太陽がいっぱい (金魚めいわくも)
更新日:2018年12月18日
火災調査ファイル14
焼け焦げた床部分
ゴールデンウィークの初日、空は雲ひとつない晴天に恵まれ、太陽の光も少しずつ初夏を迎えようとしていたお昼頃、太陽光線が原因と思われる火災が自動車解体工場で発生しました。
火災を発見したのは近くの人で、工場の3階部分で1mくらいの炎が上がっているのを見つけ、すぐに119番したとのことです。
「調査ファイル」を見ると・・・。
- 現場の状況は、解体した車のリヤガラスが縦に重ねて並べてあり、この付近の床のベニヤ板が焼け焦げていた。
- 出火した場所は、3階で壁がなく人目につきやすかった。
- 工場は休日のため無人で、火種となるものがなかった。
以上のことから、調査の結果※注1 「収れん」で火災に至ったものと推定されます。この他、実際に家庭にある凹面鏡や金魚鉢、車のウインドウガラスに張り付けた吸盤が原因で火災が発生したこともあります。
今回の場合は、リヤガラスの曲面に太陽光線があたり、重ねられたガラスのあいだで光が屈折を繰り返し、朽ちたベニヤ板に焦点が合ったものと考えられます。
幸いにも、すぐに火災を発見し、119番通報と初期消火を行ったため大事には至りませんでしたが、皆さんの家庭でも、太陽光線にいたずらされないように注意して下さい。
防火のポイント
※注1 「収れん」とは
太陽光線が凹面鏡や凸レンズで屈折や反射をして、ある点で焦点を結び、可燃物を発火させること。
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