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堺市長記者会見 令和元年6月26日

更新日:2019年7月2日

市長

第43回世界遺産委員会の出席について

 まず初めに、いよいよ7月5日から7月7日にかけまして、第43回世界遺産委員会が開催されまして、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録の審議が行われます。私も委員会に出席をするために、アゼルバイジャン共和国の首都バクーに向けて7月3日に出発をいたします。
 現地では吉村大阪府知事、安倍羽曳野副市長、岡田藤井寺市長とともに審議の様子を見守りまして、登録が決定する瞬間を見届けたいと考えています。百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録、これが実現することは、本市の成長・発展にとっても大きなターニングポイントになると考えています。
 まず世界遺産登録の目的は資産の保全が第一ではございますが、これを契機としまして国内外の多くの方に堺を知っていただき、魅力を感じていただけますよう大阪府、羽曳野市、藤井寺市と連携しながら歴史・伝統・文化をはじめ、町の魅力を広く発信をしていきたいと考えております。

世界遺産委員会パブリックビューイング等の開催について

 そして、市民の皆さんに世界遺産登録実現の瞬間をご覧いただいて、ともに祝っていただくためにフェニーチェ堺の大ホールでパブリックビューイングを開催したいと考えています。
 審議が予定されています7月5日、金曜日に市民の方々とそして堺選出の議員の皆さんにも御参加いただいて、「百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録を応援する堺市民の会」と共同で開催するものです。会場では同時通訳で審議の様子が中継されます。私も現地から決定の喜びをお伝えしたいと考えています。
 審議の進捗状況によっては、決定が6日、土曜日にずれ込むことも予想されます。その際は、パブリックビューイングは6日にも開催をしたいと考えております。多くの方々に審議の様子を見届けていただき、登録決定の瞬間、喜びを分かち合いたいと考えております。
 さらに7月14日、日曜日には、登録を記念いたしまして古墳群の雄大さが実感できる大仙公園で市民の皆さんが提灯を持ち公園内をめぐって登録を祝う、「提灯行列」を堺市民の会と共同で実施をいたします。
 会場では古墳グッズが並ぶ物販、飲食物の出店やドローンで百舌鳥野を上空から見渡すイベントを実施するなど、お祝いムードを盛り上げてまいります。当日は、私も参加する予定ですので、ぜひ皆さんにお越しいただいて世界遺産登録を盛大にお祝いしたいと考えています。
 私からは以上です。

質疑応答

(日刊工業新聞)

 今回の世界文化遺産登録、一つの観光振興のきっかけになると思うんですけれども、先週市長は、大阪府市などとの連携について強調されてたんですけれども、堺市内での取り組みとしてこの文化遺産登録が決まったあと、力を入れて取り組むべきこと、優先してやるべきことはどういうことなのか、というのを教えていただけますか。

(市長)

 やはり世界文化遺産登録が実現をしますと、多くの方がこの堺を訪れることが予想されています。まだまだ受け入れ環境、今の時点では十分だと考えておりません。まずは古墳群の周辺というのは住宅地がたくさんあるところですから、皆さんの住環境を守りながらその場までの道筋ですよね、ちゃんと観光していただけるように案内をしていく。そして、百舌鳥古墳群に来られた方を、さらに堺の旧市街であったり、歴史・伝統・文化を感じていただけるように、そのアピールもしていきたいと考えています。

(朝日新聞)

 まず百舌鳥の出張なんですけれども、会議の議事を見ていると登録が決まった国は何かスピーチするというのが最後にあるみたいなんですけど、それはちなみにこの百舌鳥でやられるのは、知事なんですかね。それとも永藤市長が。何かその辺はどういう。

(市長)

 はい。通例としては大阪府知事が行うと聞いておりますので、私は予定をしておりません。

(朝日新聞)

 知事がウェルカムみたいなのをやるわけですね。

(市長)

 はい。そうですね。

(朝日新聞)

 今の観光の話と関係があるんですけれども、市長御自身はその仁徳等の古墳に来る人が堺の観光に来ない問題というのは前からある中で、なかなかじゃあどうしたら回遊するのかというのは、課題は色々とあると思うんですれけど、永藤さん御自身はどの辺が一番ネックというか、課題だというふうに認識されていらっしゃるでしょうか。

(市長)

 はい。まず、私自身のこれまでの認識としましては、百舌鳥古墳群の中で最大の古墳であります仁徳天皇陵古墳、ここがありますのはJRの百舌鳥駅です。そこから堺東、堺駅というアクセスがバス以外ではなかなか難しいということがありますので、そこに来られた方がそのままでは天王寺に行ってしまう、梅田に行ってしまうという可能性がありますので、何とか堺市内で滞在していただきたいというふうに考えています。
 そしてもう一つは、これも今、文化観光局と話をしているんですが、どうやって堺の今の持つ魅力、歴史・伝統・文化をアピールしていくか、これは実は堺だけでも私は少し難しいかなと思っていまして、KIX泉州ツーリズムビューローや大阪観光局とも連携をしながら、堺の持つ魅力を外に向けて大きく発信をして、今回の世界遺産登録を契機として堺の観光産業が大きく前進するように仕掛けていきたいと考えています。

(朝日新聞)

 今、大阪観光局が出ましたけども、今日は溝畑理事長が来られて、市長お会いになられたと思うんですけれども、所信表明では大阪観光局には参加ということもおっしゃってましたけれども、今日はどのようなお話だったんでしょうか。

(市長)

 そうですね。溝畑理事長も堺については大きな可能性がある、ポテンシャルがあるというふうにおっしゃっていました。これから、今までなかなか進んでこなかった部分もあると思うんですが、今この堺には7月の百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録をはじめ、例えば、今度は世界野球、ソフトボールの会議(2019年世界野球ソフトボール総会)が堺で行われると。また、世界大相撲、相撲選手権(世界相撲選手権大会等)もあると。さまざま、この堺は今、チャンスがめぐってきていると。ですから、大きく連携してアピールをしていきたいんだということをおっしゃっていただきました。

(朝日新聞)

 参加という言葉の意味なんですけれども、前ちょっと質問されてましたけれども、出資もしてその府市、大阪観光局は府市の外郭になると今思うんですけれども、堺市も出資をすることによって外郭にしていくとか、そういうイメージを考えてらっしゃるんでしょうか。

(市長)

 将来的にはやはり堺は、これまで職員の派遣はしていたと思うんですけど(正確には、事業連携を行っていた)、そうではなくて、きちんとその観光戦略というものを一体となって行っていきたい。そうすると、やはりそこに参加する責任と義務というものも発生しますから、将来的には私はそのような形が望ましいと考えています。
 ただ、やはり今の現状では堺市の組織のこともありますから、まずは話ができる環境をつくっていこうと。そして、これから各事業であったり企画がされる中で、どのようなことができるかを段階的に考えていきたいと考えています。

(朝日新聞)

 現時点では、先ほどおっしゃってましたけど連携という方が近いイメージなんですかね。

(市長)

 そうですね。今までの連携とは違って、一歩進んで強固な連携をしていくというところから始めたいと思っています。

(朝日新聞)

 今事業の総点検をやってらっしゃって、先日ツイートされていたところによりますと、7月の上旬ぐらいに1周するというようなことをおっしゃってたんですけど、1周というのはまずどういう意味なんでしょうか。

(市長)

 1,000事業ありまして、なかなかその内容の精査というところまでは、私は1カ月でできるとは思っておりません。ただ、今既に数百事業は見ているんですが、ざっと内容を一個一個確認しながら、その中でこれはどうかと、時代に合っているのかとかですね、もっと予算をつけるべきじゃないかということは、今幾つか抜き出しておりますので、各局と今日も午前中1件、午後も1件あるんですが、話をしながら、まずは全体の概要を知ること。そして、事業のその一覧になくてもその職員の方とか担当の局が問題点があったり、こういうことをしたいということも、またさらに出てくる可能性がありますので、最初は私が全体の概要を知ること。その全事業のチェックを通して知ること。そして、各局がこれまで10年間、前市政を振り返ってなかなか進まなかったこと、また、これからさらに進めていきたいことを、私もそれを知る。そして、その中で問題点、疑問点が出たところについては、もう一度その内容について詳しく確認する。それをできれば7月中ぐらいから、また8月の上旬ぐらいからは2周目ということで考えたいと思っています。

(朝日新聞)

 つまりもうちょっと立ち入った話までするのを、夏の8月ぐらいにちゃんとしていきたいと。その上で前もちょっとお聞きしたんですけども、事業見直しというのはそのまま継続、あるいは事業規模を見直す、あるいはやめる等々ですね、○×△みたいな、何かあるというようなイメージなんですけれども、その結果というのは一覧の形で市長として決定された方針を出されるのか、それともそういうふうな方式ではなくて、順次やめるものとか見直すものについては、個別に決まった時点からどんどん言っていくというふうになるのか、どういうふうに今後、結果を示される予定なんでしょうか。

(市長)

 まず課題については、抜き出して私が把握するとともに、職員の皆さんとも共有したいと考えています。今、まだ副市長は議会で承認されたんですが、まだ副市長、就任してませんで、今私一人で全てやっていますので、副市長が就任をしていただいてから、副市長御二人とも相談をしながら、どのようにすればよりチェックが進むのか、また漏れが少なくなるかということは考えたいと思っています。そのチェックシートをつくるかどうかも含めて、検討したいと思います。

(朝日新聞)

 現時点ではどういう形でその成果を出すかはまだ、副市長とも決めた協議の結果如何ということになるんですかね。

(市長)

 そうですね、今もうその各局と意見交換をさせていただく中で、気づいたものやこれはなんとかならないかというものにつきましては、直接すぐに指示をしています。
 ですので、既に動き出しているものも多くあると。そして、例えばその見直しをするに当たっても、シミュレーションを出してほしいとか。例えば、こういうことができないかということについては、調査も既に依頼をしているものが多くあります。

(朝日新聞)

 わかりました。1点だけ個別の事業でお聞きをしてるんですけれども、前市長時代にやっていたものの中に阪堺線への支援というのがあります。来年でちょうど終了する予定で、10年間で50億円という支援をしていて、市は前市長時代に今後の方針を行政的にまとめる予定だったんですけれども、新市長来られるので少しストップしているようなんですけども、阪堺線への財政支援等については、市長は現時点でどんなお考えをお持ちでしょうか。

(市長)

 財政支援云々とまずは言うよりも、私は阪堺線というのは堺にとっても大きな魅力の一つだと考えていますので、存続をしてほしいと考えております。民間の会社ですので、そこはこれから協議になると思います。そして、ただその路線を存続するためだけに、堺市民の皆さんの税金を使うということではなくて、じゃあこの後どうやって阪堺線と堺のまちづくりを進めていくか。また、東西交通網の検討もこれから行っていきますが、例えば以前計画にありましたLRTであるとか、今モノレールの延伸という話も少しあったように思いますが、そのようなことを含めてただ単に阪堺線の存続と、そして、そこに補助金を出すというだけではなくて、堺全体のまちづくりを含めて、これから検討していきたいと考えています。

(朝日新聞)

 今、堺市のフレームは事実上阪堺線だけの支援のフレームになってるんですけれども、じゃあそこはもっと広いところでもう一回見直すということになっていくということですか。

(市長)

 はい。阪堺電軌の親会社は南海電鉄さんでですね、南海電鉄さんは今も例えば、中百舌鳥駅の乗り継ぎ改善であったり、堺東のターミナルビルもありますし、まちづくりともこれから絡んでいく、協力をお願いする部分もたくさんあると思うんですよね。ですから一度、まだ実は就任後きちんとお話ができていませんので、堺のまちづくりや、これからの南海電鉄さんの方針もきちんとお聞きをして、その上でこちらからWin-Winになるように提案できることがあれば、ぜひ投げかけたいと考えています。

(朝日新聞)

 わかりました。ありがとうございます。

(日経新聞)

 大阪府市との連携についてなんですけれども、堺市長に就任されてから吉村知事あるいは松井市長と個別に相談されたことはありますでしょうか。

(市長)

 それは、政策についてということですか。

(日経新聞)

 そうですね。

(市長)

 吉村知事とは百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録に向けての、どう進めていくかと、そして登録決定後にその魅力をどう府民の方、市民の方に伝えるかということは、相談をさせていただきました。
 松井市長とは、ベイエリアについて、今度、大阪・関西万博が2025年に行われます。そしてそのエリアを大阪市が管轄する大阪港であるんですが、海は堺泉北港までつながっていますので、ぜひベイエリア一体として堺のベイエリアも活性化をさせたいと。堺泉北港は今度大阪府の管轄でありますので、これも今度これから吉村知事もぜひ協力いただきながら、ベイエリアの戦略というものを私も考えていきたいと思っています。
 過去堺市がこれまで行っていて、実は前に進まなかった事業であるとか、大阪府・大阪市の連携が強固にできていれば進んでいた事業というものも実はありますので、そこはちょっと今の時点では詳しいことは申し上げられませんが、その点についてもどのように協力をしていくのか、堺市が抱える課題解決に向けて相談をしていることも幾つかございます。

(日経新聞)

 政策以外は何かお話はなさったんですか。

(市長)

 政策以外では市政の進め方というか最初に言われたのが、「市長大変やろ」ということをおっしゃられまして、そのやっぱり広域自治体と基礎自治体がまた違いますし、色々と課題がある中で優先順位をつけたり、職員の方々とどう話して進めていくかというアドバイスをいただきました。

(日経新聞)

 それは松井さんですか。

(市長)

 どちらもです。

(日経新聞)

 ありがとうございました。

(読売新聞)

 観光局の関係で1点教えていただきたいんですけれども、先ほどの話では出資については将来的にそのような形が望ましいということなんですけれども、市長としてのお考えのそのスケジュール感とかあれば、ちょっと教えていただきたいなと思ったんですけれども。

(市長)

 今日就任後初めてお会いをしまして、どのようなことで連携ができるかということを、お話をさせていただきました。その中で今日スタートとして、これからこちらも文化観光局という部署がございますので、話をまずは進めて、そしてどのような体制が望ましいのか。これは今後の検討課題だと思いますので、いつまでにその大阪観光局に出資も含めて参加をするかということは、今の時点では考えておりません。

(読売新聞)

 一緒にその戦略を練っていく環境というのが、その何か連携だとこれまでの連携とどのように違うのかというところが、なかなか見えにくいのかなと思っていて、もし具体的に何かこれまでと違うというものがあれば、教えていただきたいと思うんですけれども。

(市長)

 溝端理事長とは今までなかなか話し合いできなかったことでも、密にやっていこうという御提案はいただいておりまして、出資をしないと私としても少しずるいんじゃないかなとは思っているんですが、今その環境に、戦略が練れるところに私もできれば入らせていただいて、その過程の中でどのような体制で加わっていくのかということを検討したいと思っています。
 なので、今までその例えば大阪府、大阪市と一緒に観光のイベントをやってるよと、そういうことだけではなくて、実際に今の形でも戦略も一緒に練っていける、観光戦略もつくっていけるように、ぜひ話をしていきたいと思っています。
 そして、堺市だけではなくて、KIX泉州ツーリズムビューロー、この組織につきましても今私が会長(理事長)ということで引き受けておりますが、先日の会議の中でぜひ大阪観光局とも連携したいという御意見がありました。その旨もお伝えしたところ、ぜひやりたいということでしたので、これまでなかなか大阪観光局というものと南大阪の市町村、そこまで深く連携はできていなかったんじゃないかなと思いますが、今回堺が今まで以上に戦略も含めて加わっていくと。そして、ぜひこの堺の参加というものを泉州の観光振興にもつなげたいと考えています。

(読売新聞)

 何かそういうその戦略を練っていく話し合いをしたいということなんですが、何かそういう場をつくっていくだとか、何かそういったイメージがあるわけなんでしょうか。

(市長)

 大阪観光局の会議というのもありますし、その場をどうやってつくるかということも、今日話し合いがあったばかりですので、近い段階で早急に検討したいと思います。

(読売新聞)

 もう一点、全事業のチェックのことで教えてもらいたいんですけれども、これマニフェストに載っていたことなので、取り組まれていることだと思うんですけれども、私自身ツイッターで知ったというところもあって、せっかくやってることの見える化という点で、お考えの点があれば教えていただきたいなと思ったんですけれど。

(市長)

 私が就任して、2週間ちょっと今経つんですが、この間に職員の皆さんとお話しすることというのは、これまで前市長がお辞めになられてから、たまっていた課題であるとか、喫緊で判断が必要なことであるとか、課題というものを中心にお聞きをしてきました。そして私がマニフェストに掲げた中で、ぜひ今のうちに情報収集しておきたいということを聞いておりましたが、やはりその職員の方がおっしゃりたいことや、私が提案することだけでは漏れがあると思いますので、今全事業、全部局のことを詳しく知るために1周目ということで全事業のチェックをしています。この段階でなかなか公開というのは難しいんですが、副市長が就任をされて、例えばざっくり概要を確認した中で例えば課題が見つかったことにどうやって取り組んでいくかと、これぜひまたメディアの皆さんにも御協力をいただいて、堺の取り組み状況が見えるように少し考えたいと思います。

(読売新聞)

 それはその副市長が就任された後の話だと思うんですけれども、1周回った段階で何らかそのこのような形、課題ですとか今後の取り組みというのは、その1周した段階で何らかこうアウトプットというか、見えるような形を考えていきたいという御趣旨でしょうか。

(市長)

 今の予定だと少しアゼルバイジャンの出張が入りますので、7月2日までには少し終わらなさそうな感じでして、7月上旬ということをめどにしています。その時点でまだ連日ヒアリングを行っている途中ですので、私自身が各局の課題というものを一覧でまとめきれていませんので、まずはその内容を、どういう課題が出てきたかというものを整理した中で、それをお示しできるかどうかも含めて、これから検討です。

(読売新聞)

 何らかお示しはしていくような。

(市長)

 したいと私自身は思っています。

(読売新聞)

 わかりました。ありがとうございます。

(毎日新聞)

 世界遺産の関係で、一つは2年前ですか、堺都市政策研究所というのが、世界遺産に登録されたときの経済波及効果というものを試算してまして、堺市だけでも300億円というんですかね、そういう数字をはじいているんですけれども。何社か質問がありましたけど、色々なことを検討しているというお答えで、そのほぼ登録が見えてる段階でまだ何か具体的にこういうことをするとか、ああいうことをするとかいうんじゃなくて、希望的観測みたいなお話にまわってるのが不思議な気がするんですけれども。市長は今月なられたばかりなんですけれども、そのあたりの進捗状況というか、登録決まったらざっと人が来て、何やこんなもんかと帰ってきたらいけないと思うんですけれども、このあたりの行政としての取り組みが、これまであまりにもできてない部分があるんじゃないかと思うんですけれども、市長はそのあたりの感想はいかがですか。

(市長)

 私自身本当にそう思っています。府議会議員時代から、最初の府議会議員に当選した平成23年の最初の質問は百舌鳥・古市古墳群でしたので、そのころからずっと力を入れて、府議会で一番力を入れて取り組んできたんですが、やっぱりその私の地元、堺の取り組みというものを私も不満をずっと持っておりました。そして時には堺市の職員さんにお話を聞いたりもしてたんですが、「できてます。」「やってます。」ということがやはり多くて、そしてついにそれから8年たって登録間近まできてしまったと。私は今までもっと力を入れて、受け入れ環境の整備であるとか、中心市街地への誘導であるとか、堺のほかの魅力あるスポットの観光づくり、ルートづくりもできていたらなと思っております。
 府議会議員であったり、一般人としてはなかなか取り組みができなかったこともあります。それは本当に残念な気持ちでいっぱいなんですが、ただ今市民の皆さんにこの立場に選んでいただいたわけですから、今からでも堺に訪れていただく方、また市民の方にその魅力を最大限感じていただくように、スピードを上げて取り組んでいきたいと思っています。

(毎日新聞)

 先ほども質問に出たんですけれども、まずそのスピードを市長、せっかくかわられたんだから、スピードを上げてとおっしゃる。とにかくこれだけは、その早目にやりたいというのはありますか。例えば秋にその民間のヘリコプターの事業を呼んでくるとかですね、何か具体的に自分はもうその担当課なり、なんなりにこれをやれというふうに指示しているものは、何かないんでしょうか。

(市長)

 指示している分はあります。ありますが、早期にお示しできるように頑張ります。
 まずは世界遺産登録、これがまず大前提ですので、まずは7月5日、6日に予定されている審議で認められること。そこをまずは見守りたいと考えています。

(毎日新聞)

 それと世界遺産で同じ件なんですけれども、見方を変えてお聞きするんですけれども、大仙古墳ですね、古墳群の中に一つ大きな特徴をもっている仁徳天皇陵、御陵と呼ばれて、登録名もそうなるんですけれども、一方でこの名称について考古学者、考古学会とか、あと歴史家のほうから誰のその陵墓かというのが確定していないのに、その仁徳天皇陵という名前で世界的に知られることになると、それが世界標準になると困りやしないかというような意見もありまして、新聞なんかではよく大仙古墳(仁徳陵)とかいう書き方をしているんですけれども、そのあたりについて市長はどんな感想というか、お考えをお持ちですか。

(市長)

 子どものころに大仙古墳というのを聞いたことありましたか。

(毎日新聞)

 なかったと思います。

(市長)

 私も小学校のときに遠足で訪れたんですが、やはり仁徳天皇陵ということで訪れていたんですよね。もちろん地元では仁徳さんとか御陵さんとか色々と、そういう呼び名というのはありますが、それが今の教科書では大仙古墳というふうに載ってるんですよね。じゃあどうして、どうやってユネスコに申請するときに名前をつけようかと、この経緯を確認しましたところ、(地元自治体と)宮内庁、文化庁が(協議したうえで)、仁徳天皇陵古墳という名前がふさわしいのではないかということで、実際にそれを正式(推薦書の)名称として今回登録を申請しています。一般の市民の皆さんであったり、地元の方、また歴史に興味がある方は色々と呼ばれている名称があると思いますが、そこは一切否定するつもりは私はございません。ただ、堺市が正式に発行するものであったり、お呼びする名称としてはやはり仁徳天皇陵古墳という名前で、正式名称で発信をしていきたいというふうに考えています。

(朝日新聞)

 さっき全事業のチェックの見える化という話があったんで、お聞きしたかったんですけれど、市長が就任されてからの動静が、例えば知事に会われたとか市長に会われたとか、大阪市長に会われたというのは御本人のツイッター、永藤さんのツイッターだけで出ていて、市の市長の記録に出てこないんですね。公務の日程が、前市長時代からそうだったんで、率直に言うとそこに誰も関心持ってなかったのかもしれないんですけれども、市長御自身の公務の日程、例えば大阪市長なんかは打ち合わせとかも全部書いていて、どこどこ局とかですね、何かもうちょっとそういうところを含めて動静を明らかにされたほうが市民も何やってるのかわかっていいんじゃないかと思うんですけど、その辺どうお考えでしょうか。

(市長)

 そうですね。前市長のお示しの仕方というのも聞いておりましたが、私自身まだ就任して間もなくて、どのようにお伝えしたらいいのかというのは実は検討中なんですね。実際6月9日に就任して、毎日外部の予定があるとき以外は9時前には登庁して、大体6時過ぎまではずっともう箱づめで、ヒアリングだったり課題だったり、もう打ち合わせが本当に分刻みで行われている状況ですので毎日公務なんですが、それをじゃあどこまでお示しをするのかというところは、今の状況というのは少し特別だと思いますので、ある程度落ちついた状況でもう一度検討させていただけたらなと思っています。

(朝日新聞)

 市長は御存じだと思いますけど、大阪市長や知事に対しては公務なしという日程がホームページに出ると、それをもって登庁してないとかですね、という批判が出ていることも御存じだと思うんですけど、そこの是非はともかくとして、やはり公選職のトップが何されてるかというのは別にもちろんプライバシーがあるものについては、相手側のプライバシー等があるものについて、いちいち全部出せとは私も言わないですけれど、出されたほうが市民の信頼を得やすくなるのかなと思うんですけれども、その辺は前向きに出し方を考えて、今のままではなくて少し考えていくというお考えだという理解でよろしいでしょうか。

(市長)

 はい、考えます。今担当の方いらっしゃるんで。はい、ぜひ考えます。

(朝日新聞)

 はい、よろしくお願いします。

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