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堺市
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平成28年度「新任課長級研修 市長講話」

更新日:2016年6月10日

 平成28年4月25日(月曜)~27日(水曜)の3日間に分けて、新任課長級、新任課長補佐級、新任係長級の職員研修を行いました。
 研修の始まりにあたり、市長よりご講話いただきましたので、その内容をそれぞれお知らせします。
 今号は、平成28年4月25日(月曜)の新任課長級研修での市長講話の内容をお知らせします。

新任課長級職員の皆さんへ

1 はじめに

平成28年熊本地震
~今こそ堺市が指定都市機能を最大限に発揮すべきとき~
 まず、平成28年熊本地震についてお話ししたい。堺市の取り組みについては皆さんもすでにご承知のことと思うが、現在、派遣人員は延べ105人、消防局や医師、そして上下水道局からも派遣している。さらに、避難所運営のために今日から17人の職員を一週間派遣する。第二次、第三次と継続して派遣していくということで、皆さんの熱い熱い応募もいただいており、熊本のことを思う気持ちがメンバーリストを見ても伝わってくる。是非とも堺全体で熊本を、そして大分の方々を支えていきたいと思っている。
 堺のロータリークラブの方々も、小西行長のつながりで堺市とご縁のある宇土市を支援しようと本日物資を持って来てくださる。また、子どもたちのためにこいのぼりも一緒に持って来ていただけると聞いている。堺と熊本、宇土とより友好関係を深めていきたい。これからも堺市は総力をあげて支援に取り組む。
 また、各区役所では、3品目(紙おむつ、ウェットティッシュ、トイレットペーパー)の物資を受け付けている。新聞で熊本は物資を受け付けないと報道されたが、これら3品目は生活に欠かせない日用品で、避難が長期化すれば間違いなく必要になってくるものである。私たちは、市民から寄せられた熱い志をしっかりと受け取って熊本の皆さんにお送りするということをこれからもやっていきたいと思っている。

2 課長級職員に望むこと

(1)コンプライアンスの遵守と徹底
 一番大事なことはコンプライアンスを徹底していくということ。68万人の有権者データが漏れたことを大いに反省しなければならない。一人の職員の常軌を逸した行動ではあるが、それを阻止できなかったことは組織の弱さである。
 信頼を回復するために全庁一丸となって頑張らなければならない。それは一つ一つ仕事でお返しするとともに、その仕事をしっかりと外に対して発信していくことが大切である。これを繰り返すことが何よりも信頼回復につながる。

(2)ガバナンスとは
 ~ポストNPM~
 ガバナンスとは、まさに組織としての在り方をしっかりと原点に戻って維持、運営することである。高度経済成長時代は堺市の業務も拡大していったため、費用対効果について疑問の残る施策もあったかもしれない。
 高度経済成長時代の施策の反省に立って、NPM(ニュー・パブリック・マネジメント)ということが言われた。結果志向、顧客志向、市場原理、そして分権化、この4つのキーワードでNPMという概念が日本国中を席巻した。小泉改革はNPMを行政現場に導入したが、その中で公務員の人員削減もあった。その背景には公務員は民間と比べて優遇されているのではないかという批判の声があった。私たちは今それを乗り越えて新しい時代に向かっているということを認識しなければならない。それがポストNPMであり、以前の反省に立って、何を公共としてなすべきかということを、原点に戻ってしっかりと組み立てる必要がある。
 結果志向も大事だが、経過志向、プロセスが大事である。顧客志向はもちろん大事だが、働いている者のモラール(士気)もしっかりと把握しなければならない。そして、市場原理だけで物事を解決できるわけではないということも認識する必要がある。
 分権は大事だが、分権と集中のバランスも大事である。私たちは血の通った行政、住民の皆さんと協働による行政を実施しなければならない。
 例えば、道路を管理するということは、法律に基づいて安全に管理するだけではなく、その道路を使ってまちの賑わいをつくる。道路で市民の皆さんが色々な活動をできるようにする、より大きな効果をもたらすような試みができないか、考えていかなければならない。
 市役所前の市民交流広場は単なる広場ではない。市民活動があの場所で行われる。そして市民の皆さんが集まってきて色々なパフォーマンスをしたり、催しをしたり、様々な形の交流をする場である。
 NPMの考え方では、市民交流広場はあんなに広くする必要はないということになってしまうだろう。公有地の活用ということだけを考えれば、最も収益を上げる方法を考えれば良いということになる。しかし、合同庁舎前までの国有地を含め、たくさんの人に堺東に来てもらえるような、事業者の皆さんが参画できるような広場を作っていこうとしているのは、市民との協働として、単なる経済原理を乗り越えるくらいの効果を産み出すということを期待しているからだ。
 人の交流が増え、地域が様々な方と一緒にイベントを行う。堺東の商店街の皆さんがイベントを行うことで、広く市民の皆さんに堺東商店街のいいところを分かってもらう。そういうことをこの市民交流広場はめざしている。それはNPMではなく、まさにポストNPMであると思う。
 私たちは今までしっかりと行財政改革を行い、効果も出してきた。しかしこれからは、市民の皆さんと一緒になって協働し、新しい形の行政を作り上げることが大切だ。まちの安全、安心、防災など様々な地域の事業は、行政だけで行うものではなく、市民の皆さんやNPOなどの皆さんと一緒になってやるもの。
 税金の使い方は、まさしく大きな意味で定量的かつ定性的なB/C(ビー・バイ・シー Benefit By Cost)を求めなければならないと私は思っている。皆さん方にもそのような観点から事業を見てもらいたい。
 私たちの一番弱い点は、PDCAの中のCとAが足りないということ。予算の執行はしっかりとやっているが、事後のチェックやアクションは足りないと私は思う。
 財政局にも予算の要求時には、チェック、アクションをしっかりするように指示をした。固定費についても、全て見直すように指示をしている。B/C、ベネフィットをコストで割ったものが1以上になっているか、皆さんもその点を今一度見直してほしい。
 私は皆さんに、ガバナンスということを新しい観点でとらえてほしい。ちょうどそういうことを考えていたら、地方行政という雑誌(4月18日号)に行政とガバナンスという記事が掲載されていたので、参照してほしい。

(3)問題解決と人材育成
・パレートの法則の克服
 皆さんにとって大事なのは、具体的な問題解決と人材育成をどうしていくかということ。パレートの法則というものがあるが、これは商品の8割の収益は2割の商品がそれをまかなっているということ。これが本当かどうか、私は少し疑念を持っているが、一般的には、これを細分化して2・6・2の法則と言われることもある。組織を実際に動かしている人は2割で、6割は普通に働き、2割はお神輿にぶら下がっているという。実際に汗をかいてお神輿を担いでいるのは2割で、組織も2割の人が動かしているというように言われる。
 しかし、堺の組織が2・6・2ではだめだ。2・6・2のうち上位の2割を3割、4割にしていかなければならない。そして下位の2割から1割にする、ゼロにする、そういうことをしなければならない。

・人事評価の活用
 組織の中にはどうしてもぶら下がる人もいる。ぶら下がる人に対しては、しっかりと不可の評価をし、指導していかなければならない。人事評価はコミュニケーションが第一である。コミュニケーションによって、頑張ることをお互いにしっかりと確認していく。そして、頑張ればほめる。小さい成功を大きくほめる。逆にミスは必ず指導する。ミスを見逃したままにしてはいけない。将来その人が大きく成長するためにはミスを必ず指導すること。そういうことをするために人事評価を活用する。
 公務員の世界は信賞必罰が十分なされていない面があった。一生懸命仕事をしても、いい加減に仕事をしても同じだというような風潮があったのは、負の面である。そういうことではなく、お互いに切磋琢磨して高めあっていくような仕組みづくりが必要である。そのため堺市では頑張って成果を上げた職員には勤勉手当を0.1月分増額することにした。こうしたことを通じてモラールを上げていくことが、管理職としての職責である。
 人事評価は人材育成のツールとして使っていく。単に評価をして勤勉手当に差を設けるのではなく、人材育成のためのツールであるということ。

・風通しのよい職場
 そのためには風通しの良い職場であることが必要である。風通しの良い職場であるためには、挨拶(A)、声かけ(K)、笑顔(E)、AKEが必要である。上司、管理職から部下に挨拶したらよい。そして困っていたら声かけをする。そして笑顔が一番大事。
 職場には非常勤職員や年上の再任用職員、新規採用職員やアルバイト職員など、色々な人がいる。共通しているのは、挨拶ができる職場であるかどうか、声かけができる職場であるかどうか、笑顔あふれる職場であるかどうか。
 AKEは職場の第一目標にしてほしい。風通しの良い職場を作ったうえで、さらには仕事の時だけの付き合いではなく、できればインフォーマルな付き合いもしていくと良いと思う。その時は再任用職員、人生の先輩をしっかりと立てていく。そして非常勤職員の皆さん方と同じ目線でお話するとか、そういうことをしてもらいたい。
 最近はそのようなインフォーマルな付き合いがだんだん少なくなっているが、もう一度皆さん方が色々工夫しながら、職場以外でのお付き合いもしてもらいたい。歩く会をするのもよし、ボーリングをするのもよし、色々な形でインフォーマルな付き合いも広げてもらえればと思う。

3 最後に

・「堺愛」がすべての根源
 最後に、すべては、皆さんに堺を良くしたいという熱い思いがあるかどうか、堺を愛しているかどうかが大事。
 私は若い職員や学生の皆さんに、堺には三つの遺伝子があると言っている。
 まず、中世、南蛮貿易で世界を駆け巡った「挑戦の遺伝子」。二つ目は仁徳天皇の時代から続くあの古墳を造った「ものづくりの遺伝子」。そして三つ目は「自由の遺伝子」。与謝野晶子や千利休を生んだ自由の魂が中世の自由自治都市を作ってきた。この三つの遺伝子を、皆さんから部下の職員に教えてほしい。
 何のために堺市役所で公務員になろうとしたのかということは、新規採用職員の皆さんはもちろん、皆さん自身もわかっているはず。それを常に問い直していく。いつもそう問い続けることができる管理職になってほしい。そして管理職自らが堺への熱い思いを持つことを大事にしてもらいたい。

・愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ
 最後に『愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ』という言葉を私から皆さんに贈りたい。これはドイツのビスマルクという宰相の言葉。色々と経験に学ぶことも大事だが、経験よりももっと教訓になるのは堺1600年の歴史だ。
 堺は二度、大火でまちが焼失した。そこからフェニックスのように立ち上がってきたまちである。この1600年の歴史を踏まえて、これからどういうまちづくりをしていくのかということを考えてもらいたい。
 皆さんの10年20年の経験も大事だが、それよりもはるか1600年に及ぶ堺の歴史を紐解いて、どういうふうな堺のまちづくりをしていくのかということを、原点に返って考えてもらいたい。
 昭和36年に、当時の河盛安之介市長が100万都市構想を唱え、45年後の平成18年に堺市は政令指定都市になった。これは、権限と財源が最も付与されている政令市になりたいという、市民の皆さんと市職員と市議会議員の熱い熱い思いの結果だ。
 是非とも皆さんには、この政令市をこれからも守って、さらに発展させていくために、堺1600年の歴史をしっかりと踏まえて施策を組み立ててもらいたい。
 堺に臨海工業地帯が造られ、公害問題が出てきたときに書かれた宮本憲一さんの著作を今勉強している。堺はその時の反省を踏まえ、臨海工業地帯は今では新産業のメッカ、新エネルギーのメッカになっている。堺のまちは課題を克服して発展してきた。そしてこれからも21世紀型の産業を作っていく。
 私も堺1600年の歴史に学び、しっかりと堺のかじ取りをし、皆さんと一緒になって頑張りたい。
 これからの21世紀型の行政運営は皆さんの肩にかかっている。頑張ってください。

このページの作成担当

総務局 人事部 人材開発課
電話:072-228-7194 ファックス:072-228-8823
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所本館5階

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