環境局

　環境局は、現在及び将来の市民が安全で健康かつ快適な生活を営むことのできる良好な環境を確保するため、市民・事業者等と連携し、地域の特性を活かした環境保全施策や、望ましい環境の創造に関する施策を総合的かつ計画的に推進する役割を担っています。

局の使命の達成に向け、次のとおり組織を運営します。

• 『豊かな未来を築く、持続可能なまち・堺』の実現をめざし、SDGs（持続可能な開発目標）の考え方を採り入れ、環境政策を通じて、1つの行動によって複数の側面における利益を生み出すマルチベネフィットの創出を図ります。
• 市民にとって安全で健康かつ快適な生活環境を保つため、ごみの減量化・リサイクル及び適正処理、まちの美化に係る施策、地球温暖化対策、環境保全対策を着実に実施します。
• 環境教育・学習や情報発信を通じて環境に対する理解と関心を深め、市民・事業者をはじめとした多様な主体とのパートナーシップのもと、自主的な環境活動や環境に配慮したライフスタイルの実現を支援します。

• 本市におけるごみ排出量について、家庭系ごみ、事業系ごみ排出量は減少傾向にありますが、引き続き、減量目標の達成に向けて、更なる減量化・リサイクルに取り組む必要があります。
• 「堺市地球温暖化対策実行計画（区域施策編）」で掲げた、2030年度に温室効果ガス排出量を2013年度比で27%削減する目標の達成に向け、住宅や事業所における省エネルギーや創エネルギーの推進、次世代自動車の普及促進に努めるとともに、避けられない温暖化に適応する施策や取組（適応策）を推進する必要があります。
• 地域の自然と風土を保全しながら、生き物がつながる環境を形成するために、生物多様性の認知度を高め、全ての市民が生物多様性に配慮したまちづくりを進める必要があります。
• 市民の安全を守るため、ポリ塩化ビフェニル（PCB）廃棄物の適正処理やアスベスト対策に取り組むともに、有害物質を含む使用済電気電子機器（有害使用済機器）の適正管理を推進する必要があります。

　こうしたことから、今年度は、以下の点について重点的に取り組みます。

　4R（リフューズ、リデュース、リユース、リサイクルの4つの頭文字をとった言葉）の考え方を基本とし、ごみ分別等に関するスマートフォン用アプリの活用など、特に若年層に対する情報発信・啓発を強化します。また、生活ごみの大半を占める「生ごみ」「古紙類」について、食品ロスの削減推進方策の検討、集団回収品目への雑がみ追加の取組を進めるとともに、レジ袋削減に向けた取組に着手します。加えて、家庭ごみの有料化について、市民の十分な理解と協力が得られるように情報発信するとともに、導入時期や手法について検討を進めます。

　「堺市地球温暖化対策実行計画（区域施策編）」に基づき、市域の温室効果ガス削減に係る施策の推進や、気候変動への適応策に取り組みます。また、「堺市地球温暖化対策実行計画（事務事業編）」及び「堺市地域エネルギー施策方針」の改定に取り組むとともに、北区役所におけるESCO事業の実施等、更なるエネルギーマネジメントを推進します。さらに、地中熱利用システムの導入調査、廃棄物焼却施設の余熱等有効活用の検討や、ZEH（ネットゼロエネルギーハウス）や次世代自動車の普及促進に取り組みます。

　「堺市生物多様性ネットワーク会議」を推進母体として、多様な主体と連携し、生物多様性Webサイト「堺いきもの情報館」の運用、市民公募による「生き物調査サポーター」を活用した「小学生いきもの調査授業」や堺エコロジー大学修了生等の人材を活用した市民参加型啓発イベントの開催等を通じて、地域の生物多様性に関する情報発信や環境教育、普及啓発に取り組みます。また、外来生物の市民生活への影響を防止するための各種施策を展開します。

　PCB廃棄物の早期の適正処理に向けた周知の徹底、事業者等を対象とした掘り起し調査に取り組みます。