にあります学芸課とみはら歴史博物館、これらは課相当の組織でございますが、この2つの組織がございます。
 続きまして人員体制でございますが、館長以下、常勤職員、非常勤職員を合わせまして、24人となっております。内訳といたしましては、まず紹介させていただきました館長、非常勤という形で勤務していただいておりまして、副館長、私が部長級ということでございます。つづきまして、常勤のほうでございますが16人の職員がおります。内9人が学芸員、その内訳につきましては、表の方に記載させていいただいておりますように、歴史が5人、考古が2人、美術が2人、となっております。それと企画担当ということで、アジア太平洋無形文化遺産研究センターが当館の中に設置されまして、この開設及び今後、堺市としてもいろいろ対応するという中で配属された3人、参事・主幹・非常勤職員という3人でございます。
 あわせまして、みはら歴史博物館の方でございますが、館長、これは課長級でございまして、以下6人の組織になっております。内学芸員が2人、考古が1人、歴史が1人という形です。
 以上、博物館としては、前年度に比べまして3人の人員増になっております。この3人は、無形センターの仕事を応嘱するというかたち、向こうのお手伝いもさせていただくというかたちでやっております。
 あと、局付の参与という形で3人に、われわれの業務のお手伝いをいただいております。先ほど申しました無形センターの開設及び今後の調整を担当される参与が1人、施設の管理施設の老朽化、30年を経過していろいろ老朽化しておりますのでこれに対応する参与1人、それと美原新拠点における歴史整備事業という構想がございまして、これの連携調整役として参与1人でございます。参与という職制は、市の部長級以上を経験した元職員に来ていただいているという形です。組織及び人員体制は以上のようになっております。

会長 

 ありがとうございました。では、報告案件の2番目でございますが、平成23年度の事業報告と平成24年度の事業について事務局から説明をお願いします。

学芸課長 

 学芸課長の吉田でございます。私の説明は、堺市博物館のユネスコ関連を除く部分を説明させていただきます。そのあと、ユネスコ関連、みはら歴史博物館という順番で、本年度23年度の事業報告と24年度の計画を合わせて、それぞれのところでお話をさせていただきます。協議会終了後、3時半ごろからは、ご出席の委員各位には、現在開催中の特別展を見ていただけたらというふうに思っております。
 それでは、今年度事業、一部実施した部分がございますけれど、このことについて月別行事計画表で説明をさせていいただきます。現在、申し上げましたとおり、9月10日から11月6日まで特別展「自由都市の軌跡~アジアの海がはぐんんだ堺~」を開催中でございます。
 これは、先ほどより申し上げておりますユネスコのアジア太平洋無形文化遺産研究センターの開設記念をかねた特別展となっております。そういうこともありまして、無形文化財のひとつであります堺緞通(だんつう)の特集展示を、特別展のコーナーで実施いたしております。もうひとつ、明日金曜日から開催されます、観光部等が主催する秋季の堺文化財特別公開に関連して、お手元のパンフレットをご参照いただければと思いますが、今回は河口慧海(かわぐちえかい)さんの関係ということで、慧海さんが寺子屋時代に通ったという清学院を整備して堺市立として開設をさせていただくことになっておりますので、河口慧海さん関係の展示を堺市博物館でもコーナー展示でございますけれど、現在開催いたしております。
 特別展以外の企画展でございますけど、貫名菘翁(ぬきなすおう)の企画展、瓦に込めた祈りの企画展を開催し、そして特別展の次に開催します堺の近代岸谷勢蔵(きしたにせいぞう)さん関係の企画展、堺の氏神さまであります開口神社関係の企画展、そういったものを予定しております。
 また、少し小さなコーナー展示になりますけど、スポット展示ということで実施したものと予定しているものでございますが、堺海浜の旅館にちなむ絵画展、堺の寺社と戦国三好一族展、こちらのほうは今年の春の文化財特別公開、春は特にテーマがしぼられておりまして、戦国三好一族を文化財特別公開で開催しておりましたので、それと連携する形で開催をさせていいただきました。そして、阪正臣(ばんまさおみ)の書の展覧会、古墳と世界遺産、世界遺産は博物館とも大きく関係してきますので、こちらのほうで今年はさせていただきました。
 また、この時期、特に特別展にあわせてですけど、世界遺産と無形遺産両方のユネスコ遺産のパネル展示室というものを展示場の一角に整備をさせていただきました。もし、時間があれば後ほど見ていただけたらと思います。
 次が現在開催中の新大和川のスポット展示、小学校高学年向きの展示ということにもなっています。そして、新春展、お茶道具を少し並べようという計画でございます。次が小学校低学年向けの昔の道具展、特にこちらのほうは小学校3年生を中心に小学校が毎年、恒例で来ていただける展示、そして体験学習を含めたものになっております。そして、最後が、堺環濠都市遺跡等からの出土、特に今回は備前焼の特集展示、スポット展示になっております。
 また、普及事業ですけど、夏休みに古墳仁徳陵を作ろうといったような事業などを開催いたしました。2月には昔の道具展にあわせて、小学生向けの体験学習の開催を予定いたしております。
 次に平成24年度の予定でございます。次のページを見ていただけたらと思います。来年度につきましては、特別展は、文化庁が巡回をいたしております日本列島発掘展を予定いたしております。文化庁からは、すでに内諾はいただいております。江戸東京博物館を皮切りに、八戸、藤枝、堺、鳥取を巡回する予定だというふうに聞いております。これも古墳の世界遺産登録とからめまして、考古学の展示会、まあ堺市博物館としては初の誘致になりますけれど、開催したいというふうに思っております。
 それ以外の企画展は、更紗(さらさ)であるとか、書であるとか、安土桃山時代の展覧会、堺奉行関係の新資料等の展覧会などを予定しております。スポット展示につきましては、来年春に小西行長といったような新しい展示も考えたいというふうに思っておるところでございます。
 次のページを見ていただきたいと思います。入館者についてです。先ほど説明がございましたので、簡単にさせていただきますけれど、昨年22年度は、2月、3月にアルフォンスミュシャ展で大勢の方に入っていただきまして、8万人を超える入館者を記録させていただきました。
 その次のページをちょっと見ていただきたいんですが、一番下に総計が書いてありまして、右から3行目の一番下201万445人ということで、昨年度末で200万人を超えまして、アルフォンスミュシャの期間中でございましたが、200万人の記念の行事もさせていただきました。このほかにも、ダッハランド89大阪でありますとか、無形センター開設とも関係するワッショイ2000でありますとか、こういったところで大勢のお客様に入館をしていただいております。以上でございます。

学芸課企画担当参事 

 参事の赤澤です。ユネスコの無形センターに関することについて、報告をさせていただきます。今の3ページ目の裏側と4ページ目の表側が主になっております。ご参照いただきますようお願いいたします。
 まず、このセンターの概要を説明させていただきます。このセンターは、名前のとおりアジア太平洋地域における無形文化遺産を保護するための調査研究を行う目的で開設されたセンターでございます。ユネスコの承認と協力のもとに日本の政府が設置して運営する国際機関となっております。日本政府と申しましても事業主体は独立行政法人の国立文化財機構となっております。ユネスコはいろいろな助言とか賛助をしますが、直接経費を持ち出して設置するものではございませんで、ユネスコの場合こういうシステムが多いんですけど、いわゆる設置を決めたホスト国の政府が設置するための財政的な手立てであるとか、人の配置であるとかそういったものをするといったようなシステムとなっておりまして、このセンターもそのそういう性格のものになっております。
 開設場所は堺市博物館内でございます。4ページ目の上の段に簡単な図、博物館の略図を書かせていただいておりますが、博物館の管理研究棟の一部、従来、講義室・講座室として使っていたところなんですけど、そちらのほうをセンターに無償でお貸しをしまして、そこで調査研究の拠点を開設していただくかたちになっております。この10月1日付で人員が発令されまして、3日にオープンしました。
 センター自体の主な事業は、調査研究活動が中心でございます。調査研究活動に付随してそういった調査研究活動をする発展途上国の方々への技術的支援を与えていくこともされます。ですから、センターの中で執務をしたり調査研究をしたりという場面よりも、アジア太平洋地域へ研究者が出て行きまして調査研究をしてくるというような、海外での活動が多くなるセンターになってございます。
 今のところ、アジア太平洋地域にはこういうセンターが3つございまして、日中韓で役割分担をしまして共同でアジア太平洋地域の無形文化遺産を守っていこうというシステムになっております。日本が調査研究を主にするセンター、それから、中国が人材育成を主にするセンター、それから、韓国がデジタルアーカイブでありますとか、そういった情報ネットワーク関係を中心にするセンター、こういう風に役割分担をしながら、相互に連携協力をする仕組みになっております。
 次に、組織ですが、このセンターに関してはユネスコと日本政府との間に協定書というのが結ばれておりまして、そこに運営理事会というのが設置されております。そこがセンターの大きなかじ取りをしていくといいますか、方針をまとめていく仕組みになっております。委員はここに書いてある方が担いますが、日本の場合は地元自治体の代表ということで、竹山堺市長が理事の一人にはいっておるというような形になっております。
 センターの実務は、非常勤の所長、これは国立民族学博物館の名誉教授であります藤井知昭名誉教授が所長になっておりまして、非常勤というような形で配置をされておられます。そのもとに副所長や研究担当の職員、それから、総務広報担当の職員が配置されております。所長も含めて11人というような定員になっております。
 このセンターは国が設置しましたが、堺市が堺の地に設置したいという熱い思いを持って誘致してきたという経緯がございます。その経緯につきましては、この6ページに少し参考資料があります。西暦2000年に世界民族芸能祭ワッショイ2000という催しを大仙公園、この博物館も含めてやらせていただきました。その時に、世界の70か国から大勢の民族芸能を担う演者の方々からまた研究者の方々も参加されました。この世界民族芸能祭を一過性のものに終わらすことではなく、そこで培われたネットワークでありますとかいろいろな開催の成果というものをどう継承していったらいいんだということを、真剣に考えてまいりました。その中でアジア太平洋、その当時は世界を視野に考えておったんですけど、民族舞踊でありますとか、無形の文化遺産というものを研究したり、守っていったり保護したりというような拠点、ユネスコの国際機関を堺市に誘致して、このイベントを一過性のものにするのではなく継承していこうというような思いで、いろんな調査研究をしたりとかシンポジウムをやったりとか国への働き掛けをしたりとか、是非とも堺にこういう無形のセンターを持ってきたいというような働きかけをしてきました。
 そういった10年越しの思いがかないまして、今回堺に開設されたわけでございますが、その誘致目的としては大きく二つございます。一つは堺市として、ユネスコの精神にのっとって無形文化遺産の保護といった形で、国際協力・国際貢献をしていきたいということです。自治体は自治体なりの草の根の国際協力・国際貢献ができるんじゃないかということで、国と連携してそういった活動を担っていきたい思いがひとつございました。もうひとつは、ユネスコの無形センターが堺の地に来ることによって、いろいろな形でこの堺の地に、世界中から人を呼び込め、交流ができ、それを市民の方々と分かち合って、いわゆる国際的な文化交流をこの堺の地でやっていきたいということです。この2つの思いがございまして、誘致に取り組んでまいりました。それで、日本国政府と堺市で、このセンターを堺市の博物館に開設しようという合意ができまして、めでたく開設されたというようなことになっております。
 以上、概要をお話させていただきましたが、出来立てほやほやの総勢10人強の組織でございますので、これからどのように発展していくかというのが問われてくると思います。それに関しては、堺市もいろいろな形で連携協力をしていこうと思っておりますので、それを次で説明させていただきます。
 博物館の一角、244.67平方メートルという小さな施設ではございますけれど、まずそこからスタートさせていただいております。主な要素としては、研究・総務事務室、会議室、資料室、この3つからなっています。堺市も誘致をするとき、いろいろと国のほうに提案してきましたけれど、この博物館の施設を無償でお貸しをさせていただこうと、それから机とか椅子とかそういった基本的な備品も無償でお貸しをさせていただこうという提案をし、今そういうような形で動いております。
 それから、国際機関は日本国内にもたくさんございますけれど、誘致をするとその国際機関がただそこにあるだけというような事例も少なくはありません。堺市はそうではなくて、センターの調査研究をしっかりとやっていただくために、我々も協力していきます。そして、海外で調査研究をしていきますと、海外の無形遺産の映像や音、無形文化の記録・ドキュメントなど、いろいろな成果物ができてきます。それはセンターで報告書を書いて、報告レポートをしていくということになると思いますけれども、その成果をどういった形で提供できるか、市民というか国民の方々にどうみていただくかというところで、我々に協力できる場面があるんではないかという思いから、いろんな事業を手掛けていこうという風に思っております。そのための職員も置いておりまして、わたしを含めて3人の職員が平たく言えば兼務といいますか、センターの仕事もしながら博物館の仕事もさせていただくというような形で配置をさせていただきました。
 そして、この10月3日、4日には、開設記念式典、シンポジウムというような開設に伴う行事をしました。また、その前段としまして、堺市役所でユネスコの無形文化遺産のパネル展をいたしました。世界文化遺産、百舌鳥古墳群などが登録を目指している有形の、いわゆる世界文化遺産というのは割合テレビ番組とかいうような形で広く国民の方々に浸透してきております。しかし、無形文化遺産の周知というのはこれからでございます。どういった仕組みで、どういった形で保護するのか知っていただこうということでパネル展を開催いたしました。堺まつりにも展示させていただきました。先ほど吉田課長が申しましたように、館内でも常設のパネル展示をやっておるところでございます。また、この年度末にはみはら歴史博物館にも出張らしていただいて、パネル展をやらしていただこうと思っています。
 また、このセンターでは、アジア太平洋地域の若手の研究者の支援がうたわれておりましたけれど、そのプログラムが今年度の2月にございます。堺の地をはじめとして日本国内でいろいろな無形文化遺産保護のためのワークショップをセンターとしておやりになります。それと連動しましてそういった方がたに協力していただき、講師というような形で市民向けに無形文化遺産保護のためのセミナーをやっていきたいなという計画が、23年度の計画の最後でございます。
 最後に来年度の計画ですけども、基本的には今年やってきたことを継続的にやっていきたいと思っておりますが、ひとつはパネル展示です。無形文化遺産も年度ごとにどんどん更新をされていく、記載が増えていく形式になってございます。また、概念でありますとか協定でありますとか、そういったものも日々進化していくこともございますので、新たにパネルを作成いたします。それとともに、今後、センターが調査研究の中で持ってきました成果物、音でありますとか映像でありますとか、そういったものを紹介するコーナーも作っていきたいなと思っております。それから、アジア太平洋地域の若手研究者のためのワークショップが来年度もセンター主催で行われると思いますが、これに連動して国際シンポジウムでありますとか、音楽、舞台公演みたいなものをとりまぜて、より市民に親しみやすいような形で、無形文化遺産をわかっていただくようなイベントを実施するという計画をしております。さらにまた、引き続きましてそういった研究者の方々をお招きいたしまして、セミナーみたいなものを年間数回やらせていただきます。
 このようなフレームで来年度の事業計画を考えて、予算の折衝が始まっておるところでございます。以上でございます。

みはら歴史博物館長 

 それでは、みはら歴史博物館本年度前半の事業概要について、ご報告申し上げます。資料につきましては、No4の裏面とNo5をご覧いただきますようお願いいたします。
 まず、展示関係としまして、本年2月から6月26日までミニ展「ちょっと昔の道具です」。続いて、「みはら発掘調査成果展-大保・太井遺跡-」、これは平成21年度調査成果ということで、7月21日から9月25日まで開催いたしました。その間の入館者は4月以降で2064人です。
 現在は、10月8日より「美原をめぐる人びと」と題しまして、古代から現代まで様々な形で美原にかかわった人物にスポットをあてた特別展(企画展示)を11月27日までの予定で開催中です。10月25日までの入館者は158人となっています。なお、明後日29日土曜日には記念講演会を開催する運びとなっています。以上、簡単ではありますが、今年度前半の展示活動をご報告申し上げました。
 なお、年度後半は、ミニ展として年明けより考古関連の展示を予定しています。
 また、来年度につきましては、秋に特別展、その他の時期には3回のミニ展を企画する予定です。
 展示関連事業としましては、定例的に展示担当者による会場での展示解説を月1回の割で開催しています。
 さらに、前者「ちょっと昔の道具です」に関連して、5月21日に黒姫山古墳の北側にあります耕作地にて、美原区役所企画総務課主管で現在も継続しています古代米栽培に関する講演会を、当館ホールにおいて開催しました。
 これは、当館と黒姫山古墳を中心とした美原区の歴史ゾーン整備計画に関連した催しで、当日は大阪府立大学の技師で長年古代米の研究と栽培を手掛けてこられた西田哲治氏を講師に迎えての講演のほか、美原区にある府立農芸高校生徒による活動報告、さらに毎月2回区役所において行っている美原朝市の特別編など、終日盛りだくさんのメニューで開催しました。
 その他、年間3から4回ほど行っております鋳物づくり体験講座のうち、夏休みには2回開催し、それに加えて、今回初めての試みとしまして外部から講師を迎えて「絵手紙を作りましょう」を行いました。
 今年度は、あと2回の体験講座を開催する予定です。
 なお、体験工房室は、これまで体験講座の開催日のみの使用としていましたが、今年度から講座開催日以外の日は、展示参考室といった形で、現在は河内鋳物師関連パネルと梵鐘製作パネルを展示しています。
 さらに、博物館ロビーを用いまして美原区や堺にゆかりの絵画作品などを、ギャラリー展示という形で並べています。この部分は無料の自由通路的な空間であり、喫茶などに来られた方などにも楽しんでいただける部分でもあります。現在は、特別展終了日まできり絵作家の加藤義明氏による美原八景を展示しています。
 次に、ホール関係といたしましては、現在10月25日までで50回の利用がありました。内容といたしましては、ピアノ等の音楽発表会、カラオケ大会、美原区の学校行事、本市関連団体等の大会、空手の練習会などが主たるところです。なお、新たなものとしてお茶とお花の会による利用などもありまして、9月末日で約2,400人の利用者がありました。今後、このような新たな利用を開拓して行くことも、一層求められるものと考えています。
 次に、歴史ゾーン計画につきましては、黒姫山古墳やみはら歴史博物館を含む14haを歴史ゾーンとして位置づけ、歴史古代を体験し多世代が集うような、地域の暮らしと調和した活気に満ちあふれる交流拠点を形成しようと、今年度、建築都市局が所管となり関係各課や地元住民の代表、各種団体でワークショップを開催するなどして、歴史ゾーン整備基本計画を策定中です。具体的な方向性はまだ固まっていませんが、これを機会にみはら歴史博物館の集客力のアップなどが期待できるものと考えています。
 以上で報告を終わります。

学芸課長 

 途中ですけど、菅原委員に来ていただきましたので、ご紹介いたします。

会長 

 ただいま、平成23年度の事業報告ならびに平成24年度の事業計画について話していただきましたが、みはら歴史博物館の来年度の資料はどれですか。

みはら歴史博物館長 

 すみません、さきほど申し上げましたように、来年度の事業につきましては、秋の特別展そのほか時期をみましての3回のミニ展を企画するということでございまして、ちょっと資料のほうはつけさせてもらっておりません。

会長 

 わかりました。報告案件でございますが、その中にユネスコの無形センターのお話も盛り込まれておりました。報告案件ではございますが、ただいまの説明にご意見ご質問ございましたらお願いします。

山中委員 

 私もよくわからないんで教えていただきたいのですが、たとえばユネスコのセンターで調査研究された成果というものは堺市で利用とか公開というのも可能というかたちになっているんでしょうか。

溝口参与 

 参与の溝口でございます。今のご質問ですが、基本的には、この調査研究に関しては国の予算等を中心として、さまざまな形でアジア太平洋地域の無形文化遺産に関する研究をするということになっております。堺市としましては、調査研究の成果を市民に対して還元していくという観点から、中身によって非常に難しい点もあるかと思いますが、堺市として、そういう視点から分かりやすく注釈をいれる、もしくはそれに関連する事業を展開することによって、市民に対して無形文化遺産というものがどういう状態にあるのかということや、それを保護することの大切さに関して、市民に対して普及啓発していく形で取り組んでいきたいと思います。

山中委員 

 堺という地域内も当然対象、評価対象ということもあるんでしょうか。むしろ海外が中心でしょうか。

溝口参与 

 センターの設置目的としては、アジア太平洋地域ということですので、基本的には海外ということになります。ここの統括をしています国立文化財機構の中に東京文化財研究所というのがございまして、そこに無形遺産部がございまして、一応現在の分担としましては、東京の研究所にある無形遺産部が国内を担当します。ただやはり、堺市にセンターがきたということをふまえて、このセンターで一定の情報や様々な資料を今後、集積をしてそれなりの形を整えていく必要があると考えております。今後関係機関とも調整しながら、このセンターにおいても、そういう資料収集それからまたいろんな意味での情報収集ということも含めて、取り組んでいきたいと考えています。

堀之内委員 

 スポット展示のところの説明をしていただいたときに、小学校高学年向き、低学年向きというスポット展示がありましたが、中学校の職業体験というタイトルがあったような気がするんですがなかったでしょうか。ありますね。それはどういう風な形でなにかなさったということなんでしょうか。
 それとも、中学生が来館した時のなにかでしょうか。

吉田課長 

 小学生の場合、展示と結びついた展開をこれまでさせていただいておりますけど、中学になりますと特定の郷土史的な展示というよりも、仁徳天皇陵古墳を含めた日本の歴史の中の堺の歴史というようなことになりますので、常設展示全体をクイズ形式で見ていただくことも含めてやっております。
 ご指摘の部分ですが、小学生の場合は、学校の学年単位で来ていただくというかたちなんですけども、中学の場合は、職業体験とか職場体験といったような、別のカリキュラムがございまして、こちらのほうは希望者の中学生さんが数名、場合によっては、希望者がひとりの場合もまれにありますが、2人とか多いところでは5人10人というようなかたちで、1日以上、2日間から3日間、博物館のいろんなカリキュラム、展示解説をするとか、ときにはお掃除もするとか、地階にある展示物など作ったりしてもらっております。

堀之内委員 

 では、学芸員さんをめざすとか、博物館のお仕事をするとか、そういうことに対しての職業体験という風でよろしいんですね。はい、わかりました。

副会長 

 先ほどよりお話が出ていました、ユネスコセンターの導入に伴いまして、博物館サイドとして、今回の特別展、それに絡むこの記念展示というものの中に、堺緞通が入っています。これは無形文化というものを意識して、具体的にそういうものをいわば包括的に受け止めて、それをプラスの方向に組み立てていこうという姿勢がかなりはっきり出てきております。これは非常にありがたいところなんですけれど、そういう意味から申しますとセンターと博物館とのこれからのタイアップの問題、これは次の問題にも絡んでまいりますけれども、その辺のタイアップのありかたというのは、かなり具体的に検討していらっしゃるのでしょうか。ちょっとそのあたりだけをお願いします。

溝口参与 

 ただ今のご質問に対して、私のほうから少し説明させていただきます。やはり、このセンターが博物館内にできたということは、博物館のさまざまな今後の活動に際して、大きなインパクトをあたえることになると思いますし、中西館長以下、わたくしどもも話をしてきた中に、新しい博物館像をめざす中でこのセンターの設置そのものが大きな起爆剤になるような展開をしていくべきということでさまざまな議論をしているところでございます。
 具体的には、無形文化というものは、形で示す有形文化とは違う部分がございますので、それをどういう風にこの博物館の中で展開していくかに関しては、まだまだ模索をしている段階でございますが、単に文化財を静的に展示するだけでなく、動という要素をもったひとつの無形文化というものをさまざまな角度で紹介し、展示していくような企画を関係機関と調整しながら検討を進めていきたいと思います。
 そのことをやること自身が、また、このセンターを博物館に設置した大きな意義があると思いますので、その目標に関してはしっかりと取り組んでいきたいと思います。

学芸課長 

 補足をさせていただきます。百舌鳥古市古墳群の世界文化遺産関係、文化観光拠点関係に、無形文化関係をあわせまして3つ、それと去年おいでの方たちは堺版事業仕分けということで、美術館的な部分の導入によるにぎわいの創出というか集客対策、そういうことも少し議論していただいたかと思いますが、こういったものを含めれば4点を、このあとの議事案件ということで少し説明をしてから議論していただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

副会長 

 ありがとうございました。会場を拝見する、あるいは企画の内容を拝見する限りでは、双方ともプラスの要素がかなり出てくると思います。ただ、無形を例えば博物館の枠の中に取り込むということになりますと、かなり立体的な構成、例えば形あるいは環境、こういったものを含めて立体的な構成というのを試みの中でかなり大きく展開していかなければならないと思うのです。そういう意味から申しますと、ここの博物館資料は、やはりアジア太平洋との結びつき、あるいは東南アジアとの文化的な結びつき、あるいはヨーロッパとの結びつき、国際性に富んだ内容がかなりありますので、そういう中でむしろもっと動的な、あるいは立体的な方法というのが双方とも打ち出せるのではないかという気がいたします。その辺の問題は改めて検討していただくことになると思いますが、ここでは私の希望ということにしておきたいと思います。ありがとうございました。

会長 

 次のこれからの歴史文化施設と博物館というところで話題になることになりますけれど、今までのご質問というか答えを受けて、こういったセンターが博物館に来るという意義を十分にかみしめていただき、場所ならばどこでもできるわけで、この堺市の博物館だったらやっていただけるだろうという期待を込めてここを選ばれたと思いますので、それだけの体制とかお金とかいろんなものの確保は必要だというのを大前提として、頭にしみこませていただきたいなと思います。
 どういうことかと言いますと、さきほど堺市博物館の事業の説明を受けました。入館者も増えたということ、博物館に人に来てもらう方法がいくつかある中で、てっとり早い方法として、良い特別展というか話題となる展覧会の開催です。その例が、このミュシャ展の数字で如実にあらわれておると思いますから、これは説明しなくてもおわかりいただけると思います。そういうことからいくと例えば、来年度の展覧会というのは、毎年大きな展覧会をするのは大変難しいんですけども、今後そういう話題性の強い展覧会を、この新たな事業展開とともに考えることも、ぜひとも必要ではないかという具合に思います。一言だけ付け加えさせていいただきます。

会長 

 それでは議事案件ということで、一部足を突っ込んだ形になっておるんですけども、これからの歴史・文化施設と博物館ということで事務局から説明をお願いしたいと思います。

学芸課長 

 説明をさせていただきます。ユネスコ関連につきましては、資料の6枚目等に書いてありまして、既に説明がありましたので、次にいかせていただきます。
 資料7枚目の百舌鳥・古市古墳群、世界文化遺産関係でございます。参考にパンフレットをつけているかと思いますので、あわせてご覧いただけたらいいかと思います。主に資料のほうで説明をさせていただきます。平成16年度に都市政策研究所に委託をいたしまして調査研究というところから本格的にはスタートして、担当をおき、そして19年度には推進室を設置すると、そして暫定の一覧表に昨年11月に記載されるということで本格的にこれから登録に向かっていくことになります。
 平成22年11月の一覧表記載の時には、私どもの博物館でも当初通常の企画展を予定していた考古の展覧会を、急遽特別企画展ということで宮内庁さんにお願いしたりして、少し遠方のほうからものをお借りしてきて展示をするというような対応をさせていただきました。そして、本年度に入りまして、条件整備をこれから進めていきます。特に5月の12日には、大阪府知事を会長、堺市長を本部長として、羽曳野・藤井寺市長さんを副本部長とする本部会議が開催されて、いよいよ府と3市で共同で推進していくというようなことになっているかと思います。
 条件整備の中では普遍的価値の証明であるとか万全の保護体制ということで、史跡整備などもされていくわけですが、こちらのほうは世界文化遺産推進室や、発掘調査などは文化部文化財課が中心になっていくわけです。この他に、やはり世界遺産のガイダンスセンターのようなものが設置されるというようなことに通常なってくるかと思います。このガイダンスセンターについては、若干博物館と関係するところもございます。堺市博物館は、立地的に百舌鳥古墳群の真っ只中に位置しておりますので、まったく関係なくはないというようなことで、今回、こちらのほうもご議論の対象としていれさせていただきました。
 そしてもうひとつが文化観光拠点でございますけれど、最後の8枚目の資料の裏側、新聞記事を見ていただくのが一番わかりやすいかと思います。あと細かいところは手前の資料を見ていただけたらと思います。本年5月19日、千利休屋敷跡、与謝野晶子生家跡に近い病院跡地に22億円、2階建、延べ2,950平方メートルの施設を建設するということが発表されました。前の資料は発表するときの庁議、役所の会議で決められた項目でございます。それに基づいて新聞等に発表がされたわけでございます。
 内容的には、利休さん、晶子さん2人の生涯や業績を解説する、併せて茶の湯が体験できる施設も設けられます。場所は路面電車の宿院駅に近い場所であり、観光案内所も併設されます。これらは公的な施設ですけど、隣接して民間施設も誘致をする計画です。堺市にお住まいの方はご存知のように、ずいぶん以前から議論がされてきたところでありますけれど、経済的な不況、リーマンショック等ございまして、民間のホテル併設型施設というものが現在ではなくなっております。利休と晶子を中心とする観光拠点ということになっております。庁議の中で博物館と関係する部分をその下に抜粋をさせていただきました。文化観光局長から、博物館との連携は当然すべきものと考えているという発言がございました。また、市長からも、拠点では企画展をしっかりやっていって、情報発信と集客をしていってほしいといったようなことで、博物館との連携といったようなことがひとつの課題となっております。
 こういった施設、それから去年話題にさせていただきました美術館的な部分、当館の場合、独立した特別展会場がございませんので、そういったことも含めた、巡回展を受け入れやすくできるような施設の問題と、この4点について博物館との関係で議論をいただけたらと思います。
 博物館は、当然、部として主体的に動いておるわけでございますけれども、文化観光拠点は観光部が所管をしております。世界遺産のほうはまた違った部署が所管をしております。ユネスコのほうも先ほど来、話題になっておりますけれどもやはり基本的には国の独立行政法人国立文化財機構がしていく事業について堺市として連携し応援していくと、まずそれが基本かと思いますので、そういったよその部署のやる事業を今ここでどうこうということは、なかなか質問をされても私自身も、我々も答えられない部分が多くあるかと思います。博物館としてこのような計画がもし実行されるとしたら、どういうふうに対応していくのか、あるいは、博物館としてどういうことをしていったらいいのかといったようなご教示、ご意見をお聞かせいただければありがたいなというふうに思っております。よろしくお願いいたします。

会長 

 ただいま学芸課長から説明がありましたように、今、堺市ではさまざまな事業が展開されようとしているわけでございます。この事業そのものについてのご意見ということではなくて、そういった事業を進めていく中で博物館はどのようにこれに対応していくべきか、というような視点からご意見を賜りたいという説明であったと思いますけれども、これについて本日の議事案件ということで時間をとってこのあたりをしぼったご意見を頂戴したいと思います。よろしくお願いします。

森委員 

 あの、往々にして博物館が楽しく面白いというイメージが、日本の場合少なくて、いろんな有名な絵画ですとかいろんなものが来て、テレビで放映するようなコマーシャルがあれば、広がってくるのだと思うんですけれども。たとえばNHKの大河ドラマですね、今、お江というのをやっていますけれど、その中で千利休の役割というのが非常に大きくて、何回にもわたって注目されている場面が毎回のようにあったんですね。おそらく千利休のドラマ化されている部分もあるだろうし、実際に現実的にそうであったという歴史的背景もあったと思うんですけど、そういうNHKがやっているものにうまく先取りしてのっかっていくというか、そういう協力体制をタイアップして展示すると来場者数は増えるのではないかと思うんですね。千利休に興味を持っている方はかなりいらっしゃると思いますし、たとえば何かドラマで与謝野晶子を書いた何かをするとかそういう先取りの、何かどこかで大きいものをするときは、その情報を得てそれに、シーズンに合うものができないかなと思います。
 あと、国際的にそれを展開していくのであればですね、ミュシャ展を一般市民として観に参りましたときに、少々がっかりしたことがありました。お手洗いが非常に汚くて、それで数がたいそう少なくて手入れがされてなかったんですね。それで展覧会自体は非常に格調高くてよかったのですが、男性のトイレはどうかわかりませんが、女性に関してはですね、トイレというのはかなり印象があとに残ってしまうのでそういうところをちょっときれいにしてもらえないかというのがあります。ユネスコのセンターができるということですので、海外からの方もいらっしゃるので、なおさら洋式のトイレが設置されたほうがいいかなというふうに思っています。よろしくお願いします。

吉田課長 

 まず最初の方のNHKの大河ドラマですが、来年は平清盛ということで、神戸市さんの方では早速パンフレット等を作られて素早い対応をされておられるように見受けます。堺の方でも千利休とかそういうものが当然、江姫のときに出てくることが予想されましたので、私どものところでも何らかのものをということを考えられないことはなかったわけです。
 しかし、実は少し前に文化財公開で千利休を取り上げるということで、お茶の展示会を少しさせていただいたりとか、我々も役所の中でうちだけがということではなくて、最近は特にそうなんですけれども、観光部や文化部さんと協力してということで、結果的にそういうようなことになってしまった部分があるのかなというふうに思っております。今後観光部等とも逆に相談して、もっと素早い対応ということも考えていきたいなというふうに思っております。

副館長 

 すいません、それとトイレの件でございます。そういったご意見、大変多くて、我々も市長のほうからいわれまして、具体的にはこの11月に上のロビーの方の改修をいたします。それと、予算の関係もございますので順次来年度に続けてやっていく、ただ、物理的な広さの関係もございますので、その広さを多くとる部分がむずかしいんですけれども、展示場にトイレがありまして、その表示サインをよりきっちりすることによって、来られた方に満足していただけるようなかたちにもっていきたいと思います。

堀之内委員 

 それに関連してなんですけど、私もミュシャ展のときに、教室をしている高齢の生徒さんもたくさんミュシャ展は観に来られたわけなんですけど、休憩室じゃなくて、あの池の見えるところにありますよね。やはり座りたいという意見もちょっとあって、回っていてちょっと座ってまたという方もあるので、少し足とか膝とか高齢者になりますと不自由ですので、ぜひ改修のときにそれも少しお考えいただけると嬉しいと思います。

副館長 

 わかりました。検討してまいります。

山中委員

 具体的なことが本当によくわからないので、この千利休と晶子をテーマにした施設であるというのは既定済ですか。

副館長

 はい。

山中委員 

 先ほど話がありましたけど、利休、晶子はここの出身で、まあいいんですけど、何というか先ほどドラマの話がありましたけど、例えば利休にしても晶子にしても全国レベルの人で、堺という街がつまりドラマ化されてもほとんど舞台にならないという問題がどうしてもあるようにちょっと感じるんですね。そういう中心がそこで打ち出されるのはいいんですけれども、そこで扱われるテーマがその二人に限られたもので、例えば古代から現代にいたる堺の本当の住民の生活とかそういう部分はこの博物館が扱うということで、こちらではもう扱わないということになるんでしょうか。
 そこらへんのつまり何を中心に作られる施設なのかということにちょっとかかわる、それですね。それだとか、美術館的な性格とか巡回展をされるような施設ということになれば、まさに美術館博物館施設ということになりますね。その場合この博物館とのまさに関係になるんですけれども、そこがまったくわからないんです。そちらにも当然、学芸員がいて展示施設が当然必要になるわけですね、そういう施設をお考えの場合は。その場合、博物館の学芸員の方々がどういう関係をもたれるのか、別々なのかあるいは兼職のようなかたちが予想されているのか、よくわからないのですけれど、どうなるのでしょうか、そこは。

吉田課長 

 はい、それにつきましては、具体的な組織はこれからということで聞いておりません。私のイメージだけなんですけど、例えば神戸市の場合、神戸市立博物館という博物館がございます。こちらの常設展は、こういったら失礼なんですが、特別展に比べると特別展は華やかなだけに常設展は目立ちにくいんですけれど、ここで教育普及、学校対応等もしっかりされておるように聞いてます。
 ですから堺市博物館も、集客のためには神戸市立博物館のようなかたちで、大きな海外展は無理にしてもそういうものも少し入れていただきながら、常設展、さらに学校対応もしっかりやっていきたいと考えます。一方で神戸市さんの場合、小磯良平さんとかファッション関係とか特定の分、それぞれの美術館的な部分は観光対応もされておりますけれど、そちらの方は、この博物館ではないところの施設でしていただけるのかなあというふうに、まあよその部署のことでございますので、私もわからない部分がありますけれども、そういうふうに棲み分けが進めばいいのかなあと思っております。以上でございます。

会長 

 今、大変大事な話が出て、まさに与謝野晶子とか千利休というようなことになりますと、ここの博物館の展示とか研究とか根幹にかかわるようなことと抵触をしてくるような話なんで、ここはひとつですね、まだそこまで進んでないと思いますけれども、棲み分けの話や設置の理念というものを徹底的に議論をしてですね、いいのをつくってうまくいくようにしていただきたい。
 ひとつのキーポイントは、何も博物館をつくるというようにいっておるわけでなく、観光施設のようなPRが主の施設ということであれば、それでも棲み分ける方法はあるわけです。たとえば、資料というものは博物館で徹底的にこれからも足りないところは補充をしていってもらい、そこから貸し出す、あるいはノウハウを渡す、そういうやり方で、他の施設はもっとPRを全面に出すというようなそういうようなかたちでやっていけばいいと思うので、そのへんはこれからやと思うんでぜひ話し合いをして、いい、抵触をしない設置理念というものをお作りになっていただけたらなという具合に思いました。

副館長 

 同じ局内でやっておりますので、今のことにつきましても、学芸課長が参加していろいろな話の中でお互い堺市のエリアの中の面としてのいろんな有効な、賑わいのあるまちづくり、これをめざしておりますので、その点を十分に考えながら話を進めていきたいと思っております。

副会長 

 今のお話に関連してということなんですけど、各地域でも同じような悩みというのが出てきております。大きくまとめますと総合博物館と個性的な性格をもつそれぞれの分館ということになります。極端に申しますと、博物館、美術館の個性化というのは、これは時代の流れで大きく取り上げられてきているわけです。それによって一つのまとまりがある、観る方にとっても理解というのがそれだけ進むわけですから、それはそれでいいわけです。ところがそれに対して総合博物館とそういう個別的な博物館あるいは美術館との絡みということになりますと、やはり総合博物館では、全体がその対象となります。堺に例をとれば、堺という地域は、例えば心と技というものに象徴されるような沿革あるいは歴史をもつということになり、その中で、例えば利休を利休としてどのように位置づけるのか、こういう位置づけの問題が当然出てまいります。あるいは、与謝野晶子を与謝野晶子としてどのように位置づけるのかという問題が出てきます。ですから総合博物館の中で、全体像の中での位置づけというのが極めて大きな意味をもっているわけです。
 それに対して個別的な特色をもつ美術館、博物館の場合は、それを集中的に掘り下げていくという努力が必要になってまいります。そういう意味合いでのいわゆる役割分担、棲み分けということは、これまでのところ現在でもそうなんですけど、各都道府県を含めてかなり頭を悩ましている。しかし結果的にいえば、今申し上げたようなかたちにならざるを得ない。まあこれがそれに当てはまるのかわかりませんけれど、例えばこちらの堺市博物館と美原歴史博物館との関係、これはかなりうまく連携してやっておられるように思うんですけど、足回りの問題もありますので、課題も多いかと思います。しかしそういうふうに捉えて再構成していかなければ、やはりそれぞれがそれぞれの使命を果たしていくに際しては非常にむずかしい部分が出てくるんです。こういうふうに、私は今の問題については考えております。
 それからもうひとつ、先ほど申し上げたいわゆるユネスコとの絡みの問題なんですけど、これは無形というものの公開の機会というものが博物館サイドでかなり多くなってくると思います。で、この無形の公開の機会の拡大というのは、先ほどちょっと変な言い方をいたしましたけど、どうしても立体的な展示構成を考えざるを得ない。以前こちらの方で、たしか布団太鼓をベースにして、立体的な展示構成をとられたことがあったように記憶しています。そういう方向で、今回はそれをにらんで例えば高三隆達の資料を出しておられたし、あるいはそれ以外に堺といえば謡曲の問題が出てきます。さまざまな、三味線もそうかもしれませんけれど、いろんな問題が出てまいります。
 ですから、立体的な取組みというのが、ユネスコとの絡みの中で極めて大きな意味を持ってくると思います。しかもそれは先ほど申し上げた総合的な問題と個別的な問題という関係にも当てはまるわけで、双方からの結びつきというのを図っていくのが一番妥当な方法でないか、こういうふうに考えます。ご検討お願いできれば、大変ありがたいと思います。

会長 

 ありがとうございます。ほかにございませんか。

加賀谷委員 

 質問が、趣旨からはずれるかもしれませんが、先日私の勤務する小学校の職員が、この前博物館へ行ってきました。それで展示の解説のボランティアさんが解説しているのを横で聞いていたそうなんですが、非常によくわかった、堺に住んでいてこんなこと知らんかったのかがいっぱいあった、ということをいって帰ってきました。そうしたら、違う職員が「そんな人おれへんかったで」いうんですよね。そのへん、いつでも開館しているとき、いつでもおったら一番いい、ベストだろうと思うんですが、そのへんもう少し充実していただけたらなあとうちの職員がいっておりました。
 それから私が思うのは、小中学生の来館者に関して、中学生が若干小学生より少ないなと思うんですが、そのへん今後、千利休、与謝野晶子のそういう施設ができるんであったら、1日バスや電車を利用して回れるとかそういうモデルコースとか、今頃から用意してても遅くないんじゃないかなと、そのへんで堺を誇れる小学生、中学生をつくる一助にしてもらえたらなあと思っています。

菅原委員 

 お話が戻ってしまうようで大変申し訳ないです。今日初めて参加しましたのでわからないことが多く、この千利休と与謝野晶子を顕彰する施設の中の内容が今一つ私にはわからなかったんですが、関連する作品資料とかは、すでに博物館がお持ちである資料とかを出先に展示をする、出先である新しい館に展示をするというふうに考えての館なのでしょうか。あるいはパネル展示なんかを主として開館されるというお気持ちなのでしょうか。あの、それによって先ほど来先生方がおっしゃる棲み分けの問題とかがまったく変わってくるのかなあというふうにも思いますし、美術館というかたちでつくるのもありなのではないかな、美術館がないわけなんでそれもありなのではないかというふうにも思ったものですから、そのようなすごく簡単な質問で申し訳ないんですけれども、教えてください。

学芸課長 

 少しさかのぼっていくつかお答えをさせていただきます。高三隆達は無形文化とかかわってくるかと思います。私の個人的な考えもありますけれど、隆達さんは今年で400年のちょうど遠忌に当たります。文化財公開でもこれからとりあげていただきますけれども、隆達から与謝野晶子さんまでのような口承文芸の流れ、あるいは打刃物に代表される堺の技術、千利休さんのお茶といった技能伝統、こういったものも含めて堺には広い意味で無形文化遺産がたくさんあると思います。そういったものもうちのほうで活用させていただきたいと思っております。
 次に、博物館ボランティアについてですが、今日はまさに大活躍していただいておりまして、バス7台で退職校長会の皆さんが全国から来ていただいております。我々だけではとても対応できませんし、今日のこの協議会を延期してでもやらないと対応できませんが、ボランティアさんたち同士で声をかけあって集まっていただいて対応してくれました。そういう自主的な動きというのも少し最近出てきております。
 そして、中学生への対応は、たしかにその通りでございまして、まだまだ小学生に比べると工夫の余地があります。現在、中学校の校長先生を経験された方に来ていただいておりますので、今年まだ1年目ですけれども、これからいろいろ工夫をしていきたいと私自身も聞いております。
 最後に、文化観光拠点ですが、利休さんと晶子さんの資料については、我々学芸員として考えますと、利休と晶子は資料の数がまったく違います。与謝野晶子さんについては、堺市博物館だけでもそうですが、堺市は、日本で一番の収蔵品、資料、実物資料をもっていると思います。当然世界でも一番ということになると思います。ですから、文化観光拠点がどうなっていくのかわかりませんけれども、実物資料も本格的に並べたいというようなことであれば博物館として協力はしていけます。それとはまったく反対に、といったら語弊があるかもしれませんが、千利休さんについては、資料がございません。堺市が収蔵品の数が何番かと聞かれると、多分上の方には入らないので答えられないくらいの下の順番になると思います。ですから、観光拠点の方でも、お茶の体験であるとか、パネルを使ったわかりやすい展示であるとか、そういった観光的に楽しいというような部分で考えておられるように思います。

会長 

 それぞれの事業が大変大きくて、博物館と大変つながりの多い事業ばかりでございますのでご意見がまだまだおありだろうと思いますけれども、予定の時刻がほぼきておりますので、最後にぜひこれだけはと発言しておきたいとされる方はいらっしゃいませんか。

堀之内委員 

 希望でいいですか。ユネスコのセンターの設置は本当に夢のあることで、これから5年後10年後、ここも30年たっているわけですから、当然40年後50年後ということを考えると、とても夢のあるお話でうれしかったです。ワッショイ2000は本当に楽しい行事でした。集客面でも、浅井先生からお話のありました立体的な展示構成と合わせて、例えばミニ・ワッショイ2000のようなものを、オリンピックじゃありませんけど何年かに1度するのはいかがでしょうか。何か夢かもしれませんけれど、そういうことが折角ユネスコのセンターが来たわけですので、たとえ最初は小さくてもそういうことがここを拠点にして行われることになったらいいなあと夢を描いております。以上です。

会長 

 各委員さんから、これからの歴史・文化施設と博物館についてのご意見を頂戴いたしました。今後、歴史・文化施設と博物館が共存をしていくためには、また博物館を特化させていくためには、学芸員をはじめとする職員の意識改革も必要であるだろうと思います。そのためにどのような事業をどのようにして実施していくかを博物館の中で今後よく議論検討していただいて、進むべき方向をまとめて頂きたいと思います。これで、本日の博物館協議会を終わらせて頂きたいと思います。長時間ありがとうございました。

司会 

 長時間にわたるご協議ありがとうございます。本日のご意見ご提案をふまえて、博物館の進む方向をまとめていきたいと思っております。閉会にあたりまして、中西館長よりお礼のご挨拶を申しあげます。

館長 

 終始たえずご議論を頂きまして皆様の熱い思いを身にしみて感じておりました。
 私も与謝野晶子をもうちょっと堺市が顕彰すべきであるということを前幡谷市長にも申し上げたことがございまして、利休もその通りの人たちがたくさんいらっしゃると思います。その長年にわたる市民の熱意が片方にありながら、さりとて、行政上考える時には観光という点は外せないわけでございまして、じゃあこれを観光拠点にしようという行政上の理念があり、その2つがドッキングした様なかっこうでこれが多分出てきているのだろうと思います。
 そして、少なくとも私どもは吉田学芸課長がそのメンバーとして参加をしておりますけれども、これはその持ち帰ってもらう資料について判断をするだけでありまして、直接私どもの具体的な館としてのどのような関わり方をするかというような下問はほとんどございません。ですから、私どもは「見ているだけ」ということになってしまいます。しかし、先程からお話ありますように、膨大な資料がここにあるわけでございますし、かたやこれも聞くところによりますと、学芸員をおかないということもあるそうで、その文化財の保存ということについては大変ゆゆしいことになるのではないかと思いますが、これまた想像でございます。わかりません。
 ですから今日のお話に一番よく答えられるのは市長さんではないかと思うんですけれども、市長さんここにいらっしゃいません。そのことで申しますとやはりこれは私どもとしましては信頼している市長でございますので、その見識に期待をしているということだけでございます。具体的なことがらが色々でてくれば、私どもも意見を申す機会があるかと思いますけれど、目下そういう意見を徴せられることはございませんので、あえて差出がましく申し上げることを一切しないことにしておりますが、堺市としてどのようになっていくんだろうという危惧は少なからずございます。
 お話にありましたように与謝野晶子と利休というのは、仰ぎみる対象と施設とは違う存在、内容をもっております。強いて言えば堺市に偉人館を作るというようなことになろうかと思うのでありますけど、偉人は他にも河口慧海さんですか、その他たくさんいらっしゃいます。その中でなぜこの2人を特化するかということについての説明はうかがっておりません。
 ですからその偉人館というのは偉人館でよろしいと、それを具体的に何かコミットするのでしたら、与謝野晶子に対するコミットは私はやはり世界に先駆けた女性解放運動の第一人者だと思っておりますので、そういうことで与謝野晶子を堺市が誇りとするということについて私は大賛成でございます。むしろ学者としても優れた人でありますし、別に悪い評価をするわけじゃございませんけれども歌人としてだけ晶子を評価すれば肩を並べる人はたくさんいるだろうと思います。そうではなくて、やはり先駆けた女性運動家としての晶子というのはまれにみる存在でございまして、そういうことを顕彰するのであれば、それなりの背景と施設とそれに順当したような対応策をもって顕彰しなければいけないと。
 それから利休につきましても利休という名前は大きいのでありますけれども、これは堺市と利休というふうなものとして考えるということになりますとまた違ってまいります。茶道における利休とは違う意味があると思う。
 そのようなことも考えますとこれは大きな、堺市の基本に横たわる都市としての理念、これを考えるということからしか出てこないような気がします。図らずもそういうご意見を沢山承ったと思いますが、精一杯今日はそういうことをどのようにしたら新しい文化施設の設置に対して、私たちが貢献できるかということを考えることが宿題だというように思いながらうかがっておりました。
 そんなことを私をして気付かせて頂きましたのも、今日のみなさんの熱いご議論の結果でございまして、大変心から感謝する次第でございます。残念ながらこの協議会はごく限られて開催するものでありましてご意見をたまわる機会が大変少のうございます。これは極めて残念なのでありますけれども、しかしお集まりいただく時だけがみなさんのお知恵を頂く機会ではございませんので、日常に渡りまして色々とお気づきの点がございましたら、私どもに与えられた使命の中でそれを市に反映していくと、あるいは進言するようなこともできるかと思いますので、どうかその日常にわたりましてご支援を頂ければありがたいと存じます。
 本日は誠にありがとうございました。

司会 

 これにて平成23年度第1回堺市博物館協議会を閉会させて頂きます。本日は誠にありがとうございました。

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文化観光局 歴史遺産活用部 博物館 学芸課

電話番号:072-245-6201

ファクス:072-245-6263

〒590-0802 堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内 堺市博物館

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