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第20回 認知症ってどんな病気?

更新日:2016年8月1日

※内容は平成26年9月発行時のものであり、現在では変更されている場合があります。

 所長の木内です。今回は超高齢化社会の日本とは切っても切れない話題である、認知症について「ちょこっと」説明したいと思います。平成24年の時点で、日本の全人口の6%以上が認知症あるいはその予備軍に含まれるといわれており、まさに「認知症大国」となりつつあります。

認知症とは?

 認知症とは、一度正常に発達した知的な能力が持続的に低下した状態を指します。原因は事故などの頭部外傷で起こるものから、脳血管の障害によるものや異常なたんぱくが蓄積して起こるものまでさまざまです。また、昔からよく誤解されていますが「物忘れ」だから「認知症」という訳ではありません。次の章で詳しく見ていきましょう。

症状は?

 認知症の症状は、中核症状(どのタイプの認知症にも見られる共通の症状)、特定の認知症に特徴的にみられる症状周辺症状(認知症のタイプに関係なく、人によって起こったり起こらなかったりする症状)という3つに大きく分けられます。

中核症状
中核症状 具体例
記憶障害 昔のことは覚えているが、新しいことはすぐに忘れてしまう

慣れた作業ができない
(失行)

リモコンが使えない、電話が使えない、服が上手に着られない、お風呂で体を洗わない

認識できない
(失認)

目の前にあるのに探し回っている、○○さんのお部屋と書いているのに気付かない、呼びかけているのになかなか気づかない

言葉が分からない
(失語)

「あれ」や「それ」が増えた、続けて話すと理解できない、返事が単調になった

人が変わった
(人格変化)

怒りっぽくなった、何事にも無関心になった、頑固になった、だらしなくなった

段取りができなくなった
(実行機能障害)

何事にも無関心、同じことをする、だらしなくなる
特定の認知症に特徴的にみられる症状
認知症の種類 特徴的な症状
アルツハイマー病 数年で進行、取りつくろい、物忘れを否定する
レビー小体型認知症 幻視、動きが鈍い、手や舌がふるえる、しっかりしている時とそうでない時がある、不注意が多い、体の衰えが早い
脳血管性認知症 急激な発症、階段状に能力が低下、怒りっぽい、頑固
前頭側頭葉変性症 何事にも無関心、同じことをする、だらしなくなる
周辺症状
周辺症状 幻覚・妄想・うつ・不安・徘徊・暴力・暴言・不潔な行為・不眠・意欲低下

原因は?

 認知症の原因と病名について、図にまとめました。一口に認知症と言っても、起こる原因は様々です。
 認知症の最も多い原因はアルツハイマー型認知症で、認知症の原因の約60%を占めるとされています。2番目に多い認知症は脳血管性認知症で、約15%程度です。脳の血管が詰まる脳梗塞や脳の血管が破れて出血する脳出血によることが原因です。3番目はレビー小体型認知症という認知症で約10%に見られ、日本人の精神科医小阪憲司先生が発見した認知症です。

認知症の原因の種類 病名

異常な蛋白が蓄積するもの
(変性疾患)

アルツハイマー病, レビー小体型認知症, 前頭側頭葉変性症など
血管の障害が原因のもの 脳血管性認知症(脳卒中) 慢性硬膜下血腫, くも膜下出血
感染によっておこるもの クロイツフェルトヤコブ病, AIDS(エイズ)脳症, 梅毒など
脳外科疾患 正常圧水頭症, 脳腫瘍, 事故による脳損傷、てんかんなど
身体疾患などによるもの 甲状腺機能低下症, ビタミン欠乏症(B1, B12, 葉酸)など
生活習慣によるもの アルコール性認知症

検査は?

 医療機関によって異なりますが、認知症が疑われる場合、以下の検査が行われることがあります。

神経心理学的検査
記憶、計算や注意機能などの検査を行います。
例)改訂長谷川式簡易知能評価尺度、ミニメンタルステート検査、時計描画テスト

血液検査
ビタミン不足、感染症、ホルモン異常などをチェックします。

頭部画像検査
脳に異常がないかをチェックします。
例)頭部CT、MRI、脳血流SPECT(スペクト)検査
<頭部MRI>

(画像提供:奈良県立医科大学 精神科 認知症疾患医療センター)

治療は?

 治療を行う際、脳外科疾患、身体疾患、ビタミン不足等による認知症の場合は、身体治療が優先されます。他の認知症については、根本的な治療法が見つかっているわけではありません。ただ、進行を遅らせるために、脳血管性認知症では、血管を詰まりにくくするような抗凝固薬が使われたり、アルツハイマー型認知症では、進行を遅らせる薬を処方されたりすることがあります。

対応は?

 アルツハイマー型認知症の方では、馴染みの仲間による安定した環境が必要と言われ、「共同性のある生活」を好みます。デイケアなど集団で活動するプログラムなどが向いています。また、アルツハイマー型認知症の方は取りつくろいが目立ち、説得してものらりくらりと言い訳で話をかわされることがあり、一般に「説得より納得」が必要といわれています。脳血管性認知症の方は、頑固でプライドが高く、「まだらボケ」と言われるようにしっかりしている正常な部分と全くダメな部分とが混ざっています。集団プログラムよりも個別性を大事にすることが必要といわれています。以下に対応の例を示します。

  • 物忘れ

「また同じことを言って」「さっきも聞いたよ」より…物忘れは指摘しない

  • 食事を食べたのに食べていないと主張する

「さっき食べたでしょ」より…「今準備してるから待っててね」

  • 徘徊する

閉じ込めるより…一緒に散歩に行く、デイサービスを利用する

最後に

 認知症について「ちょこっと」だけ、説明しました。認知症の予防やその他の対応については、成書を参考にしてください。また、介護サービスの申請・利用などにつきましては、区役所あるいは各地域包括支援センターでご相談ください。

参考
1) 三宅貴夫著 「認知症ぜんぶ図解」 MCメディカ出版 2011
2) 浦上克哉著 「認知症 よい対応・わるい対応 -正しい理解と効果的な予防」日本評論社 2010
3) 小澤勲著 「認知症とは何か」 岩波新書 942 2005
4) 室伏君士著 「認知症高齢者と家族へのケアマネジメント」 ワールドプランニング 2009

このページの作成担当

健康福祉局 健康部 こころの健康センター
電話:072-245-9192 ファックス:072-241-0005
〒590-0808 堺市堺区旭ケ丘中町4丁3-1 健康福祉プラザ3階

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