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「生きごみさん」新資材モニター体験談

更新日:2018年11月1日

このたび、「生きごみさん」経験者の方にお願いし、段ボール箱の代わりの資材を使って「生きごみさん」を育てるモニターを体験していただきました。
これは、段ボール箱は調達が容易である一方、傷みやすいため途中で断念する要因となりやすい、との声を踏まえて実施したものです。
体験談等は以下のとおりです。
ぜひ、ご自分に合った資材とその使用方法を見つけ、長く「生きごみさん」を続けていただければ幸いです。

1.使用した資材とその使い方

(1)発泡スチロール箱


イメージ写真
※実際にモニターが使用したサイズ
  幅37センチメートル×奥行32センチメートル×高さ42センチメートル

【資材の特徴】

以下のメリット・デメリットを踏まえ、段ボール箱との使い勝手の違いも比べていただきながらモニターをお願いしました。
<メリット>
・丈夫である。
・保温性が高い。
<デメリット>
・通気性が非常に低い。
・無料で手に入りにくく、購入が必要。

【使い方の例とポイント】

<使い方>
1)箱の底四隅に水抜き用の穴を開ける。
2)箱の底面(内側)に底上げ用としてプラスチック製のトレイやすのこ等を敷く(箱の下の底上げは不要)。
3)中袋を使用して分解床を作る。
※その他の「生きごみさん」の作り方は従来どおり。
<ポイント>
・中袋は虫の侵入を防ぐためにしっかりと閉める。
・フタは通気性を考慮してしっかり閉めず、少しずらしておく。
 

 

(2)買い物カゴ

イメージ写真
※プラスチック製
※実際にモニターが使用したサイズ
  幅50センチメートル×奥行35センチメートル×高さ24センチメートル

【資材の特徴】

 以下のメリット・デメリットを踏まえ、段ボール箱との使い勝手の違いも比べていただきながらモニターをお願いしました。
<メリット>
・丈夫である。
・取っ手がついており移動させやすい。
<デメリット>
・保温性・保湿性が非常に低い。
・フタがなく、虫等が混入しやすい。
・無料で手に入りにくく、購入が必要。

【使い方の例とポイント】

<使い方>
1)カゴの内側(側面・底面)に段ボールの板や新聞紙を貼り付ける。
2)中袋を使用して分解床を作る。
3)カゴの下に底上げを行う。
※その他の「生きごみさん」の作り方は従来どおり。
<ポイント>
・中袋は虫の侵入を防ぐためにしっかりと閉める。
・出来ればフタ代わりにカゴの上部を布等で覆う。

2.モニター結果・体験談

(1)発泡スチロール箱

モニターからは、

  • 段ボール箱よりも丈夫で長持ちする。
  • 湿気がこもる心配があったが、水抜き・通気用穴を開け、箱内で底上げを行えば問題はない。
  • 分解床の温度が高めとなるからか、虫の発生が少なめ。

との意見が寄せられました。

<北区・Kさん>

 床を作った翌日は、ぬかが蒸れる臭いがかなり強かった。それ以降はほとんど臭いはしなかった。虫も全く発生せず、段ボール箱より使いやすかった。段ボール箱は床に水をやり過ぎると、フニャフニャになり、水加減が難点だったが、発泡スチロール箱は1カ月以上たってもしっかりしていて、この点でも使いやすかった。
 上面のフタは通期のためズラして、四隅を開けていたが、フタに穴を開けたり、側面に穴を開けたら、きっちりフタをして使えたのではないだろうか。
 何回目でも、投入翌日の床の温度が思っていたより(段ボール箱使用時より)ずいぶん高くて驚いたが、翌々日には下がり、堆肥のでき具合も大きな問題はなかった。
 総じて、段ボール箱より使い勝手が良い。

<南区・Fさん>

・まず発泡スチロール箱のフタに通気穴を開け、虫が入らない様に細かなネットを張り、ぴったり閉めました。
・湿気については、、発泡スチロール箱なので、投入物の水分を減らしました。箱内の水分が溜まってしまわないように、中袋の上に綿の布をかぶせて吸収させました。底に溜まった水分は外に流れて、水分過剰にならずに分解も進みました。
・分解床の温度については、夏期冬期でずい分差があると思いますが、段ボール箱と同様に湯たんぽを使ったら温度は発泡スチロール箱の方が長持ちするのでしょう(冬期時)。
・虫発生について、箱を戸外に置いた場合はどうかわかりませんが、中袋のファスナーをきっちりと閉めて、発泡スチロールフタもピッタリ閉めたので良かったです。一度虫が付くと、卵・幼虫と分解床が温床になって困ります。
・においについては、投入物は細かく刻んで、水分少なめ、分量2カップ以内、3~4日に1回にしたので消化不良を起こさず、悪臭もなかった。分解床を握ってみると少し固まってすぐ手からパラパラ落ちた。
・発泡スチロールの利点は、湿気が多く出た場合でも段ボールのように箱自体が破れたり崩れたりせず美しく保っている。フタがピッタリと閉まるので、底の穴にもネットを張れば虫が入ってこない。
・困った点、中袋を上手に使っているけれど、私には約6Kgある中袋をかくはんするために、毎回の出し入れは困難。分量を少し減らして、発泡スチロールも、もう少し浅めのを利用したい、と思いました。

<南区・Nさん>

・利点:段ボールより丈夫で、大風などの横殴りの雨でぬれても箱としての形が崩れない。やや広い場所が必要だが、我が家では問題ない。
・底に敷く黒色トレイが(分解床の)重みでつぶれてぺしゃんこになった(中央部辺り)。発泡スチロールの内側に黒くカビが発生している。
・9月の雨などのあと、アブの幼虫が多く発生した。気持ち悪いが、触れずに放っておくと、成虫になって飛び去っていくようである。
・箱内は湿気はこもったが問題なく分解が進んだ。

(2)買い物カゴ

モニターからは、

  • 段ボール箱よりも丈夫で扱いやすい。
  • 通気性が非常に良いため、乾きやすい場合は水分補給を多めに。
  • 冬季は何らかの保温対策が必要。

との意見が寄せられました。

<南区・Kさん>

買い物カゴタイプは、段ボールタイプに比べ、大変扱いやすいと感じました。
夏季での使用のため、乾きやすさの心配はありましたが、あまり大差なく、堆肥化のスピードもほとんど変わらないと感じました。
しかし、気温が低くなる冬季では、カゴ内面の周囲や底部にベニヤ板や発泡スチロール板などで養生する工夫がより有効であると考えます。
また、段ボール箱では、生ごみ投入時に、常に多くの虫の発生が気になり、時には段ボールの隙間に隠れたゴキブリ等の姿を見る不潔感がありました。
今回の買い物カゴタイプでは、虫の発生はほとんどなく、清潔でした。
堆肥の撹拌時も、カゴから簡単に内袋ごと取り出しやすく、上下左右に振る事で、手スコップと併用した撹拌が容易に出来ました。

<北区・Iさん>

分解床は乾きやすかったが、水分を随時補充したので、問題なく分解が進んだ。
買い物カゴは通気性が良いので、常に乾燥しており丈夫で長期間使えそうだ。 
(カゴの側面に貼り付けた)段ボールが湿気を含んで濡れたり破れたりすることはなかった。
魚の骨などを投入すると虫の幼虫が発生するが、段ボールの時よりも少なかった。
通気性が良いので臭いも少なかった。                                     
冬になって気温が下がったとき、分解を促進するための保温の方法については、改善が必要。                                                                                                        
資材その他まだ工夫の余地があるんだなと思いました。

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