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令和元年度第4回(令和元年11月5日開催)議事(1)

更新日:2020年2月7日

(1)地方独立行政法人堺市立病院機構第3期中期目標について

後藤委員長

 それでは、次第に沿って進めさせていただきます。議事(1)地方独立行政法人堺市立病院機構 第3期 中期目標について、事務局から説明をお願いいたします。

事務局

  • 資料1-1、資料1-2、資料1-3、資料1-4により、地方独立行政法人堺市立病院機構 第3期 中期目標(案)について説明。

後藤委員長

 事務局から中期目標(案)についての説明がございました。資料1-4は、前回会議での委員の皆さまのご意見と、パブリックコメントでのご意見をもとに、第3期 中期目標の最終案としてまとめたものであるということでした。これらについて、何かご意見・ご質問はございますか。

北村委員

 資料1-2のパブリックコメントでのご意見について、1番目のご意見として、「民間に任せる体制を作るようにすることが分かるような内容にしてほしい」ということですが、メディカルコントロール体制については的確に回答できていると思うのですが、もしかすると、どのように表現しても市民の方には分かりにくいということもあるのかなと思いますので、例えば、適切な救急対応ができるように救急搬送のコントロールを各地区の救急と協力しながらやっています、というような説明が本当は必要だったのかなという気がします。

後藤委員長

 このメディカルコントロール体制という言葉で包括しているということが市の考え方のようですが、何か文言を変えた方がよろしいですか。

北村委員

 私たち医療者はよく分かるのですが、このご意見に対して回答する場合は、もう少し分かりやすく回答した方が良いのかなと思いました。

事務局

 本市の考え方につきましては、今後、堺市ホームページ等で回答として公開していく予定としております。その際に、市の対応としましても、本市の考え方については端的に答えるという流れがございますので、文章としては短くさせていただくということを考えております。その中で、ご意見いただきました救急医療体制につきましては、本市としましても、救急医療体制を維持していくためには市民さんのご理解が必要であり、病院の関係者も含め、皆さまのご理解を得られるよう、場面を捉えてご説明させていただきたいと考えております。

後藤委員長

 コメントに対しては回答して、その中で説明を加えておく、ということですか。

事務局

 パブリックコメントでのご意見に対する回答としましては、資料1-2に記載の通り、回答及び公表していくことになりますが、市民の方への救急医療体制の啓発等につきましては、救急車の適正利用のことも含めて、周知に努めて参りたいと考えております。

後藤委員長

 回答はこのままで、他の場面で啓発をしていく、ということのようです。それでよろしいですか。

北村委員

 分かりました。

西川委員

 今の救急の話についてですが、横田副理事長がメディカルコントロールという救急隊においてどのようなことをしていけば良いか、というチャートのようなものを作られています。二次救急病院で振り分けをするということで、非常に良いシステムになっていると私は思いますが、それを市民にご理解いただくということは、なかなか難しいと思います。近くに二次救急病院があるにもかかわらず救急車で別の病院に搬送された、という話を偶に聞きますので、そのようなことについて市民にご理解いただくためにも、どのような取り組みをしているかを話していくこと、それを記録に残していくことが大事であると思っております。その辺りのことについて、横田副理事長のご意見を聴いていただけたらありがたいのですが。

後藤委員長

 せっかくの機会ですので、横田副理事長いかがですか。

横田副理事長

 行政の方はどうしても行政上の用語を使って表現なさるので、中身がうまく伝わりづらいということは、北村委員のおっしゃる通りだと思います。私たち病院が、堺市全体の民間病院や消防と手を組みながら行っていることを具体的に短文で表現するというのは難しいことだと思います。せっかくの機会ですので中身だけ申し上げますと、堺市内には身体の救急告示病院が22病院あります。その病院が集まる救急告示病院連絡会というものを堺市に設けていただき、各病院長が集まって情報交換をして、その内容を保健医療協議会の救急医療調整部会にも報告したり、一方で、救急隊員に対しては、メディカルコントロール協議会を通して、救急隊の処置だけではなく、病院選定のルールも二次救急病院と共有できる形で行っています。その中で、病院には得手不得手があり、緊急度や重傷度が高い場合は担い手が限られてきますので、調整しているというのが実態です。そのようなことを、パブリックコメントでのご意見に対する回答として記載するということは難しいと思いますので、行政の方は「メディカルコントロール体制において中心的な役割を果たすこと」という記載で回答していただいたと理解しております。大阪や東京のような都会では、医療のリソースがたくさんあることと、その反面、高度に分化した医療機関が多いのでミスマッチが起こりやすいため、そのようなことをなくすために、メディカルコントロール協議会では、皆で協力し合って急病の患者さんに対応していきましょう、という活動をしています。これはやはり一般市民の方には、何をしているのかということがなかなか伝わっていないのかもしれません。

後藤委員長

 ありがとうございました。他にございますか。

西川委員

 3-1-(4)働きやすい病院づくりの項目について、医師の偏在と地域医療構想と医師の働き方改革の3つは切り離すことができないと厚生労働省は言っており、いろいろな委員会の記録を見ても記載されております。中期目標の中で、医師だけではなく、全体の働き方改革をどのようにしていくかということは、この文章の通りで良いと思うのですが、いずれは、地域医療構想が必ず影響してくると思いますので、そのことも含めたことを考えておくことは必要かと思います。これは、堺市立総合医療センターの先生方も十分分かっておられると思うのですが、例えば、公立・公的病院の統廃合の話がございました。堺では一つの病院もなかったということですが、将来この話しが民間病院に拡大されるという話がございました。安倍首相の指示としては、民間病院にまで広げるということは明確におっしゃいませんでしたけども、委員の意見を否定はされませんでしたので、やはりそれはあるかと思います。そうすると、先ほど横田副理事長がおっしゃいましたように、高度に専門化していくことでミスマッチが起こるだけではなく、近隣で同じような機能を持つ病院は統廃合していくことが明文化されていますので、この堺という二次医療圏、もしくは、堺、泉州、南河内という二次医療圏をまたがった1つのセンター構想が出てくると思います。それに対してある程度動けるような準備がいずれ必要になると思っています。

後藤委員長

 貴重なご意見ありがとうございます。その概念については、最初のイントロのところで含められております。また、働きやすい病院ということも出てきていますが、今、おっしゃっていただいたことも含めて考えておいた方が良いだろうというご提案をいただきました。
 本日ご欠席されている篠藤委員からも事前にご意見をいただいているようですので、事務局からご紹介いただけますか。

事務局

 本日は篠藤委員がご欠席ということで、中期目標(案)についてご意見いただいておりますので、その内容とご意見に対する本市の考え方をご説明させていただきます。
 1点目は、2-2-(2)高度・専門医療の包括的提供の項目について、高度・専門医療として、心疾患・脳血管疾患・糖尿病についてのみの記載となっているが、その他の疾病について記載しなくて良いのか、というご意見をいただいております。こちらについては、大阪府医療計画と同様の整理をさせていただいておりますので、5疾病のうち、がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病を項目として整理させていただいております。もちろん、記載している疾病だけではなく、他の疾病に対しても包括的な医療の提供をしていただきたいと考えております。先ほど、難病の話もパブリックコメントでのご意見でありましたように、2-4-(1)地域の医療機関等との連携推進の項目の「市立病院として担うべき医療機能を発揮し、」というところに含まれていると考えておりますので、あくまでも、心疾患、脳血管疾患、糖尿病のみの記載ということではなく、全般的に頑張っていただきたいという趣旨であるとご理解いただければと考えております。
 2点目は、3-1-(1)自律性・機動性・透明性の高い組織づくりの項目について、組織のガバナンスについては、3-1-(1)自律性・機動性・透明性の高い組織づくりの項目で評価するのか、3-1-(2)法令・行動規範の遵守の項目で評価するのか、明確にしていただきたい、というご意見をいただいております。組織のガバナンスにつきましては、組織の体制として考えていただきたいと思っておりますので、3-1-(1)自律性・機動性・透明性の高い組織づくりの項目で評価していくことになると考えております。
 3点目は、3-1-(2)法令・行動規範の遵守の項目について、個人情報の保護と管理の徹底についてはこの項目で良いのか、というご意見をいただいております。本市としましても、個人情報の保護は、病院運営の上で大切な部分であると考えており、もちろん、組織で対応する部分もあるかと思いますが、ひとりひとりが法令・行動規範の遵守という意識を持っていただくことも重要視しておりますので、こちらの項目に入れさせていただいております。
 中期目標(案)についての篠藤委員のご意見は以上となります。

後藤委員長

 ありがとうございました。篠藤委員のご意見に対しては、今、おっしゃっていただいたように整理されているということでした。
 前回会議から修正された2-1-(1)救命救急センターを含む救急医療の項目については、「エ」の記載に、修正前の「支援システム」という表現が明確ではないので、「精神科医によるコンサルテーションのもと、」という形で具体的に書かれたということだと思います。これは、この評価委員会でも議論された部分で、具体的な内容として表現された、ということになるかと思います。
 他にご意見はございますか。
  (特になし)
 それでは、いろいろとご意見は頂戴しましたが、目標そのものの記載について修正するべきということではなかったかと思いますので、本日、堺市から提示されたものを、第3期 中期目標(案)として提出させていただいてよろしいでしょうか。
  (異議なし)
 それでは、そのようにさせていただきます。事務局としてはそれでよろしいでしょうか。

事務局

  • 参考資料2により、中期目標(案)に対する意見書について説明

後藤委員長

 ただ今、事務局より第3期 中期目標(案)に対する意見書について、説明がありました。意見書について、よろしいでしょうか。
  (異議なし)
 それでは、市長への意見書は、本日付で事務局より提示された通りとさせていただきます。

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