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堺市長記者会見 令和元年6月21日

更新日:2019年6月25日

市長

議会を終えて

 こんにちは。本日、堺市議会臨時会が開催されました。市長就任後初めての議会ということですので、所信を述べさせていただきました。これからも堺市議会の皆様とは真摯な議論を行い、堺のために取り組んでまいりたいと考えております。
 今回の議会におきましては、全ての議案について可決をしていただきました。
 また、副市長2人の提案につきましても可決をいただきまして、7月1日付で副市長として島田憲明さん、中野時浩さんに就任をしていただきます。お二人には長年における行政経験をこの堺のために活かしていただきまして、私とともに改革を進めていただきたいと期待をしております。
 私からは以上です。

質疑応答

(朝日新聞)

 本日、副市長二人が選任されましたけれども、通常3人でやってこられて、もうひと方についてはどうされるおつもりなのか、まずお聞かせいただけますでしょうか。

(永藤市長)

 副市長お二人は今回就任をしていただくことになりましたが、できればもうひと方、早期に決定をしたいと考えております。ただ、まだ実は検討も進んでいない状態でして、どのような方がふさわしいのか、これから次回の議会までにじっくりと検討したいと考えております。

(朝日新聞)

 前市長の3人の例で言いますと、民間の方がお一人、庁内の方がお一人、それから大阪市出身の方が一人でした。今回、府がお一人、庁内お一人でしたけれども、もうひと方については、内部登用をお考えなのか、それとも外部の方、民間の方を呼ぶおつもりなのか、その辺お考えでしたらどういうふうに考えられていらっしゃいますでしょうか。

(永藤市長)

 ただいま各部局との意見交換を進めておりまして、今の堺市政の課題や状況を把握しているところでございます。ですので、これから見えてくる課題によって、どのような方がふさわしいのか、それは内部登用もありますし、民間の方もございます。いろんな選択肢を考えた上で、よりベストな人選を考えたいと考えています。

(朝日新聞)

 わかりました。2点目なんですけれども、市長の公約の中にも前市長の政治資金問題の追及というようなのがありまして、本日、百条委の設置が決定しました。竹山前市長は早々と報道各社に「出ません」というふうにコメントをされています。真相究明には、おそらく前市長御自身が話をしなきゃいけないと思うんですけれども、もちろんこれは議会がやることではありますが、市長御自身としては前市長に対して、どのような姿勢で臨んでほしいというふうに期待をされますでしょうか。

(永藤市長)

 そうですね、やはり議会で真相究明に向けた説明が必要だということで百条委員会の設置が本日可決をされましたから、ぜひ(竹山前)市長には御自身の口から説明をいただきたいと思っております。たしか、「一生かけて説明をしていく」というふうに述べられたと思っておりますので、ぜひその機会が設置をされるわけですから、その約束を守っていただきたいと考えています。

(朝日新聞)

 わかりました。あと本日の質疑で、若干紛糾したように見えたのが、市長御自身のツイッターでの給与の条例に関する投稿でした。市長御自身の投稿をもう一回確認すると、30%減の公約は、堺市議の報酬プラス政務活動費の額よりも100万円以上低いと認識しているということなんですけれども、確かに金額で計算すればそのとおりなのかなと思うんですが、今日会派からの討論でも出てましたけれども、本来、議員の政務活動費というのは調査研究等に充てるものであって、報酬と足し算するという考え方そのものがちょっとおかしいのではないかというふうに思うんですけれども、改めてお考えを教えていただけますでしょうか。

(永藤市長)

 そうですね。私も6年間、府議会議員をしておりまして、そのときの考え方、そして認識というもとでそのツイッターを発信した経緯というものがあります。今日、議員からも指摘がありましたが、本来、報酬と政務活動費というのは全く別のものでありますから、金額的な感覚としては私はツイッターで述べたとおりではありますが、発信については気をつけなければいけないなと考えております。

(朝日新聞)

 この発信、ちょっと訂正なり削除というのは、追加ツイートすることも可能だと思うんですけれども、そういうことをされるお考えはありませんでしょうか。

(永藤市長)

 いや、認識としてはそこに述べたとおりでして、やはり金額的には、これは今、法律の立てつけとしては政務活動費は、議員のみに支給されるということですが、これがじゃあ果たして市長の職というときに、公務の分についてはもちろん調査研究というものについては職員の方がサポートしていただきますが、では土日の活動であったり、政務についてはどうなのか。これ私もこれからもじっくりと考えていきたいと思います。今のところ、そのツイート、訂正というのも、どのように訂正するのかもありますし、今のところは考えておりません。

(朝日新聞)

 わかりました。あと今日、質疑の中であったことをもう一回確認なんですけれども、政治資金パーティーについての御発言がありまして、いわゆる大規模な政治資金パーティーは今までもされてこなかったし、これからもしないというふうにおっしゃって、一方で法的なくくりでは勉強会など、いわゆる小規模な会合でも、例えば飲食を伴えば政治資金パーティーに当たる場合があるということで、そこについてはやるという言い方ではなくて、検討の範囲にあるというようなことをおっしゃっていたと思うんですけども、考え方をもう一回ちょっと整理して教えていただけますでしょうか。

(永藤市長)

 まだ市長に就任をしまして10日強でございまして、これからどのような公務外の機会が発生するかというのは私にもわかっておりません。報酬に関しても今は、今日、可決をしていただきました30%減という報酬の中で、どういう活動ができるかというのはこれからの検討になります。そして公務以外でも、さらに例えば勉強会だったり意見交換の場を増やすことが市政につながると考えましたら、そんな機会は設けますしそのときの状況によって、今行うことというのは考えておりませんので、これからの市政運用の中で、また私自身の活動の中で検討していきたいと思っています。

(朝日新聞)

 念のためですが、いわゆる例えば励ます会とか、そういう名称でよく開かれるような政治資金パーティーは開かないという約束ということでよろしいですかね。

(永藤市長)

 約束というか、まあ開く予定はないということですので、別にそれは公約に掲げてもいませんし、約束ということではありませんが、今は考えておりません。

(毎日放送)

 今日、百条委員会が正式にということだったんですけれども、前回すごく忙しかったと思うんですけれども、永藤市長から各会派へ協力を呼びかけるようなことっていうのはされたんでしょうか。

(永藤市長)

 いえ、百条委員会については私が公認を受けた大阪維新の会については、これはもちろん提案はしてほしいということは伝えました。一方で、他会派の方々については私からは直接申し上げることはしておりません。

(日経新聞)

 先ほどの副市長の件なんですけれども、大阪府総務部長の方がなられるということで、これは永藤市長の公約であるところの大阪府市との連携強化の一環だと思うんですけれども、もう少しイメージがわきやすいように、そういう方が副市長になられると、例えばどういう効果が期待できるかっていうことを、できれば例でも挙げていただいて、もうちょっとわかりやすく説明していただきたいんですが。

(永藤市長)

 そうですね。まず一つは、ただいま事業の見直しということで各区、各局長との意見交換をしております。その中で見直し項目が出てきた際には、特に中野総務部長、これから中野副市長に就任をいただきますが、行政改革、そして財務、総務に中心となって動いてこられた方でもありますので、貴重な意見をいただけるものと考えています。
 そしてやはり、今までこの堺市政でなかなか進まなかったリーダー同士の協議、大阪府、大阪市とこれから密な協議をしながら、堺の成長につなげていきたいと考えておりますので、そのときは私も府議会議員の経験がありまして、そのときも中野副市長予定者とは話をしたこともございます。ですので、しっかりと大阪府とのコミュニケーションをとりながら、堺のために働いていただけるものと考えています。

(日経新聞)

 府での経験が豊富な方がいらっしゃれば、お互い府の事情も分かってるし、堺の事情もこれからどんどん分かってくるということで、色々な連携がしやすくなるということですか。

(永藤市長)

 そうですね、はい。おっしゃるとおりです。

(日経新聞)

 来週、ユネスコの世界遺産委員会に行かれると思うんですけれども、そこでまず百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録が正式に決定すると思うんですが、これもその、特に観光面での、先ほど大阪府市連携を強調してこられたので、早速その府市連携を活かすチャンスがすぐ来るということだと思うのですが、具体的にはどんなふうに、この世界遺産登録についてはお考えですか。

(永藤市長)

 世界遺産委員会への訪問は再来週だったと思うんですが、7月3日から予定しております。大阪府市との連携、もちろん大阪観光局もありますから、大きな視点でこの堺が持つ魅力を最大限に発揮していきたいと考えております。一方で、泉州9市4町で連携をしていますDMOというものもあります。(KIX)泉州ツーリズムビューローですね。こちらも関空を通して多くの方が来られることが想定されますが、堺に降り立ってまたそのまま大阪市にすぐに行ってしまうのではなくて、泉州の地域の方々とも連携しながら、南大阪が発展をするように、そして堺にとどまっていただきながら、堺にも経済効果が出るように取り組んでいきたいと思います。そのためにはやはり堺だけではなかなか魅力発信もできませんので、例えば堺は大阪市にもない、例えば伝統産業、食の文化もありますので、そういうものもどんどん大阪全体で発信をしていただきながら、堺にとどまっていただく方が増えるように。そして泉州の魅力もどんどんと発信をしていきたいと考えています。

(日経新聞)

 今世界的な問題になっている廃プラスチック問題ですね。海洋汚染だとかになっていて、来週のG20でも取り上げられると聞いてるんですけれども。それで先月、環境省がちょっと処理がなかなか難しくなってきた産業廃棄物としての廃プラについて、当面の対策として自治体にも処理をできればお願いしたいと。もちろん、拘束力はないんだけれども、本来自治体というのは家庭ごみを処理するのが本来の仕事ですけれども、今業者の処理能力がもう足りなくなっているので、都道府県、政令市にお願いしたいということを言ったんですが、堺市として受け入れるお考えはありますか。

(永藤市長)

 環境省からまだ私のところには、その依頼というのは届いておりません。ただ世界的な潮流というものがありまして、その中で堺市がどう取り組んでいけるか、これは担当の部局とも話をしながら、現状を見据えながら検討していきたいと考えています。

(読売新聞)

 先日発表がありました堺市立病院の処分の件でお聞きしたいんですけれども、事務局長と事務局次長が契約に関する不適切な件があったということで、降格処分になったんですけれども、市長自身、この今回の概要と処分の量刑というか、今回のその処分の内容については、市長としてはどのように受けとめているのかというのを教えていただきたいんですけども。

(永藤市長)

 まず今回起こった事件については本当に残念なことだと考えております。もちろん堺市が指導する立場でありますので、このようなことは二度と起こらないように、病院のほうにはしっかりと伝えていきたいと考えています。
 処分につきましては、弁護士等を含めた審査会にて決定したと聞いております。こちらも、機構として市民の皆さんに納得ができるようにしっかりと説明責任を果たしていただきたいと考えています。

(読売新聞)

 そういう意味では、その処分自体についてはそういったところで諮られているので、妥当ではないかという御判断でいらっしゃるということですか。

(永藤市長)

 はい。あくまでも審査会の判断ということで。ただ私のところには処分が重過ぎる、軽過ぎるという両方の意見もありまして、過去の事例にも照らし合わせながら審査会で判断されたものと考えております。

(毎日放送)

 ツイッターのほうで、堺市の小学校でのいじめの件でツイートをされていたと思うんですけれども、もしかしたらこういった実態があるかもしれないということですが、受けとめをお願いします。

(永藤市長)

 そうですね。個別の案件につきましてはなかなか申し上げにくいところではあるんですが、やはり私も、もう小学校時代、転勤族でしたので、やはりそのときに子どもが違う環境に行ったり、またその同級生との関係というのはとてもナイーブなものがあると考えています。ですから、いじめにもし遭われている子どもがいるとするならば、学校現場、また保護者の方々、しっかりとサポートをしながら子どもたちが安心して学校で学べる環境、これをきっちりと整えていきたいと考えています。

(毎日放送)

 まだこの事実関係というのは確認ができていないかもしれないですけれども、何か教育とはまたこう、かけ離れることもあるかもしれないですけども、どういったことを進めたいとかっていうお考えはありますでしょうか。

(永藤市長)

 そうですね。教育委員会には私から、事実確認をしっかりとしていただくこと、そして保護者の方々や学校とも話をしながら、解決策について検討するようには指示はしております。私のほうでもやはりまた確認をさらに進めながら、どのようにしたらクラスの同級生も同じですので、皆さんが勉強しやすい環境にできるかということを検討していきます。

(毎日放送)

 もう、この市教委には指示はされたということですか。

(永藤市長)

 はい。そうです。

(朝日新聞)

 先般の発表があった件でもう一個。国保の医療給付費返還の問題がありました。まだいま集計している段階ということなんですけれども、今後5年について返還を請求する場合、2年以上前の方だと当該の方が入っている保険者に、その分払ってくれということが言えなくなってしまって、その方に負担がいってしまうと。やはり市の過失で起きたことなのに、その人たちに、責めを負わせるというのはちょっと公正的な観念からいってどうなのかなと思うんですけれども、その過去5年分はやはり請求はされるということなんでしょうか。

(永藤市長)

 まず、その市の処理の問題で御迷惑をおかけしたことについては申し訳なく思っています。
一方で、本来お支払いいただくものという認識はございますので、この点につきましては、ただ、2年間については数字の確認ができておりますが、まだそれ以前のものについては検討中と、精査中と聞いております。また専門家の意見も聞きながら、どのように対応すべきか検討していきたいと思います。

(朝日新聞)

 それは市として、いわば債権だと思うんですけども、それをその放棄するという選択肢はあり得ると思うんですけども、そこも含めて御検討されるということになるんですかね。

(永藤市長)

 選択肢としては、さまざま考えられると思いますが、その選択肢はどれがベストなのか、それは検討していきます。

(朝日新聞)

 過去2年分、判明分だけでも結構な額で、まあ事務その他も含めてかなりの市が被ったダメージは小さくないと思うんですけども、関係する職員の処分等についてはどうお考えでしょうか。

(永藤市長)

 それも全容解明が果たされた時点で、もう一度検討したいと考えています。一方で、このような問題が起きないように、これは全局長と区長に、もし他にもこのような事態が想定されないか、事務処理の問題が起こるのではないか、そのことがもしあればすぐに報告をするように。そして部下から風通しのよい環境、意見があがる環境をつくるようにというのは私から指示を行いました。

(NHK)

 今の問題にかかわるんですけれども、そもそも何か全部手作業でやってて、ほかの自治体は手作業じゃなくやってるところもあるっていうことで、そもそも人手も足りてないし、仕組みもないっていうようなことを言っていたんですが、今、市長としてはどの程度まで確認してて、具体的にシステムを入れるとか対策をとるおつもりというのはあるんでしょうか。

(永藤市長)

 私もこれは先週、報告を受けたんですが、これだけのことを手作業でしていたということは正直驚きました。実際にじゃあシステムを入れるとすると、どの規模のシステムが必要なのか。私も一度、この担当の方と話をしまして、どのようなことがあれば再発を防止できるのかという観点で、システムの導入、他の市町村がどう対応しているかというのも含めまして、考えていきたいと思います。

(NHK)

 今日の所信表明の中で、内部マネジメントの強化に取り組むということで、IT戦略運営までの組織を新設するっていうふうにおっしゃっていたんですが、そういった部局を設けて、そういったものも一括管理するみたいな部署っていうのを設けたりするんですか。

(永藤市長)

 今庁内で使っているシステムを管理する部署というのはもう既にあるんですね。ただ、その今のITとかAIを、じゃあこれからの施策に反映していくという部署は実はございませんでして、それぞれの部局で判断をしているという状況です。ですから、これから私が考えているところは、今のこのシステムをきちんと管理をしながら、さらに新たな戦略も提案していける。そのような組織を今検討しています。

(NHK)

 区役所への権限の移譲と財源の移譲という話をされているんですけれども、これは条例を改正したりとか、どういうスケジュール感で具体的にやりたいと考えてますか。

(永藤市長)

 日程的にはおそらく来週から各区長との意見交換というものが行われます。前市長のときも市長調整監ということで区長との会議を行ったり、一定区民評議会だったり、意見を聞く場っていうのがあったと思うんですけど、それがどこまで、今効果的に活用されているのか、本当にその区民の意見をお聞きして、区長が判断できる体制になっているのか、まずはそこをしっかりと現実、現状を見きわめたいと考えています。その上で、今の区の組織というのは金太郎あめのようにどこも同じですから、各区によって対応を変えることができるのかどうか、またそれを行うとしたらどのような形がベストかっていうのは検討していきます。それによって、これは条例規約、さまざまな改正が必要なことがありましたら、また改めて提案をしたいと考えています。

(産経新聞)

 改めてなんですけれども、永藤市長、初めて、議員の立場から市長という立場になられて、初めて質問を受ける側に登壇されたわけですけども、今改めて議会を終えての率直な感想。それと今後、市会議員の方から厳しい指摘も飛んだと思うんですが、今後、市会議員の皆さんとどのように対応していかれるのか、その辺のことをちょっとお聞かせ願えましたら。

(永藤市長)

 これまで6年、大阪府議会議員として働いてきました。今日を終えて感じるのは、議員の立場と市長の立場というのは全く違うなと改めて実感をしています。議案が上がったときに私も思わず「異議なし」と言ってしまいそうになったんですけど、市長としてはやはり理事者の代表として、議会の皆さんに提出した議案を審議・議論いただいて、それを可決いただくと。そして私たちはそれに資する提案をしていかなくてはなりません。ですから、今日、初めての議会でしたので、私のこれまでの議員の経験というのはもちろん活かしてはいくんですが、議員の考え方というのは一旦リセットして、これからきちんと市政の代表として議会と真摯な議論をしていきたいと考えています。
 また、今日、質問もお受けをしましたが、これから、やはり議員の皆さんとは、堺のためにということを旗印にしながら、私も堺のために提案をしていきますし、議員の皆さんにも堺のためにということで質問をしていただきまして、建設的な議論が議会で行われればよいなと考えております。

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