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堺市長記者会見 令和元年10月23日

更新日:2019年10月28日

市長

 まず案件として3件お伝えをします。1件めは台風19号について、2件めは関西広域連合のトッププロモーション。3件めは使い捨てプラスチック削減に関する協定の締結についてです。

台風19号について

 まず先日の台風19号、本当に東日本を中心に大きな被害をもたらしまして、被災された皆様に堺市としても心からお見舞い申し上げたいと思います。
 そして被害が出ると想定されている前から、我々も堺市に台風の影響がなかったとしても大きな被害を受けた地域に何か支援ができないかということを危機管理監、そして副市長とも協議をしてまいりまして、総務省、(指定都市市長会、)関西広域連合の打診には全て協力する用意があるということを伝えてきました。
 その結果、まずは福島県の石川町というところに危機管理対応の職員を2人、マネジメント支援ということで送りまして、その後、税務担当の職員を2人。そして本日と明日で今度、災害廃棄物のマネジメント支援等ということで8人を派遣する予定にしております。本日も朝から救援対策本部会議の立ち上げを行いまして、そこで実際に派遣される職員の激励を行いました。
 堺市としましては決して他人事ではありません。被災された地域にサポートができて、一刻も早く被災された皆さんの生活再建ができるようにサポートを行っていきたいと考えております。
 また堺市として、市営住宅、こちらも被災された方々、実際に住むことができなくなった方々については無償での提供ということを行っておりますし、今市役所、そして各区役所には義援金の募金箱も置いておりますので市民の皆さんにはぜひご協力をいただけたらと思います。

フランス出張を終えて

 2点めですね。先週、10月14日から17日にかけて関西広域連合のトッププロモーションということでパリを訪問してまいりました。
 市長就任直後から、ぜひ堺市に来てほしいということで関西広域連合から打診がありました。その一つの大きな理由は、世界遺産登録というものが実現されるときに、ユネスコの本部があるパリを訪れてユネスコ本部の世界遺産センター長と意見交換をするのに、やはり直近で世界遺産に登録されるであろう、またされた堺市がそこにいることが重要だということで、それを聞きまして私もそれならばということで今回、パリを訪れてきました。実際に、世界遺産センター長と意見交換をしたり、ユネスコの日本大使とも今の世界遺産登録後の状況をお伝えしまして、意見交換を行いました。
 またトッププロモーションということですので、パリで観光業者の方々と意見交換をしたり、実際に私もプレゼンテーションを行いまして、堺の魅力をよくお伝えすることができたと思っております。ただ、まだまだ堺という場所は知られていませんでして、どうしても京都であるとか、フランスでしたらミシュランのガイドブックにあります高野山というのは多くの方が知っていらっしゃるんですけど、まだまだ知名度が足りないので、これはぜひ古くからヨーロッパ地域とも交流があった堺ですから、現地を訪れるだけではなくて、実際にいろんな方法を使いながら堺のPRができたらというふうに考えております。

使い捨てプラスチック削減に関する協定の締結について

 そして、もう1点。本日、15時半から使い捨てプラスチック削減における協定の締結を行います。こちらは堺市内の食品スーパー等の11事業者と、そして市民団体であります堺市消費生活協議会、そして本市の3者で行うものです。
 これまでもレジ袋を中心に行っていたんですけど、これを食品トレー、ストロー、フォークの使用や提供に関しても使い捨てプラスチックの削減に取り組んでいくものです。
 この協定の締結を通じまして、堺市域における使い捨てプラスチックを減らしていくために協力して取り組みを進めていきたいと考えております。
私からは以上です。

質疑応答

(朝日新聞)

 災害の支援なんですけれども、この福島県石川町への支援、マッチングになったのは、これは全く総務省のほうが任意でやって決まったものなんでしょうか。何か理由があるんですかね。

(市長)

 私たちとしましては、ふだん支援を受ける窓口となっているのは関西広域連合、政令市の市長会。そして平成29年からですか、総務省ということもありまして、どの窓口に対しても私たちはサポートするということを表明しておりまして、実際にマッチングにつながったのがこの石川町ということだと聞いております。

(朝日新聞)

 今まで8人派遣しているということですけど、これはニーズがいろいろ生じてきているからどんどん出しているんだと思うんですけど、今後ももちろん何かあれば出していくことになるんでしょうか。

(市長)

 そうですね。こちら先ほど、先方の町長ともお話をしたんですが、特に困っているのは災害ごみということで、浸水をしていろいろとごみがあって、その処理のマネジメントというものがノウハウも含めて必要ということがありましたので、今回、その8人というのは環境に関する職員の派遣をしております。ただ、実際に現地でさらに要望がありましたら、これはもう対口支援ということですので状況に応じて、柔軟にこちらも検討したいと考えています。

(朝日新聞)

 災害ごみはもちろん基本的には現地のどこかで処分しなきゃいけないと思うんですけど、その業務の手伝いをする方が行かれているということになるんですか。

(市長)

 そうですね。まずは、今は1カ所に確か、グラウンドだったとお聞きしていますが、集めているものの仕分けもできてなくて、ひとまとめになっていると。そこをまずは切り分けて、そして処理するとしたらどういう方法があるのかということを検討する。そういうノウハウを堺市も以前、岡山県の(倉敷市)真備町で支援をした経験があるということですので、そのノウハウを生かしながらサポートができるものと考えています。

(朝日新聞)

 今回の台風は、河川の決壊が相次いで、非常に大きな被害になったわけなんですけれども、堺においても大和川とか石津川とか氾濫の危険のある川があるわけで、今回の台風で堺市に教訓になり得る部分というか、あるいはやらなきゃいけないことというのは、市長も何かお考えのことはありますか。

(市長)

 以前、何年前だったかな。五、六年前だったんですかね。大和川に関しても氾濫の危険性があるという事態があったと思います。そのときには、対岸である大阪市と避難の情報であるとかが遅れたということもありますが、今はそういう経験も踏まえまして、情報共有を密にするということで対応をしております。
 今回、あれだけ大きな何十カ所という場所で河川が氾濫しまして、堺においてももちろん大雨に対してもそうなんですけど、例えば、南海トラフ巨大地震で津波が発生した場合、大和川を逆流するということもあり得ます。現状というものをもう一度再確認しながら、ハザードマップというものも今もう一度見直している途中だというふうに聞いておりますので、完全に災害をとめるということはできないと思いますが、市民の命を守るということを大目的にしながら協議を行ってまいります。

(朝日新聞)

 プラスチックの協定についてお尋ねします。主に食品を扱っているスーパーさんとかとの協定ということなんだそうですけれども、これやること自体はもちろん悪いことではないと思うんですけれども、一方で今プラの問題が非常に大きな問題になっていて、かつ、より強いやり方でプラの削減に取り組もうとしている自治体もある。例えば、京都の亀岡市は袋を全て禁止しようと今されているとか、多くの自治体が有料化を既にやっているとかを考えると、ちょっと堺市の協定は言い方はあれですけど、頑張りましょうという感じのところでちょっと実効性はどうなのかなと思っているんですけども、その辺は市長はどうお考えでしょうか。

(市長)

 まずは市民の皆さんの意識づけが必要だというふうに考えています。私も庁舎でストローを使うときは、紙ストローを自分で買って使っていたり、家で買い物をするときはマイバッグを持参していますが、まだまだ使われてない方々は多いと思います。その(使い捨て)プラスチックの削減であるというのは、これ地球環境にとって一つのシンボルのような位置づけがあると思うんですよね。例えば、この環境への意識というものをこのような協定、もしくは事業者の皆さんと共有をすることで、環境を守るということにつなげていけたらと考えています。化石燃料の問題であったり、自動車の排出ガス、このあたりも含めて堺市としても進めていく分野は大いにありますので、まずはこの使い捨てプラスチックを削減するということを考えながら市民の皆さんに環境について考えていただくことが大きな意味があるというふうに考えています。

(朝日新聞)

 協定は今回は11社ですけれども、もちろんこれだけが例えば、ポリ袋にしても扱っている業者じゃないわけで、協定を結ぶ先を広げていくとか、そういうようなことは当然考えていかれるんですね。

(市長)

 はい、もちろんです。まずは11社ということでスタートしますし、団体のほうも消費生活協議会ということですが、市民団体もこちらだけではございませんので、担当の部局には、これからどんどんと広めていって、この堺市の取り組みというものが堺市内で市民の皆さんに多く周知されるようにという指示はしております。

(朝日新聞)

 わかりました。ありがとうございます。

(日本経済新聞)

 この関西広域連合のトッププロモーションについてですが、ロスラー世界遺産センター所長とも会談されたということなんですけども、これはどんなことをお話しになられたんですか。

(市長)

 そうですね。具体的には、世界遺産に登録された場所として特に注意しなくてはいけないことは何かということを私からお聞きしました。センター長からは、主に二つ。一つは、来られる方々にどのように対応していくのか、受け入れ環境の整備ですよね。世界遺産になると多くの方が来られることになりますので、例えば、ある地域では受け入れの人数を制限していると。世界遺産を守るためにどういうふうに行動すればいいのかということを、ぜひ考えてほしいということをおっしゃられました。
 もう一つは、世界遺産そのものの意味。どうして世界遺産になったのかということをぜひ来られる方々に伝えてほしいと。そもそもユネスコの世界遺産というのは危機に瀕した、もしくはこれから将来にわたって守っていかなくてはいけない人類の宝を守るという大きな目的があります。ですから、その場所に訪れる方々にその世界遺産がこれまで選ばれる前はどんな状況で、これからどうすべきかということも踏まえて周知をすることで、より来られた方々に意識を持っていただけるということをアドバイスとしていただきました。

(日本経済新聞)

 ここには出てないんですが、イコモスの会長が確か今日本人の方だったと思うんですけども、イコモスのトップとはお会いにはなってませんか。

(市長)

 はい、今回はお会いしてません。

(日本経済新聞)

 あと世界遺産との関連でお伺いしたいんですけれども、気球を上げるという構想がありますよね。私がお伺いしたときは、気球というのは浮いたり、上がったり、下がったりするわけで固定的なものではないんだけれども、ただ一定時間この景観に影響を与えるわけなので、そちらの景観への影響というのは問題ないんでしょうか。

(市長)

 実際に建築物を建てたり、その遺産自体の影響というものを今回のイコモスの決議書ではありましたが、実際に気球というものに対しては特にコメントはなかったというふうに考えています。今ユネスコの世界遺産センターもですね、世界遺産の冊子等発行をしていまして、何でその冊子を発行するかというのを私も尋ねたんですが、それは世界遺産をやっぱり知っていただかないと守るという意識がなかなか芽生えないと。だから多くの方に、有名な場所というのは黙ってても人が来るんだけれども、そうじゃなくて世界遺産に認定をしたところというのはそこだけじゃなくて、多く知ってもらって巡ってほしいという意味があるというふうに聞きました。
 ですので気球というのも、どうしても百舌鳥・古市古墳群は、広大でなかなか地上からはその全容は見ることができないと思いますので、気球という案は上空からその壮大さを見ていただいて、そしてこれを守っていかなくてはいけないという意識を持っていただきたいというふうに考えています。

(日本経済新聞)

 ありがとうございました。

(読売新聞)

 その関西広域連合のトッププロモーションで17日に気球のヘリウムガスの視察へ行ってらっしゃるかと思うんですけど、これはどちらのガス気球を見て、どんなものだというところをちょっと教えてください。

(市長)

 パリ市内に、パリを一望できるヘリウムガスの気球がありまして、熱気球と違いまして、ヘリウムガスで飛ばされると。そしてワイヤーが張ってあるということで、一つ堺で行う参考になるかなということでお伺いをしました。
 実際にその事業者の方からお話を聞いたり、気球のゴンドラの部分ですね。中に入って、どういう状況なのかということを確認しました。ただ、当日風が強くて、その後大雨も予想されているということで実際に飛ぶ気球の中には入ることはできませんでして、地上に設置してある気球の中に入って、その事業者の方から説明を受けたということです。
 一つ、参考になったのはやっぱり天候の問題があります。熱気球よりはヘリウムガスの気球は天候の影響には強いと言われているんですが、それでもやっぱり風であったり、雨の影響というのは受けますので、そのときにそこではVRを実施して、気球に乗れなくても、VRは3ユーロですので結構安価だと思うんですね。400円ぐらいですかね。そこで私も拝見しまして、実際に気球と同じような感じでVRで立ったまま見るんですけど、上がって、その気球からの見え方というものもVRで体験できますので、これはとてもいいなというふうに思いました。堺市博物館でも今、VRをしているんですけど、こちらも含めて実際に気球に乗らなくても、乗れなくてもVRという活用は大きな参考になりました。

(読売新聞)

 パリのどちらで飛ばしているんですか。

(市長)

 アンドレ=シトロエン公園。パリ市内ですので、中心部から20分ぐらいのところだったと思います、車で。

(読売新聞)

 何か、公園ですか。

(市長)

 公園です、公園の中です。

(読売新聞)

 ありがとうございます。

(読売新聞)

 またちょっと東西交通の関係なんですけれども、世界遺産も関係するかもしれないんですが、まず核となる堺東駅と堺駅というルートと、あと市内の広域的なルートの二つを念頭に考えているという、そういう理解でよろしかったですか。

(市長)

 はい、そうです。中心市街地と広域ですね。

(読売新聞)

 その中で、堺東と堺駅にはバスも結構走っていたりして、これまでの議論からもそうだと思うんですけど、バスで事足りるのではないかという議論があるかと思うんですけれども、市長はこの考え方についてはどのように受けとめられてますか。

(市長)

 前市長が最初に選挙で当選したときに、もともとあったLRT計画というものの中止を掲げて、そのときも市民の皆さんからバスでいいんじゃないかという話もあったというふうに私は記憶しています。移動の手段の足ということであればバスでいいんですけど、実際に堺市外から訪れた方々、国内外の方々に移動していただこうと思えば、やはりバスではなくて鉄道、しかもバリアフリーをある程度実現できるような仕組みがいいんじゃないかなというふうに考えています。
 ただ、10年前と今は状況も変わっていますし、あくまでもどうしたら快適に、便利に移動していただけるかという視点で考えたいと思っています。その路線を引くというのがゴールではありませんで、じゃあ何のためにそれを引くのかと。どことどこをつなげばいいのかということも含めて、今「グランドデザイン2040」というプロジェクトチームがありますので、そこで各エリアのこれからのビジョンを示しながら、じゃあどことどこをつなぐのか。そしてそのつなぐのは何でつなぐのかということも検討していきたいと考えています。

(読売新聞)

 その広域のルートじゃなくて、中心市街地のルートとしてはこれからなんですけれども、念頭にあるのは、有力的なのは堺駅と堺東を結ぶというルートは有力だという位置づけでいいですか。

(市長)

 これも今、中心市街地でどのような位置づけで行われるのかと。中心市街地の活性化とか、今までも堺東と堺駅、どういうふうにこの中心の二つの駅を結ぶのかということはありましたが、これも一つビジョンを示さなくてはいけないと考えています。特に堺は環濠地域、環濠エリアを中心に黄金の日々と言われ、発展した歴史がありますので、そこを大きく打ち出すのであれば、これはもう堺・堺東間、プラス大道筋というものが中心になると思われますので、これが一つとして、ビジョンとして描くならば堺・堺東間の交通アクセスというのは重要な意味を持つと思っています。
 一方で、ビジョンは何もなくして、今のままでひくということであれば、これはどういう効果が見込めるのかということにもつながりますから、やはり税金を使う以上はしっかりとしたビジョンに基づいて行うべきだと思います。

(読売新聞)

 ビジョンという意味では、過去、ごめんなさい、審議会の名前を忘れてしまったので、確か都心の交通ネットワークを考える審議会が一定の方向性を出されて、それで確か3路線ぐらいのルートを掲げられていたのかなと思ったんですけれども、市長の中ではそれはもうビジョンとは言えないと。もう一回、中心市街地として考えるということなんですか。

(市長)

 その案では確か、3ルート、3路線でしたか、あったと思います。一方で、木原元市長の時代にも例えば、堺浜からつなげるとか、堺市駅までとかいろんなルートがあったと思います。実際にそれとは一度切り離してビジョンを描いた中で、ただそれを検討するときには過去のそれまでに検討してきたものを全て無視するというのは私は効率が悪いと思っていますので、これまでの意見も参考としながら、これからの堺にとって何がベストかということを考えていきます。

(読売新聞)

 わかりました、ありがとうございました。

(時事通信)

 ちょっと先ほどの気球の話に戻るんですけれども、熱気球よりは天候に強い、ヘリウムガスのほうが天候には強いということであったんですが、それでもちょっとこの間のフランスのときみたいに風が強いとちょっと飛ばないということで、そういう事業者からは採算性の問題で結構心配の声が上がっているんですけれども、実際どれぐらいの費用にすればそういう採算性を稼いだりとか、安定的に運行できるというふうにお考えでしょうか。

(市長)

 これも日本で今ヘリウムガスの気球の運行をしている場所はありませんので、今海外の事例を参考にしながら、どのくらい年間の稼働日数と、そして何メートルまでその上げる高さによっても1時間当たりの運行回数は変わってきます。そして費用を幾らに設定するかということで、シミュレーションをしたいと考えています。もちろん、採算がとれなければ事業者の皆様、かかわっていただけません。一方で、(費用が)高過ぎると今度は乗客というか、利用される方が少なくなると思いますので、そのバランスがとれるところで一致するんじゃないかなと。今の6月の世界遺産登録された後の記者会見で2,000円から3,000円ぐらいが望ましいということを私もお話をしたんですが、恐らくその範囲にはおさまるだろうというふうには考えています。

(時事通信)

 吉村知事は1,000円ぐらいでやったほうがいいんじゃないかとおっしゃってましたけど、さすがにそれはちょっと難しいということなんですかね。

(市長)

 そうですね。行政がどこまでやるかということにもなると思うんですよね。今、大仙公園の中を計画してまして、どこで発着をするかというのもあるんですが、私は極力民間でやってほしいというふうに考えています。ですので、民間企業が採算をとりながら、そしてこれも幾らだったら乗ってみたいかという意見も必要だと思うんですけど、まあ1,000円では正直ちょっと厳しいんじゃないかなというふうには思っています。

(時事通信)

 ちょっとその平均稼働率のところですけれども、年間365日あったとして大体何日ぐらい運行することを想定されているんでしょうか。

(市長)

 今の想定は何日ぐらいか、わかりますか。

(担当)

 半分ぐらい、150日最大です。

(市長)

 150日。そうですね。実際にパリの事業者に伺ったところでも50%ぐらいだということは聞いてます。

(時事通信)

 50%というのは別に平日とか休日絞っているというわけではなくて、単純に天候的な理由で大体50%ぐらいになる。

(市長)

 そうです。運行する期間のうちの50%ぐらいですね。

(時事通信)

 わかりました。

(日本経済新聞)

 先ほどの東西交通に関してなんですが、以前、市長は観光客の立場、あるいは目からするとやはりバスよりはLRTというか、あるいは軌道というようなことをおっしゃったと思うんですね。今日も同じようなことをおっしゃっているんですけど。何かどうして観光客から見るとバスでなく、軌道なのかという理由を教えてください。

(市長)

 実際にどれだけ観光客の方がバスに乗られるかと。私もよくバスを利用するんですけど、観光客の方とほぼ出会ったことがなくて、一方で南海電鉄に乗るとかなり多くの方が乗っておられる。実際に、どうなんでしょうね。観光客の方が、私も海外によく行っていたんですけど、実際にバスは乗ったことはもちろんありますが、定時運行性であるとか、頻度で路線がわかりやすい、そのような面から鉄道というものをよく選択をしていました。
 一方で、例えば、定時運行性が発揮できたり、すごいシンプルでわかりやすい便利なルートというものがあれば、新しいバス体系というのもありなのかなと。ここは今の堺に来られる国内外の観光客がどのような交通機関があったら移動しやすいのかということも踏まえて検討しなくてはいけません。その意味で、先ほどお答えしたのはバスよりも鉄軌道のほうがいいんじゃないかという話はしましたが、これにおいても実際に決め打ちじゃなくて、目的に沿って利便性が発揮できるように考えていきます。

(日本経済新聞)

 確認ですけども、定時運行性というのは、要はダイヤどおりに運行される確率が高いのはやはりバスよりは鉄軌道であると、そういうことですね。

(市長)

 そうですね。

(日本経済新聞)

 バスはどうしても遅れがちであるという、電車と比べると、まあ鉄道と比べると。

(市長)

 はい、そう思っています。

(日本経済新聞)

 ありがとうございました。

(朝日新聞)

 2度目ですみません。観光プロモーションに関してなんですけど、今回パリで知名度が低かったという話があったんですけど、これは前市長時代に高野山と堺でもっと、もともと高野街道でつながっていたし、南海線でもつながっているということで連携を深めてやっていこうみたいなところがあって、このたび高野山も紀伊(山地)の霊場の世界遺産になっていて、またこちらも世界遺産なわけで今、南海の高野線に乗るとものすごい数の外国の、とりわけ欧米系の方が高野山に行っていることを考えると、やっぱりあそこに働きかけるというのは一つ必須ではないかなと思うんですけれども。その辺の連携というのは改めて、やっていきたいみたいなお考えはあるんでしょうか。

(市長)

 これまでの高野町ですね。高野町との連携も踏まえて、先日私も伺って、町長とそのあたりについてお話をしてきました。堺のやっぱり一番の可能性、魅力というのは歴史だと思うんですね。世界遺産もそうですけど、1300年代後半からの黄金の日々と言われる時代。本当に堺が日本で一番栄えていた時代ですね。その当時、外国とも交易があったし、日本のさまざまな都市とも交流があったと。街道も堺は走っている。そういう面からストーリーをもう一度つなげていけば、本当に多くの地域と結ぶことができる。堺を訪れた人にそれらの地域を訪れてもらえるし、もしくは堺にまだ来てない人も例えば、高野山に来た人に、堺をPRしてもらって堺に来てもらうということも可能だと思います。なのでストーリーをつなげるというのは本当に重要なテーマだと思っています。
 特に、高野町は、西高野街道が堺の東区を通って登美丘地域がありますので、そのような面も含めて、例えば、どういう連携ができるのか。お伺いしたときはビジターセンターで堺の和菓子体験をしていましてね。2週間ぐらい前だったかな。そこで多くの方々が堺の和菓子だったり、包丁の展示も実際に一日で7本売れたという話もありましたが、そのような物販もしているというふうに聞いていますので、これからストーリーを絡めながら、より堺の歴史の奥深さを多くの方に知っていただくような取り組みというのをしていきたいというふうに考えています。
 これは高野町だけじゃなくて、南河内の地域とも例えば、竹内街道とか、世界遺産の熊野古道に関しては熊野街道もありますし、本当に大きな可能性が、紐解いていけば眠っているというふうに考えています。

(朝日新聞)

 わかりました、ありがとうございます。

(毎日新聞)

 今日ちょっと市長のツイッターを見てて、堺生まれの行基のことで、これまで堺出身の偉人の発信に偏りがあったように感じていますと述べられている。これはどういう意味ですか。

(市長)

 どうしても利晶の杜に象徴されるように千利休と与謝野晶子、この二人を前面に押し出してきたのかなという印象があります。一方で、奈良の東大寺のほうにかかわった行基であるとか、例えば、東京都庁をつくった丹下健三さんも堺生まれなんですよね。今、先日まで山崎豊子さんのお住まいになられたところも展示をされていましたが、そのようなところも、山崎豊子さんといえば「沈まぬ太陽」とか「大地の子」とか本当に有名な作品を生み出していると。橋田寿賀子さんであるとか、真山仁さんであったり、本当に堺出身の有名人というと今申し上げただけでも全然足りないぐらいですね。有名な方だけではなくて、堺に思い入れを持っている方もたくさんいらっしゃって、これからはどんどんそういう方をつなげていきながら、昔の堺、歴史ある堺、そして現代の堺というところで、どんどん発信をしていきたいなというふうに考えています。
 ツイッターはちょっと今までのやり方がもったいなかったんじゃないのかなというふうに感じるところをつぶやいたということです。

(毎日新聞)

 今、ちょっと出た利晶の杜なんですけれども、前にちょっとネーミングがわかりにくいなとおっしゃってたんですが、何か改めて名前を公募して変えようとか、そういう考えはないんですか。

(市長)

 今、指定管理者の選考を行っていますので、次の5年間どうするのかなと、より魅力的になるようにしたいと考えています。その上で、例えば、これも条例にもありますが、利晶の杜の目的であるとか、運営方法というのも果たして本当により魅力のある施設になる、多くの方、堺市民にとっても堺を訪れる方にとっても魅力的な施設になるためにはどうしたらいいのかなということを常に考えていかないといけないと思うんですよね。ですから、ネーミングというのももちろん検討対象に入ると思っています。

(毎日新聞)

 変える可能性があるという意味ですか。

(市長)

 はい。すぐということは今は考えていませんが、変える可能性はあります。

(毎日新聞)

 指定管理者が変わるのと同時にということですか。

(市長)

 これを変える手続というのは条例制定になるんですか。条例変更になるんですかね、修正というか。はい(※条例の名称である堺市立歴史文化にぎわいプラザを変更する場合は、条例の変更が必要ですが、愛称の「さかい利晶の杜」を変更する場合は、条例を変更する必要はありません。)。なので、それは実際の指定管理を受ける事業者の方とも話をしながら、どうあればより内容に沿ったというか、わかりやすい名前になるかということもこれはぜひヒアリングをしたいと思います。

(毎日新聞)

 ありがとうございました。

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