中区域まちづくり考房便り 第42号
関西まちづくり賞受賞式
関西まちづくり賞受賞式に出席
写真 左から
日本都市計画学会関西支部 榊原支部長
中区ふれあい事業推進委員会 静委員長
まちづくり考房担当委員 田邉会長
関西まちづくり賞選考委員会 日野委員長
4月28日、大阪市立大学文化交流センターにおいて「2007年度 関西まちづくり賞」の受賞式が行われました。主催の社団法人日本都市計画学会関西支部よりまちづくり考房に、賞状と楯が授与されました。受賞式には、中区ふれあい事業推進委員会の静委員長、まちづくり考房担当委員の田邉会長、考房メンバーの平尾さん・西尾さん・西さん・北田さんが参加され、現在までの活動の概要や成果を発表しました。発表の中で考房メンバーの北田さんは、「このような長い歴史のある団体から権威のある賞をいただき、安全・安心・生きがいのあるまちをめざして頑張っている地域の者にとって、この上ないプレゼントであり、大きな励みになりました。」という喜びのコメントを語っておられました。また、受賞団体と学会員によるパネルディスカッションも行われ、考房を代表して田邉会長が参加され、考房のしくみを説明するとともに、「2期、3期考房においても受賞したい」と意気込みを語っておられました。さらに、都市計画・まちづくりの専門家である日本都市計画学会の方からは、自治会と行政が協働して取り組むまちづくりというのは全国的にも珍しく、「これほどモチベーションを高く保っている秘訣は?」といった質問がありました。
表彰式 記念撮影
それに対し、澤木先生は次の4点を挙げられました。【1】元々、中区の地域コミュニティがしっかりしていたので、考房を立ち上げる際には、自治会を尊重したこと 【2】連合会長に担当委員として参加していただき、地域(自治会)がいつでも動ける体制にあること 【3】テーマに取り組む際に、マップを作ることで、市民が参加でき、結果が目に見えるため、地域に活動が浸透していったこと。【4】区役所が活動に関する予算措置(特に印刷物)等の支援をしており、協力体制ができていること。
審査員が語る“考房の選考理由”
自治会組織を活用して、区全体にまちづくり活動の展開をめざす取り組みであり、自律的・継続的なまちづくりのしくみを築き、結果として地域力を高めることが期待できる活動であると判断しました。また、選定した大きな柱として3つ挙げることができます。
【1】自治体活動のネットワーク形成のためのユニークな取組みである
区全体でテーマを共有する中で、自治会間が協力し、良い意味で競争をしている。また、先行して取り組みをしている地域が、他の地域を支援するという画期的なシステムがある。
【2】次世代に引継ぐ継続性のある活動である
すでに2期考房の活動も始まっており、また、1期も継続して活動を展開している。まちづくりのリーダーが継続的に地域に増殖していくしくみがある。
【3】有機的な公民協働のモデルケースの提示
自治会組織を活用し、行政と市民の協働のシステムが構築されており、非常に参考になるものである。旧来の地縁型組織がこのように広い範囲でまちづくりに取り組むのは珍しく、先進事例となるものである。
まちづくり考房の活動が毎日新聞に登場!
今回の受賞について、4月29日付の毎日新聞朝刊(大阪府内全域)に掲載されました。同記事では、「堺市中区の防災や魅力を創出する『まちづくり考房』」として、考房の組織概要・活動内容・成果等が紹介されました。
第43回定例会報告
生活環境グループ
CO2の削減が中心課題、導入部としてのごみ減量
- このグループの出発点はあくまでCO2削減なので、その方向性ははずせない。出来るところから始めようということで、ゴミ削減が挙がった。
- 数値化、石油製品からの脱却、自転車の活用、ネーミングキャラクターをつくる、環境推進マッチの提言、緑化、河川の美化運動、環境モラルの提言を出す、という取組みを最初に確認した。これにそった様々な取組みを行うことで、CO2の削減に持っていくと考房として良いのではないか。
ゴミの有料化について
- 有料化すれば、都市では一定の削減効果はあるといわれている。ただし堺市全体で取り組まないといけない問題で、中区だけの取り組みとしては限界がある。
- 兵庫県三田市では、2〜3種類の市指定の分別用ゴミ袋があり、市役所やスーパーなどで販売しているが、市のごみ処理能力がそれに対応できていないと意味がない。
ミニフォーラムの開催
- 堺市は、「省エネアクションプラン」等に基づいて取り組んでいるが、考房として、地域として何が出来るのか検討していきたい。行政の専門家を呼んで、色々と話を聞いてみたい。
- 環境にかかるテーマを設定して、市の専門家や企業や地域で環境に取り組んでいる人たちを招き、何回かミニフォーラム等を開催して意見交換してみてはどうか。
啓発活動も重要
- 小学校などの次世代の人に啓発していこうという話があった。環境の意識を広めるという点では有意義なアプローチと思う。
- 啓発をやっていくことになれば、資料収集やチラシの作成などにより、知識等のスキルが身に付いてくる。
- 環境に関して、各学校で数値目標を立てて競い合うというのはどうか。ベルマークのようなものがあれば効果的。取り組んだことが形として見えれば面白い。
歴史文化グループ
中世、近世、現代と時代を分けてテーマを考え、次のような意見があがった。
- 古代〜中世は「土師や陶器の歴史」について、近世は「祭事」「水路」について。
- 「生活文化・食文化」の視点もからめて考えよう。
- 現在も残っている「風景・風習」暮らしぶりのわかる古い写真があれば興味を持ってもらいやすい。
- 埴輪をつくる「土師氏」の存在。土を求めて 土師 ⇒ 土塔 ⇒ 陶器 と集落が移動。
- 自治組織がない時代でも神社を通して農作や安全を祈る祭り的な活動があっただろう。
- 大切なのは、調べたものを「どう興味を持ってもらい、まちづくりにつなげていくか」考えるということ。調べておしまいでは意味がない。
- 土師や陶器の歴史については、実際に土師器の復元体験をする、など分かりやすく伝える努力が必要になる。
時代 |
テーマ |
|
|---|---|---|
| 古代〜中世 |
土師、陶器 |
生活文化(衣・食・住) |
| 近世 |
祭事、水路 |
|
| 現代 |
古い写真 |
現存の歴史・文化
座長まとめ
- 2つのグループとも、方向性が少しづつ見えてきたように感じる。
- 生活環境グループは、市の環境部局を招いて一緒に勉強し、ヒントをもらってはどうか。
- 歴史文化グループは、グループのメンバーが等身大でできることを考えて実践してほしい。たとえば講演会でもよいだろう。第一期メンバーはまち歩きして、互いの情報を共有していった。