アイアム反り (説明書をよく読む)
更新日:2018年12月18日
火災調査ファイル17
焼け焦げた鍋と壁
火を使わずに、清潔で安全性が高いということで、近年需要の高まっている電磁調理器、この調理器の使用を誤り火災になった事例を紹介します。
5月下旬、夕食にフライドポテトをつくるため、鍋に天ぷら油を入れ、電磁調理器の温度を160度にセットして、他の家事をしている間(約5分間)に油から出火したものです。
この原因は、「あげものの時の注意」として説明書に記載されてある、油の量が少なかったことと、底の平らな鍋を使用していなかったことにありました。
注意点
- 電磁調理器具に使える鍋の材質は、ホーロー・ステンレス・鉄等で、天ぷらなど料理に応じて使用できる鍋の形や大きさに制限があるので適正なものを使用する。
- 天ぷら油が少量の場合、正常に温度コントロールされず、通電後の加熱によって、設定温度に達するまでに、天ぷら油は発火温度まで上昇することがある。
- 天ぷら料理に使う鍋は、鍋底に反りがあると温度コントロールできない場合がある。
- 天ぷらを揚げるときは、絶対にその場を離れないこと。
電磁調理器は磁力を使って鍋そのものを発熱させ、火を使わない安全で効率のよい調理器具として広く使用されてきています。また、レトルト食品が普及し、フライ、天ぷら料理の機会が増加しているため、今後もこのような類似した火災が予測されます。
説明書の「注意事項」を守り、くれぐれもこのような事から火災を出さないよう注意しましょう。
このページの作成担当
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