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堺市
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【2】2.市場調査結果の概要 その2

更新日:2012年12月19日

(2)国内・海外市場ヒアリング調査

 観光旅行の傾向やポイント等についての情報収集ならびに旅行商品化に向けての課題や留意点、対策等を把握し、観光客誘致施策に資することを目的に、国内の旅行会社及び在日国機関を対象としたヒアリング調査を実施した。

ヒアリング対象

1.旅行会社

(1)中堅旅行会社
 主に、熟年層を顧客とする京阪神発の団体ツアー商品を扱う旅行会社
 (東京にも系列会社をもつ)

(2)大手旅行会社
 全国に支店をもち、各種国内・海外ツアー及び訪日旅行を扱う総合旅行会社

2.在日外国機関

(1)東アジア(韓国・台湾・中国)の在日機関(在大阪総領事館、観光協会等)の観光・文化担当
(2)欧米(米国、ドイツ)の在日機関(在大阪総領事館、文化センター)の観光・文化担当

〈1〉旅行会社

(1)中堅旅行会社

 歴史文化をテーマとした熟年層向けツアーは、文化財や遺跡を羅列的に案内するだけでは顧客の興味や満足を得ることはできないため、興味をそそるストーリーや、専門家等による解説、体験プログラムなどの要素を盛り込んだものにする必要がある。
 体験プログラムは気軽に参加できる短時間でリーズナブルな料金設定が望まれる。また、食事や土産購入及びそのための駐車場を含め、限られた時間内でスムーズな周遊が可能な受入れ体制やルート設定が必要である。

  • 熟年層向け旅行企画の実績と傾向

’97年に堺への日帰りバスツアー(「和泉の時代を駆け抜けた立役者 ~与謝野晶子、千利休、行基の史跡~」)を実施した。これは有名大学教授が随伴するシリーズ企画で、参加客の多くが熟年層の固定ファンである。

有識者を絡めたツアー企画以外では、近畿圏なら滋賀・京都・奈良、その他は、温泉、寺社参詣、季節もの(花や紅葉の名所、松茸狩り等)が主流である。

国宝などの文化財、石碑、遺跡などの羅列だけでは顧客の興味はひけない。何らかのストーリーが必要である。

歴史探訪系のツアーは有識者の案内のほか、学芸員やボランティアガイドによる解説、住職の法話(20分程度)等が組み込まれていることが団体ツアーのメリットとなり、好評である。

  • 堺の観光課題について

施設間の連携不足
例えば、仁徳陵古墳の探訪を主題とするツアーは、どことどこを、どのように巡れば成立し、顧客の満足を得られるのかといったルート設定が不十分である。スタンプラリーやレンタサイクルは有効であるが、コースやテーマが定まっていないと利用されにくい。

観光関連施設の整備
観光バスツアーでは、駐車場、土産センター、トイレ等の整備は必須である。
評判の和菓子があっても、個店に団体客を案内して並ばせるのは時間的に無理が生じる。

  • 堺観光の可能性・方向性について

認知度を含め、現状では東京や遠隔地からの商品化は難しいと思われる(東京から大阪方面へのツアーは有馬温泉泊が多い)。当面は京都、滋賀、三重エリアぐらいからのバスツアーによる集客を優先して考えるべきである。

昼は市内観光(大阪城、吉本新喜劇等)、夜は北新地という1泊商品があるが、料金設定やサービス面で何らかの魅力的なメリットがあれば宿泊ホテルを堺に設定できる可能性はある。

「とれとれ市」や体験ツアー漁(2千から3千円)、刃物製作体験(熟年男性を対象に1から2時間で千円程度、遊びで失敗してもよい感覚で参加できる形)等のツアーは想定しやすい。

(2)大手旅行会社

 国内旅行の人気コンテンツは温泉リゾート、食べ放題、ショッピングとなっており、アジアを中心とした海外から関西への旅行客の主な訪問先としては、京都、奈良、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、有馬温泉、大阪市内の繁華街があげられる。
 商品化の前提として、話題性や評判が基本となる。これらの点で地元や近隣市民の集客スポットとなっているもの存在などが必要であり、それらを周知するための情報発信の活性化が必要である。
 例えば、市販のガイドブックの出版は有効である。
 今後、生涯学習などに時間を使うようになる団塊世代をターゲットに、物語性のある歴史文化コンテンツを構築していくことも有効と考えられる。

  • 国内旅行の傾向

国内旅行商品の主流は温泉(リゾート)、食べ放題、買い物となっており、大都市では、少ない移動で観光、食事、ショッピング等の満足が得られる場所が人気である。

夜景(ライトアップ)を売り物にする観光地も増えてきている。

  • 海外からの旅行客(インバウンド)の傾向

関西における人気観光地は京都、奈良で、文化財、伝統芸能・技術等への関心が高いと思われる。その他、アジアを中心に、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、有馬温泉が人気である。

中国は団体旅行、香港・台湾・シンガポールは個人旅行の傾向が強い。

シティホテルだけでなく、安価なビジネスホテル等のニーズも高い。

京都・大阪はコンベンション需要にも一定のウエイトがある。

最先端技術を備えた工場等の視察や技術体験のニーズもある。ビジネス目的以外では、記念品や試供品等がもらえるといった点で、工場見学を組み入れた団体ツアーが喜ばれる傾向もある。

  • 堺の観光課題について

東京における知名度を高めるためには情報発信の頻度を高める必要がある。また、大阪市内から近いという距離感の認知も低い。

河内、岸和田方面は、映画や祭り等で一定のイメージ(昔気質の)イメージがあるが、大阪湾・泉州という立地からは工業都市のイメージが強い。

仁徳陵古墳の知名度は高くても、それだけで観光地というイメージに結びつかない。周辺にどんな見どころがあるのかの情報が必要である。

京都市、大阪市、神戸市という三大観光都市、さらには奈良、南紀、三重(伊勢)などの観光地が集積する関西で、短期的に堺が観光集客都市として自立するのは難しく、連携策などが必要である。

ニュースがない。あったとしても伝わってこないのが実状と思われる。

  • 旅行商品化への可能性について

話題、評判、地元・近隣市民の活発な動き(人気スポット)がない場所の旅行商品は作りにくい。
例えば、旭山動物園(旭川市)は、まず、地元市民が集まるという状況ができ、徐々に周囲に広がり、遠方からの観光コースにも組み込まれるようになった。
そのための方策のひとつとして、書店で市販のガイドブックの制作が考えられる。行政が制作したガイドブックやパンフレットには民間事業者等の扱いが均一的になるなど、焦点がはっきりしないケースが多く、出版社とのタイアップによる制作などを検討すべきである。ガイドブックの主要購読者は地元市民であり、反響が表れやすい。

コミュニティをもつ人々によるクチコミは重視すべきである。

“学び、楽しむ旅”のニーズに対応し、カルチャーサロンの企画運営を行っている。これは事前に関心や知識を高めたうえで、実際にその場所へ足を運ぶというもので、歴史文化等で切り口やテーマ設定ができ、その内容と結びつく現地の観光整備がなされていれば商品化への可能性を見出せるかもしれない。また、物語は人気コンテンツであり、今後、団塊世代が学習・研究のために時間を使うようになるため、そのニーズに対応するコンテンツづくりも有効である。

有識者の同行解説付き団体ツアーは有効であるが、講師の人気次第で集客が決まる。

古代(古墳時代)、中世(「黄金の日々」=歴史的に人気の高い豊織時代)への興味を満たす施設やたたずまい(町並み)があれば、観光スポットとしてのステータスが高まる。

〈2〉在日外国機関

(1)東アジア

 東アジアからの入国者数は著しく伸びている。観光客は、温泉等を中心としたリゾート型とテーマパーク・ショッピング等を中心とした都会型に大別される。後者の場合、関西方面への初来訪客向けの一般的なパッケージツアー(2泊3日)は、大阪市内でユニバーサル・スタジオ・ジャパンとショッピング、大阪城観光などを行い、京都・奈良観光を組み合わせたパターンである。リピーターのほか、語学留学・研修、修学旅行、在日の親戚・知人訪問者などが多いのも特徴である。
 堺への誘客のためには、ツアーのコースやガイドブック等に盛り込まれることが重要であり、また、在日居住者や長期滞在者へのPR、認知促進策も有効な手段となる。

〈1〉韓国

  • 旅行客の現状

日本の人気観光スポットは温泉(別府、東京→箱根)やテーマパーク(東京ディズニーリゾート、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)である。

大阪を拠点とした2泊3日程度の観光として、大阪市内(大阪城・ミナミ)→京都・奈良→スパワールド→関空というパターンもある。

家族旅行、修学旅行、個人旅行(日本の親戚・知人を訪ねる)のほか、語学学習熱も高く、民泊も多い。また、最新技術に対する関心も高い。

食事は自国の料理店が豊富にあるため、案内する人や情報がない状況で和食店に行くことは比較的少ない。

在日邦人の親戚・知人を訪ねて来日するケースも多い。

土産は、家族や知人から頼まれた電化製品等が多く、道具屋筋も案内すると喜ばれる(ショーウインドーのサンプルなど)。

  • 課題と対策について

リゾート(温泉)志向、都会(テーマパーク、ショッピング)志向が主流なので、堺はその要素が弱いことが課題である。加えて、堺の立地(アクセス)や観光情報も乏しいといえる。

お茶、和菓子などの可能性については、必ずしも和風に関心が高いとはいえないため判断が難しい。

堺に限らず大阪は全般的に街に英語表示が不足しているし、あっても識別がしにくいなど不案内さを感じる。

在日邦人の親戚・知人を訪ねて来日するケースが多いため、対日本人と同様に在日外国人へのPRをまず行うべきである。これらの人々が連れて行く場所になれば、必然的に来訪者も広がる。

〈2〉台湾

  • 旅行客の現状

観光客はファミリーを中心とした団体ツアーとOLを中心とした個人ツアーに大きく分かれる。修学旅行の需要も増加している。

都会的なショッピングとテーマパークを主目的とした東京、大阪(関西)に次いで、自国では体験できない雪を求めて北海道への観光も増えている。

大阪(関西)への旅行客は、大阪市街(主に心斎橋)でのショッピング、USJ、大阪城観光と、京都・奈良観光の組み合わせが主流である。

その他、リピーターを中心に、チャーター機による九州、鳥取、立山・黒部などへの温泉リゾートツアーの需要も増えている。

史跡や寺院を訪ねたり、和食やお茶の体験といった日本的なものを楽しむという志向は、日本人観光客とほぼ変わらないと考えてよい。

  • 課題と対策について

関西国際空港やUSJ、大阪ミナミからのアクセスが至便であることや、観光資源や施設等に関する情報が観光客に届いていないことが第一の課題である。アクセスがよく、リーズナブルな宿泊施設があり、おいしい物を食すことができるという情報だけでも誘因になると考えられる。
それに加えて日本の歴史文化に触れることができる観光資源が存在する大都市という情報の提供があり、一定の満足度が得られれば、リピーターなどの需要は徐々に高まると思われる。

大阪(関西)へのパックツアーのコースに組み込まれるよう旅行エージェントへの働きかけも重要である。

〈3〉中国

  • 旅行客等の現状

日中政府間による2000年の団体旅行に関する合意以降、年々訪日旅行客は増加を続けており、2005年日本国際博覧会(愛・地球博)といったトピック後も着実な伸びを示している。

関西へのパッケージツアーは、京都・奈良観光に加え、大阪市内でユニバーサルスタジオ・ジャパンやショッピングを楽しむという2泊3日、3泊4日の滞在パターンが主流である。

留学生や教育・文化交流も伸びており、長期滞在に伴う居住、就業等の需要供給ニーズも増加している。宿泊、居住とも、まず価格が大きな選択基準となっている。

  • 課題と対策について

観光については堺の知名度を高め、団体ツアーのコースに組み込まれることが集客の前提となる。ガイドブックに観光やショッピング等の明確な魅力紹介がなされることも重要である。

大阪市内への利便性を生かし、宿泊及び留学生等の長期滞在者に対する受け入れ体制や魅力的な行政施策を打ち出すことも堺の認知を高めるために有効と思われる。

日中友好協会(会長:平山郁夫)等による文化観光・スポーツ(卓球等)交流において、堺への誘致を図り、観光コースや体験プログラムを用意することも検討すべきである。

(2)欧米

 欧米からの観光客は、比較的、日本文化への関心が高く、関西では京都・奈良に代表される歴史都市を中心に1週間程度の滞在が主流である。
 歴史文化や伝統産業などを核にした堺の観光関連資源の魅力がガイドブック等で紹介され、観光ルートに組み込まれることが、誘客のポイントとなる。

〈1〉米国

  • 観光客の現状

来日者の約3分の2はビジネス目的で、そのうち17%程度が観光行動も兼ねた旅程となっている。その他、純粋な観光目的が2割弱、知人等の訪問が1割弱というシェアになっている。

ビジネスの中で英語講師(英会話教室や企業内研修)としての来日者数は減少傾向にある。

観光は友人や夫婦などの個人旅行による1週間程度の滞在型が主流で、関西ではクチコミにより、奈良や高野山、その他寺院に宿泊滞在するケースが増加している。

文化観光を目的とした旅行者が多く、歴史的建造物の観光をはじめ、観劇(歌舞伎等)や美術鑑賞、華道や茶道体験への関心が高い。

  • 課題と対策

オリジナリティのある堺の文化観光拠点の整備と、滞在型に対応したリーズナブルな宿泊サービス体制が観光誘致の前提になると考えられる。寺院やお茶の文化を活用した観光施策なども有効と思われる。

個人旅行が中心であるため、英語版ガイドブックやホームページの充実はもとより、長期滞在者やビジネス滞在者等によるクチコミを重視した対策が求められる。

〈2〉ドイツ

  • 観光客の現状

リゾート地での滞在(バカンス)が観光の主流である。日本観光は1週間までの滞在が多く、関西では京都・奈良が多い。

観光目的の純粋な旅行者はそれなりに日本の知識(歴史文化拠点等)を蓄えて来日する。日本的(オリエンタル)なものに興味をもって来日する傾向が強いので、“中世の堺”という知識レベルは少なからずもっていると思われる。

それ以外は、文化交流(音楽、演劇、その他イベント等)やビジネスで来日するケースが多い。

大阪の観光は、大阪城、文化芸術施設(美術館、歌舞伎座等)、ショッピングというイメージである。

  • 課題と対策

日本・大阪の観光ガイドにきっちりと紹介されていたり、観光ルートに組み込まれていることが大前提である。

和食、和菓子、緑茶は好まれる。(狭い茶室での体験は、“わびさび”の世界を説明しないと理解を得られないと思われるが)茶会は“ティー・セレモニー”として知られている。

工芸品(家具等)や道具への興味は高いため、刃物などの伝統技術は活用できるかもしれない。

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文化観光局 観光部 観光企画課
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