平成29年度業務実績に関する評価結果

（全体評価結果）
　地方独立行政法人堺市立病院機構における平成29年度の全体評価の結果は、『全体として中期計画の達成に向けて計画どおり順調に進捗している』　である。
（判断理由）
　平成29年度の業務実績に関する評価については、第1から第4までの4つの大項目について、全て「評価A（中期計画の実現に向けて計画どおり進んでいる）」と判断した。
　この大項目評価の結果に加え、平成29年度は、さらなる実績と質の向上を追い求め、上位施設基準の取得や診療機能を充実させるための運営体制の見直し等に力を入れた。特に、

• 堺市唯一の救命救急センターとして、救命救急病棟ICUの上位施設基準の取得に取り組み、さらに機能の充実を図り、より重症度の高い患者を積極的に受け入れ、高度な三次救急医療を提供するなど、堺市内の安定的な救急医療体制の維持に貢献し、公的病院として地域で担うべき役割を十分に果たしたこと
• がん医療については、高度な手術支援ロボット「ダビンチ」による腎がん手術を取り入れたことをはじめ、身体的負担の少ない低侵襲治療を推進するとともに、行政との協働で検診の重要性を発信するなど、地域がん診療連携拠点病院としてあらゆるがん分野の取り組みを牽引してきたこと
• 財務状況については、病院全体での取り組みが、手術件数の増加や平均在院日数の短縮などに繋がり、入院収益と外来収益を合計11億円以上増加させ、収入を確保すると同時に、費用の削減にもしっかりと取り組んだことで、黒字の達成に向けて前年度以上に収支状況を改善させたこと

から、平成29年度の業務実績は、「全体として中期計画の達成に向けて計画どおり順調に進捗している」とした。