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小児科疾患別の説明

更新日:2012年12月19日

咽頭結膜熱(プール熱)

 咽頭結膜熱は発熱、咽頭炎、眼症状を主とする小児の急性ウイルス性感染症である。小学校などで夏期のプール利用により流行することが多いために、別名プール熱とも呼ばれる。

病原体

アデノウイルスが病原体で、現在51種類の血清型が知られている。咽頭結膜熱の流行をおこすのは3型、4型、7型または2型、11型、14型などである。乳幼児の急性気道感染症の約10%がアデノウイルス感染症といわれている。

感染経路

プールを介した場合は、汚染した水から結膜への直接侵入と考えられている。またプールでのタオルの共用も感染のリスクを高める。
通常の飛沫感染や手指からの接触感染もある。

予防

感染者との接触を避ける。流行時にうがいを行い、手指を流水や石けんで洗う。プールでは水泳前後にシャワーを浴びる。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は学童期の小児に最も多い感染症である。流行時期は冬期と春から初夏にかけての2つのピークがある。伝染性が強く感染性が高い疾患である。

病原体

グラム陽性のレンサ球菌で、主に化膿レンサ球菌が病原である。

感染経路

症状の顕著な時期および回復に向かっている患者の鼻・咽頭などの分泌物や排泄物や、それに汚染された物品、ちり、ほこりなどによって感染する。急性期には兄弟姉妹の間の感染が高率に見られる。

予防

患者との濃厚接触を避けることが最も重要であり、うがい、手洗いなども励行する。

感染性胃腸炎

 感染性胃腸炎は病名ではなく、多種多様な原因によるものを包括した胃腸炎の症候群名である。
 細菌性の食中毒、伝染性のウイルス性下痢症および病原性大腸菌などによる下痢毒性感染症など多彩である。冬期に流行のピークを作っているのは主にノロウイルスによる感染性胃腸炎である。

病原体

細菌、ウイルス、原虫が起因病原体となりうる。細菌では腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、サルモネラなど、ウイルスではノロウイルス、ロタウイルス、腸管アデノウイルスなど、原虫ではクリプトスポリジウム、アメーバ、ランブル鞭毛虫などがある。

感染経路

症状の激しい時期または回復期にある患者や保菌動物の便に汚染された食品、飲料水および手指による経口感染である。育児関係者あるいは母親の保菌、哺乳瓶の汚染も原因になる。

予防

種々の病原体に対応する特異的な予防法はなく、食中毒の一般的な予防法である手洗いの励行や、生ものをたべないようにすることが重要である。ウイルス性によるものに対しては、手洗いと患者との濃厚接触を避ける。患者の吐物などを塩素系消毒薬で迅速に消毒することが二次感染の拡大予防に有効である。

水痘

 水痘は急性熱性皮膚発疹性ウイルス疾患である。流行時期は初冬から梅雨時で、10歳未満の小児に感染する。症状は発疹など皮膚症状が主である。初感染の後、知覚神経節に潜伏していたウイルスが成人になって活性化し、帯状疱疹となることが多い。

病原体

水痘・帯状ウイルスが原因である。ヘルペスウイルス科に属し、初感染の後に知覚神経に潜伏感染する。潜伏期は10から14日である。

感染経路

感染源はヒトで、水痘患者の上気道分泌物の飛沫や接触によって感染する。

予防

水痘はヒトーヒト感染によるため、患者との接触を避けることが重要である。
任意接種の生ワクチンが認可されている。1回の接種で92%が抗体を獲得するが、ワクチン接種後に水痘ウイルスに暴露した場合10から20%の割合で発症することがある。

手足口病

 手足口病はその名が示すとおり、口腔粘膜・手・足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス性感染症である。4歳以下の幼児に感染する疾患で、保育所や幼稚園などで集団発生する。流行のピークは梅雨から初夏である。

病原体

コクサッキーウイルスやエンテロウイルスが病原体である。

感染経路

感染源はヒトで、症状の激しくなる時期の鼻汁、咽頭排泄物、糞便、水疱内容物などより直接または飛沫により感染する。このウイルスは糞便中に数週間存在するため、症状の進む時期以後にも感染すると考えられる。

予防

患者との接触を避ける。手洗いの励行。特に排便後の手洗いを徹底する。

伝染性紅斑(リンゴ病)

 伝染性紅斑は別名「リンゴ病」と呼ばれるように顔面の両頬がリンゴのように赤色の紅斑が蝶のような形で現れる。冬から春にかけて流行し、保育園や小学校低学年に流行する。妊婦が病原ウイルスに初感染すると高率(50%)に胎児が影響される。胎児水腫と呼ばれる。

病原体

ヒトパルボウイルスB19である。ヒトの赤芽球系細胞に感染して増殖すると重症の貧血となる。

感染経路

頬に紅斑が出現する7から10日前に、微熱や感冒様症状が見られるが、この時期にウイルス血症を起こしており、この時期のヒトが感染源である。発疹が現れた時にはウイルス血症は終息しており、感染力は無くなっている。
通常は飛沫または接触感染であるが、ウイルス血症の時期に採取された輸血用血液からの感染もある。

予防

ウイルス排泄時に特徴的な症状を示さないので、実際的な二次感染予防策はない。現在のところワクチンはない。妊婦は流行時に感冒様症状の者に近づかないようにする。

突発性発しん

 突発性発しんは乳幼児期に罹患することが多く、突然の高熱と解熱前後の発疹を特徴とするウイルス感染症である。感染年齢は0歳から1歳が99%を占めており、流行の季節性はない。

病原体

ヒトヘルペスウイルス(HHV)6あるいはHHV7である。HHV7はHHV6より遅く感染する傾向にあるため、臨床的には二度目の突発性発しんとして経験されることが多い。

感染経路

感染源はヒトである。ウイルスは初感染以降は潜伏感染状態となり、断続的に唾液中から排泄される。排泄されたウイルスが経口的あるいは経気道的に乳児に感染すると考えられている。

予防

比較的に予後良好な感染症のため、対象療法にて経過観察することが多い。

百日咳

 百日咳は全経過が6から8週間にも及ぶ急性気道感染症である。特有のけいれん性の咳発作が特徴で、母親からの免疫が期待できないため、新生児百日咳は重症で合併症の頻度も高く危険である。

病原体

百日咳菌(グラム陰性桿菌)で一部はパラ百日咳菌も原因となる。

感染経路

感染源はヒトのみで、咳やくしゃみなどの気道分泌物、痰から飛沫感染する。

予防

ワクチンの接種が有効である。現在、日本では、ジフテリア、百日咳破傷風の三種混合ワクチン接種を推奨している。百日咳ワクチンは改良され、接種後の副反応は従来のワクチンに比較して格段に少なくなっている。

風しん(三日はしか)

 風しんは一般に麻しんより軽症で「三日はしか」として知られている。発熱、発疹、リンパ節腫脹が特徴のウイルス性発疹症である。妊娠初期の3から4月までに風しんに初感染すると、心疾患、白内障など先天性風しん症候群の子どもが生まれる可能性が高い。妊娠可能年齢およびそれ以前の女性に対するワクチン対策が重要な疾患である。

病原体

風しんウイルスで日本脳炎ウイルスなどと同じトガウイルス科に属するが、動物によって媒介されない唯一のウイルスである。2から3週間の潜伏期を有する。

感染経路

ヒトの上気道粘膜より排泄されるウイルスが飛沫を介して伝播されるが、その伝染力は麻しんや水痘より弱い。先天性風しん症候群の患児は咽頭、尿から数カ月の間ウイルスを排泄するため注意が必要である。

予防

弱毒生ワクチンが実用化され、広く使われている。日本の12歳女子の風しん抗体陽性率は52%である。そのため、このような女性が妊娠した場合に初感染を受ければ、先天性風しん症候群をもつ児の出産の危険率が高い。このため幼児期のみならず中学生に対しても積極的なワクチン接種が必要である。

ヘルパンギーナ

 7月に流行のピークをみる小児の急性ウイルス性咽頭炎で、いわゆる夏かぜの代表疾患である。比較的症状は軽く、10歳以下の低年齢層に多発する。

病原体

主としてコクサッキーウイルスA群である。血清型は、2、3、4、5、6、10型などであるが、コクサッキーウイルス4がもっとも多い。また、コクサッキーウイルスBやエコーウイルスなどが関係することもある。

感染経路

感染源はヒトで、患者の口腔や咽頭からの分泌物、糞便に含まれたウイルスが、飛沫および経口感染する。回復後も2から4週間にわたり人の便からウイルスが見いだされるため、その後も感染する可能性が高い。

予防

感染者との密接な接触を避けることや、流行時にうがいや手指の消毒を励行することが必要である。

麻しん(はしか)

 麻しんは感染性が強く発病率の高い疾患である。感染年齢は半数が2歳児以下である。7から12日の潜伏期を有する。
 近年有効なワクチンが開発されている。1歳児のワクチン接種率は50%であり、未予防接種児に流行がみられる。

病原体

麻しんウイルスが病原である。

感染経路

感染源はヒトで、患者のくしゃみ、咳などの分泌物との接触や飛沫による気道感染である。呼吸器に感染したウイルスは増殖してウイルス血症をおこす。麻しんウイルスの変異株の感染は約10年で知能低下とミオクローヌスが発症する亜急性硬化性全脳炎、SSPEを発症する。

予防

定期接種として生後12から90カ月に接種する。ワクチンによる免疫獲得率は95%以上と報告されており、ワクチンの有効性は明らかである。接種後の副反応としては、発熱が約20から30%、発疹が約10%に認められるがいずれも軽症である。15歳以上の成人麻しん発症は重症性が小児より強く注意が必要である。

流行性耳下腺炎

 「おたふくかぜ」として知られており、春先から初夏にかけて流行するウイルス性の感染症である。幼児期(3から4歳)から学童期(5から9歳)にわたる広い年齢層に流行する。15歳までに90%が感染するが、その30%は不顕性感染(症状のでない感染)であり、一度感染すると終生免疫ができる。

病原体

ムンプスウイルスが病原である。約3週間の潜伏期をもつ。

感染経路

感染源はヒトで、患者の唾液や分泌物を通して感染する。気道を経て上気道粘膜や頸部リンパ節で増殖後、ウイルス血症を起こし全身に影響する。

予防

患者の年齢は3から6歳が約60%を占めるが、年長児や成人が罹患すると重症化し合併症を起こしやすい。幼稚園や小学校など集団生活に入る前にワクチンで予防しておくことが有効な感染予防である。

RSウイルス感染症

 RSウイルス感染症は、11月から1月の冬期に流行するウイルス感染症である。年齢を問わず生涯にわたり感染を起こすが、乳幼児においては母体からの抗体移行が存在するにもかかわらず感染する。低体重児や免疫不全、心肺系に基礎疾患がある場合には注意が必要である。

病原体

RSウイルスが病原である。

感染経路

ヒトの呼吸器からの分泌物に汚染された手指などからの接触感染である。特に家族内感染をおこす場合が多く、軽症の上気道炎症を来した学童年齢の小児が持ち込み感染伝播することがある。

予防

RSウイルスは鼻および眼からも感染すると考えられている。感染患者との濃厚な接触を避け、手指の厳重な手洗いが有効な感染予防である。安全なワクチンは現在研究中である。

参考文献:「感染症の話」 IDWRより
「子どもに多い感染症の動向と対策」 北浦敏行・平林宏朗共著

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