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平成28年度第2回(平成28年7月27日開催) 議事(1)及び議事(2)

更新日:2016年10月19日

(1)平成27年度業務実績に関する評価について

杉本委員長

 ありがとうございました。
 本日の予定は、小項目について評価結果を確定させ、その結果に基づいて大項目と全体評価を検討します。また、評価結果報告書の記述についてもご意見をいただきたいと思います。評価の進め方については、参考資料2のとおりとなっています。
 では、お手元に次第に沿って進めさせていただきます。まず、議事(1)の平成27年度業務実績に関する評価について事務局より説明をお願いします。

事務局説明

  • 資料1により、前回の意見要旨を説明。
  • 欠席された篠藤敦子委員の意見について報告。
  • 資料2により評価結果報告書(案)を説明。

杉本委員長

 小項目について評価案の説明がありました。それでは、委員のご意見を伺い、全ての小項目評価を決定していきたいと思います。評価結果報告書に記述するコメント案についても、同時に内容確認を行いますのでよろしくお願いいたします。
 まず、「救命救急センターを含む救急医療」です。法人自己評価は5です。篠藤委員からは、しっかりと取組み行っていて、目標を上回る実績となっているとのご意見をいただいております。救急搬送受入件数は前年度より529件増の8,584件で目標の8,200件を約4%上回り目標は達成しています。また目標指標ではありませんが、応需率は昨年度実績よりも約2%増加しています。目標を5%ほど上回っているのであれば評価3、それにウォークインや応需率での実績をプラスして、評価4という判断もあると思います。平成27年度は移転があったので、前年度との比較は適当ではありませんし、あくまで事業計画に対してどうかと判断すべきだと思いますが、それらを含めてご意見いかがでしょうか。

隈元委員

 この項目に関しては非常によく頑張っていると思いますので、来年度に数値が変わっていれば評価を下げることとし、今年度は評価5でもよいと思います。

杉本委員長

 では、評価5ということでよろしいでしょうか。
 (異議なし)
 次に、「小児医療・周産期医療」です。小児救急紹介件数は目標に達していますが、小児救急搬送件数と分娩件数は目標に達していません。いかがでしょうか。

岡原委員

 小児医療については、他の病院との連携を評価してよいと思います。また、分娩件数については目標に対する数は足りませんが、堺市立総合医療センターはうまく対応している方だと思います。その年の人口数、出産数などで、実際の目標数値とずれが生じることもあると思います。

寺口本部長

 確かに他の病院と連携を進めていく反面、自院の目標を高く設定しすぎている部分はあります。小児救急については他の医療機関との連携が進めば、それを踏まえたうえでの目標に設定すべきだと理解しています。

隈元委員

 達成していない目標があるのであれば、評価3が妥当のように思います。

杉本委員長 

 それでは、評価3にしたいと思います。
 続いて「感染症医療」についてです。実績としては、基礎疾患を有する結核患者受け入れが1例ということです。これは本来の役割を果たしたということで評価3と思いますがいかがでしょうか。
 (異議なし)
 次に、「災害その他の緊急時の医療」です。災害拠点病院として訓練を実施されることは当然のことです。ただ、訓練の実効性で見ますと、熊本大地震でDMAT隊を速やかに派遣し迅速な対応ができております。またDMATの有資格者を8人増やした実績があります。法人自己評価とおり評価4でよいかと思いますがいかがでしょうか。
 (意見なし)
 では、評価4にいたします。
 次に「がんへの対応」です。これは重点ウェイト項目でもあり、法人の評価は4です。化学療法調製件数は、ほぼ目標を達成しています。また、放射線治療延件数は目標を約30%上回り、悪性腫瘍手術件数は30%弱上回り、がん登録件数は約10%上回っています。法人自己評価は評価4となっておりますが、何かご意見、ご質問はありますか。
 (意見なし)
 では、法人自己評価のとおり評価4といたします。
 次に「脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病への対応」です。法人自己評価は評価4です。何かご意見、ご質問はありますか。

田中委員 

 評価4とするには、数値として説得力のあるものが示されていないように感じます。順調に計画通り進んでいるという意味で、評価3が妥当ではないかと思います。

杉本委員長 

 この項目については順調に進んでいるということで評価3としてよろしいでしょうか。
 (異議なし)
 続いて「高度専門医療の推進」です。何かご意見、ご質問はありますか。

隈元委員 

 治験実施件数は減少していますが、腹腔鏡下手術件数がかなり増加しています。また、手術支援ロボットのダビンチXiの導入にも取組んでいます。評価4でいいと思います。

田中委員

 腹腔鏡下手術を頑張っていらっしゃるので評価4でいいと思います。

杉本委員長 

 では、評価4といたします。
 次に「医療安全対策の徹底」です。法人の自己評価は評価4となっていますが、いかがでしょうか。
 

岡原委員

 予期せぬ死亡事例については、今年度非常によく対応されていると思います。これは、平成27年度に準備がよくできていたということなので評価してよいと思います。
 ただ一つ注意していただきたいのは、医療事故という言葉を使われていますが、医療側にとっては事故ではなく予期せぬ死亡事例という意味なので、そこは誤解を招かないようにしていただきたい。

横田副理事長

 医療事故調査という文言は医療法で定められており名称として使用しました。医療法に基づき院内での予期せぬ死亡事例を調査しているものです。
 

田中委員

 医師からのインシデント報告件数が2倍になっているのは評価できますが、総数で、アクシデント件数が増えていることが気になります。

河野副院長

 アクシデントの数が増えているのは事実ですが、手術においての報告数が平成26年度は4件、平成27年度は9件で5件増えています。医師からの報告が増えているということです。以前は医師からの報告があまりなかったのですが、きちんと報告され、医療安全文化が浸透してきたことを示しています。また今年の3月にありました医療安全の意識調査で、27病院中、堺市立総合医療センターは一番多い報告数でした。

杉本委員長

 それでは評価4ということでよろしいですか。
 (異議なし)
 では、次に「医療の質の向上」です。法人評価は4ですが、前年度と同様の実績であります。篠藤委員からは、専門・認定看護師の活動発表会が医療の質にどう寄与したのかが分かりにくいなどのご意見がありました。ご意見、ご質問、いかがでしょうか。

谷口看護局長

 専門・認定看護師の活動発表会をすることによって、医療チームからのコンサルテーションが非常に増えました。その中でも高齢者に対するコンサルテーションが非常に多かったので、それぞれが持つ知識を活用して高齢者への看護について研修会を開催しました。その結果、患者様が立ち上がる際の転倒対策として、膝下の長さを測り、ベッドの高さを決めることで転倒を減少させました。これはインシデントレポートでも報告させていただいております。

田中委員

 今の発言をお聞きして評価4でよいと思います。

杉本委員長

 では、評価4とさせていただきます。
 次に「法令・行動規範の遵守(コンプライアンス)」です。記載されている法人の取組みは、取組んで当然の内容で、評価3が妥当ではないかと思いますが、ご意見、ご質問いかがでしょうか。
 (意見なし)
 では、評価3にいたします。
 次に、「患者の視点に立った医療の実践」についてです。総合サポートセンターの設置や市民公開講座の開催回数を増やした取組みが書かれていますが、この項目は病院の取組みに対して患者がどう受けとったかが重要だと思います。今後は病院側の取組みだけではなく、患者側の具体的な反応等の記載をお願いします。平成27年度のサンキューレター(感謝状)の状況はどうでしたか。

谷口看護局長

 サンキューレターの数は増えています。また、投書でいただいたご意見は月に一度内容を分析して対応させていただいております。

安井医事課長

 投書数は、平成26年度の140件に対して平成27年度は413件です。そのうちサンキューレターの数は、平成26年度が17件、平成27年度は56件で、投書で占める割合も12.1%から13.6%に上がっています。

隈元委員

 ご意見箱で本当に重要なのは、良い意見の数が増えたということではなく、悪い意見に対して具体的にどのように対応して何を変えたのかというところです。

岡原委員

 病院は適切な医療を実施することが大切ですので、サービス過剰にならないよう十分に議論して下さい。

河野副院長

 市民公開講座の開催回数、参加人数もかなり増えています。

岡原委員

 市民公開講座も開催回数が問題ではありません。この医療圏には他にも地域医療支援病院があり、貴院と同じように公開講座を開催しています。回数を増やしたからといって評価できるということではないと思います。全市民を意識して、法人を中心に他の病院と連携しながら取り組んでいただきたい。

杉本委員長

 わかりました。では評価3とさせていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
 (異議なし)
 次に「患者サービスの向上」に移ります。患者満足度調査結果は、入院はほぼ目標どおりですが、外来は約10%上回っています。これについては、いかがでしょうか。

田中委員

 評価は、「順調に計画通り進んでいる」で、よいと思います。

隈元委員

 評価4でよいと思います。

岡原委員

 私も、評価4でよいと思います。

杉本委員長

 では、評価4ということにいたします。
 次に「地域の医療機関との連携推進」です。紹介率、逆紹介率、地域の医療従事者への研修会実施回数についてほぼ目標どおりです。いかがでしょうか。

岡原委員

 評価3でよいと思います。

杉本委員長

 では、評価3にいたします。
 次に「地域での医療従事者の育成」ですが、法人自己評価は評価5です。看護学生、薬学部生の実習受入れが減少し、篠藤委員からは、記載内容に評価5とするほどのインパクトのある取組みや実績がなかったとのご指摘がありました。ご意見、ご質問、いかがでしょうか。

田中委員

 病院側からの報告で移転の時期の安全性を考えて受入れができなかったことは理解できますが、インパクトがある記載については篠藤委員と同じ考え方で、評価5は難しいと思います。

岡原委員

 病院は、よく頑張っていると思います。

隈元委員

 大変、頑張っているので、評価は4か5が妥当かと思います。

杉本委員長

 では、評価4ということでよろしいですか。
 (異議なし)
 次に「医療、保健、福祉、教育などの行政全般等との連携と協力」です。

田中委員

 特記するほどの取組み内容は読み取れませんので、評価3ではないかと思います。

隈元委員

 SNSを活用して広く公募されるなどの実績もありますが、評価の判断は難しいところです。

杉本委員長

 では評価3でよろしいですか。
 (異議なし)
 次に「自律性・機動性の高い組織づくり」です。法人自己評価は評価4ですが、篠藤委員からは、どのような権限を移譲し、どのような実行がなされ、権限委譲したことによりどれくらいのメリットがあったのか具体的に教えてほしいとのご意見がありあました。PDCAサイクルのplan(計画)、do(実行)の後に、成果として何ができたのか明確な記載がありませんでした。ご意見、ご質問いかがでしょうか。

大里副院長

 病床稼働率を上げ、また平成27年度の途中から平均在院日数の短縮に取組み、病床回転率は元々2回台だったものが、現在3.1回になっています。

杉本委員長

 そのように平成27年度の成果として挙げるべき実績があるのでしたら具体的に示していただければよいと思います。

岡原委員

 かなり努力をされておりますので評価4でよいと思います。

隈元委員

 評価4でよいと思います。

田中委員

 全体的に頑張っていると思いますが、具体的な成果が見えないので順調に進んでいるという評価が妥当ではないかと思います。

杉本委員長

 少しご意見が分かれましたが、評価委員会としては、評価4でよろしいですか。
 (異議なし)
 次に「質の高い経営」についてです。この小項目については、いかがでしょうか。

岡原委員

 移転という状況の中で、非常によく頑張ったと思います。十分、評価4に値すると思います。

隈元委員

 評価4でよいと思います。

田中委員

 私も、評価4でよいと思います。
 

杉本委員長

 では、評価4とさせていただきます。
 次に「外部評価の活用」についてです。業務改善として、外部評価を活用したということですが、そこからさらに一歩踏み込み取組んでいただきたい気もします。評価3が妥当ではと考えますが、ご意見、ご質問、いかがでしょうか。
 (意見なし)
 では、評価3にさせていただきます。
 次に「職員のキャリアアップにつながる人事・給与制度の準備」です。通信教育の受講助成制度は受講者も多いということで、成果として挙がっていると思いますが、いかがでしょうか。

田中委員

 看護局の取組みの「がん看護」「救急看護」専門看護コース研修を開催したということですが、参加人数が意外に少ない印象です。何か事情があるのでしょうか。

谷口看護局長

 例年は春から夏にかけて多く参加いただいていますが、昨年度は移転がありましたので、若干少なくなっています。

田中委員

 それであれば、評価4でよいと思います。

隈元委員

 評価4で結構です。

杉本委員長

 評価4としてよろしいですか。
 (異議なし)
 次に「働きやすい職場環境の整備」です。看護師離職率が減少していることは、働きやすい職場であることの表れであると思います。職員の満足度調査などされていますか。

安井医事課長

 今年の1月に実施した職員満足度調査の結果ですが、総合満足度は2年前と比較して52.8ptから54.3ptの1.5ptアップしています。また、「働き続けたいという勤続意向」、「患者様にこの病院を勧めたい」、「職場としてこの病院を勧めたい」という項目も2年前より評価が上がっています。
 

田中委員

 産休育休取得者数も増えていて、看護師の離職率も減っている点は非常に評価できると思います。

杉本委員長

 それでは、評価4でよろしいですか。
 (異議なし)
 次に重点ウェイト項目の「安定した経営基盤の早期確立」で、法人自己評価は評価4です。経常収支比率が目標92.2%だったものが87.3%で約6%低下しています。新入院患者数と外来延部患者数は目標とほぼ同じです。また、全身麻酔件数は400人、後発医薬品採用率は約10%、入院延患者数も約6,000人、目標を上回っています。窓口負担金の収納率は目標と同じで達成されています。いずれにしても経常収支比率が最も重要になると思いますが、ご意見、ご質問いかがでしょうか。

隈元委員

 支出のうち減価償却の部分は事前にきちんと予測できていたのでしょうか。

寺口本部長

 計画策定時、減価償却の会計処理方法を1円償却に変更することは全く想定をしていませんでしたが、会計監査人とも相談し、今回のタイミングが変更する一番良いタイミングということで変更いたしました。

隈元委員

 収入は努力されていると思いますが、支出を含めた収支で考えると、特殊要因を差し引いたとしても計画と同じくらいの数字であれば評価3だと思います。
 

岡原委員

 非常によくやっておられると思いますし評価できると思います。今年度から経営は好転すると思いますので、今後の期待を込めて評価3でよいと思います。

杉本委員長

 平成27年度でなければ処理できなかったところは、今年度に向けての種蒔きといえると思います。みなさまのご意見のとおり、この項目は、評価3にさせていただきます。
次に「環境にやさしい病院運営」は法人評価3ですが、このまま評価3でよろしいですか。
 (異議なし)
 最後に、「新病院の整備及び運営に関する取組」ですが、これについては今回の評価の対象ではありませんので、評価委員会として特に評価は実施いたしません。これで小項目評価は終了になりますが、何かご意見ありますでしょうか。
特になければ、大項目評価と全体評価について検討します。本日決定した小項目の評価結果の確認をしつつ、大項目評価と全体評価について事務局から説明をお願いします。

事務局説明

  • 資料3により小項目評価結果の確認。
  • 大項目評価と全体評価について説明及び評価にあたって考慮した事項の読み上げ。

杉本委員長

 事務局より小項目評価の結果割合による大項目評価について説明がありました。また、全体評価の判断根拠等も事務局より説明がありました。それでは、大項目評価や全体評価について、記述内容など何かご意見やご質問はありませんでしょうか。

田中委員

 「がん予防に関する啓発活動を積極的に行っていた」ということですが、具体的な取組みの記載はありましたか。
  

杉本委員長

 市民公開講座の開催がそれにあたるのではないでしょうか。

隈元委員

 昨年度より評価3が多くなった印象ですが、評価が下がったということではありません。平成27年度は第2期中期目標期間の始まりの年として、病院には非常によく頑張っていただきました。平成28年度以降もこの調子でさらに頑張っていただくという意味での今回の評価となるので、全体評価にもその主旨が分かるように書いていただきたいと思います。

岡原委員

 「大幅な収支改善」の「大幅」は削った方がよいと思います。

事務局

 わかりました。委員のご意見を踏まえ、次回までに評価結果報告書案を作成させていただきます。

(2)その他

杉本委員長

 では、本日の議事は全て終了いたします。本日いただいた全体評価、大項目評価に対する意見を踏まえ、事務局はそれぞれに記述の訂正や追記を行い、評価結果報告書としてまとめ、次回の会議に提出をお願いします。予定では、次回が本年度最後の会議となっております。次回の会議では、平成27年度の評価結果報告書の決定と、財務諸表を市長が承認する際の意見陳述を行いますのでよろしくお願いいたします。また、年度評価や次回会議の議題なども含めまして、委員の皆さんから追加のご意見、ご質問がありましたら、次回までに事務局までお寄せいただきたいと思います。
 次に、(2)その他ですが、事務局から何かありますか。

事務局

  特にございません。

杉本委員長

 それでは、本日の評価委員会を終了させていただきたいと思います。

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