堺市博物館特別文化講演会
更新日:2013年8月15日
大阪府は、大阪が生んだ世界的町人学者・山片蟠桃(やまがたばんとう)の名にちなむ国際文化賞として『山片蟠桃賞(大阪国際文化賞)』を設け、日本文化を広く海外に紹介し国際理解を深めた著作とその著書を顕彰しています。
堺市博物館ではその意義を重く受け止め、この度、下記のとおり、第24回山片蟠桃賞受賞者をお迎えし、堺市博物館 特別文化講演会を開催いたします。
下記の事項をご確認の上、どしどしご参加ください!
特別文化講演会 林羅山と日本語~林羅山はなぜ中国語を翻訳したか~
日時
2013年6月25日(火曜) 午後2時から3時15分まで
会場
堺市博物館ホール
主催
堺市博物館 朝日新聞社
共催
大阪府
申込等
- 定員100人 参加無料(講演終了後、開催中の「籔内佐斗司展 やまとぢから」を観覧していただけます。)
- 申込方法:ファックス、電子メールまたは電話でお申し込みください。ファックス、電子メールの場合、参加希望者全員の住所、氏名(ふりがな)、電話・ファックス番号を明記してください。
- 申込先:堺市博物館 特別文化講演会係
電話:072-245-6201
ファックス:072-245-6263
電子メールでの応募はこちらへ。 - 締切:6月17日(月曜)必着
- 応募者多数の場合は、抽選とさせていただきます。締切後、ご応募いただきました全員の皆さまに参加の可否をご連絡いたします。
特別文化講演会「林羅山と日本語~林羅山はなぜ中国語を翻訳したか~」チラシ(PDF:396KB)
講演要旨
林羅山は江戸初期に活躍した儒者として知られていますが、今日、それほど重要視されていないように思われます。このような羅山を本講演会で取り上げるのは、羅山が他の儒学者と異なり、日本語で書いた作品を相当数残しているからです。
儒学の学習には漢文を読みこなす能力が必要ですが、羅山は、「道春点」という漢文訓読法を考案するなど、十分な漢文読解能力を有していました。
江戸初期には、漢文教育がまだ不十分だったこともあって、羅山は初心者向きの儒学入門書ともいえる作品を書きました。そのうえ更に、中国の古典の翻訳や注釈も日本語で一所懸命に書いています。
本講演では、羅山の日本語作品を通して、その方針のルーツを探りたいと思います。
林羅山
(はやしらざん 1583~1657)
京都四条新町で生まれた江戸時代初期の儒学者。僧号は道春。江戸幕府の儒官を代表する林家の始祖。学問を実際の政治と結びつけることをめざして、徳川将軍家に仕えました。儒学者の社会的地位の向上や、多数の漢籍に訓点を加えたことにより、儒学(朱子学)の普及に大きく貢献しました。
講師紹介
講師:ピーター・コーニツキー氏(Peter Francis Kornicki)
英国ケンブリッジ大学教授、同大学東洋学部東アジア学科長、同大学ロビンソン・カレッジ副所長、英国における日本研究の代表的研究者。
筑波大学の前身東京教育大学に留学、京都大学人文科学研究所助教授の経験を持ち、江戸時代の書籍文化について群を抜いた業績があり、明治以後、ヨーロッパにもたらされた日本古典籍の調査というフィールドワークにおいても、大きな成果をあげています。
2013年、第24回山片蟠桃賞を受賞。
※講演は日本語で行います。
コメンテーター:中西 進氏
堺市博物館長、国文学者、第24回山片蟠桃賞審査委員
山片蟠桃 賞(大阪国際文化賞)について
近世大坂の生んだ世界的町人学者である山片蟠桃の存在をあらためて想起し、その名にちなみ、国外において刊行された、日本文化(日本文学、芸術及び思想)の国際通用性を高めるにふさわしい優秀な著作とその著者を顕彰し、併せて大阪の国際都市としての役割と文化・学術の国際性を高めるために大阪府が設けた国際文化賞。
第24回 山片蟠桃賞贈呈式・記念講演会
- 日時 2013年6月24日(月曜)午後2時~4時
- 会場 大阪歴史博物館
(本件の問い合わせ先)
大阪府文化課 TEL:06-6210-9323
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このページの作成担当
文化観光局 博物館 学芸課
電話:072-245-6201 ファックス:072-245-6263
〒590-0802 堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内 堺市博物館
