中区域まちづくり考房便り 第77号
中区魅力講座(後編)を開催します
魅力創出/歴史文化グループでは、中区域の素晴らしい歴史文化を広く発信することを目的に"中区魅力講座(後編)"を開催します。
10月に実施した同講座(前編)の続編である今回は、東陶器、西陶器、福田、久世の各地域にまつわる伝説や地名のおこり、この地域で江戸時代に盛んに行われた新田開発などを中心に講師である堺郷土史研究家の森田兼夫さんにご紹介いただきます。中区の素晴らしい歴史文化を知ることで新たな魅力発見の機会となりますので奮ってご参加ください。
中区魅力講座(後編)〜もっと知りたい中区の歴史文化〜
- とき:平成24年2月18日(土)、午後2時〜4時
- 講師:森田 兼夫さん(堺郷土史研究家)
- ところ:堺市中区役所 4階大会議室
- テーマ:中区域における堺の歴史と文化を探る
※申し込みは、事務局までお願いします。
防災マップを活用した避難訓練(深井西校区)
12月11日、深井西校区自主防災会主催の防災訓練が行われ、まちづくり考房が推進する、防災マップを活用したシミュレーション型の避難訓練が実施されました。
当日は、子どもから高齢者まで約260人が5班に分かれて、車いすなども用いながら小学校まで避難しました。
10時に地震発生、震度5程度の揺れ(想定)⇒避難開始 ⇒ あらかじめ決められている一時避難場所へ集合し、安否確認 ⇒ 小学校へ避難
2つの班には、避難ルート上に、参加者には知らせていない危険箇所(火災発生・ブロック塀の倒壊)を設け、自分たちでう回路を考えて避難してもらいました。両班ともリーダー、副リーダーの的確な指示により、他の班に遅れることなく、スムーズに避難できました。
小学校では、災害用備蓄倉庫の前で、備蓄物資の確認と、"5つの啓発ポイント"(下記)について説明されました。その他、初期消火訓練、負傷者搬送訓練、非常食炊き出し訓練も行われました。
訓練を企画した井内泰さん(考房防災グループ)は、「今回の訓練でリーダー、副リーダーの役割の大切さを痛感しました。今後は避難所開設など、参加者全員が役割分担しながら取り組む訓練や、災害用伝言ダイヤル(171)や家具の転倒防止策の体験など、身近な訓練も実施していきたい」と抱負を語りました。
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| 小学校をめざして、いざ出発! | 「ブロック塀の倒壊で、この先通れないよ」とお知らせ | 防災の担い手となる子どもたちも参加 |
これだけは知ってもらおう!5つの啓発ポイント(考房・防災意識啓発マニュアルより)
(1)地震は必ず起きる!
(2)最大の死因は建物倒壊だった!
(3)行政はすぐには助けに来られない!
(4)すぐに助けられるのは隣近所だけ!
(5)3日間、自分の命は自分で守る!
第5回定例会報告
11月24日、第5回定例会が開催されました。嶌田運営会議長の開会あいさつのあと、第2期メンバーが「歴史文化」をテーマにこれまでの成果を発表しました。
学習会:テーマ「歴史文化」

はじめに
歴史文化グループは、中区の歴史文化を調べる中から、フィールドミュージアムという考えに至り、「ため池水系」「陶の里」をテーマに活動を行い、成果を「中区フィールドミュージアムガイドブック」にまとめた。
中区フィールドミュージアム構想について
中区には、古墳時代の須恵器、中世の行基、江戸時代の新田開発、現代の住宅地開発など、様々な歴史文化資源が残っている。それらを地域の人々に伝え、地域に愛着をもってもらおうと、地域全体を博物館と捉えたのが「中区フィールドミュージアム」。
様々な資源の中から、最終的に「ため池水系」「陶の里」の2つをテーマに絞った。着眼点として大切にしたのが「歴史の勉強会にしない」「地域案内人の発掘」「まちあるきをしよう」「案内人も一緒に楽しもう」である。具体的な取り組みは、みんなでまちを歩き、先進地(篠山市)の視察を行い、最終的にガイドブックを作成した。3期の13人のみなさんも、それぞれの地域を歩いて、資源を掘り起こしていただきたい。
ため池水系フィールドミュージアムについて
子どもの頃、6月に水路の水量が急に増えるのを不思議に思い父に尋ねたら、「狭山池から水を買っている」と言われたことを思い出して、水路や池に興味を持った。本当に狭山池から水が流れてきているのかと、狭山池と狭山池博物館へ行くと、学芸員の方が昔の水路網図を見せてくれて、事実だったことが分かった。
ボランティアガイドの先進地(篠山市)へ視察に行ったとき、観光客の難しい質問に「今度来られたときにお答えできるようにしておきます」と答える姿を見て、これなら自分たちもやれると思った。
まちあるきがだんだん楽しくなり、ため池水系ガイドツアーを開催し、羽室池跡→星谷池→下池→ニサンザイ古墳→土塔町公園と歩いた。中区の素晴らしい宝物を次の世代に引き継ぐために、3期の皆さんも中区の歴史文化を見つけて、語ってください。

陶の里フィールドミュージアムについて
子どもの頃、田植え前に石拾いをしたときに陶器の破片が出てきたことを思い出し、「陶の里」をテーマに選んだ。現在は焼き物の産地だった面影はほとんどないが、陶の里を体感しようとまちあるきを開催した。陶荒田神社(崇神天皇の頃、大規模な疫病を治めるために、奈良の三輪山の神主として選ばれた太田田根子が住んでいた)、今池(陶器の集積・選別などが行われた出荷センターだった)、菰田池(昔は川だった)、小出氏の陣屋跡、西陶器小学校(出土した陶器を展示している)と歩き、地域会館で休憩し、御坊山古墳で解散した。
参加者の多くが「また参加したい」と答え、「自分たちの地域でも開催してほしい」との声も多い。「事故などの補償」「集合場所への移動手段の確保」などの問題もあるが、これからもガイドツアーを続けたい。
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| 宮司さんにガイドしてもらいました | このあたりは陶器の出荷センターでした |
苦労点・研究点・ガイドブック作成まで
歴史文化グループで活動して学んだことは「温故知新」。資料「大阪平野の移り変わり」に「古墳時代に泉北丘陵で登り窯による須恵器の生産(陶邑古窯址群)」とあるのを見て感動した。
また、古くからの人々の心の拠り所であった「伊勢神楽」「大峰講」が現在も継承されていることが活動の中から知ることができ、行基をはじめ、昔から人を助け、国をつくったのは、お坊さんであったことも学んだ。
今後の活動及び3期メンバーとの連携について
今後の課題としては、ガイドツアー(ため池水系、陶の里)を実施している地域で定着させること、他の地域に広げること、次の世代に継承することがあげられる。そのためにも、ガイドブックの活用、ガイド(案内人)の育成とガイド方法の工夫、自治会への働きかけ、広報活動の強化などを行う必要がある。
3期の活動では、新たなテーマの開発、ガイドツアー及び魅力講座の開催、魅力資源マップの作成などをめざしていただきたい。そのためにも、3期メンバーの加入により「歴史文化」グループがパワーアップし、「魅力創出」グループと連携するとともに、各地域の理解と支援が重要となる。
アドバイザーからの一言
1期の「魅力創出」が校区や個人からの視点であるのに対し、2期の「歴史文化」は中区全体を捉えた。1期を通じて、中区に魅力がたくさんあること、2期を通じて、中区は土地の利用は変わっても昔からの地形は変わらないことが分かった。これらは、現地を歩いてこそ発見できたことだ。まちづくりには、教育、福祉、環境などのソフト面だけでなく、地形や水系などのハード面の特徴や歴史を知り、共有することも大切であり、活動で学んだことを活かしていただきたい。
魅力・歴史文化グループの活動のうち、「学ぶ」「語る」は好きで興味がある人が中心になるが、「歩く」は興味がない人でも参加できるので、まちあるきなどを通じて活動の輪を広げていただきたい。
澤木さんより講評
まちあるきは、地域の歴史や文化を発見でき、まちづくりへの効果も大きいことから、全国的に盛んになっている。また、観光業界でも、これまでの発地型観光(参加者を募って目的地に連れて行く観光)に加えて、着地型観光(地域で準備したまちあるきなどに参加する観光)も注目されている。2006年に日本初のまち歩き博覧会「長崎さるく博」が開催され、大成功を収めた。
考房のガイドツアーでも、地域の文化を知る手段の一つとして、その地域で飲食をすることを取り入れてもよいのではないだろうか。1期の魅力創出、2期の歴史文化の取り組みに3期の皆さんも加わり、より魅力ある中区のまちづくりを進めていただきたい。
東百舌鳥校区でガイドツアーを開催
東百舌鳥校区自治連合会では、11月26日に「一筋の川の流れと東百舌鳥の歴史散歩」と題したガイドツアーを開催し、40人が参加しました。
今回のツアーは、歴史文化グループで取り組んだ「ため池水系フィールドミュージアム」が地域に根付いたもので、同校区内のため池や水路を中心に「土塔」などの史跡も巡る約3.5キロのコースで実施されました。
新家町自治会館より出発し、歴史文化グループ?川さんをはじめ地元自治会の方による少年時代のため池や水路にまつわる楽しいエピソードやクイズなどを織り交ぜたユーモアあふれるガイドに、参加者は楽しい時間を過ごすことができました。

地元自治会の西会長に菰池をガイドいただきました
西陶器校区でガイドツアーを開催
12月10日に、西陶器校区福祉委員会が主催する「陶の里フィールドミュージアムガイドツアー」が開催され、38人が参加しました。
まず、スタートの陶荒田神社では、阪井宮司さんから同神社と太田多根子の関わりなどについてご説明いただき、陶器南遺跡、小出氏陣屋跡、西陶器小学校社会科資料室、とおきとおき工房、御坊山古墳などをめぐる約5キロのコースに出発しました。

とおきとおき工房をガイドする北野さん
コースの途中では、ガイドの歴史文化グループ北野さんが、この地域の地形を活かして風向きを考えながら登り窯が造られたことや須恵器の生産に適した土が採れ、窯の燃料となるアカマツも多く自生していたことなどから須恵器の一大生産地であったことについて現地の地形を示しながら説明しました。
また、小出氏陣屋跡では、地元ガイドの杉本さんに、陶器藩藩主小出氏の歴代当主のこの地域との関わりなどについてご説明いただきました。
参加者は、実際に現地を歩くことにより、資料や文献だけではわからない古代から近世までのこの地域の新たな歴史的魅力や移り変わりを体感することができました。
生活環境グループが西栄寺を見学
生活環境グループ早坂さんの紹介で、考房メンバー及び、これまで連携して活動してきた大阪府立大学環境部エコロ助の学生が、堺市初の地中熱を利用したエコシステムの導入に向け工事を行っている西栄寺(堺市北区)を11月19日、12月8日の二度にわたり見学しました。
当日は地元新聞社も取材に来られ、工事の担当者よりシステムの説明を受けました。地中約70メートルの穴を掘り、そこへパイプを通し、年中温度変化の少ない地中熱(10〜17度)を空調に利用することで、省エネルギーを実現し、CO2の排出量も通常の空調と比べ、約3分の1に抑えることができるそうです。エコロ助の学生も興味を持ち、「パイプの材質や熱伝導率はどのくらいか?」、「都会でも行える自然エネルギーの利用はめずらしい」などの声がありました。

工事現場で説明を受ける環境メンバー、エコロ助




