平成30年度業務実績に関する評価結果

（全体評価結果）
　地方独立行政法人堺市立病院機構における平成30年度の全体評価の結果は、　『全体として中期計画の達成に向けて計画どおり順調に進捗している』　である。
（判断理由）
　平成30年度の業務実績に関する評価については、第1、第3及び第4の大項目について、「評価A（中期計画の実現に向けて計画どおり進んでいる）」と判断した。第2の大項目については、「評価B（中期計画の実現に向けておおむね計画どおり進んでいる）」と判断した。
　この大項目評価の結果に加え、平成30年度は更なる質の高い医療の提供や効率的・効果的な業務運営の実現に向け、組織再編及び体制整備に積極的に取り組んだ。特に

• さまざまな救急患者に効率的な診療を行えるようER化の実現に向けて救急部門を再編するとともに、引き続き救急対応の緊急度が高い患者を24時間365日受け入れるなど、堺市唯一の救命救急センターとして、質が高く安全な救急医療を提供したこと
• がん医療については、肺がん等の手術支援ロボット「ダビンチ」による手術を開始し、呼吸器系分野にいち早く取り組むなど、低侵襲手術をより一層推進したことをはじめ、院内・院外の関係各所との連携体制の構築によるがんの診断初期から終末期に至るまでの緩和ケアの提供など、地域がん診療連携拠点病院として診断から治療、緩和ケアまで包括的ながん医療に取り組んだこと
• 人材育成については、臨床教育における「教え教えられる文化」の強化に向け、臨床研修内容の充実を図り、病院全体で研修医を支援できるよう体制整備したことによって、増加が難しいとされる初期研修医の定数を増加させたこと

から、平成30年度の業務実績は、「全体として中期計画の達成に向けて計画どおり順調に進捗している」とした。