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堺市
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【3】2.基本コンセプト

更新日:2012年12月19日

 観光施策には、集客地としての新たな魅力の創造、ホスピタリティの向上、PR・キャンペーン等種々考えられるが、市外居住者の来訪動機を高めるためには、可能な限り統一的なコンセプトの下で各施策を実施し、魅力的で分かりやすいイメージを中期的に形成していく必要がある。
 このような観点から、既述の各種調査結果等を踏まえ、今後の各種施策の推進にあたっての、中心的なテーマを設定することが重要である。

(1) 中心テーマの設定 ~「堺の歴史文化」~

 堺市は、世界遺産登録を目指して取組みが進められている仁徳陵古墳を始めとする百舌鳥古墳群、由緒ある多くの寺社、北旅籠町周辺の古い町並み、千利休により集大成された茶の湯の文化、刃物や線香などの伝統産業などと、豊かな歴史文化に恵まれている。市場調査においても、東京都、大阪府在住者の84.2%(平均)が、堺市のイメージとして「歴史・伝統がある」を挙げており、「現代産業」などよりも浸透していることが明らかとなっており、市民自身の意識調査でも、同様のイメージを有していることが示されている。また、集客資源調査では、最も評価が高かったのは食文化関連施設であるが、現状、これらの施設は広域的な集客力を発揮するには至っておらず、逆に、古墳、寺社等の歴史文化関連施設が、市外からの来訪者を集めている実態が明らかになった。
 また、堺固有の魅力を来訪者に楽しんでいただくことが観光の本来の趣旨でもあり、このような観光振興は、地域のイメージや評価を高めるとともに、市民の地域文化に対する親しみや誇りを増し、一層の地域の発展をもたらす契機となるという効果も有している。
 堺市は、歴史文化とは直接的な係わり合いの少ない、現代的な産業や商業施設などの多様な集客資源を有しており、今後の集客方策としても、大規模アミューズメント施設の誘致など、様々な手法が考えられる。しかしながら、堺市の成り立ちや上記の調査結果等を踏まえれば、まったく新しいイメージ形成にこれから取り組むよりも、まず、堺独自の歴史文化を堺観光の中核と位置付け、これを来訪者が楽しみ、満足できるような基盤を形成することが合理的であり、最も優先して取り組むべき課題であると考えられる。このため、今後の観光振興にあたり中心となるテーマを堺の「歴史文化」に設定し、これを軸にして、様々な施策の推進を図ることが適切である。
 ただし、現状での歴史文化関連施設に対する来訪者の評価は必ずしも高くなく、これらを集客の核とするためには、今後、相当の付加価値を創造することが必要であり、評価が高い食文化も歴史文化と関連付けて活用したり、新しい都市的な施設との連携、相乗効果を狙うなど、他の資源も効果的に活用することが重要である。

(2) 時代の選択 ~知名度の高い古墳、現代の観光関連産業・文化体験につながる中世なんばん~

 堺の歴史文化を今後の観光施策の中心テーマに掲げたが、堺は、他都市とは異なる“波乱万丈”の歴史を有している。〈1〉仁徳陵古墳等に象徴される古代、〈2〉国際交易により栄えたなんばん文化や、茶の湯文化等に代表される中世、〈3〉打ち刃物等の伝統産業を育んだ近世、〈4〉進取の気風に富み他都市に先駆けて文明開化の波にのった近代、と各時代ごとに異なる特色を有している。前述の認知度調査においても、施設では仁徳陵古墳、人物では千利休と与謝野晶子、産業では打ち刃物がそれぞれ高い認知度を有しており、時代、内容ともそれぞれ異なっていることも、堺の歴史文化の多様性を強く示す結果となっている。
 他方、この歴史文化の多様性は、来訪者にとっては「わかりにくさ」となって、堺のイメージ形成を困難にさせ、逆に観光資源としての活用を難しくしてしまうという懸念も指摘されるところである。来訪者にとって分かりやすい形で地域の魅力を向上していくためには、ポテンシャルの高い時代・テーマを選択して重点的に施策を実施し、これを幹としてイメージ形成を図りながら、その他の施策をあわせて実施することにより観光地としての幅や奥行きを豊かにしていくことが望ましい。
 堺の観光資源において、世界最大の墳墓であり、教科書にも掲載される仁徳陵古墳は、最も高い知名度を有しており、堺の知名度向上の核となるものであるが、他方、当然ながら、アミューズメント性は低く、伝統産業や和菓子等の観光関連産業の育成に直接つながる要素も弱い。
 他方、中世・近世の様々な足跡が旧市街地に残されているが、これに関連した「見どころ」は多くないものの、伝統産業体験や和菓子等、現代につながる要素は多い。このような観点からは、「なんばん」「茶の湯」などの「中世」文化のPRや関連施設整備などに取り組んでいくことが必要となる。
 これまで、堺のイメージ形成については、古代に頼る比重が大きかったものと考えられるが、今後、来訪者が「楽しさ」を感じられる要素を充実させていくことが必要であり、このような観点から、中世なんばん文化を軸とした政策展開についてもより注力し、これを堺市のイメージの「幹」に育てていく必要がある。

(3) 総合的な施策展開による都市集客力強化・オンリーワンの街づくりの推進

 今後の観光振興施策の最優先課題は「堺の歴史文化」の活用と位置付けたところであり、これを中心とした施策展開を図ることとするが、観光客の来訪動機は多種多様であり、それに応じて集客手法も様々であるため、現状においても集客の観点から有望な資源については、堺の歴史文化との関連は乏しいものであっても、関係部局、関係団体と連携して効果的に活用し、市全体としての集客力を向上させ、地域経済の活性化につなげることが、観光関連産業の育成にとっても必要である。このような観点から、堺観光の中核を固有の歴史文化に位置付けた上で、今後、臨海部等を中心に順次整備される大規模商業・スポーツ施設、最新の環境関連産業施設等の現代的な施設についても、十分に活用を図り、市内周遊、宿泊に誘導していかなくてはならない。また、関西国際空港や大阪市、神戸市等とのアクセス上の優位性をアピールした宿泊施設セールス等を官民が協力して推進していくなど、観光関連産業の育成の観点も考慮し、総合的な施策展開を図っていくことが必要である。
 また、真に魅力あふれた観光都市の実現を図るためには、都市の総合力の向上に努め、「住んでよし訪れてよし」の街づくりを推進することが不可欠である。このような観点から、「自由都市・堺 ルネサンス計画」に基づき、関係機関、市民団体との連携を進め、関係部局が一体となって、教育、まちづくりなどといった各分野において、魅力あふれる施策を実行し、オンリーワンの観光まちづくりに取り組むことが重要である。

このページの作成担当

文化観光局 観光部 観光企画課
電話:072-228-7493 ファックス:072-228-7342
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所本館2階

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