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堺の伝統産業 堺打刃物の職人たち

更新日:2016年9月15日

 堺の伝統産業である堺打刃物といえば堺区での生産が有名ですが、中区でも非常に腕のいい職人さんが高品質な製品を生産されています。
 本ページでは中区で堺打刃物の生産をされている富樫憲治さんとその後継者の方々を紹介します。

■ 伝統産業品としての堺刃物

一 伝統的工芸品の名称
  堺打刃物
ニ 伝統的な技術又は技法
 (1)包丁及び鋏の穂の成形は、刃物鋼を炉で熱し、鎚打ちによる打ち延ばし及び打ち広げをすること。
 (2)焼き入れは、次の技術士又は技法によること。
  ・本焼き包丁にあっては、「土置き」を行い急冷すること。
  ・本焼き包丁以外の包丁及び鋏にあっては、「泥塗り」を行い急冷すること。
三 伝統的に使用されてきた原材料
 (1)使用する素材は、炭素鋼又は鉄及び炭素鋼とすること。
 (2 )柄は、木製とすること。
四 製造される地域
  大阪府 大阪市、堺市

 素材や製法へのこだわりと、非常に高い技術力とが合わさってできた上質な包丁や鋏を堺打刃物といいます。そのほとんどが「鍛冶」と「刃付け(研ぎ)」との分業によって作られ、それぞれに非常に高い技術力を持った技術者がおり、互いの良さを最大限に引き出すことで高品質な打刃物が完成します。
 完成した打刃物は問屋を通じて利用者のもとに届けられます。問屋と職人は切っても切れない関係で、職人が作り、問屋が売る。この役割分担によってそれぞれの力を最大限に発揮し、質の高い堺打刃物が作り続けられています。

堺打刃物の伝統工芸士 富樫憲治さん

 富樫さんは中区深井畑山町で「富樫打刃物製作所」を営んでいる、非常に優れた堺打刃物職人です。
 堺打刃物づくりを始めたきっかけをお聞きしたところ、「もともとものづくりの職に就きたいと考えていたところ、父が入院し、たまたま親しくなった同室の患者さんが後のわたしの師匠となる刃物職人で、父のすすめで弟子入りすることになりました。」とのことです。
 富樫さんはお父さんが経営する鉄工所と農機具修理工場を小さいころから遊び場としていたこともあってか、通常10年以上かかることも多い修行を4年半で終え、実家のある中区で独立して「富樫打刃物鍛錬所」を開きました。
 その後は堺打刃物づくりの素晴らしい腕前が評価され、1996年に通産大臣指定の伝統工芸士や、2007年に堺市ものづくりマイスターに認定されました。
 地域では市内の道場で柔道の師範もされており、武道の精神をものづくりに取り入れた、品質の高い刃物づくりや、人に教えることが好きな性格を活かして、堺打刃物づくりの後継者の育成に尽力されています。

地域とのかかわり

 鉄を打つ音が大きく振動も大きいため、なかなか地域の人に受け入れてもらえない製作所も多いそうですが、富樫製作所では振動対策工事を行ったり、地域の自治会の書記や防犯委員長を引き受けたりするなど、交流を深めることで地域との良好な関係を築かれています。
 また、富樫さんは柔道6段の腕前で、今でも市内の道場で地域の子どもたちを指導しており、その保護者から子どもを堺打刃物の後継者として弟子入りさせてくれないかと頼まれるなど、柔道を通じての人とのつながりも堺打刃物に良い影響を与えています。

堺打刃物のいま

 日本食ブームもあってか、海外からの注文が急増しており、とくにニューヨークからの注文が多く、本来は「鍛冶」専門であるが、問屋から要請があれば、仕上げの柄付け作業にも参加するなど忙しい日々を送られているそうです。

堺打刃物が抱える課題

 堺打刃物が注目されていても製作所が減ってしまうのは、後継者の不足が原因ということです。堺区に堺打刃物の職人が多いのもそのためで、後継者が見つからないために家族で製作所を継ぐことが多いそうです。後継者を育てるには、長年の経験の中で、本人のやる気と日々のたゆまない努力が必要となるため、後継者の育成が難しいとのことです。また、後継者が独立しようにも、新たに製作所を構える場所がほとんどなく、製作所を広くするのも難しいため、規模の大きい製作所でも後継者の育成できる数に限りがあるそうです。
 そのため富樫さんは後継者の育成に力を入れており、現在、「鍛冶」として息子さん2人のほか女性1人と男性1人が、「刃付け(研ぎ)」として息子さん一人が修行されており、富樫さんの指導の下、毎日真剣に堺打刃物づくりに取り組まれています。

今後の目標

 今後の目標について尋ねたところ、「今はとにかく後継者の育成に力を注ぎ、顧客のニーズにあった商品づくりを続けていきたい。」とのことです。
 そのためには技術力の向上が必要で、当初はできなかった水焼入本焼包丁という難度の高い製法も会得され、今後もそういったたゆまない努力を続けていくと話されていました。

最後に

 富樫さんの思いを受け継いだお弟子さんが1人でも多く増え、受け継がれた「堺打刃物」が多くの人々に届けられることを願っております。
 富樫打刃物製作所では見学することもできるので、興味があればぜひ見学してみてはいかがでしょうか。見学を希望される方は必ず下記の連絡先で日時の確認をしていただくようお願いいたします。

堺打刃物の次代を担う後継者の方々

堺打刃物づくりを受け継ぐために腕を磨いている後継者の方々を紹介します。
 

富樫憲幸さん

富樫家の長男で、鍛造(鍛冶)部門を担当されています。鍛造の全工程を習得し、平成19年に伝統工芸士に認定されました。現在は富樫打刃物製作所の鍛造部門の中心人物として活躍されています。
 小さなころから父・憲治さんの刃物づくりに興味があり、よく手伝っていたそうで、20歳のころに問屋から包丁の柄付け作業の応援を頼まれたことをきっかけに本格的に刃物づくりの業界に入り、憲治さんのもとで修業を始められたそうです。
 現在は伝統工芸士にも認定され、修行は完了しており、つくることに専念しているが、ゆくゆくは父と同じように後継者の育成に力を入れ、堺打刃物づくりを盛り上げたいとのことです。
 打ち刃物づくりについては、失敗することもあるし、うまく作れなくて悩むこともあるが、それは原因があってのことなので、考えて一つずつ克服することで問題を解決する力が身につき、それが楽しいとおっしゃっていました。

富樫龍生さん

富樫家の次男で、鍛造(鍛冶)部門を担当。現在は主に仕上げの工程を中心に行いながら修行を積み、腕を磨かれています。
 龍生さんも憲幸さんのように小さなころから刃物づくりに興味があったらしいのですが、就職してサラリーマンとして働いていたそうです。しかし、刃物づくりへの思いが勝り、仕事をやめて職人として憲治さんに弟子入りしたそうです。
 いまはまだ兄や父のように全工程を一人ではできないが、一つ一つの作業を精一杯こなし、いつかは全工程を一人でこなせるようになり伝統工芸士になりたいとおっしゃっていました。
 包丁を作る際には自分が購入する立場になった時に買いたいと思えるような品質に仕上げれるよう道具などの消耗品の使用は惜しまないそうです。
 今後は製作所を盛り上げていくために兄のサポートに徹したいとのことです。

富樫憲哉さん

富樫家の三男で、刃付け(研ぎ)部門を担当。現在は富樫製作所の多くの刃物を一人で研がれています。
 憲哉さんもお二人と同じく、小さいころから刃物づくりに興味があったそうですが、もし自分が研ぎをできるようになれば、家族で鍛造、刃付けの両方をできるようになるのではないかと考え、鍛造ではなく刃付けの職人になるために堺区の職人のもとで修業を積まれたそうです。
 現在は3年間の修行を終え、10年以上独学で刃付けの技術を磨いているそうです。技術に関しては非常に自分に厳しく、周囲の人に伝統工芸士の認定試験を受けてみてはどうかと言われることもあるそうですが、自分の腕前に納得しておらず、納得できるようになってから試験を受けたいとのことです。
 今後は自分の腕前を磨くために、がむしゃらに頑張るとのことです。

富樫打刃物製作所

堺打刃物づくりは鍛造や刃付けなどを分業して行い、多くの製作所では鍛造なら鍛造、刃付けなら刃付けとそれぞれの部門を専門的に行う場合が多いのですが、富樫打ち刃物製作所は憲哉さんが刃付けの修行を積まれたため、一つの製作所で鍛造から刃付けまでをこなせるという市内でも有数の製作所となっています。
 現在は先に紹介した富樫憲治さん、憲幸さん、龍生さん、憲哉さんに加え、北埜さんという新しく弟子入りされた男性が日々打刃物づくりに励まれています。他にも現在は妊娠中のため休養されているそうですが、女性の方もおり、来年度も新しい弟子をとる予定ということです。
 堺打刃物を受け継いでいくために後継者の育成に力を注ぎ、一致団結して堺打刃物業界を盛り上げています

富樫打刃物製作所の連絡先
住所 堺市中区深井畑山町268-5
電話 072-278-2454
FAX 072-278-2454

このページの作成担当

中区役所 企画総務課
電話:072-270-8181 ファックス:072-270-8101
〒599-8236 堺市中区深井沢町2470-7

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