置き忘れたらいやよ (はだかは危ない 簡易ライター)
更新日:2018年12月18日
火災調査ファイル10
焼けたコンソールボックス
堺市消防局管内では、毎年約70件の車両火災が発生しています。
FILE.10では、車内に置いていた簡易(使いすて)ライターで車が火災になった事例を紹介します。
事例1
車で帰宅しようと車のドアを開くと、車内から煙が吹き出してきました。幸いにも、火はすでに消えていたため、コンソールボックスと助手席の一部が焼けただけで済みました。
この車は、換気口が閉鎖された状態で、ドアや窓の密閉状態も良く、外気との流通がなかったため、酸欠状態となり自然に火が消えていました。
原因を調べてみると、コンソールボックスの中に入れてあった簡易ライターが、不運にも立った状態で収納されてあり、ボックスの蓋を閉めたとき、蓋の底板が簡易ライターの発火ヤスリを回転させ出火したことがわかりました。
事例2
次に乗る人のために電動モーターで運転席を一番後ろに下げ、駐車した約20分後に出火したケースです。
これは、運転席(シート)が後部へスライドしたとき、運転席とコンソールボックスの間に落ち込んでいた簡易ライターの発火ヤスリを擦ったために出火しました。
この2つの火災は、コンソールボックスの蓋を閉めたり、運転席を前後に動かしたりと、日常的に誰でも行っている行動が、不運にも簡易ライターを点火させ、予期せぬ場所から火災になっています。
簡易ライターやワンタッチ式のライターは、常にこのような危険を含んでいます。
さあ、今一度車の中に置き忘れたライターはないか、チェックしてみましょう。
このページの作成担当
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