堺市指定文化財の令和4年度新指定について
更新日:2022年12月16日
令和4年11月2日に開催された堺市文化財保護審議会の答申を受けて、令和4年12月16日付けの堺市告示をもって、「住吉大社宿院頓宮の祓神事(荒和大祓神事)」〔すみよしたいしゃしゅくいんとんぐうのはらえしんじ(あらにごのおおはらえしんじ)〕を堺市指定無形民俗文化財に、「北村古塁(陶器城跡)」〔きたむらこるい(とうきじょうあと)〕を堺市指定史跡に新しく指定しました。
本指定制度は、堺市文化財保護条例に基づき、市内に所在する文化財の保存と活用のために必要な措置を講じ、市民の文化的向上に資することを目的としており、今回の指定により、堺市指定文化財は合計55件となりました。
住吉大社宿院頓宮の祓神事(荒和大祓神事)
北村古塁(陶器城跡)「本丸跡」と堀跡(南から)
今回指定した堺市指定文化財
住吉大社宿院頓宮の祓神事(荒和大祓神事)
本神事は、堺区宿院町東にある住吉大社宿院頓宮(しゅくいんとんぐう)の飯匙堀(いいがいぼり)で、毎年8月1日におこなわれます。大阪市住吉区に鎮座する式内社住吉大社の住吉祭・神輿渡御(みこしとぎょ)を構成する一連の神事のうち、祭礼の本質ともいうべき「祓」(はらえ)を司る神事です。近世以前にその起源を持ち、堺の人々の信仰や生活文化の基底を成す祭礼・風俗慣習として貴重です。
北村古塁(陶器城跡)
中区陶器北にある、室町時代から江戸時代の城跡です。現在は、一辺14.0~29.5m、高さ4.2~5.7mの方形土壇と、高さ1.3~2.6mの土塁が残っています。発掘調査では、江戸時代の「大鳥郡陶器荘北村古塁之図」(おおとりぐんとうきのしょうきたむらこるいのず)に描かれた土塁や堀などの遺構がよく残っていることを確認しました。現地に遺構が残る中・近世の城館跡などが少ない堺では、地域史の一端を物語る遺跡として貴重です。
指定日
令和4年12月16日
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