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令和元年度第2回(令和元年7月29日開催)議事(2)

更新日:2020年1月7日

(2)第3期中期目標の策定について

後藤委員長

 では、議事を進めたいと思います。
 議事(2)次期中期目標の策定について、事務局よりご説明をお願いいたします。

事務局

  • 資料2、資料3、参考資料5により、第3期中期目標の策定について説明。

後藤委員長

 ありがとうございました。
 この項目案について、何かご意見やご質問がございましたらお願いいたします。

西川委員

 高度専門医療の提供の項目について、がんへの対応と書かれていますが、最近、遺伝子に関して、個別医療が指定病院で行われるという話も出てきております。先ほど門田理事長がおっしゃいましたように、今後10年で医療は大きく変わると思います。そのような新しい免疫医療ががん医療の中で登場してくると思いますので、そういう高度先進の医療に対してどうなさるかを、もう少し、ここへ書かれた方が良いと思うのですが、いかがでしょうか。
 もう1点は、地域への貢献について、医療従事者の育成というところで、この病院にはナースを育成する看護学校がありません。現在は、医師会立として、堺看護専門学校がございます。ですので、この学校との結びつきを考えていただくということが実はありがたいのです。なぜかというと、堺市や大阪府から我々は現在助成をもらっています。堺市や大阪府では、どれだけ市内や府内の病院に就職しているかということもありますので、今後、もしよろしければ、医療従事者の育成の中に、堺看護専門学校との結びつきを濃くするなど、そのようなことを少し入れていただけたらありがたいということです。
 もう1つは、介護の話が出てきていないことです。アドバンス・ケア・プランニングの中で問題となる医療と介護のシームレスな連携ということについて記載がないので、記載されたらいかがかなと思います。地域包括ケア推進条例というのが堺市にございまして、堺市立総合医療センターがどのような役割を果たすかというようなことが文言として書かれていれば、しっかりと市民にも分かるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

後藤委員長

 ありがとうございます。大きな項目として入れるのか、あるいは項目の中に表現するのか、ということになるかと思うのですが、いかがですか。

事務局

 参考資料1の19ページをご覧いただけますでしょうか。今いただきましたご意見のところにつきましては、がんへの対応という項目案を提示させていただいているところです。そのような点を踏まえまして、文言としては、「科学的な知見に基づく適切で良質な医療提供を行うこと。」のところに近いと思っております。今後、全体的に目標を考えていきたいと思いますので、具体的な治療法や検査法の提示につきましては、目標の中に入れていくのか計画に落とし込んでいくのかを検討させていただきたいと思いますので、いただいたご意見を踏まえまして、中期目標の文言の方は検討させていただきたいと思います。
 また、介護についてですが、資料1の33ページをご覧いただけますでしょうか。現在の中期目標の中で、「在宅医療については、関係機関との連携強化を推進し、病院の機能に応じたネットワークの構築に努めること。」という記載をさせていただいております。ご意見いただきましたように、堺市としましても地域包括ケアの推進は大事なところであると考えておりますので、中期目標にどのように落とし込んでいくか、今後検討させていただきたいと思います。
 最後35ページの医療従事者の育成の項目になるかと思いますが、こちらにつきましては、中期目標に「医療専門職の養成や医療従事者の育成に貢献すること。」ということで、記載をさせていただいております。今後の医療従事者の育成について、医師だけではなくて、中期計画にも記載がありますように、看護学生や薬学部生をはじめとした医療系学生の方々の育成というところも考えていきたいと思っております。項目としてはこのまま残ってくるとは思いますので、記載内容につきましては、このような記載でご理解いただければと思います。

篠藤委員

 第3 業務運営の改善及び効率化に関する事項の1-(1)は、今回項目をまとめられて、自律性・機動性・透明性の高い組織づくりとされており、病院経営のガバナンスのことがここに入るなということが項目で分かるのですが、医療関係以外のコンプライアンス面が本来ならこの辺りに出てくるはずだと思います。その点については中期目標の中に謳っていただくのかもしれませんが、項目としては少し見づらい気がしています。医療関係以外のコンプライアンスについては、中期目標の中に具体的に書かれるという理解でよろしいでしょうか。

事務局

 コンプライアンスという言葉につきましては、現在2-3-(3)の項目で文言としては出てきています。また、ご意見にありましたように、業務運営のところにつきましても、その考え方は出てくるかと思います。この点につきましては、いただいたご意見も踏まえて整理させていただきながら、目標にどのように落とし込むかを検討していきたいと思います。いただいたご意見に対する現段階の案としましては、医療に関することについては2-3-(3)の項目に、組織に関することについては3-1-(1)の項目に整理させていただいておりますが、どの項目に整理するかという点については、今後、検討していきたいと思います。

北村委員

 先ほどのところに付随するかもしれませんが、自律性や機動性や透明性という性質を持った組織づくりとなったときの評価の指標が難しいと思ったことと、同じく3-1-(2)やりがいを感じ働くことができる職場環境の整備や、3-1-(3)働きやすい病院づくりという項目もクオリティをめざしているような性質の文言となっているので、この性質をどのように評価なさるのかなというのが少し気がかりです。項目そのものの言葉は良くないとは思いませんが、クオリティの部分になるので、評価指標を客観的に見ることがとても難しい項目になっていると思います。この辺りはどのようにお考えか教えていただければと思います。

事務局

 今回提示させていただいているものはあくまでも項目案になりますので、今後、この場でもいただきましたご意見や時代背景等も踏まえまして、中期目標の文章的なところを考えていきたいと思います。また、前回の評価委員会でも数値目標の取り扱いについてはご意見をいただいておりますので、今回いただいたご意見も踏まえ、目標指標のところについては、しっかりと評価できるような指標も視野に入れながら、中期目標を策定していきたいと考えております。

北村委員

 先ほど門田理事長がおっしゃった「健康さかい21」で、ヘルスプロモーションに沿った行動ということが謳われていますが、それについては2-2-(2)生活習慣病への対応の項目や、あるいは市民全体の健康づくりということも第2 高度専門医療の提供の項目に反映されているのか、市民に対して提示している内容がこの中期目標の項目に抜けている点がないのかということを確認したいと思いました。

事務局

 堺市におきましては、健康増進計画としまして「健康さかい21」を策定させていただいております。そちらの方は堺市の健康増進に関する計画となっておりますので、そことは調和を保ったような内容となるようにと考えております。項目としては全般に係っているかと思いますので、整理の方法としましては、健康増進計画の整理の仕方と病院機構の中期目標の整理の仕方が全く一致するというわけではございませんので、その点については調和を保ちながら、目標を策定していきたいと思います。今いただきましたご意見のように、医療と保健は切っても切り離せないものであると思いますので、どこかの項目には係っていると思います。主な項目としましては、2-2-(2)生活習慣病への対応の項目や、2-4-(3)医療、保健、福祉、教育などの行政全般等との連携と協力の項目を意識しているところです。

門田理事長

 先ほども申しましたが、もう一度繰り返してお話しさせていただきますと、市の方針と市立病院機構の方針というのは基本的には同じ方向を向いて、どのように分担しながらするかということではないかと思います。地域としての市の分担と、医療機関としての病院の分担は分かれるけれども、同じ方向を向いていく方がいいのではないかということです。
 もう一点大きなポイントは、これから10年20年先、大きく切り替わっていくときに、徐々に切り替わっていくというような内容を加味して作っておく方が堺市全体として上手くいくし、我々としてもそれに足並みを揃えていける可能性があります。あるいは、足並みを揃えていくからこそ市立病院機構だと思いますので、その辺りを十分加味していただきたいと思います。そして特に、健康さかい21に一番大きく書かれている市民主体の健康づくりということを医療に持ち込んだとすると、今までの医療は医療を施すという考え方でしたが、先ほどもありましたACP(アドバンス・ケア・プランニング)につきましても患者さんが主体であり、患者さんあるいは市民がどういう生き方をし、病気と付き合い、死を迎えるか、ということを支えるような時代に向けて、医療あるいは市がどうあるべきか、ということを、急に変える必要はないけれども、徐々に切り替わって行けるような内容が加味されていると、我々は計画を立てやすいというお願いを先ほどさせていただきました。

後藤委員長

 高度専門医療の提供の中に生活習慣病への対応という項目がありますが、高度な医療としていいのですか。どちらかと言えば、市立病院として担うべき医療の中に入れた方が良いような気がしますが。

事務局

 現在の案としましては、医療的な視点というのが含まれている中で、生活習慣病への対応という項目を高度専門医療の提供の中に入れていますが、今いただいたご意見も踏まえて今後検討したいと思います。

後藤委員長

 高度というのはきっと全て高度なのだと思いますが、そこの括り方が難しいなと思って読ませていただきました。例えば、堺市立総合医療センターが理念あるいは運営方針として掲げられている項目と中期目標で出てきている項目との整合性を検討されたことはありますか。

事務局

 今ご意見いただきましたように、中期目標を策定する際には、先ほどご意見ありました指標との関係や現場で起こっていること、長期的なビジョンという点についても、病院側にもご意見はあると思いますので、機会をとらえて聞いていきたいと考えております。そのようなところも踏まえて、現段階の案になりますので、今後検討を進めていきたいと思います。

西川委員

 第3のところにやりがいを感じ働くことのできる職場環境の整備という項目と働きやすい病院づくりという項目がありますが、働き方改革との関連はどうなるのでしょうか。国の施策ですので、項目の中に記載することかもしれませんが、その点について書かれたらどうかと思います。
 もう1つは、男女共同参画の話が出ていないので、これもやりがいの項目に男女共同参画のことを細かいこととして落とし込むのはいかがでしょうか。

後藤委員長

 女性医師がどう働くかというのは医学連合会からも提言されていますので、大事なご指摘いただけたと思います。
 一つ大事なことは、これだけ変化しうる医療のシステムにおいて、流動的に対応できる仕組みを確保できるような項目を入れておくということです。今後色んなリスクが生じたときに対して可動性をつけておくということが大事ではないかというご意見いただけたと思いますが、私もそのように思います。

事務局

 西川委員からご意見いただきました件につきましては、おっしゃっていただきましたように、3―2-(2)と(3)の項目が関連してくると考えております。今後、目標を策定するに当たりまして、働き方改革の視点につきましては、3-2-(3)働きやすい病院づくりの項目に盛り込んで検討させていただきたいと考えております。また、キャリアアップやモチベーションの向上につきましては、3-2-(2)やりがいを感じることのできる職場環境の整備の項目で検討させていただきたいと考えております。

後藤委員長

 ありがとうございました。他にございませんか。
  (特になし)
 事務局におかれましては、本日の意見を踏まえて、中期目標の文案をまとめ、次回の会議で第3期中期目標(案)として、提示していただきたいと思います。

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