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≪投票企画≫どの本が読みたい?「新金岡子どもの本を読む会」で取り上げた本【8月1日~9月15日 北図書館】

更新日:2022年8月3日

「新金岡子どもの本を読む会」とは…

課題本の児童書を各自読んできて、感想を話し合う会です。
北図書館にて毎月1回、第2水曜日の10~12時に活動しています。(例年8月はお休みです。)
各会後、課題本や関連本を、感想をまとめたポスターとともに北図書館内で展示しています。
ぜひご覧ください。

参加をご希望の方は北図書館へお問い合わせください。

読んでみたくなった本に投票してください。

みなさんも是非ご感想をお寄せください。

候補本 開催日 コメント 備考
『雨あがりのメデジン』 2019年11月
(第317回)
きょうを生きるコロンビアの少年たちの話。 小学生(高学年)~大人まで。この本を含む、鈴木出版の「海外児童文学この地球を生きる子どもたち」シリーズ、おすすめです。
『ある晴れた夏の朝』 2020年9月
(第322回)
 
原爆投下は、間違っていない?! アメリカの8人の高校生がディベート、あなたはどう思う?
中学生~大人まで おすすめです!
『クラバート』   2020年10月
(第323回)
森にとざされたダークファンタジー ぜひ、皆さんに手に取ってほしい作品です!
『ソンジュの見た星』  2020年11月
(第324回)
ひどい飢饉の北朝鮮で、路上で生きぬいた少年の記録 中高生以上、大人もぜひ読んでほしい本です!
『むこう岸』 2021年1月
(第326回)
夢をあきらめない! 大人もぜひ読んでほしい一冊
『世界のはての少年』  2021年9月
(第330回)
迎えに来るはずの船が来ない。孤島に残された少年たち…果たして助かるのだろうか!? 関連図書『セント・キルダの子』『英国セント・キルダ島で知った何も持たない生き方』『マデックの罠』『ひねり屋』
『アーニャは、きっと来る』  2022年5月
(第388回)
信じられる人は、いますか? 関連図書『モーツァルトはおことわり』『図書館にいたユニコーン』『夜が明けるまで』『兵士ピースフル』

「新金岡子どもの本を読む会」のメンバーの感想です。

『雨あがりのメデジン』

 

  • すぐに読めた作品だったが、なかなか深い話。読後感が、ほのぼのとしてとてもさわやかだった。訳もよかった。

  • メデジンもこの話にでてくる図書館、ロープウェイも貧しい地域バリオも実在している。BS NHKの“街歩き”にも登場したので、興味深く読んだ。映画「万引き家族」を思い出した。

  • この街を愛する二人の気持ち、ロープウェイ、図書館、傾斜にひしめく家々など、そういった街を眺めているところ、この街が好きという二人がいい。

  • 図書館員のマールさんの粋な計らいは、本来は本を盗むのを見逃すというところに、日本では考えられないと、しばし議論はあったが、最後は一人の子どもと本を結びつけ、間違いなくカミーロに大きなものを残したと思う。本って、図書館っていいな。

 

『ある晴れた夏の朝』

 

  • アメリカの高校生が原爆投下について、ディベートするというアイデアが画期的で、4回のディベートをするにつれて問題がクリアになって、核心に迫っていく展開が面白くよくわかった。

  • ディベートの解説は大いに参考になり、関心のある人は大いに参考になるだろう。

  • 知らなかった歴史的事実まで話が及び、とても勉強になった。(真珠湾攻撃、トルーマン大統領の演説、日中戦争、ナチズム、人種問題など)

  • 峠三吉の詩では被爆者の生の声が心に響き、原爆慰霊碑では日本語と日本人の国民性にふれた。

  • 原爆をテーマにした内容だけど押し付け感がなく、読み終わってさわやかな気分になった。

        <※ディベート:ある公的な主題について賛成派と反対派に分かれて討論すること>

 

 

『クラバート』

 

  • 水車場では一年に一人の職人の仲間が姿を消すという、全編に死の影が漂う暗い流れの作品だが、ずっしりと読みごたえがあった。

  • 冷酷な親方の元では逃げることもできず、いい先輩との出会いの中で成長したクラバートが立ち上がり、最後の親方との生死をかけた戦いでは、友人や恋人との絆の力の助けがあったところに心を動かされた。

  • 挿絵が話にぴったり合っていい。雪の白、水車小屋、魔法の黒…モノクロの世界がなんともいえない。

  • たくさんの登場人物だったので、書き出して読んだので、それぞれの人物がよくわかった。

  • キリスト教の行事と共に、魔法、18世紀、職人、ギルド制度、スラブ系の少数民族ヴェンド人など少年時代に出会った「クラバート伝説」が元となって生まれたこの重厚な物語が、児童文学の枠を超えて多くの人に読み継がれてきたのは、本を読んで納得した。

 

『ソンジュの見た星』

 

  • 日本が大きくかかわってきた(日本統治1919~1945)朝鮮半島の歴史が、最初に載っていてよくわかった。日本と朝鮮の関係に目を向けられた。社会主義国なのに世襲はおかしい。

  • この本を読んで、脱北者が3万人という、またいつの時代かと錯覚するような北朝鮮の現実を垣間見た。

  • 首都平壌で、お父さんが軍の上層部のソンジュの家族は恵まれた生活をしていたが(洗脳されるような教育もこわい)お父さんが失脚して当たり前と思っていた生活が地方の田舎暮らしをすることになり、両親が行方不明になり、路上生活で知った現実。こういう本は読まなければいけないと思った。

  • 「作者自身や親せき兄弟たちが暮らしているので、多くの人の身に危険が及ぶ恐れがあるので、わざとあいまいにしています。」という一文がすべてを物語っている。

  • 仲間の子どもたちが、大きくなったら何になりたいか、話し合った場面が印象的。

 

『むこう岸』 

 

  • 切り込んだ問題をわかりやすく描いてあった。「生活保護」その制度を受けている、という樹希の負い目の気持ちから、支えてくれる友や大人によって、権利だから利用しよう、というポジティブになっていくところがいい。

  • 中学生のしゃべりテンポがよかった。和馬と樹希各々の視点から描かれている話の構成も面白い。

  • プライド、優越感、ネガティブな根源を掘り下げて追及。それぞれが自分の居場所や未来をみつめて歩き出していくところに希望があり、よかった。

  • 「カフェ・居場所」で授業について行けないアベルに教えていく和馬。3人が心許せていられる場所を提供するマスターのようにさりげなく見守る大人でありたい。「無料塾」「子ども食堂」が登場する現実の話。

  • 生活保護法第二条『すべて国民は、この法律の定める要件を満たす限り、この法律による保護を、無差別平等に受けることができる』この言葉が美しいと感じた和馬の気持ちがよくわかった。

 

 

『世界のはての少年』

 

  • サバイバルもので、ドキドキしながら読んだ。どうして迎えの船が来ないのか…読みだしたらやめられない。

  • どうやって生き延びたのだろうか、海鳥の肉や羽、油で衣食住をまかなえたことを知り、驚いた。

  • 岩に打ち付ける波、ごつごつした岩、鳥たちの様子、吹き付ける冷たい風など描写がうまく、目に浮かぶようだったし、少年たちの困難な様子が想像できた。

  • 戦時中、孤島に疎開した子どもたちが悪に支配されていく『蠅の王』ほど暗くなく、『十五少年漂流記』(『二年間の冒険』)ほど楽天的でもなく、ちょうど読みやすく描かれていた。

  • 主人公クイリアムの話す伝説や昔話、想像力が子どもたちみんなに大きな助けになったこと、彼自身も彼女との対話を想像してこの困難を乗り切ろうとしたところがよかった。それにしても付き添いの大人たちの情けないこと。

 

『アーニャは、きっと来る』

 

  • マイケル・モーパーゴの本は展開に無理がなく、とても上手い。人間を信じて生きようと思える。

  • 綿密に取材して書かれているので、現実的で真実味があり、リアルである。

  • 今は、ウクライナ侵攻のことがあるので、より深く感じてしまう。

  • なんて切なくて、なんて美しくて、読んでいて魂が揺さぶられる。

  • 登場人物がそれぞれ真実をついている。それぞれに良い。

  • ユベール(村長の息子)は物語のカンフル剤・作者の声・象徴のようである。

  • ユダヤ人の娘であるアーニャは、果たして来ることができるだろうか。いつか希望はきっと来るというメッセージだと感じる。

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