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事業所紹介 シャローム株式会社(SCKサービスセンター会員企業)

更新日:2022年8月2日

 公益財団法人 堺市勤労者福祉サービスセンター(以下、SCKサービスセンターという。)は、堺市内の中小企業向けに従業員の福利厚生サービスを提供することを目的に、堺市が中心となり設立されました。会員一人当たりの会費は月々700円で、充実した福利厚生サービスを提供しています。今回は、SCKサービスセンター会員である「シャローム株式会社」を訪問しました。

事業所及び活動概要

  • 取材先

シャローム株式会社本社(設立 平成11年)

  • 所在地

堺市堺区大仙中町6‐24

  • 代表者

代表取締役 俣木 泰三

  • 事業内容

有料老人ホーム運営、介護保険サービス事業、障害福祉サービス事業、介護タクシー事業、その他介護・福祉に関する事業・介護予防事業、介護保険外サービス事業

  • 従業員数

550人(平成27年7月現在)

最期まで支える在宅介護をめざして

 社会の高齢化が進む中、介護のニーズは日々高まっています。各介護事業者は、介護や看護など、多様化したサービスに取り組んでいますが、弊社は一歩でも二歩でも、現在より利用者の方にとって良くなるような介護や看護をめざしています。
 私は、一般企業でケアマネージャーとして働いていた時代から、高齢者の方がもっと安心して暮らせるようにならないかと考えていました。施設でも精一杯介護や看護をすれば入所者の方はとても喜ばれます。しかし、どなたにとっても、一番安心して暮らせる場所は我が家です。ですから、在宅で受けられるサービスや、在宅へ移行するためにお手伝いできることを事業として考え実践しています。
 例えば、今、構想にあるリハビリサービスを提供する入所施設もそのひとつ。施設に入って、リハビリを行うことで、ご自宅で暮らせるようにまで回復をめざすのです。他にも在宅で要介護の方に食事をお届けするサービスも実践します。決められた日数のデイサービスではなく、毎日食事をお届けするサービスです。
 弊社の社名の由来は、ヘブライ語で「心に平安がありますように」との意味。その言葉が示すように、心から健康をサポートできる介護企業を志して、日々のサービスを提供しています。

福利厚生サービスの充実性でSCKサービスセンターを選択

 従業員に対する福利厚生制度の整備は以前から重要視していて、SCKサービスセンターの会員になる前は、他の福利厚生サービスを利用していました。しかし、従業員の利用頻度はそれほど高くありませんでした。全国規模で展開するような企業向けのサービスで、堺市の企業で働く従業員には活用する機会が少なかったのです。
 中小企業向けの制度に変更しようと考えた時、SCKサービスセンターよりも会員費用が安い団体も候補にありました。その上で、SCKサービスセンターを選択したのは、サービス内容が充実しており、サービスの利用によって実質的な負担が安くなると見込んだからです。
 SCKサービスセンターが提供するサービスでは、堺市の様々な施設が割引利用できるので、地域の中でコミュニケーションがとれますし、従業員同士が誘いあって活用しやすいというメリットがあります。従業員の福祉になることはもちろんですが、利用することで地域社会への貢献にもなるのではないでしょうか。

SCKサービスセンターの利用によって従業員の心にゆとりが

 SCKサービスセンターの会員になってからは、定期健康診断の受診補助や慶弔給付が利用できるのでとても助かっています。定期健康診断の受診補助は、事業所だけでなく従業員個人が受診した場合も対象となるため、社内の一人ひとりが積極的に健康診断を受けるきっかけにもなっています。実際、弊社の従業員が受診補助のサービスを利用して健康診断を受けたところ、それまで気付かなかった身体の問題が発覚。病状が進行する前に再検診を受けに行くことができたというケースもありました。慶弔給付は、結婚や出産、入学といった祝金、入院等の見舞金が特に従業員に喜ばれていますね。
 その他、ホテルの会場を使ったクリスマス会などの社内行事を催す場合にも補助を受けられます。様々な方面で福利厚生のサービスが充実しているおかげで、従業員達の気持ちにも自然とゆとりが生まれ、仕事へのモチベーションアップにもつながっているのではないでしょうか。
 また事業所としても従業員個人が補助金や給付金などを申請する場合、書類の確認や給付に関する手続きのほとんどをSCKサービスセンターにお任せできるので、こちらの手間はかかりません。たいへん便利ですね。これからもSCKサービスセンターを活用して、社内全体の雰囲気をより良くしていきたいと思います。

独自の福利厚生制度でも従業員をケアする

 SCKサービスセンターの活用以外にも、弊社では独自の福利厚生制度を設けています。一人親として働く従業員を対象としている「一人親支援制度」では、仕事と子育ての両立で大変であろう一人親の従業員に支援金を支給しています。ささやかな助けかもしれませんが、先日「娘を看護学校に進学させることができました」と従業員から報告を受けた時は、実施して良かったと思えましたね。
 このほかにも施設内から地域へ出る機会が増加したことを踏まえ、弊社独自の制度として、営業活動をポイント制にしました。管理者など、外回りが多い人に、活動に応じてポイント加算していくのです。貯まったポイントは社内の交流会費に充てられるようにしています。この制度により、いっそう社内に活気が生まれました。

研修制度で従業員のスキルアップを支援

 弊社の従業員数は500人。一般企業で、部長職にあたるチーフが10人、その下に40人から50人のリーダーを配してそれぞれがチームで活動する体制を築いています。弊社では、サービスの質を保つために、従業員が社の理念を共有できるように力を入れています。特にこれを第一線で働く従業員へ伝えるにはリーダーの人選が重要となります。現場従業員の仕事が企業評価に直結する業種ですので、従業員の統制が非常に重要だと考えているのです。
 弊社のモットーは「明日にミッション」。目先の利益を求めず、目的を持って良いケアを行う意識が大切です。その意識を社内で共有したり、適切な技術の習得を目的とした介護職員初任者研修など、入社後にも学ぶ機会を設けています。この研修は1日8時間、週2回、合計130時間。研修内容は家庭内でも役に立つ、非常に有意義なものとなっています。
 介護や看護は、経験や年齢にかかわらず、幅広い人材が活躍できる魅力的な仕事であることも、ぜひ知っていただきたいですね。
 職場環境では、従業員が働きやすく感じることが大切です。例えば心のケアもそのひとつ。現在は、施設利用者の方のために聖職者をお招きして、講演などをしていますが、今後は従業員の悩みも聞いていただこうと考えています。

地域包括ケアシステムに貢献していきたい

 弊社はこれまでデイサービスや訪問介護をメインに取り組んできましたが、「利用者様に人生の最期まで安心して暮らしてもらいたい」という思いから、有料老人ホーム「晴れる家」の運営もスタートさせ、力を注いでいます。
 最終的な事業目標は、地域包括ケアシステムとも連動した介護福祉サービスの実現です。地域包括ケアシステムとは、2025年に向けて政府が推進している、高齢者の自立支援を目的とした、地域の包括的なサービス提供体制のこと。2025年に向けて、弊社も取り組んでいくつもりです。
 具体的には、堺市の中学校区ごとに医療と介護の事業者が連携し、地域全体で高齢者を守るシステムの構築ですね。冒頭にもお話ししましたが、脱介護までのサポートを事業として描いています。堺市全域にかかわれるかどうかはわかりませんが、弊社としては老人ホームの運営を軸に、民間企業の強みを活かして地域包括ケアシステムに貢献していきたいです。

地域に密着した企業であり続けたい

 弊社従業員の9割は堺市民です。地域に密着したサービスをめざしているので、これからも堺市民を積極的に採用していこうと思います。即戦力となる方が望ましいのですが、未経験でも意欲のある方なら歓迎。登録ヘルパーとしてスタートし、実地経験を積みながら成長し、オールマイティに活躍できる仕事能力を身につけていただきたいですね。
 弊社はこれまで、デイサービスも訪問介護も実践できるような、沢山の引き出しを持った人材を育成してきました。ただ、業務が多岐にわたる分、介護福祉の分野に理解や関心のある方でなければ長く働くことは難しいかもしれません。だから現在、弊社を支えてくれている従業員は皆、介護福祉の仕事を心から愛している方々なのです。
 そんな従業員がいきいきと業務に取り組めるよう、可能な限り、ライフスタイルに合わせて勤務体制を調整しています。それぞれの希望に柔軟に対応した、バリエーションに富んだ勤務パターンも、他社との違いかもしれません。
 ちなみに、公益財団法人堺市就労支援協会が開催する年一度の合同面接会には、いつも参加させていただいています。求人者と求職者の接点として非常に有効な機会だと思いますね。第1回目の折、開催のお知らせが「広報さかい」に掲載されたのですが、求職者の方々の目に触れる機会が多く、効果は抜群。2、3時間のあいだに20人以上の面接をしました。その後の合同面接会も常に大盛況ですね。

このページの作成担当

産業振興局 産業戦略部 雇用推進課

電話番号:072-228-7404

ファクス:072-228-8816

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館7階

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