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堺市
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事業所紹介 株式会社 羽車(ワーク・ライフ・バランス推進コンサルタント派遣先企業)

更新日:2017年3月14日

 堺市では、「ワーク・ライフ・バランス推進コンサルタント派遣事業」を実施しています。これは、専門のコンサルタントがワーク・ライフ・バランス診断と現状分析を行ない、企業の実状に即した取り組み方法をアドバイスする事業です。今回は、当該事業を平成27年度に活用された「株式会社 羽車」を訪れました。

事業所及び活動概要

  • 取材先

株式会社 羽車 本社・工場(設立 大正7年)

  • 所在地

大阪府堺市東区八下町3-50

  • 代表者

代表取締役 杉浦 正樹

  • 事業内容

封筒・紙製品の企画・製造・販売、インターネットによる通信販売

  • 従業員数

130人(平成29年2月現在)

人と人をつなぐ紙製品を手がけて約1世紀

 弊社は1918年の創業以来、封筒を中心とする紙製品の開発に取り組み、日本の情報産業の一翼を担ってきました。紙類が高価で手に入らなかった頃から、手紙は情報伝達の手段です。そのニーズに応えるものが弊社の事業だったのです。しかし近年、情報技術の進歩にともない電子メールや携帯電話などのコミュニケーションツールが発達し、手紙は役割を見直すべき時期を迎えました。そのような状況で、紙の本質的な役割を改めて考え、封筒などの紙は、人と人の心をつなぐものと手紙の原点を再認識したのです。
 1999年には、手紙用品専門店「ウイングド・ウィール」を設立しました。単に消耗品として使われるのではなく、使う人に喜んでいただけるものという独自コンセプトで便箋や名刺、ギフトといった個人向けカスタマイズ商品を展開し、会社で初めて消費者向けの事業を軌道に乗せました。女性従業員の積極的な雇用やインターネットによる通信販売、アートギャラリーのオープンなど時代の変化に沿った取り組みにも力を入れました。オリジナルで製造した紙をメインに1,000種類以上の封筒を手がけるとともに、封筒の枠を超えた新しい価値の創造をめざしています。

居心地の良い会社であるためにコンサルティングを受ける

 これまで弊社では、労務管理の視点から残業時間も含めて従業員一人ひとりの勤務時間を把握し、長時間労働と判断した場合には対策を講じてきました。これは、役職に関わらず実施しています。管理職などは特に注意して、働き過ぎて、労働時間が偏っている場合などは、健康面などに配慮するよう声を掛けています。法改正で義務化されたストレスチェックも実施し、希望者には産業医との面談を持ちました。
 しかし、働きがいある職場づくりと従業員の長期定着を図るには、単なる労務管理ではなく、従業員が「会社が好き」と言える環境づくりが大切です。少子高齢化などの時代背景もあり、性別、年齢に関わらず勤めて頂く必要があります。一人ひとりに合った働き方が選択できるようにすることで、みんなが働きやすくなり、「会社を好き」と言える社風にもつながって行くと思います。
 大阪府の「男女いきいき・元気宣言」事業者登録は、それを意識した一環です。また、もともと弊社にはゴルフやアート、ガーデニングやフットサルなど同好会があったのですが、これに補助金を出してクラブにしました。社内でのコミュニケーション促進や趣味への気づきの機会提供の場になっています。
 登録を受けてから、ワーク・ライフ・バランスのセミナーに参加したり、独自の取り組みをしたり、さまざまなことをしてきました。従業員のライフスタイルが多様化している状況下で、会社で取り組んでいるワーク・ライフ・バランスの在り方を客観的な視点で判断する必要があると考えていたこともあり、堺市の「ワーク・ライフ・バランス推進コンサルタント派遣事業」を利用させていただきました。

従業員一人ひとりの声を聞きながらワーク・ライフ・バランスに取り組む

 社内のワーク・ライフ・バランスを推進するためにコンサルタントからいただいた提案の一つが、住宅手当制度の取り止めです。弊社では福利厚生の一環として行っていたのですが、従業員にとっては生活形態によって支給できなかったり税負担が増えたりと、利用しにくい制度であることが分かりました。よって住宅手当は段階的に引き下げ、2017年4月には廃止する予定です。その代わり扶養手当制度を設け、福利厚生の一層の充実を図ります。
 ワーク・ライフ・バランスのコンサルティングで最も印象的だったのは、「大きなことだけでなく、小さなことにも配慮してみてください」というアドバイスでした。会社側から働きかけて、従業員が抱える悩みや不安、疑問といった声を聞き取る姿勢が、ワーク・ライフ・バランスの改善には欠かせないということです

有給休暇消化の取り組みを実施し、70%以上を達成

 弊社は、2016年から完全週休2日制に移行しました。年末年始は以前と変わらず、休暇となっています。休日の数が仕事の質に影響するとは言いきれませんが、良い仕事をするにはリフレッシュが必要です。元日営業を行なっている企業が増えているからといって便乗する必要はありません。世の中の流れに振り回されて従業員をないがしろにしては本末転倒です。
 有給休暇の消化率も向上しています。15パーセント前後にとどまっていた時期もありましたが2016年度は12月末の時点で72パーセント。弊社が目標とする75パーセントを達成する勢いです。有給休暇は、単純に奨励するだけは、なかなか数字は変わりません。具体的に有給休暇をとる動機づけと仕組みが必要です。例えば弊社の海外研修制度では、リピーター制度を設け、以前参加した方も有給を活用し自費で参加できます。また、平日のゴルフ部の活動もすすめています。誰もが参加できるわけではありませんが、これによって従業員が休むことを意識します。また、休暇を半日単位で取得できるようにしたことも消化率向上につながったと思います。
 休日の過ごし方などをそれとなくヒアリングして、家に引きこもりがちな従業員へは、地域イベントの情報や会社のクラブ活動への参加、見学の声掛けも行なっています。もちろん、休日は家でゆっくり休みたいと思う従業員もいるため、会社がどこまで立ち入るべきかは難しいところでもあります。

従業員の生活を考え15通り以上の勤務時間パターンを設定

 弊社では、以前から、勤務時間を全社員一律ではなく、家庭環境などを配慮して出勤時間、退勤時間を調整しています。働く時間を一律にして従業員の募集を行っても応募者が十分に集まらなかったことから、この制度を取り入れました。働く意欲があっても、何かの事情で時間が合わない人は、応募してきません。そうした方でも働ける職場づくりです。
 例えば、子育てなどで保育園・幼稚園の送り迎えがあり、定時勤務が難しい場合、15分単位で勤務時間の繰り上げや繰り下げができるようにしています。現在、15通り以上もの勤務時間パターンがあり、パートタイマーと正社員を問わず、さまざまな事情を抱えた従業員が、各自の都合に沿った時間帯に勤務しています。また、育児休業についても、従業員それぞれの事情に合わせて臨機応変に対応しています。時間を短縮して働いている従業員は、周りの人より少ない勤務時間でも、仕事を効率よく進め、集中力や頑張り度が高いように感じます。以上のような取り組みを始めて以来、社員の定着率もアップしています。

皆で楽しく、ものを作ることが仕事への誇りにつながる

 会社が成長するには、福利厚生の充実もさることながら、いかに仕事を面白いと思えるか、いかに仕事を好きになれるかという、従業員一人ひとりの遊び心が必要です。いつもワクワクした気持ちで働ける会社が理想です。そのため弊社には、技術部から営業部、企画部や総務部まで、あらゆる分野のメンバーが集まり、自由に意見を交わせるクリエイティブな機会をもうけています。お互いに刺激を受けることで、ものづくり精神が高められます。ときには、弊社主催のイベント「かるた市」の企画について皆さんに相談することもあります。

 社内の恒例である年賀状づくりも、この会議での従業員のアイディアが形になったものでした。毎年、私どもは干支の動物と一緒に写真を撮影し、羽車オリジナルの年賀状を作っています。酉年の2017年は、ダチョウに次ぐ体高の鳥「エミュー」を羽車の皆で囲み、和やかな年賀状を作成。この年賀状作りは、私も含めて羽車の皆が楽しみにする、年1回の社内イベントとして定着しています。他にも、社内に羽車郵便というポストを設けています。従業員がここに投函する手紙には切手が不要です。会社が切手を貼り郵送するんです。こういった遊び心が会社に新しい風を入れ、商品開発やマーケティングの発展にとどまらず、従業員が「会社を好き」と言える環境づくりにもつながっていきます。
 弊社は、2018年で100周年を迎えます。これからも、「人と人の心をつなぐ」という原点を忘れずに、時代を越えて人々に愛されるものを手がけていく所存です。

このページの作成担当

産業振興局 商工労働部 雇用推進課
電話:072-228-7404 ファックス:072-228-8816
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館7階

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