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用語集

更新日:2012年12月19日

アスペリティ

 通常は強く固着していて、ある時に急激にずれて(すべって)地震波を出す領域のうち、周囲に比べ特にすべり量が大きい領域のこと。

液状化

 地震の際に海岸や川のそばの比較的ゆるい砂地盤が、振動により液体状になる現象。これにより比重の大きい構造物(マンション、橋、堤防等)が埋もれ、倒れたり、地中の比重の軽い構造物(下水管等)が浮き上がったりする。

S波

 地震波にはいくつかの種類があり、その中で地盤の中を実際に伝わる波を実体波という。実体波には、二種類の波があり、P波より遅れて伝わり、振幅の大きいものをS波という。この波は横波で、液体中は伝わらないが、振幅が大きいため建物の耐震設計などを考えるときには重要になる。

N値

 ボーリング調査時に実施される標準貫入試験により得られるもので、重量63.5キログラムのハンマーを75センチメートル自由落下させ、標準貫入試験用サンプラーを30センチメートル打ち込むのに要する打撃回数をN値という。

 N値は軟らかい地盤ほど小さく、硬い地盤ほど大きくなる。標準貫入試験は、地盤調査の中で最も広く行われているもので、地盤特性の量的判断はほとんどN値を基礎にしており、N値から地盤物性を表す諸定数(例えばS波速度など)を推定することもできる。また、N値は液状化判定にも用いられる。

気象庁マグニチュード

 地震の規模を表す数値で、数字が大きいほど地震の規模も大きくなる。地震計の記録から得られる「最大振幅」と「震央距離」から算定される。なお、マグニチュードには、気象庁マグニチュード以外にも

  • 表面波マグニチュード(表面波を用いて求めるもの)
  • 実体波マグニチュード(実体波を用いて求めるもの)

など、さまざまな種類がある。

 マグニチュードの数字が0.2大きくなると、エネルギーは2倍に、1.0大きくなるとエネルギーは30倍になる。

強震動評価手法

 巨大地震を対象とする震源のモデル化手法及び内陸直下型地震や海溝型巨大地震を対象として行われる強震動シミュレーション手法。巨大地震による被害発生の予想される広域の地下構造のモデル化、都市域を対象とした地盤構造資料の収集および軟弱地盤の非線形応答のモデル化等を行う。

計測震度

 震度は、約100年前に観測が始まって以来、人体感覚や被害の状況などに基づいて決定されてきた。この震度は地震動の強さの尺度として優れたものであるが、感覚で判断するものであるため、個人差がどうしても残り、また観測点の増加の障害となっていた。しかし最近では震度の機械観測も可能になり、1993年頃から計測震度計の配備が始まり、現在ではすべての気象官署に配備されている。計測震度は、基本的には加速度計で記録した地震波形に処理を施し、処理後の最大加速度から計算して算出している。

工学的基盤

 地盤振動に影響を及ぼす要因のうち、観測点近傍の表層地盤構造を、他の要因(例えば、震源からの距離、深層地盤構造など)から分離するために設定される境界。

 地盤の振動を解析する上では、振動する要因が多く含まれている表層地盤に着目するため、比較的少ない地盤との境界(工学的基盤)を便宜上設定する。

 耐震工学では、S波速度にして、300から700メートル/秒の地層となる。

最大加速度/最大速度

 地震動の強さは、加速度、速度、変位、計測震度などで表される。地震の際にある1点に着目して、非常に遠い(地震時に揺れない)別の地点から見た場合、実際に動く幅を変位と言い、センチメートルあるいはミリメートルで表される。この点が動く速さが速度で、自動車の速度と同じ意味である。ただし、単位はkine(カインと読む)=センチメートル/secが使われる。その最大値が最大速度である。

 速度が時間を追って大きくなる(または小さくなる)度合いが加速度で、Gal(ガルと読む)=センチメートル/sec2を単位として使う。その最大値が最大速度である。

 人間が感じることができるのが加速度で、例としてはアクセルを踏んだ自動車で感じる感覚があげられる。被害の大きさは加速度だけではなく、速度や地震動が続く長さなども関係する。

時刻歴波形

 ある評価点における地盤の揺れを、時間軸であらわした波形。

地震基盤

 地震動は浅い軟弱な地層で著しく増幅されるが、そうした増幅の影響を受けない地下深部の基盤面を考えると、震源からの距離があまり違わなければ、基盤面に入射する波はどこでもほぼ同じと考えられる。この基盤を「地震基盤」と具体的には、深さ十数キロメートルまでの上部地殻のS波速度は毎秒3から3.5キロメートルとほぼ一定であるため、地殻最上部のS波速度毎秒3キロメートルの地層を地震基盤と呼んでいる。

地震動

 地震によって発生する揺れのこと。地震の揺れを振動として捉えた、あるいは工学的に見た概念であり、波動として捉えたり、物理学的に見た場合は地震波と呼ぶ。

GIS

 地理情報システム(GIS, Geographic Information System(s)) のこと。コンピュータ上に地図情報やさまざまな付加情報を持たせ、作成・保存・利用・管理し、地理情報を参照できるように表示・検索機能をもったシステム。

 人工衛星、現地踏査などから得られたデータを、空間、時間の面から分析・編集することができ、科学的調査、土地、施設や道路などの地理情報の管理、都市計画などに利用される。コンピュータの発展にともなって膨大なデータの扱いが容易になり、リアルタイムでデータを編集(リアルタイム・マッピング)したり、シミュレーションを行ったり、時系列のデータを表現するなど、従来の紙面上の地図では実現不可能であった高度な利用が可能になってきている。

初期消火

 住民により初期の段階で消火器等により消火され、火災がぼや程度でおさまる確率のこと。

震度

 マグニチュードが地震の規模を表す数値であるのに対して、震度は地表の揺れの激しさを表す数値である。そのためマグニチュードは一つの地震に対して一つしかないが、震度は場所が異なると違った数値となる。震度は、体感や被害の状況によって決定される。日本では気象庁がその基準を定め、震度を発表している。以前は人間が体感で震度を決定していたが、現在では計測震度計を使って決定されている。

内陸活断層

 海溝のプレートに対し、内陸にある活断層のこと。なお、活断層とは、第四紀(約200万年前)から現在までの間に動いたとみなされ、将来も活動することが推定される断層のことをいう。

南海トラフ

 四国の南の海底にある水深4,000メートル級の深い溝(トラフ)のこと。非常に活発で大規模な活断層である。南海トラフは、二つのプレートが衝突して海洋プレートが沈み込んでいるため、非常に活発で大規模な活断層である。南海トラフの各所では、東海地震、東南海地震、南海地震などのマグニチュード(M)8クラスの巨大地震が約百年ごとに発生している。

破壊開始点

 地震動評価において、ある特定の要素面から破壊が始まる地点として設定されるもの。(震源)

微地形区分

 土地条件図をもとにした地形区分で、国土数値情報に含まれる地形区分よりも細分類されたものをいう。

 なお、土地条件図とは、全国の主な平野とその周辺について、土地の微細な高低と表層地質によって区分した地形分類や低地について1メートルごとの地盤高線、防災施設などの分布を示した2万5千分の1の地図である。防災施設、災害を起こしやすい地形的条件なども表示してあり、自然災害の危険度を判定するのにも役立つ地図である。

P波

 地震波にはいくつかの種類があり、その中で地盤の中を実際に伝わる波を実体波という。実体波には、二種類の波があり、このうち、振幅が小さく、先に伝わっていく波をP波いう。このP波は、液体の中でも伝わっていく縦波である。

PL値

 液状化発生PL=15を目安として、それ以上のPL値の場所では液状化が発生する可能性が高い地域と想定される。ただし、それ以下のPL値でも液状化が発生する場合がある。

 また、液状化の程度(激しさ)をあらわす指標でもある。

メッシュ

 地域を一定間隔の格子に区切ったものをいう。国土数値情報のメッシュデータには、区分方法により1次メッシュ(格子の一辺の長さが約80キロメートル)、2次メッシュ(約10キロメートル)、3次メッシュ(約1キロメートル)がある。250メートルメッスは、3次メッシュを縦横2等分(4分割)したメッシュ(約500メートル)を、さらに縦横2等分(4分割)した大きさとなる。

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