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人権教育学習プログラム

更新日:2021年6月29日

1.幼稚園における人権教育 学習プログラム

 身近な人々や自然とのかかわりを楽しみ、人や生き物を大切にすることができる。

自分自身に関すること

目標

  • 自分のよさを知り、明るく伸び伸びと行動し充実感を味わい、自ら健康で安全な生活を送ることができる。

活動のねらい

  • 自分自身の興味・関心、ものの見方、感じ方、表現の仕方を大切にできるようになる。
  • いろいろな遊びの中で十分に体を動かすことで、さまざまな活動に親しみ、楽しんで取り組む。
  • 健康な生活のリズムや必要な生活習慣を身につけ、自分の健康や病気の予防に関心をもつ。

自分と他の人とのかかわり

目標

  • 身近な人とふれあい、気持ちが通じあう体験を通して自分が大切にされていることを知る。
  • 相手を大切にする気持ちをもって行動できる。

活動のねらい

  • 身近な人に親しみをもって接し、大切にされている自分に気づく。
  • 友達や先生との遊びや活動を通して、一緒に遊ぶことの楽しさや喜びを味わう。
  • 友達と積極的にかかわりながら、喜びと悲しみを自分のこととして受けとめる。
  • 友達とのかかわりの中で生じるトラブルに対し、解決の仕方やルールについて知る。

目標

  • 経験したことや感じたこと、考えたことを表現しようとしたり、相手の思いを受けとめたりして、伝えあう喜びを味わう。

活動のねらい

  • 日常生活で使う言葉が分かるようになり、文字に対する興味や関心をもつ。
  • したこと、見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたことなどを自分の言葉やさまざまな方法で表現する。
  • 生活の中で豊かなイメージをもち、さまざまな表現を楽しむ。
  • 自分の思ったことを相手に伝え、相手の話を聞くことで伝えあう喜びを味わう。
  • 親しみをもって日常のあいさつをする。

自分と自然や社会とのかかわり

目標

  • 自分の周囲にある自然や周りに起こる事柄について積極的に関心をもち、それを生活の中に取り入れていくことができる。

活動のねらい

  • 身近な人々の様子や動植物、自然に親しみ、ふれあう中で、さまざまな事柄に興味や関心をもつ。
  • 動植物の世話を通して、生命の尊さに気づき、大切にしようとする。
  • いろいろなごっこ遊びや、身近にあるものを使った遊びによって豊かな発想や創造力を発揮し、生活に取り入れようとする。

2.小学校低学年における人権教育 学習プログラム

 自他のよさや違いを認めあい、身近な人や社会とのかかわりを深めることができる。

生命の大切さ・自分と家族とのかかわり

目標

  • 自他の生命の大切さについて学び、家族の一員としての自分に気づく。

知識及び態度

  • 動植物の世話をしたり、生活の中で自然とふれあい、生命の大切さを知り、生命あるものを大切にしようとする。
  • 自分の生活や成長は、多くの人々に支えられていることに気づき、感謝の気持ちをもち、自分も友達もそれぞれかけがえのない存在であることを理解する。
  • 家族の一員としての自覚をもち、進んで家庭生活にかかわろうとする。
  • 事故や暴力などから自分を守る方法を知る。
  • よいことと悪いことを区別し、よいと思うことを進んで行う。

自分と集団(友達)とのかかわり

目標

  • 友達のよさや違いを認めあい、仲間づくりを通して人間関係づくりの基礎をつくる。

知識及び態度

  • 日常生活でのあいさつや言葉がけ、遊びなどを通して自分から友達と親しくなろうとする。
  • 人にはそれぞれの好みや考え方などがあることを知り、互いの「自分らしさ」を認めあい、大切にしようとする。
  • 相手のよさや頑張りを見つけ、認めあうことで、それぞれが自信をもてるようにする。
  • 障害のある友達との交流や遊びを通して、互いのよさや頑張りに気づく。
  • 表に現れる言動だけを見るのではなく、互いに素直に気持ちを出しあい、理解しあう中で、人を信じることの大切さに気づく。
  • 遊びや行事などをみんなでやり遂げたという充実感がもてるよう、自分たちできまりを工夫し、集団生活におけるルールの大切さを学ぶ。
  • だれもが協力し活動しようとする。
  • すべての友達を大切にし、みんなで楽しい学級をつくろうとする。

自分と社会とのかかわり

目標

  • 地域の人との出会いや活動を通して、自分と社会とのつながりに気づき、社会生活上の基礎的なルールを身につける。

知識及び態度

  • 地域社会の文化にふれ、地域社会の移り変わりや、昔の人々の生活について知る。
  • 高齢者や障害のある人とのふれあいを通して、優しさやたくましさを感じとり、温かい心で接しようとする。
  • 地域には高齢者や障害のある人が暮らしていることを知り、一人ひとりが安心して暮らしていくためには、何が大切かを考えようとする。
  • 家庭や地域社会との普段のかかわりの中で起こる身近な出来事などを通して、公共心や約束、きまりを守る態度を身につける。
  • 身近な環境に親しみ、自然とふれあう中で、さまざまな事象に興味や関心をもつ。

目標

  • さまざまな国の文化にふれることを楽しみ、関心をもつ。

知識及び態度

  • 音楽や食べ物など、生活の中には外国の文化がたくさんあることを知る。
  • 日本には多くの国の人が住み、自分の周りに外国の人がいることを知る。
  • 違いを認めあい、人間として共通する思いや願いがあることを知ろうとする。

3.小学校高学年における人権教育 学習プログラム

 人にかかわるさまざまな問題に関心をもち、自分たちにできることを共に考え、行動することができる。

子どもの人権

目標

  • 基本的人権について学習し、互いの人権を尊重しあうことの大切さを理解する。
  • 自分らしさや自分のよさに気づき、相手の立場に立って考える態度を身につける。

知識

  • 憲法に規定された基本的人権について基礎的な内容を理解する。
  • 「子どもの権利条約」の趣旨について学び、その考え方を理解する。
  • 身近な事例を通して、権利と義務の大切さについて話しあう。
  • いじめの事例などを通して身近に人権侵害があることを知り、人権を守ることの大切さを知る。
  • コミュニケーションを豊かにする技能(スキル)を身につけることの大切さを理解する。

態度

  • 基本的人権が、暮らしの中にどう生かされているのかを考えようとする。
  • 思いやりの心をもって、自分と異なる意見や考えを尊重しようとする。
  • 集団活動に進んで参加し、自分の役割と責任について考え、集団生活の向上に努めようとする。
  • いじめなどが起こった時、互いに協力して解決しようとする。
  • 生命の大切さを認識し、自分と他人の命を尊重しようとする。
  • 自分の個性やよさを認識し、伸ばそうとし、友達の個性やよさを見つけようとする。

同和教育

目標

  • 同和問題を自分たちの生活と関連づけて考えることにより、社会の中にある差別や偏見の不当性に気づき、差別をなくそうとする態度を身につける。

知識

  • 差別や偏見の中、自由と平等を求めて生きてきた人々の生き方について歴史から学ぶ。
  • 今ある差別や偏見の苦しみを乗り越えようとしている人たちの姿から、基本的人権が尊重された社会の大切さを理解する。
  • 保護者や地域の人々の労働から、その価値、喜び、厳しさ、そしてたくましさについて学び、職業に対する偏見や誤った見方があることに気づき、話しあう。

態度

  • 差別や偏見について自分たちの生活とのかかわりから考えようとする。
  • 自分の身の周りにある差別や不合理に対する自分の考えをもち、なくしていこうとする。
  • 互いの人権を尊重しあうことの大切さを知り、自分の生活や生き方に生かそうとする。

ジェンダー平等教育

目標

  • 固定的な性差観や性別役割分担意識の問題点に気づき、だれもが互いに尊重しあい、協力して、社会生活をする態度を身につける。

知識

  • 身体的な男女の違いに気づき、第二次性徴を理解する。
  • 自分の身の周りの生活から、固定的な性差観や性別役割分担意識の問題点を知る。
  • 職業、スポーツなどに見られる社会にある性別役割分担意識が変わろうとしている事実を調べ、だれもが共に生きる社会について考える。
  • セクシュアル・ハラスメントが人権侵害であることを知る。

態度

  • 家族の一員としての自覚をもち、よりよい家庭生活をつくろうとする。
  • だれもが協力して、楽しい学級をつくろうとする。
  • 固定的な性別役割分担意識を見直し、互いに協力しようとする。
  • 互いの「自分らしさ」を尊重しあえる関係をつくろうとする。

障害者理解教育

目標

  • 障害者が生活する上で、さまざまな障壁があることに気づき、すべての人々が住みやすい社会をつくろうとする態度を身につける。

知識

  • それぞれの障害の状況を知り、障害者の自立への願いや思いに気づく。
  • 体験学習などを通して、障害者が生活する上で何が障壁となっているかを知り、個々の状況に応じた支援の仕方を学ぶ。
  • 支援学級や支援学校などとの交流や障害者理解の学習を通して、障害者と共に生きる社会のあり方について考える。

態度

  • 障害者の願いや思いを知り、互いに認め支えあおうとする。
  • 障害者に対する差別や偏見をなくすためにはどうしたらよいか、自分の考えをもって行動する。

在日外国人・国際理解教育

目標

  • 日本には、さまざまな民族や国籍の人たちが住んでいることを理解し、身の周りにある差別や偏見の不当性に気づく。また、それぞれの文化や考え方を尊重し、共に生きることの大切さを学ぶ。

知識

  • 在日外国人が日本で暮らす状況を知り、本名で生きる人々の思いを理解する。
  • 中国やその他の国から帰国・渡日した子どもたちの思いや願いを理解する。
  • 日本と諸外国の関係について学び、自分の生活とのつながりを知る。
  • 世界には異なる文化、生活、習慣、価値観などがあることを知る。
  • 違いや共通点を見つけ、多様な価値観や生き方があることを理解する。
  • 戦争の原因や悲惨さ、原爆の恐ろしさや平和な社会の大切さを理解する。

態度

  • 外国の言語や文化などに関心をもち、それぞれの文化や考え方を尊重しようとする。
  • それぞれの国には独自の文化や生活様式などがあり、互いに尊重し、学びあうことを通して、自らの考えや生活を豊かにしていこうとする。

福祉教育

目標

  • 高齢者との交流やボランティア体験を通し、地域社会で自分たちでできることを考え、実践する態度を身につける。

知識

  • 思いやりの気持ちをもって行動することが、相手に喜ばれ、自分にとっても充実感のあることを知る。
  • 高齢者とのふれあいを通して、豊かな経験や技術について学び、高齢者の願いや思いについて知る。
  • 多くの人々が、さまざまなボランティア活動に参加していることを知る。
  • ボランティア活動などを実際に体験することで、他の人と協力しあい、互いの人権を尊重しあうことの大切さを知る。

態度

  • 思いやりの心をもって行動することが、社会を豊かにし、充実感を味わえることを知り、進んで実践する。
  • 高齢者施設や社会福祉施設の様子を知り、その活動に積極的にかかわろうとする。
  • ボランティア活動などの地域活動に積極的に参加しようとする。

さまざまな人権教育

目標

  • 身の周りのさまざまな人権問題や社会の変化の中で新たに生じてきている人権問題に気づき、その解決に向けた活動について考える。

知識

  • エイズという病気のあらましを知り、簡単な予防方法を理解し、エイズに対する誤った考え方を正し、相手の人格を尊重することの大切さを知る。
  • 教育、科学、文化を通して、平和な国際社会の実現に向けて活動しているユネスコの働きについて知る。
  • 身の周りの環境に関心をもち、自分の生活と環境のかかわりに気づき、環境保全について話しあう。

態度

  • HIV感染者に対する誤解や偏見をなくすようにする。
  • 身の周りで起こるさまざまな出来事を人権の視点から見つめていこうとする。
  • 身近な環境問題に関心をもち、環境保全のために家庭や学校で自分たちができることについて考えようとする。

4.中学校における人権教育 学習プログラム

 さまざまな人権にかかわる問題に対する自分の考えをもち、相手を尊重しながら、自己表現することができる。

子どもの人権

目標

  • 基本的人権の大切さについて理解し、人権侵害の問題点を考え、課題解決に向けた積極的な態度を身につける。自分の個性やよさを認識し、自信がもてるように努め、他の人の個性やよさを理解し、尊重する。

知識

  • 基本的人権の内容を理解し、人権侵害の具体的事例について知り、その問題点について話しあう。
  • 「子どもの権利条約」の趣旨を、身の周りのことに結びつけて理解する。
  • 他の人との意見の考えの違いを理解する中で、自分の個性やよさに気づく。
  • いじめや不登校などの問題について、人権の視点で考え、話しあう。
  • さまざまな活動に参加し、社会や集団における自分の果たすべき役割と責任について考え、話しあう。

態度

  • 基本的人権を大切にする社会を築くために、自分のできることを考えようとする。
  • 自分の権利を主張するとともに、役割と責任について、他の人と意見を交換することにより、問題解決の方策を探ろうとする。
  • 自分を客観的に見つめる中で、自分らしさを見いだし、興味・関心を大切にしながら、主体的な生き方を選択しようとする。
  • いじめなどの問題について意見交換することにより、他の人の立場を理解し、豊かな人間関係を築こうとする。

同和教育

目標

  • 同和問題を基本的人権にかかわる課題としてとらえ、差別をなくそうとする積極的な態度を身につける。

知識

  • 部落の歴史を学び、部落差別の不当性を理解する。
  • 結婚差別や就職差別など、現在も根深い差別意識があることを知り、同和問題が自分自身の問題であることに気づく。
  • 被差別部落の人々が労働や生産、生活や文化の創造に、大きな役割を担ってきたことを理解する。

態度

  • 同和問題に関する意見や疑問を出しあい、仲間とともに考えようとする。
  • 日々の生活の中で起こる差別や問題を通して、不合理と感じたものについて話しあい、正していこうとする。
  • 差別をなくそうとしてきた人の思いや生き方を知り自分の生活や、生き方に進んで生かそうとする。

ジェンダー平等教育

目標

  • 固定的な性別役割分担意識にとらわれない生き方について考え、性差別を見抜き、男女共同参画社会を実現しようとする積極的な態度を身につける。

知識

  • 固定的な性別役割分担意識は、その時代の社会通念や文化によって作られたものであることを知り、性別にとらわれない生き方について考える。
  • だれもが共に生きる社会の大切さについて理解する。
  • 「女子差別撤廃条約」や「改正男女雇用機会均等法」「男女共同参画社会基本法」などの趣旨や現在の状況について知る。
  • セクシュアル・ハラスメントは、個人としての尊厳や、人権を侵害するものであることを知る。

態度

  • 身の周りにある事例から固定的な性別役割分担意識の問題点に気づき、それをなくしていこうとする。
  • 社会の中にある女性差別の問題について深く考え、平等な社会を実現しようとする。
  • 性別にとらわれず、自分の能力や適性を生かした生き方を進んで選択しようとする。

障害者理解教育

目標

  • 障害者に対する社会の障壁について考え、差別や偏見をなくし、共に生きる社会を実現していこうとする積極的な態度を身につける。

知識

  • 障害者の自立への願いや思いを知り、共に生きることの意味について考える。
  • 仕事、スポーツ、文化活動、日常生活などにおいて障害者が社会参加することや、自立することの意味を考える。
  • 障害者が生活する上で、何が障壁であるかを交流やキャップハンディ体験などを通して理解し、その障壁を取り除くためのさまざまな工夫について考える。

態度

  • 障害者が住みやすい社会は、すべての人にとって住みやすいことを理解し、生活しやすい学校や社会が実現できるよう、自分にできることを考え、行動する。
  • 手話、点字、介助の方法などを通して、積極的に障害者とのコミュニケーションを深めようとする。
  • 障害者に対する差別や偏見をなくすため、主体性をもち、行動する。

在日外国人・国際理解教育

目標

  • 在日外国人や、中国やその他の国から帰国・渡日した人たちに対する差別や偏見をなくし、共に生きる社会を実現していこうとする積極的な態度を身につける。

知識

  • 在日韓国・朝鮮人生徒が在籍している歴史的経緯や日本で暮らす状況を知り、本名で生きることの意味を理解する。
  • 中国やその他の国から帰国・渡日し、日本に定住している子どもたちの現状について理解する。
  • 諸外国の文化や生活などにふれ、多様な価値観や生き方があることを理解する。
  • 国際社会においては、さまざまな人権問題があることについて理解する。
  • 戦争の悲惨さを学び、生存権の否定であることを理解する。また、戦争などで生命を脅かされている多くの人々のことを知る。

態度

  • 在日外国人に対する差別や偏見をなくし、共に生きる社会を実現しようとする。
  • 異なる文化や生活様式などについて知り、異なることが豊かさであるという認識をもち、共に生きていこうとする。
  • 国際社会に生きる人間として、様々な機会を通して互いの文化や歴史を理解し、尊重しようとする。

福祉教育

目標

  • 高齢化社会など福祉に関する問題について、理解を深めることにより、自分たちができることを考え、実践する。

知識

  • 高齢者介護のあり方について理解を深め、身近な問題として高齢者が生活しやすい社会について考える。
  • 高齢者が生きがいをもち、生活できる社会の実現に、みんなで取り組む必要性を理解する。
  • 国内外の福祉制度や阪神大震災の時などでのボランティア活動について知り、その大切さを理解する。
  • ボランティア活動などを実際に体験することにより、福祉やボランティアについての理解を深める。
  • ボランティア活動は、自分自身が充実感を味わうものであることを理解する。

態度

  • 共に支えあい、一人ひとりが主体的に生きる喜びを味わい、人間としてよりよく生きる態度を身につける。
  • 他の人の立場や心情を深く思いやり、相互に援助・協力しようとする。
  • 進んでボランティア活動に参加し、ボランティアの喜びを体得し、社会奉仕の精神を身につける。

さまざまな人権教育

目標

  • これまでの人権学習で学んだことを生かして、さまざまな人権問題や新たに生じてきている人権問題の解決に向けた積極的な態度を身につける。

知識

  • 人権の保障や平和維持のために国連やユネスコが果たしてきた役割を知る。
  • 自然破壊などの環境問題について現状を知り、健康で文化的な生活と環境問題とのかかわり方について理解を深める。
  • HIV感染者などへの差別や偏見について学ぶ。
  • 高度情報通信社会の進展と関連して、個人のプライバシー保護の重要性について理解する。

態度

  • 生命の尊重や自然環境の保全に興味をもち、ボランティアなどに取り組もうとする。
  • エイズや疾病の問題について理解を深め、差別や偏見をなくしていこうとする。
  • 基本的人権を尊重する視点からプライバシーを保護しようとする。
  • 人権問題の課題について総合的にとらえ、それぞれの課題を関連づけて理解しようとする。

5.高等学校における人権教育 学習プログラム

 人権問題について総合的に学び、自ら人権尊重の社会の実現に向けて行動することができる。

子どもの人権

目標

  • 人権の歴史的・国際的な考え方、人権にかかわる概念を理解し、人権が尊重される社会の実現に向けた実践的な態度を身につける。
  • 他の人への信頼感を確立し、自立、自己実現への意欲や態度の形成をめざす。

知識

  • 人権確立の過程、人権に関する考え方の歩みを理解し、「世界人権宣言」「子どもの権利条約」などの宣言や条約を学習し、人権についての内容を理解する。
  • 権利、自由、義務、公共の福祉などについて自らの考えをもち、他の人の意見も尊重しながらさまざまな事例を議論しあい、理解する。
  • 客観的に自己を把握することによって、アイデンティティを確立することの重要性を知る。

態度

  • 人権問題について、他の人との意見交換や人権侵害を乗り越えようとする人々の体験から学び、自分の生き方に結びつける。
  • 集団や社会の意思決定に際し利害衝突や意見対立が生じた場合、人権の視点に立ち、解決しようとする。
  • 自分のよさや個性を伸ばそうとするとともに、人間への信頼を基礎においたアイデンティティの確立を図ろうとする。

同和教育

目標

  • 同和問題について学んだことを自らの生き方に生かし、差別のない社会の実現に向けた実践的な態度を身につける。

知識

  • 社会構造の中に部落差別が組み込まれてきたことを歴史を通して学び、解決に向けた展望を考える。
  • 戦後、日本国憲法の下で、同和問題の解決に向けた取り組みが進められてきた意義を理解する。
  • 結婚や就職などにおける部落差別の事例を通して、偏見や差別意識を克服することの重要性について議論し、理解を深める。

態度

  • 差別をなくそうとしてきた人々の思いや生き方にふれ、自分も積極的に、差別をなくそうとする。
  • 結婚差別が、今なお残存しており、差別をなくそうとする実践的な態度を身につける。
  • 公正な採用選考のあり方について議論し、統一用紙の取り組みの意義を理解することを通して、就職差別をなくす実践的な態度を身につける。

ジェンダー平等教育

目標

  • 主体的な生き方を考え、男女共同参画社会の実現に向けた実践的な態度を身につける。

知識

  • 「女子差別撤廃条約」や「改正男女雇用機会均等法」「男女共同参画社会基本法」などの条約や法律がつくられた国内外の経緯及び現状を理解し、性差別について議論を深める。
  • 女性の就労実態を調べることにより、労働の観点から女性の自立について考える。
  • セクシュアル・ハラスメントは、個人としての尊厳や、人権を侵害するものであることを理解する。
  • 固定的な性別役割分担意識の存在について討議しあい、その問題点について気づく。
  • 就職、結婚などの具体的な事例を通して、性差にとらわれることなく自立、自己実現のあり方を考える。

態度

  • 家庭や社会の中で、だれもが精神的、経済的、社会的に自立した人間として、協力して生きていこうとする。
  • 男女共同参画社会に向けた社会の動きを理解し、性別にとらわれない主体的な生き方を考えようとする。

障害者理解教育

目標

  • ノーマライゼーションの理念を自らの生き方に生かし、障害者と共に生きる社会の実現に向けて実践的な態度を身につける。

知識

  • 交流やキャップハンディ体験などを通して、障害者が受けている社会的不利益を理解し、サポートする技能(スキル)を学ぶ。
  • 制度、文化、情報などの面での障壁について考え、共に生活でき、参画できる社会づくりの重要性を理解する。
  • 「障害者雇用促進法」の趣旨と雇用の現状など、障害者差別の状況を知り、障害者福祉のあり方について理解する。

態度

  • 個々の障害の状況に即したサポート技能や手話、点字など、障害者とのコミュニケーションを豊かにする技能を積極的に身につける。
  • 障害者と積極的にかかわり、共に生きていこうとする。
  • 障害者を取り巻く障壁をなくし、共に自立し、ノーマライゼーション社会の実現に向けて参画していこうとする。

在日外国人・国際理解教育

目標

  • 在日外国人に対する差別や偏見をなくして、多様な民族や国籍の人々が共に生きる社会の実現に向けた実践的な態度を身につける。

知識

  • 在日韓国・朝鮮人生徒が在籍している歴史的経緯や社会的背景について知る。
  • 中国やその他の国からの帰国・渡日の子どもたちが日本に定住している現状を知る。
  • 在日外国人が本名で生きることの意義、現状、その阻害要因などの理解を通して、共に生きる社会を実現する方向を考える。
  • 世界の国々の生活・文化などにふれ、多様な価値観や生き方があることを理解する。
  • 国際的な開発援助について、人権尊重や環境保全の観点から考えるなど、多面的にその役割や課題について理解する。

態度

  • 異なる文化をもつ人々が共に生きる社会の実現をめざし、差別や偏見をなくしていこうとする実践力を身につけるなど、内なる国際化に向けて努力していこうとする。
  • 国際社会に生きる人間として、さまざまな機会を通して互いの文化を理解し、尊重する態度を身につける。

福祉教育

目標

  • 社会の一員としての自己を見つめ、社会福祉の問題に対する認識を深め、主体的に考え、行動できる実践力を身につける。

知識

  • 福祉について学び、それらを自らの課題及び住民共通の課題として理解する。
  • 地域での福祉活動から国際協力まで多岐にわたる活動内容について知る。
  • 高齢者の孤独死などの高齢化社会における生の問題について調べ、その解決に向けた議論を深める。
  • ボランティア活動は、人のために役立ち、自分の生き方に充実感を与えてくれることを理解する。

態度

  • 福祉体験、ボランティア活動を通して、「福祉マインド」を身につけ、自ら社会に貢献しようとする。
  • ボランティア活動などに積極的に参加し、共に人権尊重の地域社会づくりにかかわろうとする。
  • 障害者や高齢者に対する介助や介護の仕方を身につける。

さまざまな人権教育

目標

  • 人権が尊重される社会の実現に向けた実践的な態度を身につける。

知識

  • 国連の平和維持・人権保障活動の意義を理解するとともに、NGOの活動について知る。
  • 精神障害やエイズなどの病気を理由とした偏見や差別の問題、プライバシーの侵害などの情報化に伴う問題などについて調べ、その解決に向けた議論を深める。
  • 環境、資源、自然のつり合いなどについての理解を深め、環境問題が地球規模の問題であることに気づく。
  • さまざまな因習や偏見などについて調べ、それが不合理なものであるかどうかについて討議し、人権問題との関連について考える。

態度

  • HIV感染者に対する誤解や偏見をなくそうとする。
  • 環境問題に対して責任のある行動をとり、社会に啓発しようとする。
  • さまざまな人権問題を通して、その解決に向けた取り組みに学び、自らの生き方を考えようとする。
  • 人権にかかわる問題については常に事実を見極めるようにし、偏見をなくそうとする。

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