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子育てを通じて自分をアップデート

更新日:2019年11月8日

~親育ちの実践に向けて研修会を実施~
 2019(令和元)年9月18日(水曜)、堺市総合福祉会館5階研修室にて、市職員を対象に「子育てを通じて自分をアップデートしよう!」と題して研修を実施しました。
 子育てをしながら働く30代・40代の職員を中心に、部局を超えて多くの参加がありました。

【講師紹介】

・講師は、ビジネスアプリや中小企業向けグループウェアなどを中心としたサービスを展開しているサイボウズ株式会社執行役員(人事本部長兼法務統制本部長)の中根弓佳さん。
・会社では人事と法務の先頭に立って、サイボウズの業務風土改革に邁進する一方、プライベートでは2児の母。
・職場での働き方や家族の協力を得ながらの子育てと地域活動(PTAや子どもが加入する地域のバスケットボールやサッカーチームへの参加)をしている。

講演の様子中根弓佳さんの話す様子

【講義内容のあらまし】

●子育てと仕事の両立
・子育ての最中に管理職に就いたとき、時短勤務により仕事が滞る事態に直面。
・業務を個人で抱えていることが問題であることに気づき、その改善方法として情報の徹底的な共有を図ることで、最終的な決裁は部門のトップである自分がするものの、途中の議論や形をつくることができるようになった。
・チームの意識も変わって、限られた時間でいかに生産性の高い仕事をするか、情報共有をどうするか、コミュニケーションをどうするか、互いに理解と配慮をし合うことで周囲も状況に合わせた対応ができるようになった。
●副業と複業
・サイボウズでは、自分らしい個性的なキャリアを認め、多様な働き方を実現するために副業を許可。
・自分が自分らしくいられるという個人の幸福は、仕事へのやる気にもつながると考えた。
・ここで重要なポイントは、必ずしもお金を稼ぐための副業だけでなく、自分らしい生き方をする「複業」も推奨しているというところ。
・実は、「複業」はサイボウズ社員に限った話ではなく、多くの人が行っている。例えば、子どもが通う学校のPTA活動や地域のスポーツ活動などの地域活動も「複業」であり、仕事、プライベートや地域活動の経験が相互に影響を与え、自身の成長(アップデート)につながる。
●仕事以外の場所で自分をアップデート
・日本人は、社外で自己研鑚(社会活動への参加も含む)をする人の割合が近隣国に比べとても低いというデータがある。
・私の場合は、仕事で得た経験がPTA活動など地域活動にフィードバックできたり、プライベートの取組が、新たなフィールドに展開していくなど、生き方自体に良い影響を与えている。
・そう言うと、「フルタイムワーカーだし、毎日の仕事・育児でいっぱいいっぱい。もうすぐ介護もあるのに地域活動とか無理。」という心の声が返ってきそうですが、日々の生活が忙しいから、生活の範囲を狭めるのではなく、自分の人生を楽しく切り拓くため、積極的に仕事や家庭や地域に入っていくという選択肢があると考える。
・興味を持って、あるいは楽しいと思って始めたことでも、困難に直面することはあります。そんな時に、嫌々やらされるより、一人ひとりが持つ様々な個性的なキャリアを生かし、「いかに楽しくするか」と気持ちを切り替えるほうがいい。
●PTA活動を通じて
・例えば、私自身がPTA活動に関わった際は、就労する親が参加しやすいように会議自体を見直すことにした(会議開催前に資料を共有し、集まって議論する必要があるかどうか判断したり、参加者全員分の配布資料をなくして準備の時間や会議回数を減らしたり)。
・また、活動の本質を話し合い、本当にやりたい取組にシフトさせ、活動が楽しめるよう工夫をした。
・他にも、何か行事があるごとに役員に押しつけるのではなく、立候補制にし、やりたい人が担う形(その日のその時間だけなら大丈夫という人がいる。内容によってやってみたいという人がいる)に変えていくなど、自身の仕事の経験を生かしながら、PTAにおける活動の改革も行った。
●地域活動を通じて
・地域活動などは、仕事とは、違う難しさがある。ボランティア組織にありがちな課題や経験を、「五大面倒(1)~(5)」と名付け、その五大面倒自体から、改善のためのヒントについて、気づきを得る。五大面倒とそれぞれの気づきは、次のとおり。
(1)多くのボランティア活動では報酬が支給されない。組織の資金不足。
 何のために何をやりたいのか深く考える良い機会となる。
(会社への所属は、お金をもらうという理由でも成り立つので、所属理由について本質的に考える機会が少ない)
(2)特定の目的・理由で集まった組織のため運営が非効率
 自分は変化しようとできるかどうか。誰をどのように巻き込むと運営を変えることができるのか 
よく検討する必要があるという気づき。
(3)権限が不明確。
 会社のような組織と異なり、地域活動での組織の会長には意外と権限はない。発言者は、ある意味で自主性が問われる。
(会社は上司部下の関係があるため決め事のスピードがある)
(4)お山の大将の存在。
 中には、周りの反応を顧みず物事を進める人がおり、リーダーシップについて考えさせられる良
い機会である。
(5)価値観の違う自分とは合わない人。
 どこまでなら自分の許容できる範囲か知ることもできる。どうしても合わない場合は、距離を置
くことも考える。
(会社内の人は、業務、収入、生活時間帯や知識がある程度揃った人同士なのでまとまりやすい)
・経験を仕事に活かす具体的な手法として、言語化(書き留めたり人と話す過程)が大切で、そうい
った過程から気づきを得て、自分の強みやモチベーション等をはかりながら仕事にも取り組める。

受講者グループワークの様子

【グループワークを通じて】

・研修の中では、グループワークも行い、日頃職場で出会えない各局の人との交流を図ると共に、自分が何に幸(Happy)・不幸(Unhappy)を感じるのかを、付箋に書き出すなど、早速言語化し、お互いに発表し合いながら、他者と共に行う社会教育の手法による気づきを体験し、自己認識に繋げていった。
●研修参加者からの質問
中根さんの講演は1時間でしたが、講演終了後の質問タイムでは参加者から熱心かつ多くの質問が出ました。PTA活動や子育てと仕事の両立などの質問がなされ、中根さんにはさらに1時間近くお答えいただきました。
~参加者からの質問に対し、お答えいただいた講師のアドバイスを次にいくつか紹介します~
・地域活動も自分が楽しいと思えることを始めればいいのではないか。関わるうちに面倒なことも出てくると思うが、ストレスは発散できるし、前向きに楽しみへと変えていくことが大事。もしも、どうしても無理だと思ったら辞めたり他の選択をすることもあっていいと思う。
・上司が勧めてくれた仕事が例え嫌だとしても、自分に適正があると思って提案していただいたと考えて取り組んでみることが大事ではないか。取り組む前は気が進まなくても、実際に取り組んでみると意外にそうでない場合がある。
・子育てと仕事の両立の中で、時短勤務などで職場に迷惑がかかってしまうと考えてしまって、キャリアアップについて悩む方がいると思うが、そのような制約の中では、自分と職場で仕事に工夫が生まれ、職場が最適化し、結果として生産性が向上することになる。様々な働き方の人が限られた時間でチームがうまく仕事を回すには情報共有の徹底が必要。個人に負担がかかり、情報共有がなされていない、人の幸福感を奪うような職場では、チームの生産性は下がる。積極的に子育てしている社員がキャリアアップすることは、職場風土の改革につながり、チームにとってとても良いことだと思う。
・地域活動では、職場と違ってさまざまな考え方の方が集う場所であり、中には価値観が合わない人もいると思う。合わせる努力をすることも必要かもしれないが、どうしても難しいと感じたときには、その活動の場から離れることも大事だと思う。その場所が、全てではないので、自分が合うと思う、居心地の良い所に移る勇気も必要だと思う。
・家事においても情報共有が大切。自分がいなくても他の誰かが代わりをできるようにする環境が大事。また、子どもにとって良き親像(手作り神話:(例)手作りでない既製品では、子どもが可哀想)にとらわれすぎると自分で自分の首を絞めることになる。夫婦の分担においてもお互いの仕事の状況を情報共有することで、日頃の境遇を理解し合い、お互いの許容範囲内でうまく分担していくことも大事。

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