飼い犬に手をかまれる (ワンワン火事だワン)
更新日:2018年12月18日
火災調査ファイル8
焼け焦げた犬小屋とベランダ
夏の風物詩といえば、花火、風鈴、蝉時雨、そして蚊取り線香の火などではないでしょうか。
FILE.8では、蚊取り線香の火でマンションのベランダが火災になった事例を紹介します。
この火災の原因について調査をすると・・・。
- マンションの4階のベランダでの火災のため、放火は考えられない。
- ベランダに設置されたクーラー室外機は、内部にショートした箇所がないため、クーラー内部からの出火は考えられない。
- たばこについて家人にたずねたところ、ベランダでは吸っていないと答えたため、たばこの不始末は否定できる。
以上のことから、残った火種は、ベランダで使用していた蚊取り線香だけであり、転倒した蚊取り線香が、ベランダに敷いていた新聞紙に燃え移ったことがわかりました。
実は、ベランダで放し飼いにしている犬が、蚊取り線香に接触し倒してしまったのです。飼い主にとっては、愛犬のためにと置いた蚊取り線香で火災になってしまい、飼い犬に手をかまれた格好となってしまいました。
この季節は、愛犬をフィラリアから守るため、蚊取り線香を使う飼い主がいますが、過去にも蚊取り線香の火が犬小屋に燃え移った火災が発生しています。
犬に火の管理能力はありません。飼い主のあなたが、しっかりと火を管理し、愛犬を守ってあげて下さい。
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