はがき4枚 (パンクもほどほどに)
更新日:2012年12月19日
火災調査ファイル20
タイヤハウス付近から火が立ち上がった形跡がみうけられる
FILE.20では、走行前の点検で比較的見すごしてしまいがちな「タイヤ」が原因となった火災事例を紹介します。
1月下旬の午前2時すぎに火災が発生しました。付近住民からの通報で消防隊が現場に到着すると、車内の助手席側が燃えており、その直後にエンジン部分から漏れたガソリンに火が移ったため、車1台が全焼してしまいました。
運転手に状況を確認したところ「10分ほど前にタイヤがパンクしているのに気付いたが、深夜でもありそのままゴトゴトと走っていると、突然サイドミラーに左前輪のタイヤ付近から火花が飛んでいるのが見え、あれよあれよというまに煙が出てきたので車を道路脇に止めて避難しました。」とのことでした。
消火後、消防隊が車を確認すると、左前輪のタイヤは焼けてなくなっており、ホイールの外周部分には路面と接触したと思われる多数の傷があり、更に左側助手席のドアが焼けて塗装が白色化し、窓ガラスも破損していました。これらのことから、左前輪がパンクしたまま走行したためタイヤとホイールが路面と摩擦して火花が発生し、それがタイヤハウス内の樹脂に着火したことが原因とわかりました。
運転手にけがはありませんでしたが、タイヤ1本を交換してさえいれば、大切な車が全焼することはなかったのでは・・・と思われる火災事例です。
車は、タイヤ4本で支えられています。はがき4枚程度の接地面積で命を守っていることを忘れず、こまめに点検されることをお勧めします。
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