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堺市長臨時記者会見 令和3年2月22日

更新日:2021年2月26日

モニター掲示資料

市長

新型コロナウイルスワクチン接種実施計画

 12月からワクチンの件、これまでも記者会見でお伝えをしてきました。随時状況をお伝えしてきましたが、このたび実施計画としてまとめましたので、本日、臨時会見を開催させていただき、その点についてご紹介させていただきたいと思います。
 早速ですが、ワクチン接種において堺市が何をめざしていくかです。「安心、便利、迅速」です。市民の皆様に安心して受けていただける。そして、便利に受けていただける。また、迅速に行うことができる。この3点を行いたいと考えております。そのために接種場所は身近な医療機関を中心として安心していただく。予約方法はWeb、LINE、そして、コールセンターを通じて行っていただく。そして、情報提供につきましては、こちらの問合せの窓口であったり、ホームページ、SNS等を通じて効果的に発信したいと考えております。
 次に、ワクチンの接種のスケジュールについてです。ここが一番難しいところでして、今、国でも必死になってワクチンを迅速に供給するために頑張っていただいていると思います。あくまで4月から十分に供給された場合というところの見通しですが、まず今、医療従事者の優先接種が既に始まっております。そして、4月からは高齢者の接種が始まる。その後、一般の方向けに行われるということになっておりまして、ただ、昨日河野大臣の発言もありましたように、4月は供給が非常に難しいということもありましたので、(元々、)4月から2カ月間と見ておりましたが、少し難しいかなと考えております。ですから、本格的に供給されてからどのように接種していくかということを念頭に置きまして、65歳以上の高齢者の皆さんにおきましては本格供給から2カ月以内に堺市では接種完了したい。もし4月1日から本格的に供給がされた場合には、4月と5月でもう終えてしまう。そして、一般の方につきましては6カ月以内です。4月1日から本格的に供給がされたとするならば、9月末までには希望する方に全て接種が完了するというような流れで持っていきたいと考えております。
 そして、想定する接種数についてです。本格供給されてから半年間で接種するための計画です。想定接種率を何%に置くかというところが今各自治体で判断が分かれていると考えています。1月に大阪府がアンケートを行っておりまして、そこでワクチンの接種を希望するかどうかを(問うたところ)、「できれば接種したい」、「ぜひ接種したい」という人が合わせて62.4%でした。全国でも同じような状況だと思うんですが、自治体によってはそれによって接種率を60%に定めている自治体もあれば、65%と想定している自治体もあります。私たちはさらに接種率というのを多く見ておりまして、市からも積極的にワクチンの接種を呼びかけて、ぜひ接種率を70%までに持っていきたいという私たちの思いも込めて掲げています。そうした場合に16歳以上の市民の方72万人いらっしゃいまして、(想定する接種率が)70%ですから、想定見込み数が約50万人、そして、2回接種する必要がございますので、ワクチンの回数としては100万回分ということを考えております。
 また後ほど個別(接種と)、集団(接種)の内容につきましてはご説明しますが、4月から本格的に供給された場合、6カ月間で合計100万回の想定(接種回数)に対して、110万回を接種できる体制を堺市内で整えようとしております。ですから、(想定する接種率を)70%とした場合、100万回ですが、今この堺市の想定がうまくはまれば、それよりもさらに1割ほど多い接種体制を構築できるという見込みです。
 そして、こちらが接種体制の案というところで、先ほどの「個別接種」と、「集団接種」です。まず、私たちは、かかりつけ医であったり、地域の身近な医療機関で、診療所で受けていただく「個別接種」を中心として行いたいと考えております。やはり、副反応であったり、アナフィラキシーショック(が起きた場合に備えて)、やはりふだんから診ていらっしゃるお医者さんや医療機関で接種されたほうがより確実に対応できるということで「個別接種」です。それに加えまして、堺に7つ区がありますが、各区1か所以上の地域会場を設けまして、それに医療機関の「集団接種」も加えまして、「集団接種」の会場も設けて行っていきます。そして、ふだん平日働いていらっしゃる世代の方は、なかなか平日の診療所にかかるということは難しいこともございますので、土、日、祝も集団接種会場を設けたいと考えていますし、さらに臨時会場として、土、日、祝のみの会場も今設置できないかということも検討しております。
 「個別接種」の機関につきましては診療所など、堺市内に約370か所を想定しております。そして「集団接種」は、比較的大きな規模の病院ですが、こちらは15か所。そして、地域会場につきましては、各区、常設の1か所に加えまして、臨時会場としまして今、検討中ですが、土、日、祝も行っていきます。
 先ほどの想定の合計数ですが、こちらには臨時会場は含まれておりません。臨時会場なしで各区1か所以上の常設会場のみでこの数字が出ておりますので、臨時会場を設けることができたときには、これよりもさらに接種回数を上乗せして行うことができると考えております。
 次に、ワクチンの分配・接種体制についてです。
 身近な医療機関で接種を行っていただく。そして、これについては、やはり地域のお医者さん、医療機関の皆さんのご協力が欠かせません。
 先日、私も医師会の会長さんをはじめ皆さんとお話させていただいて、総力を挙げて協力するという心強いお言葉をいただいておりますので、これまでずっと協議も重ねてまいりましたが、改めてこれから本格実施に向かうに当たって医師会と確認しております。
 そして、配送につきましては、堺市が責任を持って行っていきます。こちらのメーカーの在庫がある倉庫、こちらから大規模な接種会場につきましては、医療機関についてはそのままディープフリーザー(超低温冷凍庫)を設置していただいて配送を行います。一方で「個別接種」、診療所の皆様であったり、堺市が設置する地域会場につきましては、市の施設にディープフリーザーを置きまして、そこから委託業者により配送するという形になっております。このディープフリーザーの確保というのも実は問題になっておりまして、当初、国から示された案では、堺市の割り当てが国からは50台と示されております。ただ、3月中にそのディープフリーザーが何台来るかということを確認しますと8台なんですね。50台の割り当てのうち、3月中には8台しか確保できないと、そして、4月には10台来ますが、それでも50台の割り当てのうちの18台と、全然足りないということで、堺市として独自にディープフリーザーの確保を行いました。マイナス75℃が保てるディープフリーザーを10台確保しまして、3月中旬までに設置できる予定です。そうすることで、比較的大きな医療機関にディープフリーザーを置き、そして、堺市の施設にもディープフリーザーを置いて小分けによる配送ができるという体制を確保しています。
 そして、堺市が新しく、独自の仕組みとして導入する内容です。
 もともと国としては「集団接種」を基本にしておりました。そして「集団接種」、基本型接種施設から(小分けしたワクチンの配分を受ける医療機関である)サテライト会場を上限3か所としておりましたので、堺市もそれで検討していたんですけど、それだとかなり難しいんじゃないかと、やはり「個別接種」を軸にしないと迅速な接種にはつながらないということで、国からのその通達はあったんですが、12月から堺市としては小分けするシステム、仕組みというのを考えておりました。そして、トーホー工業さんという会社ですが、企業の方と市と協議を行って、このような専用のケースを製作いたしました。
 実際に実物がこちらにございます。このような発泡スチロール製のケースになっていまして、内容がこのような形ですかね、そして、こちらにワクチンの瓶、「バイアル」ですね。これが25本入る形になっております。くぼみが中にありまして、このくぼみにぴったりと収まります。そして、でっぱりがありますので、これをはめることで持ち運びのときにもこの中の瓶がぶれずに運ぶことができるという、これが今回トーホー工業株式会社様と堺市で共同製作したケースになります。そして、これは発泡スチロールでできているというところが特徴でして、本体約280g、これに保冷剤が入っております。このように一般の保冷剤を2つ入れるくぼみによって外気温35℃、真夏でも12時間、8℃以下を維持できます。今、ファイザー社製のワクチンに関しましては、マイナス75℃以下の冷凍庫の保存が必要で、(冷蔵で)2℃~8℃で5日間もつということが確認されておりますので、こちらも小分け配送するときに大変効果的であると考えております。
 こちらを私たちは「Sakai-BOX」と名づけまして、ぜひこの小分けの配送ボックス「Sakai-BOX」を活用していただいて、迅速な接種につなげていきたいと考えております。

 続きまして、医療機関の皆様の負担軽減・接種体制です。
 こちらも医療機関の皆様とお話をさせていただきました。まず、国のシステムの入力のサポート(についてです)。
 国のワクチン接種システムでV-SYS(厚生労働省のワクチン接種円滑化システム)というシステムがあります。そちらに接種をしたデータを入力するんですが、やはり規模の小さい診療所ですと、その日々のデータを入力するのがなかなか手間で、大変だということがありました。こちらも以前、府の連絡会議がありまして、大阪府医師会の会長さんからもそういうお話がありました。堺市として何かできないかということを考えまして、必要とする医療機関様、もちろん自分たちのところでできるよということであれば行っていただきたいですが、(データ入力は)やってほしいというところがございましたら、特に小規模の診療所になるかと思いますが、堺市がサポートする。そして、1日100回以上実施する比較的大規模な医療機関につきましては、市のコールセンター、こちらで予約の受付をします。
 そして、さらに個々の医療機関の接種体制を支援します。今回370もの個別診療、医療機関の皆さんにご協力をいただきますので、接種する体制を整えていただける医療機関の皆様には協力金を支給させていただいて、より強固な接種体制の確保につなげたいと考えております。
 また、大きな病院であればアナフィラキシーショック、アレルギー反応が起こったときにもすぐに対応できる体制もあるんですが、小さな診療所ですとなかなかそこまでの設備が整っていないということがありますので、そういうときには大きな病院とつなげて迅速に対応していただけるそのような支援も堺市がさせていただきたいと考えております。医療機関の皆様の負担軽減をすることで実施体制を、さらに強化したいと考えております。
 こちらが接種の流れです。今この集団接種会場である、地域会場の流れですが、それぞれこのような形で想定をしております。基本的にはこの会場設営であったり、運営は業務委託で行っていただくということです。そして、地域会場を設けるに当たっては、医師、看護師、そして、事務スタッフも必要になります。それぞれきちんとご協力をいただいた上で、まずは各区1か所以上の常設会場を設置しまして、土、日、祝の臨時会場も設置をめざしていきたいと考えております。
 この会場についてですが、公の施設であったり、民間の施設も今検討を(しています。)もうほぼ確定しているんですが、3月上旬には全てこの常設1か所の会場が確定する予定です。市民の皆様に予約していただくときには、この会場からも予約していただけますので、また後ほどその仕組みもお伝えをさせていただきたいと思います。
 こちら、区役所は接種会場調整中とありますが、区役所、文化会館、民間施設、その他の臨時会場、それ以外の場所ですね。各区1か所以上に加えて、その区によっては2か所目、3か所目ということも検討していきたいと考えております。
 そして、接種券の送付についてです。
 市の業務としましては、ご高齢者の皆様に4月以降の接種をしていただくために3月下旬からこの接種券の配布を予定しております。国が今3月下旬としていますが、国がゴーサインを出せば、速やかに堺市としては(動けるよう)既に準備をしております。
 内容としては、こちら接種券ですね。ここにシールを貼りつける場所があって、このような接種券がついています。そして、これがワクチンの案内です。こちらはもう既に完成しております。高齢者の方向けとありますが、どのような形で受けていただくかという流れをこちらに記載しております。
 そして、こちらも少し苦労したところですけど、先週、ファイザー社製のワクチンが承認されましたが、実は、承認されるまでは予診票を発行できなかったんですね。その認可されたワクチンの種類によって予診票が作られる。これが、厚生労働省から示されて堺市に届きました。それを直ちにこちらでも用意しまして、3月後半に送付をします。内容に予診票を含めてお送りすることにしました。これによって何ができるかといいますと、予診票を同封することで、接種会場で待ち時間を軽減できます。
 以前、川崎市で集団接種のシミュレーションがあって、私もその様子をニュースの報道で見ていたんですけど、予診票を書くのに時間がかかって、3分、4分かかって、そこで密になったり、少し進行が遅れてしまうということがありましたので、今回予診票をあらかじめ送付させていただくことで、ご自身の、例えば基礎疾患であったり体調であったり、そのようなことを事前に記入していただいて、会場で予診票を書いていただく時間を省く、会場が滞留しない、密にならないようなことにつなげていきたいと考えております。
 続きまして、接種の予約方法についてです。「個別接種」か「集団接種」かによって内容は変わります。「個別接種」の場合は、基本的には地域の医療機関、かかりつけ医のところで受けていただきますので、ふだん予約している方法、ホームページであったり電話を通じて予約していただきます。診察予約と同じ方法で行っていただく。そして、「集団接種」につきましては、市にコールセンターを設けております。これも本格実施のときには90人体制でコールセンターを設けますので、こちらで受け付けます。そしてさらに、Web、LINE、こちらも後でページを見ていただきますが、市の予約システムを通じても行うことができる。こちらは、堺市独自で予約システムを導入しております。「集団接種」のときの予約システムについてです。大きく分けて3ページあります。ホームページかLINEかコールセンター。そして、接種会場、希望日の空き状況を確認していただいて、メール、LINE等でお知らせをする機能もついております。実際のLINEの画面のイメージがこちらですね。例えば、接種日から予約する場合、こちら日付を選んでいただいて、そして、どこで受けるかと、どこが空いているかと、空き状況を見て予約をする。そのときには、先ほど接種券のサンプルを出しましたが、券番号がありますので、券番号、お名前、生年月日、電話番号などを登録していただきまして予約します。接種会場からの場合には、接種会場を検索した上でお近くのところ、もしくは望むところで接種を受けていただくための予約をする。このLINEのシステムから予約も、キャンセルもできる予定になっております。
 続きまして、4月から高齢者の方に優先接種が始まりますが、ご高齢の方で入所施設に入居されている方の接種をどうするかということ、これも重要な課題であります。
 基本的には私も市内の施設の状況を少し確認させていただいたのですが、多くの施設では、施設にお医者さんがいらっしゃる場合があります。もしくは、施設自体がお医者さんや病院と契約しているということも多くありますので、そのような場合はお医者さんに実際に施設を訪問していただいて、接種をすることになろうかと思います。
 施設の中には、医師やかかりつけ医がいらっしゃらない場合、そういう場合は堺市が医療機関を紹介させていただくと、ふだんかかりつけ医がいない施設、お医者さんとの契約がない施設においても、市がサポートすることで円滑な接種に結びつけたいと考えております。
 そして、今、優先接種は高齢者の方が4月以降となっているんですが、この高齢者施設に入っていらっしゃる方に接種しようと思えば、やはりその場にはスタッフの方がいらっしゃいます。施設職員の方にも合わせて受けていただくことでより効率化を図れると考えております。
 ただ、一方で3月下旬を今予定しておりますが、接種券をお送りするのは65歳以上の高齢の方のみになりますので、施設のほうに案内しまして3月末までに堺市にリストを送っていただきまして、こちらからその施設の職員の皆さんに関しても接種券をお送りさせていただきたいと考えています。
 そして、堺市からの情報提供の方法です。
 ポータルサイトを新しく開設します。後ほどご紹介します。そして、チャットボット、AIによって簡単な質問に対して受け答えができる。それによってコールセンターの負荷も減らすことができますし、24時間いつでもお問い合わせできることにつながります。SNSでも情報提供してまいります。
 そして、「広報さかい」、こちらでも毎月新型コロナウイルス感染症の特集を組んでおりますが、「広報さかい」やチラシなどで情報提供させていただく。
 さらに、コールセンター、こちらも大規模な体制を構築しておりますので、お気軽に新型コロナウイルスワクチンに対するお問い合わせをしていただけるようになります。
 こちらが、ワクチン接種のポータルサイトです。
 今、作成を進めておりまして、3月上旬に開設予定になっております。例えば、先ほどLINEの画面を見ていただきましたが、このポータルサイトからも予約の画面に飛ぶことができます。接種会場を探す、予約をする。そして、予診票をダウンロードしていただく。こちらは、例えば優先接種になっていない方でも、こういう項目が聞かれるのだということを事前に知っておいていただいたり、もしくは、送られてきた予診票をもしなくしてしまった場合にも、こちらでダウンロードしていただけるようになります。そして、ワクチンに関する国や府の情報を入手することができる。まさにポータルサイト、ワクチンに関する玄関のサイトを堺市で設けたいと考えております。
 そして、先日お伝えをしましたが、2月24日、明後日からこのワクチン接種コールセンターを開設いたします。まずは20人体制で開設しますが、実際に本格接種が始まったときには90人体制でこのコールセンターを設けますので、ぜひ市民の皆さんがワクチンに関する不安はたくさんあると思うんですけど、このコールセンターできちんとそのワクチンに対するご不安、そして、内容も、また、接種の手続、そして、実際に予約をしていただくときの受付もこちらで行いたいと考えております。
 こちらが最後のページですね。
 堺市の役所の中のワクチンの接種推進体制です。
 これまで、12月1日からこちらのチームを2つ立ち上げまして、接種担当チーム、調整担当チーム、各種調整であったり、検討を行ってまいりました。そして、今回のこの検討計画がまとまったんですが、これからさらにいよいよ実施の段階に入ってくるということで、今回新たに企画担当のチームを設けます。これで合計25人体制ということで、ワクチンの接種本格実施に入ってまいります。
 今、連日報道等でもワクチンの話題が出ておりまして、自治体が戸惑っているという報道もありますが、私たちは国が今しっかりと準備を進めてくれていると信じておりますので、自治体としては国でワクチンをしっかり供給体制を組んでいただいて、そして、その仕組みに沿って堺市では確実な体制で、実際にワクチンが供給された際には市民の皆さんが安心して迅速に便利に受けていただける体制を構築したいと考えております。
 今日お知らせしたのはここまでの状況ですが、さらにこれから地域会場であったり、様々なより詳細な内容が決定すると考えておりますので、その際にはまたお伝えさせていただきたいと思います。
 私からは以上です。

質疑応答

(時事通信)

 ワクチンについて、1瓶に合わせて5回ワクチンが打てるんですが、6時間しか期限がないと、その場合、1瓶に合わせて5人ずつコンスタントに打てるのか、その余らせないための工夫はどういったものがありますか。

(市長)

 370か所の診療所等で個別接種を行っていただきます。今お話したところが、おそらく集団接種会場は1日何百人も接種されますので、あまりロスというところでは心配は少ないかなと思うんですけど、例えば、個別接種のところ、診療所の規模によっては、5回単位では余りが出る可能性もあります。基本的にはこの個別接種の場合でも、堺市からは5回単位で申請してくださいということで予約の状況を送っていただくんですね。当診療所では何回分が必要ですという申請をいただきますので、それに沿って堺市が(ワクチンを)お送りします。5回単位で行っていただきたいと考えておりますが、それでも当日キャンセルが発生するということも想定されます。その場合、昨日、河野大臣もキャンセル待ちのシステム、仕組みを考えるということをおっしゃっていましたが、やはり必要な仕組みだなと考えております。ただ、諸外国の例を見ますと、ワクチンチェイサーという方がいらっしゃって、ここでキャンセル待ちが出そうだからと、該当しない方がたくさん詰めかけるということがあります。それが日本で行われてはいけませんので、国としてそのキャンセル待ちの扱いをどうするかというのは、指針は示してほしいと思います。そうじゃない場合でも、例えば、優先接種する方々がいらっしゃいますので、それは基本的には守らなくてはいけないと思うんですが、例えば、公務員の中でも、消防隊員であったり、よりその感染のリスクが高い人に対しては、キャンセル待ちであるような、実際の余りが生じたものを使って何かできないか、今、庁内で検討しております。
 基本的には5回単位でこちらにおっしゃっていただいて、そして、5回単位でお送りしますと、その場合にもし余りが発生した(場合)、廃棄ロスをできるだけ少なくしたいというのは私たちの思いでもありますので、その点についても検討をしております。

(時事通信)

 続いてなんですが、個別接種についてのかかりつけ医などが市内に370か所準備されているということなんですが、トラックなどで回れない地区、小回りが利かない地区にあるようなところは、バイクなどで運ぶことなども、その時間の限りを考えると想定されていらっしゃるんですか。

(市長)

 基本的には、市の委託業者による配送で、トラックで運べない地域がどれぐらいあるかということですけど、おそらくその配送業者にあっては軽自動車であったり、そういうものでも配送されると思っています。
 練馬区モデルの中では、バイク便ということも示されていたんですが、その後、厚生労働省では、バイク便は少し振動があるんじゃないかということもありましたので、ワクチンの機能が損なわれては意味がありませんので、確実に実施できる方法で委託業者の方とも相談しながら行っていきたいと考えています。

(時事通信)

 あと2点、お願いしたいんですけれども、この個別接種に関して、まちのかかりつけ医などは、とても小規模な施設の中で診断される場合もあると思うんですが、その接種後に15分から30分副反応を見るための待機の必要があると思うんですけれども、この待合室の密の問題が残っていると思っていまして、効率的な接種を行うための方法はどういったものがあるでしょうか。

(市長)

 基本的には、各施設の診療所で工夫していただきたいと考えております。私も実際に接種をしていただける診療所にお伺いしているわけではありませんが、ほかの地域の状況を見ますと、例えば、診療の中でパイプ椅子をいくつか離れたところに置いて、比較的感染が発生しにくい、密になりにくいように工夫されておりましたし、堺市でもそのような運用をすると思います。実際に、医師会の皆様、診療所の皆様、多く関わっていらっしゃいますので、お聞きして、例えばどうしても密になるようであれば、どうしたらいいかということを一緒に協議したいと考えています。

(時事通信)

 最後になりますが、このトーホー工業株式会社とSakai-BOXを共同製作するに至った経緯を教えていただきたいですが。

(市長)

 まず今回、円滑なワクチン接種を進めるためには、やはり個別の診療所での個別接種が欠かせないだろうというのが私たちの想定でした。ですから、基本的には国の通達に従って集団接種という体制を念頭に置きながら、12月からこのような小分けにできる配送システムができないかということを検討しておりました。そうする中で、トーホー工業様からお声がけをいただきました。市の担当者とトーホー工業様と何回も打合せをして、このたびこのような名前で、このような形で作っていただきました。堺市の担当者も頑張って製作したので、名前もSakai-BOXとしていますが、決して私たちだけのものにするつもりはございません。トーホー工業様が販売される製品だと考えていますので。価格についてはトーホー工業様にお問合せいただきたいんですが、この堺市が共同で製作し、この仕組みを使って今回のワクチン接種が全国で円滑に進んだら幸いです。

(時事通信)

 ありがとうございます。

(関西テレビ)

 Sakai-BOXについてちょっとお尋ねしたいですけれども、このサイズで各医療機関に運べると効率的にというか迅速に運べるのかなと思うんですが、そもそも行政から自治体から各医療機関に小分けして配送するっていう段階では、どういう国からの通達がきていて、そういうところはどこに課題があったのかというのをちょっと伺いたいんですが。担当に少しだけ伺うと、全国的にも珍しいということをおっしゃっていただけるんですが、その辺りも含めて、どの点がこのSakai-BOXは画期的なのかちょっと教えてください。

(市長)

 まず、私たちも何度も実は体制は練り直したんですね。最初は、お伝えしていますとおりこの基本型接種施設というものを1か所置いて、そこから上限を3か所までとして、上限3か所までサテライト会場を設けることができるという国からの通達でした。そうすると、基本型接種施設というのはディープフリーザーを置く場所でして、そんなに何百か所も置くことはできないものですから、(基本型接種施設が)10か所とか20か所とかに限られるんじゃないかということです。そこから(サテライトが基本型接種施設1か所につき)3か所となると、(合計で)60か所程度かと。とてもじゃないけど堺市民83万人いらっしゃいますので、その方たちに接種を受けていただくことはできないというところから、この個別接種の方法というのも検討しておりました。そもそも、個別接種の方法は、これまで国からは基本的には集団接種1か所とサテライト3か所でしたから、おそらく多くの自治体で検討されてなかったと思うんですね。その中で、練馬区モデルというものが、1月下旬か2月かに示されまして、私たちからするとこういうことができたのか、そもそもサテライト会場が上限3か所と決められていたので、その中でやろうとしていたんですけど、いきなり練馬区モデルで何百か所の診療所でというのが書いてありましたので、ちょっと驚いたんですけれど。ただ、堺市としてはこれまで検討してきた内容ですので、本当にこれまで検討してきてよかったなと思います。こういう体制で実際にそれぞれの370か所ある診療所に小分けをしたものを配送するということですね。そして、例えば、釣りとかに使うクーラーボックスみたいなのがありますよね。それでもおそらく保冷はできるかと思うんですが、ただかなり重い。やはり迅速にそして適切に届けたいという思いから、今回このような本体280グラムのボックスを製作して、週2回配送することを今、予定しております。そして週2回というのは、ワクチンを一度ディープフリーザーから出したあと2℃~8℃で5日間(保管できる)ということですので、大体週2回配送するとうまく回るんじゃないかと思います。その週2回を各病院にSakai-BOXを使って配送させていただくというところで、実際に今配送業者の皆さんともお話をしていますし、委託業者の皆さんともお話をしていますし、小分けボックスを使って、このような現実的な形で配送できる仕組みを構築したというのは先進的な事例なのかなと考えています。

(関西テレビ)

 ありがとうございます。
 もう一点、国から支給があるものだとちょっと使い勝手が悪くて、という話をちらっと聞いたんですが、この辺りは国からそもそも支給はされる予定だったものなんでしょうか。

(市長)

 担当者、お願いします。

(担当)

 国から保冷バッグの支給が1施設当たり、ディープフリーザーを置いている施設当たり4個ということで決められております。先ほど申し上げましたけども、保冷ボックス自体が少し大きいということもありまして、市のほうの小分けにはちょっとそぐわないというような形になっております。

(関西テレビ)

 もう1点だけ、すみません。大きくっていうのは、各個別の医療機関さんで使うにはちょっと量が大き過ぎるって、どれぐらい(ですか)。

(担当)

 そうですね、大きさですが外寸が(それぞれ)35.8(センチメートル)、30.0(センチメートル)、29.5(センチメートル)という、その30.0センチメートル角ぐらいのものになりますので、堺市のボックスより一まわり以上大きなものになります。数も1施設当たり4個ということになりますので、数のほうも全然足りないというような状況です。

(関西テレビ)

 ありがとうございます。

(NHK)

 まず1点目ですけれども、12月のときと比べると国の情報も二転三転してるといいますか、結局4月も高齢者は限定的になると言われてましたけれども、その辺り国の通知を受けて動く自治体、打つのは自治体ですが、受け止めをお伺いしたいんですけども。

(市長)

 この会見でも、費用面では少し私も言ったことがありますが、全国民、16歳以上ですが、やはり今回のこれだけの人を対象としたワクチン接種というのは国家プロジェクトだと考えています。これだけの規模のプロジェクトというのは、これまでに例がない史上初だと思いますし、その中では国の国会議員の皆さんもそして厚生労働省をはじめ政府の皆さんも大変、苦労しながら組み立てられているんだと思います。ですから、私たちはその内容によって万全に動ける体制は整えています。ここは国が遅いとか、自治体はちゃんとやっているとか、そういうことではなくて日本全体として一丸となってこのワクチン接種をスムーズに進めていく必要があると思いますので、国のほうでもきちんと責任を持って行っていただいて、そして堺市としても責任を持って市民の皆さんに接種していただける体制を整えたいと考えています。

(NHK)

 ありがとうございます。
 あと何点かあるんですけれども、接種会場の数なんですけれども、個別接種でおよそ370か所などとありますが、これは4月以降開始時にこれだけの数なのか、段階的に増加して最終的にこれをめざすのか、いかがでしょうか。

(市長)

 スタートダッシュで行いたいと考えていますが、今、実際の感覚というはどうですかね。担当者、協議状況をお願いできますか。

(担当)

 現在、また最新の情報ということで、医療機関のほうにはアンケートを取っているところでございます。今、370以上という(数をお示ししています)のは、12月末時点で多くの医療機関さんからそのようなお声を頂いたというアンケートの結果になります。

(市長)

 今、370か所としていますが、こちらは実際に私も直接医師会の皆さんとお話していますし、今回のその体制を整えていただけるところについては、協力金も支給させていただきますので、市内全体で約500の医療機関がありますが、370と言わず、多くの医療機関の皆さんに協力をしていただきたいと考えています。

(NHK)

 すみません、あと1点ですが、分配と接種体制の中でディープフリーザーを市の施設に7台設置ということで、これは接種とは関係ないところに置くということなんですかね。どういう施設をイメージしたらいいのかというところと、あと地域会場で民間施設とありましたけれども、ニュースでは例えばイオンが民間会場としてもいいですよというようなニュースがありましたが、多くの人が集まれるような所というのはどういう施設をイメージすればいいんでしょうか。

(市長)

 まず接種会場についてですが、今、協議中ですので、民間企業の皆さんであったり、団体の皆様がありますので、そこは確定してからお伝えしたいと思いますが、報道でありましたような例えばイオンさんであったり、様々なお声がけいただくところもございますので。ただ、実際にその場所でワクチン接種ができるかどうかというのも大事な視点ですね。例えば、スペースの一画をお貸しいただくとしても、先ほど集団接種の地域会場のイメージがありましたが、お医者さんが2人必要で、看護師さんが6人、そして事務スタッフが8人ということで、かなりの大規模になりますので、実際にお声がけをいただいて円滑な接種、そして先ほど接種後の15分間の様子を見るスペースも必要だということもありますから、実際にそれだけのスペースを確保できるところを今、調整しているという状況です。
 そして、実際ディープフリーザー7台につきまして、役所内だと私は認識しているんですが、(担当者、)実際のどういうスペースでという詳しいところは分かりますか。

(担当)

 スペースにつきましては、現在、配送ルートも含めて検討中ということになっております。ただ、一括して配送できる配送センターのような形で7台まとめて1か所に設置する予定をしております。

(NHK)

 それは市役所ということですかね。

(担当)

 市役所も含めて、今、調整しているところでございます。

(毎日放送)

 今日の会見の資料で出ていましたが、想定する接種率について70%ということで、改めて70%とした狙いと、まだワクチン接種については分からないことも多くて今後この接種を希望する人たちが増えてくる可能性もあるんですが、増えてきた際にどのように対応していこうとお考えなのか、お伺いしてもよろしいでしょうか。

(市長)

 実際に、4月から本格的に供給されたとして、ご高齢の皆さんから(予防接種が)始まるんですけど、その段階でどういう流れがあるかというのは、実は私たちも今完全にはつかみ切れていません。報道では、例えば少し様子見したいと、何カ月かたってから受けたいという方もいらっしゃいます。ただ、一度に来られても大丈夫な体制、それを今、アンケートの62%よりも1割乗せて(約)70%という体制を整えておりますが、そこについては実際に皆様が行動される状況にもよって判断したいと考えております。今、体制を整えていますが、やはり市内の医療機関の数というのは限りがありますし、地域会場を常設で各区1か所以上設けて、さらに週末の臨時会場を設けようとしていますが、地域会場を設けるとそのスペースの確保というはもちろんあるんですが、そこにお医者さん、看護師さん、事務スタッフとかなりの規模の人の配置、ご協力というのも必要になります。ですから、まずはこの体制、常設の地域会場を1か所とそして個別接種の370以上の医療機関というところにきちんとご協力をいただいて、こちらの(1月あたり)18.3万回の接種回数というところを死守したいなと考えております。もし、多くの方が最初から来られた場合、やはりご高齢の方は約23万人でそのうちの70%ということですから、それを2回ということで4月、5月で対応できるとは思うんですが、例えば皆さんが4月にどっと来られた場合は、やはり5月にお待ちいただくこともあるかと思います。その場合でも適切に情報をお伝えして、皆様が不安に思われないように対応したいと考えています。

(読売テレビ)

 Sakai-BOXに関して聞きたいんですが、これは個別接種のときだけ使うものなんですか。個別接種の会場に運ぶときだけに使うものなんですか。

(市長)

 基本的には個別接種だと考えておりますが、(担当者、)運ぶ方法は、集団会場のときはどうですかね。

(担当)

 集団会場につきましても、複数個、そのボックスを用いて配送するということも検討しております。

(市長)

 基本的には、この集団接種の中でも医療機関の場合はディープフリーザーを置くようにしていただきますので、ここで対応します。個別接種はもちろんSakai-BOXを使いますし、集団接種にも何百回、何千回という規模がありますので、その内容に応じて配送のシステムを整えていきたいと考えています。

(読売テレビ)

 あと2点ですが、臨時施設というのは、地域会場みたいに区役所とかをやはりイメージされているんですか。

(市長)

 こちらの接種会場は、区役所、文化会館、ほか、市の施設もしくは民間施設というところを想定していますが、これらとは別に同じようなところで、スペースと円滑に接種できる体制が整えばところということで検討しています。

(読売テレビ)

 すみません、最後に質問なんですが、協力金を個別接種で協力してもらったところにっていう話があったと思うんですが、その協力金っていうのは今おいくらぐらいで考えられているのかっていうのはありますか。

(市長)

 大体の金額をお伝えしてもいいですかね。今、お伝えしていますのは、その診療所で予約を月に何回程度受けていただけるか、例えば、月に何百回予約できるよという予約回数によって段階的に分けようかと考えています。その内容によって、10万円から段階的に100万円程度、これも今まだ協議中ではありますが、大体その内容で皆様にご協力いただけるようにしたいと考えています。

(読売テレビ)

 分かりました、ありがとうございます。

(日本経済新聞)

 この Sakai-BOXですけれども、今、堺市自身は何か物を作る機能を持ってないと思うので、なぜ製作の委託ではなくて共同製作とおっしゃっているのか、その共同部分はどういうことなのか、教えていただけますか。

(市長)

 実際に配送するときのニーズであったり、方法ということは、やはり製作される企業さんだけじゃなくて、堺市がこれからこう使いたいというその場面がありますから、やはり製作に当たって協議する、知恵を出すというところで、共同製作としても問題ないんじゃないかなと思います。

(日本経済新聞)

 主に、その仕様の策定に当たって、共同で検討したということですかね。

(市長)

 そう考えています。担当者、他に(何か)ありますか。

(担当)

 ワクチンの配送に関して、バイアルを入れるようなくぼみをつけたり、そういったところを小分けできる個数がいくらぐらいかというのも想定して、小さくてコンパクトで軽いものができないかということで、設計のほうも担当者が一緒に携わって行ったというものになります。

(日本経済新聞)

 いくつお作りになったんですか。

(担当)

 製作は、今メーカーさんのほうでされていると聞いています。必要な個数は、それぞれ各自治体からの発注に伴って生産体制を増大していくものと思われます。

(市長)

 堺市としては、今、370以上の診療所の皆さんにご協力いただきたいと想定していますので、大体400個、そして週に2回お届けしたいと考えていますので、400×2=800個ぐらいを想定しています。

(日本経済新聞)

 これは特別な素材を使ったりしているんでしょうか。あるいは、何らかの特許とかそういうものを取っておられるんでしょうか。

(市長)

 担当者、お願いします。

(担当)

 発泡スチロールにつきましては、特殊なものを使われているということでお聞きしております。詳しくはメーカー様のほうにお問合せいただけたらと思います。

(関西テレビ)

 Sakai-BOXなんですけれども、こういった小分けでの配送というのは、堺市を見習って他の自治体でも広まればいいなとは思うんですが、現状はやっぱりこういう小さいものがないと各医療機関に配送するっていうのは難しいというようなお考えなんでしょうか。また、ほかの全国的に珍しい取組ということをおっしゃっていただいたんですが、堺市の調べではこういった小分けで箱を作ってやるよっていうところがないという認識でいらっしゃったということですか。

(担当)

 堺市の場合、比較的接種回数が少ない、そういう医療機関さんが数多くございましたので、大きなボックスで少量のワクチンを配送するというのは非常に非効率ということも考えまして、小さな箱をと、共同製作しました。

(関西テレビ)

 ありがとうございます。

(NHK)

 1点、今回の接種の会場ですけれども、分からないですけど例えば会場に行きにくい交通の便が不便な人であるとか、周りに個別接種のかかりつけ医がなかったっていう人に対して、接種会場に行くまでの支援策であるとか、何か考えられてることはありますか。

(市長)

 基本的には個別接種はもちろんかかりつけ医、もしくは地域のところですので身近なところを利用していただきたい。かかりつけ医がない場合というのは、集団接種会場を利用していただくことになりますが、その場合も地域会場は基本的には便利な地域、駅近くであったり、比較的集まりやすい場所を想定しています。その場合に、それでも例えばご高齢の方であったり、障害をお持ちの方で行きにくいということであれば、そこも少しサポート(の方法)を考えてみたいと思います。

(NHK)

 あと、すみません。確認なんですけども、接種会場自体選べるのは、予約の埋まり具合があると思うんですけど、そこは各自自由ということですよね。

(市長)

 堺市内の会場は特にお住まいの地域によって分けているということは、今は検討しておりません。

(日本経済新聞)

 今の質問に関連するんですけれども、個別接種で受けるか集団接種を選ぶかは、もう市民の方の選択で構わないということでよろしいでしょうか。

(市長)

 やはり基本的には個別接種で受けていただきたいなという思いがあります。といいますのは、ワクチン接種もそうなんですが、やはり特にご高齢の方ですね。私たちは今かかりつけ医をより多く持っていただきたいという思いがあります。なぜかというと、地域でどうしてもご高齢の方で孤立しやすい立場にある。そうすると病状が悪化したりということがありますので、身近な医療機関を持っていただくとそういうときにも対応していただけますので、できるだけ多くかかりつけ医を持っていただきたい。今回、ワクチン接種の際にもやはりかかりつけ医、地域の身近な診療所で受けていただく方が、接種後のことも含めて対応がしやすくなりますので、できれば個別接種で受けていただきたいなという思いがあります。ただこちらはそれぞれの皆さんの判断になるかと思いますので、集団接種会場で受けていただくことも、もちろん問題はありません。

(日本経済新聞)

 (個別接種を)推奨(する)というような形ですか。

(市長)

 やはり基本は個別接種ということを念頭に置いています。

(読売テレビ)

 24日からコールセンターが開かれるということなんですけれども、この24日から予約を開始するわけではないんですよね。

(市長)

 予約の受付は3月下旬からとしております。接種券をこちらからお送りいたしますので、その接種券の券番号が必要になります。ですから、そもそも接種券の配付が本当に3月下旬からできるかは国の方針がありますが、堺市としては今のところ3月下旬から予約受付をする予定です。(コールセンターを)2月24日開設としていますのは、これから医療機関の医療従事者の皆様への先行接種と優先接種があって、その後、ご高齢の方に配付しますので、1カ月前倒しして、今の間に例えば不安を持ってらっしゃる方であるとか、ワクチンの仕組みというものを分かりやすくお伝えするために、早く準備したいという思いで開設をしております。ただ、このワクチンに関する情報も今、目まぐるしく変わっておりまして、例えばファイザー社製のワクチンについても、これまでマイナス75℃の冷凍庫で保存とありましたけど、マイナス15℃からマイナス25℃でも2週間程度大丈夫という申請もアメリカではされているとありますので、状況によっては変わることがありますが、できるだけ最新の情報をこのコールセンターでお伝えさせていただきたいと考えています。

(読売テレビ)

 あともう一点、Sakai-BOXを堺市以外でも使いたい人がいた場合には、それは使わせてあげるとかっていうことはあるんですか。

(市長)

 はい。もちろんです。これは大変効果的な仕組みだと考えていますので、もちろん堺市で使う分は、先ほどお伝えした800個を念頭に確保したいと思っていますが、この製作に関しては企業さんを通じてどこの自治体でもお使いいただけたらいいんじゃないかと考えています。

(読売テレビ)

 ありがとうございます。

(日本経済新聞)

 他の自治体の参考になる情報として伺いたいんですけれど、800個を堺市が購入する予算というのはいくらですか。

(市長)

 (担当者、)予算、どうですかね。

(担当)

 価格につきましては、事業所さんとの調整をさせていただく予定となっておりますので、現時点での予算は控えさせていただきます。申し訳ありません。

(日本経済新聞)

 言えないということですか。それとも決まっているけど公表できないんですか。

(担当)

 未定ということになります。個数も含めまして、今800個ということでありますが、予備で必要なものもございますので、その辺りの算出も改めてさせていただきます。

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