(平成25年度)「百舌鳥・古市古墳群」世界遺産ミーティングを開催しました
更新日:2013年8月9日
登録に向けた取り組み状況などについて市民の皆さんに知っていただき、登録への理解を深めていただくため、「百舌鳥・古市古墳群」世界遺産ミーティングを下記のとおり開催しました。
多くの皆さんのご参加ありがとうございました。
対象
堺市在住・在勤・在学の方
日時・場所
日時 |
場所 |
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6月15日(土曜)午後2時~4時 |
堺市産業振興センター(中百舌鳥駅前)4階セミナー室4 |
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6月16日(日曜)午前10時~12時 |
美原区役所5階大会議室 |
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6月16日(日曜)午後3時~5時 |
東区役所2階201・202会議室 |
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6月22日(土曜)午後2時~4時 |
中区役所4階大会議室 |
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6月23日(日曜)午後2時~4時 |
堺市役所本館3階会議室 |
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6月29日(土曜)午後2時~4時 |
ウェスティ(西区鳳東町6丁600)7階セミナールーム |
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6月30日(日曜)午後2時~4時 |
栂文化会館(栂・美木多駅前)3階第1講座室 |
◎全て同一の内容です。
内容
1 世界遺産について
2 世界遺産登録について
3 「百舌鳥・古市古墳群」について
4 まちなみ形成について
終了後、意見交換
意見交換(主なQ&A)
Q.仁徳天皇陵古墳の被葬者が学術的に特定されれば、世界遺産になる上で説得力が出ると思うのですが。
A.世界遺産への登録にあたっては、それが本当に古墳かどうかという点が問われます。たとえ学術的に被葬者が特定されていない場合でも、ただちに世界遺産登録の支障になるものではないというのが世界遺産の専門家の見解です。
Q.百舌鳥・古市古墳群が世界遺産登録をめざしていることがまだまだ知られていないという報道がありました。もっとPRが必要ではないですか。
A.百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議(大阪府・堺市・羽曳野市・藤井寺市で構成)の中に経済団体や観光団体で構成する民間会議を設けています。今後はこの民間会議などと連携してPR活動などを行っていきます。また、集客力のある場所でのPR活動についても引き続き取り組んでいきます。
Q.百舌鳥駅前の府道深井畑山宿院線が狭いです。道路整備は進んでいるのでしょうか。
A.世界遺産登録を契機に百舌鳥駅周辺、古墳周辺の道路整備について、現在検討を進めています。
Q.「百舌鳥・古市古墳群は、今年のユネスコへの推薦がかなり困難である」という報道が4月にありました。緩衝地帯(バッファゾーン)の具体についてはこれからということですが、実際に推薦されるのでしょうか。
A.その報道は文化庁が示した見解であり、推薦については文化審議会において議論し決定することになっています。バッファゾーンの原案については、現在検討しており、今後、必要な手続きを経た上で市民の皆さんにお示しする予定です。
Q.企業として世界遺産登録の活動の力になりたいと思っています。具体的にどのように応援したら良いのでしょうか。
A.世界遺産登録を実現するには、市民の皆さんのご理解とご協力が必要です。企業の方には、「日々の企業活動の中で何かできることはないか」という観点でご協力いただければと思っています。たとえば、製品のパッケージに「世界文化遺産を大阪に」というロゴマークをあしらっていただければ世界遺産登録に向けた活動のPR効果も高くなります。ロゴマークの使用方法などについては市の方にお問い合わせいただきましたら詳細を説明させていただきます。※詳しくは百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議ホームページに掲載しています。
Q.世界遺産登録を進めるというこの機会にあわせて建物などの高さ規制などを積極的に行い、美しいまちなみを作っていただきたいです。
A.都市部にある世界遺産というのは日本でもあまりありません。そういう意味では登録後の保護やまちづくりは他の資産に比べて難しいともいえます。住民も快適で、来訪者も素晴らしいと感じるまちづくりが今後、必要になってきます。時間はかかるかもしれませんが、世界遺産にふさわしいまちなみ形成に取り組んでいきます。
Q.この世界遺産ミーティングをとってみても、参加されている人の年齢層が高いように思います。世界遺産登録に向けた取り組みにはもっと若い人の参加が必要だと思うのですが。
A.若い世代の方に「百舌鳥・古市古墳群」について理解いただき、「世界遺産登録に向けた取り組み」に参加してもらうことは重要だと思っています。現在、地域や小学校などに職員が出向いて、古墳群の価値や世界遺産についてお話しする出前講座なども行っています。また学校のカリキュラムでも世界遺産を知っていただけるよう、PR用DVDを配付しています。今後、整備を検討している百舌鳥古墳群のガイダンス施設では小中学生向けの内容も検討しており、社会見学や遠足など学校教育の中でも利用いただきたいと考えています。
Q.世界遺産になると古墳はオープンになると思うのですが、宮内庁の了解は得ているのですか。
A.仁徳天皇陵古墳などの陵墓は宮内庁が静安と尊厳を保持しながら管理しており、今も祭祀が行われています。ですので誰でも入れるようになるということは考えておりません。ただ、一方で貴重な文化財であるということも事実で、宮内庁にもご理解いただいています。そういう意味から学術的な調査については、宮内庁の理解を得て、同時調査という形で行っています。
Q.仁徳天皇陵古墳を世界遺産にふさわしいものにするためには濠の水質改善と景観のレベルアップが必要だと思いますが。
A.百舌鳥古墳群の古墳は濠に水が満ち、それが雄大さを倍増させており、そういう意味でも濠の水質改善は必要だと考えています。
Q.子どもや若い人に関心を持ってもらおうと思うと何か楽しいことがないとだめなんじゃないかなと思うのですが。
A.現在、整備を検討している百舌鳥古墳群ガイダンス施設の展示物などにおいては、若い人の興味や関心を引くような内容のものを作っていきたいと考えています。また、スマートフォンを活用した案内など、若い世代が古墳に興味を持つような仕掛けができないかも検討していきます。
Q.説明を聞いて堺市の方も頑張っていることがわかりました。私は楽しみというのは自分で探すもので、どうしたら自分が楽しめるのかを考えることが大事なのではないかと思っています。世界遺産登録に向け、私たちに何ができるのか、どんな後押しができるのかを考え、できることから始めてみたいと思います。
A.楽しみという点では、たとえば仁徳天皇陵古墳を語る場合、古墳の話だけではなく、仁徳天皇はどんな人物だったんだろうかという視点でみると、新たな関心を持っていただけるかもしれません。世界遺産登録と直接結びつくものではありませんが、皆さんに興味と関心を持っていただける取り組みは引き続き行っていきたいと思います。
Q.気球に乗って上空から古墳群を眺めることも検討されていたと思いますがどうなっていますか。
A.古墳の周囲に緩衝地帯を設ける必要があるため、高層の建物を建ててそこから眺めるということはできませんので、上空から古墳群を眺める手法のひとつとして、気球の運行について研究を行っています。なお、その代替手段として最新の映像技術(バーチャルリアリティ)により、上空から眺めているかのような疑似体験をしていただく施設を現在整備中です。
Q.世界遺産の構成資産候補は60基ということですが、89基から60基を選んだ基準を説明してください。また乳岡古墳が除かれた理由を教えてください。
A.現時点で構成資産候補とした古墳は、大型前方後円墳とその周りの古墳(陪塚)のあり様が、古墳時代中期を代表する特徴であることから、仁徳天皇陵古墳、履中天皇陵古墳、反正天皇陵古墳、御廟山古墳、いたすけ古墳、ニサンザイ古墳とそれぞれの周辺にある古墳を中心に選んでいます。したがって4世紀の終わりごろの前期古墳の様相を色濃く持つ乳岡古墳は除かれています。また単独で作られている古墳のいくつか(大型前方後円墳の周辺から外れる古墳、たとえば定の山古墳など)も除かれています。さらに平成19年度からの発掘調査の結果、古墳ではなかったというものが3つあります(それまで飛鳥山古墳・舞台塚古墳・聖塚古墳と呼んでいたもの)。また、これまで発掘調査ができておらず、古墳かどうかの説明が完全にできないものについても除いています。
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